テトリクス ( ガリア皇帝 AD270-AD273 )
Antoninianus
18mm, 3.73g
AD272 , Col. Agrippinensis
表:テトリクス 裏:2本の軍旗を持つフィデス(信義の女神)
ガリア帝国最後の皇帝。
274年に
アウレリアヌス
帝にシャロン・スュル・マルヌで敗れ、降伏する。これにより、ガリア帝国は消滅し、ローマ帝国の支配下に戻ることとなった。
テトリクスは敗れたものの殺されることもなく、ルカニア総督の地位を与えられ、安楽な余生を送ることができた。また、彼の息子テトリクス2世も元老院議員となることができた。 このことから、降伏を前提にしてテトリクスの方から
アウレリアヌス
に侵攻を求めたのではないかとも言われるが、証拠は無い。
テトリクス2世 ( ガリア帝国副帝 AD270-AD273 )
Antoninianus
18.5mm, 3g
AD270 - AD273
表:テトリクス2世 裏:花とローブを持ったスペス(希望の女神)
テトリクス1世の息子。父帝が
アウレリアヌス
に敗れたものの許されて、元老院議員の地位を得る。
古代ローマ (ローマ帝国の歴史とコイン)