古代ローマ歴代誌―7人の王と共和政期の指導者たち
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フィリップ マティザック(著), 東 真理子(翻訳)
創元社 (2004-09)
¥ 3,780
ISBN:978-4422215181
ローマ建国からの7人の王、それから共和政時代の有力者たちの事績を時代順、人物別に記述した本。
王政期や共和政初期については伝説上の話も多いのだが、伝説の陰に隠された真実についても考察している。中期になるとスキピオ、ファビウス、大カトー、グラックス兄弟など多くの興味深い話を残した有名人が目白押しである。共和政末期には内乱と政争の中にどろどろした人間模様を見ることができるだろう。
図版も多くて読みやすい。各人物の物語を楽しむのも良いし、共和政人物事典として有効に活用することもできる。
投稿者 augustus : 05:59 | コメント (0) | トラックバック
ローマ皇帝歴代誌
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クリス スカー(著), 月村 澄枝(翻訳), 青柳 正規(監修)
創元社 (1998-11)
¥ 3,465
ISBN:978-4422215112
個性豊かな歴代皇帝の生き方、業績、周囲の人々について記述することで帝政ローマの歴史を概観しようとする本。
慎重に権力を固めていった皇帝もいれば、ハチャメチャな浪費で有名な皇帝もいる。人格を讃えられた皇帝もいれば、親殺し兄弟殺しなどで批判された皇帝もいる。その地位は決して安泰ではなく、殺された皇帝も多い。そんな様々な皇帝の生き方を身近に感じさせてくれる本である。図版も多く、記述もバランスがとれており、お薦めの一冊。当サイトも大いにこの本を参考にしている。
投稿者 augustus : 21:56 | コメント (0) | トラックバック
アグリッピーナ物語
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弓削 達(著)
河出書房新社 (1985-03)
¥ 378 (1990年再版のものは420円)
ISBN:978-4309401102
ネロの母である小アグリッピーナの人生を描いた一冊。
夫クラウディウス帝を毒殺し、母子相姦を迫ってネロをコントロールしようとしたアグリッピーナは古くから稀代の悪女とされてきたが、弓削氏は同情的に彼女を描く。 彼女の人格形成に大きく影響したであろうティベリウス時代からの宮廷内のいろいろな陰謀についてもかなりのページを割いており参考になる。
投稿者 augustus : 18:47 | コメント (0) | トラックバック
古代ローマ人名事典
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ダイアナ バウダー(編集), 小田 謙爾(翻訳), 荻原 英二(翻訳), 兼利 琢也(翻訳), 長谷川 岳男(翻訳)
原書房 (1994-07)
¥12,600
ISBN:978-4562026050
王政時代の伝説上の人物も含めて、古代ローマ1200年間の人物に関する情報が一冊にまとまった事典。非常に便利。