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古代のエンジニアリング―ギリシャ・ローマ時代の技術と文化
古代のエンジニアリング―ギリシャ・ローマ時代の技術と文化J.G. ランデルズ(著), 宮城 孝仁(翻訳)
地人書館 (1995-11)
¥ 3,150
ISBN:978-4805205006
古代ギリシャ、ローマの技術に工学的見地から光を当てようとする著作。著者は古典学の学者だが、執筆にあたって工学や考古学の専門家の協力を得ている。古代の著作に書いてあることや考古学的発見の紹介にとどまらず、内容を工学的に検証しているところが大変興味深い。訳者、監訳者はいずれも工学畑の人で、工学的に正しい用語、内容表現を心がけたとのことである。
内容は
第1章 動力とエネルギー源
第2章 水の供給と処理
第3章 揚水機(ポンプ)
第4章 クレーンとウィンチ
第5章 カタパルト
第6章 船と海上輸送
第7章 陸上輸送
第8章 理論的知識の進歩
第9章 技術に関するギリシャ・ローマの主要な著述家
各章ともそれぞれ興味深いテーマを扱っているが、最も面白く感じたのが第6章である。軍船として帆船よりガレー船が扱いやすかった理由や、ガレー船の速度の推測などが興味深い。ガレー船は意外に速くて、現代のレース用8人乗りボートと同じくらいのスピードが出るのだそうだ。
投稿者 augustus : 2005年07月18日 21:18
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