フィリップス・アラブス ( AD244-AD249 )
Antoninianus
24mm, 4.44g
AD245
表:フィリップス・アラブス 裏:玉座に座るフィリップス・アラブス
ゴルディアヌス3世
を裏切った親衛隊長が彼。
ゴルディアヌス3世
が即位後数年間生きていられたのは、 前任の親衛隊長が忠実であったため。 だが、フィリップスは兵糧不足や作戦の失敗などを
ゴルディアヌス3世
の無能のせいにし、 軍隊の支持が皇帝から離れるように画策し、 帝位を乗っ取ってしまう。
フィリップス自身は、5年後、
デキウス
の反乱により 戦死する。
フィリップス2世 ( 副帝 AD244-AD247, 正帝 AD247-AD249 )
Antoninianus
22mm, 4.05g
AD245 , Rome
表:フィリップス2世 裏:軍装のフィリップス2世
フィリップス・アラブスの息子。
およそ7歳で副帝に任ぜられ、その後正帝に昇格するが、 父帝が
デキウス
に破れたときに親衛隊によって殺害された。
オタキリア・セウェラ
Antoninianus
23.7mm, 3.95g
AD246 - AD247 , Rome
表:オタキリア・セウェラ 裏:椅子に座るコンコルディア(調和の女神)
パンノニア総督セウェルスの娘で、234年ころ未来の皇帝フィリップス・アラブスの妻になる。 キリスト教徒だったとの説もある。
古代ローマ (ローマ帝国の歴史とコイン)