マクシミアヌス ( AD286-AD305 )
Argenteus
20mm, 2.64g
AD294 - AD308 , Ticinum
表:マクシミアヌス 裏:営門の前で犠牲を奉げる4皇帝
Follis
27mm, 7.95g
AD303 - AD305 , Treveri
表:マクシミアヌス 裏:ローマ人のゲニウス(守護霊)
ディオクレティアヌス
帝の同僚の正帝で西方を担当したが、実質的には
ディオクレティアヌス
の下僚である。
ディオクレティアヌス
の計画通りに305年に引退したが、その後の経過は複雑。306年に息子
マクセンティウス
がローマで帝位を僭称するが、自分の地位を強化すべく、父マクシミアヌスも帝位に復帰させる。308年にマクシミアヌスは息子と対立し、義理の息子
コンスタンティヌス
のもとに逃げ込み、退位する。310年にコンスタンティヌスを裏切って、帝位を僭称するが破れて自殺を強要される。
この経過を見る限り、かれはおとなしく引退などしたくはなかったのだろう。帝位への執着をむきだしにした晩年であった。
古代ローマ (ローマ帝国の歴史とコイン)