ペスケンニウス・ニゲル ( 簒奪者 AD193-AD194 )
Denarius
18mm, 2.59g
AD193 - AD194 , Antioch
表:ペスケンニウス・ニゲル 裏:フォルトゥナ(幸運の女神)
ペスケンニウス・ニゲルは135年頃イタリアの騎士階級の家系に生まれる。
190年にコンスルになり、191年に総督としてシリアに赴任する。
コンモドゥス
帝が殺され、ペルティナクス帝も殺されたあとの193年にペスケンニウス・ニゲルはシリアの軍団によって皇帝に推戴される。同じ頃、パンノニア総督
セプティミウス・セウェルス
、ブリタンニア総督
クロディウス・アルビヌス
も皇帝に推戴されており、3人が帝位を争うことになる。
ニゲルの軍隊はキジクス、ニカエア、そしてイッソスにおいて相次いで
セプティミウス・セウェルス
に敗れ、ニゲルはパルティアに逃げようとしたが失敗し、194年に殺害される。
古代ローマ (ローマ帝国の歴史とコイン)