ガイウス(カリグラ) ( AD37-AD41 )
As
29.1mm, 11.3g
AD37 - AD38 , Rome
表:ガイウス(カリグラ) 裏:ウェスタ(竃の女神)
ゲルマニクス
と大アグリッピーナの子としてAD12年に生まれる。悪名高い小アグリッピーナは彼の妹にあたる。小さな子供のころ父が司令官をしていた軍営で育ったのだが、そこで兵士たちにつけられたあだ名がカリグラ(小さな軍靴)である。
AD29年から33年にかけて、
ティベリウス
帝への陰謀の疑いで母アグリッピーナと兄ネロ、ドルススが死に追いやられるが、カリグラは自分の感情を押し殺してティベリウスに隷従し、後継者の地位を得る。
ティベリウス
が死んだAD37年、カリグラの即位はローマ市民、元老院に歓迎される。最初のうちは統治にも特に問題は無かったようだ。 しかし、即位後半年が経った頃、彼は重病を患い、その後彼の行動はおかしくなっていく。 愛馬を執政官にしようとしたり、莫大な費用を費やしてナポリ湾に3km以上もの船の橋を架けさせて馬で駆け抜けてみたり、神の姿を真似するようにもなった。 AD40年頃にはほとんど支持を失っており、AD41年1月に暗殺される。妻と幼い娘も殺害され、カリグラは元老院から記憶の断罪を受ける。
古代ローマ (ローマ帝国の歴史とコイン)