« 戦争で読む「ローマ帝国史」 建国から滅亡に至る63の戦い | メイン | ユダヤ人とローマ帝国 »
グラディエイター―古代ローマ剣闘士の世界
グラディエイター―古代ローマ剣闘士の世界ステファン ウィズダム(著), 斉藤 潤子(翻訳), アンガス マックブライド(彩色画)
新紀元社 (2002-06)
¥ 1,890
ISBN:978-4775300909
古代ローマの剣闘士について、その装備、生活などを豊富な図版とともに詳しく解説している。
剣闘士の試合はローマ世界で大人気のショーであった。一口に剣闘士と言っても、観客を飽きさせないため、種類の異なるいろいろな剣闘士がいる。トラキア剣闘士とか魚人剣闘士等々、言葉だけで説明されてもよく分からないが、鮮やかな彩色画を見ながら解説を読むと分かりやすいものである。
映画のシーンなどでは試合に負けた剣闘士は、偉い人が親指を下に向ければ殺され、親指を上に向ければ助けられている。しかし、この本によるとそれは逆らしい。
歴史学者たちは観客が死を宣告する指の仕草について長年議論を重ねてきた。現在は、親指を突き上げた拳と共に「斬り殺せこのように結論した根拠は書かれていないが、その点についての研究史も知りたいものである。」と叫べば処刑し、親指を下げれば武器を置いて放免したと考えられている。
投稿者 augustus : 2005年07月31日 09:51
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.augustus.to/cgi-bin/blog/mt-tb.cgi/94