ハドリアヌス ( AD117 - AD138 )

ネロ古代ローマ (ローマ帝国の歴史とコイン)バルビヌス
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hadrianus_01 obv. hadrianus_01 rev. Denarius
18mm, 3.4g
AD125 - AD134
表:ハドリアヌス 裏:アンノナ(食料供給の女神)


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hadrianus_03 obv. hadrianus_03 rev. Dupondius
23mm, 12g
AD119 - AD121 , Rome
表:ハドリアヌス 裏:サルス(健康と安全の女神)


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hadrianus_04 obv. hadrianus_04 rev. As
23mm, 11.03g
AD125 - AD128 , Rome
表:ハドリアヌス 裏:蛇に餌をやるサルス(健康と安全の女神)


五賢帝の三人目。
先帝トラヤヌスが領土を広げすぎたせいか、 防衛のため忙しく各地を巡った。
詩人フロルス曰く、「皇帝なんぞになりたかない、ブリトン人の間をうろついて。 ......の間に潜んで。 スキュティア人たちの地の冬を辛抱せねばならぬから。」
ハドリアヌスも負けてはいない。「フロルスのようになりたくない。 安料理屋の間をうろついて。 居酒屋に潜んで。 まるまる太った蚊の餌食になることを辛抱しなければならぬから。」 見事な反撃である。
彼はギリシャ好きで、アテネ復興の恩人となり、初の髭をはやした皇帝となる。また、同性愛でも有名で、特にアンティノスという美少年との関係は良く知られている。
元老院との関係はあまり良好ではなく、死後あやうく断罪されるところであった。

イギリスには今でもハドリアヌスの 長城が残っている。 ローマ市内に残る「パンテオン」は彼が作った神殿である。 ローマ近郊チボリの「ヴィラ・アドリアーナ」は、彼が作らせた庭園で 非常に美しいのでお勧めの観光スポットである。また、 「サンタンジェロ城」は彼の廟所である。


サビナ

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sabina_01 obv. sabina_01 rev. Denarius
18.5mm, 3.15g
AD128 - AD137 , Rome
表:サビナ 裏:コンコルディア(調和を擬人化した女神)


トラヤヌス帝の姪の娘で、ハドリアヌス帝の妻。
AD100年に結婚。AD128年に Augusta の称号を受ける。死後は神格化された。


アエリウス ( 副帝 AD136-AD138 )

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aelius_01 obv. aelius_01 rev. Denarius
17.7mm, 3.31g
AD137 , Rome
表:アエリウス 裏:ピエタス(信心深さを擬人化した女神)


ルキウス・ケイオニウス・コンモドゥスは104年頃エトルリア系の 古い家系に生まれた。祖父と父はコンスルも勤めている。
136年8月にハドリアヌスの後継者とされ、ルキウス・アエリウス・カエサルと 改名する。同年、および翌年にコンスルを勤め、プロコンスルとして パンノニアに派遣されるが、健康を害しローマに帰還。138年1月に死亡する。

彼の息子ルキウス・ウェルスアントニヌス・ピウスの養子にされ、 後にマルクス・アウレリウスの共治帝となる。


ネロ古代ローマ (ローマ帝国の歴史とコイン)バルビヌス

古代ローマ (ローマ帝国の歴史とコイン)
古代ローマ (ローマ帝国の歴史とコイン)