タキトゥス ( AD275-AD276 )
Antoninianus
AD316 , Ticinum
表:タキトゥス 裏:オリーブの枝と盾を持つマルス(戦争の神)
在位期間はわずか半年余り。 「ローマ帝国衰亡史(ギボン)」によれば、
アウレリアヌス
の死後、軍隊が元老院に皇帝の指名を 要請し彼が皇帝に選出されたとのことだが、この時代に そのようなことがあり得たか疑わしい。
「年代記」で有名な歴史家タキトゥスと同名なので、彼の血縁者であると 言っているが、本当は違うようである。
フロリアヌス ( AD276 )
Aurelianus
22mm, 3.98g
AD276
表:フロリアヌス 裏:槍と戦利品を持って歩くマルス(戦争の神)
タキトゥスの異父弟。
276年の6月頃、タキトゥスが死亡し皇帝を宣言する。帝国西部は彼を支持していたが、東部属州の軍隊はプロブスを支持していた。 両軍はタルソス付近で出会うが、劣勢を自覚した
プロブス
が決戦を避けた。数週間後、フロリアヌスは部下に殺害され、帝位はプロブスのものになった。
古代ローマ (ローマ帝国の歴史とコイン)