2005年06月20日

共和政ローマの寡頭政治体制―ノビリタス支配の研究

共和政ローマの寡頭政治体制―ノビリタス支配の研究
安井 萠(著)
ミネルヴァ書房 (2005-03)
¥ 7,140
ISBN:978-4623042661

共和政ローマでのノビリタス支配がどのようにして成立し崩壊したのかを論考している。

管理人augustusが特に興味を持ったのは第2章と第3章で、共和政ローマでの政務官の選挙のメカニズムを取り扱っている。以前はクリエンテスがパトロネスのために投票したので、多くのクリエンテスを持つ者が当選したように思っていたのだが、そんな単純なものではないことがわかる。また、クアエストルからはじまる政務官の序列も最初から固定されていたわけではないことも教えてくれる。

第4章の最後の方では共和政ローマで貨幣が担った宣伝効果についても書かれており、ローマコインファンとしては嬉しい。(ちなみにコインについては Roman Republic Coinage を主に参照しているようだが、この本はかなり高価なのだ。)

投稿者 augustus : 2005/06/20 18:01 | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年06月19日

コインの考古学―古代を解き明かす

コインの考古学―古代を解き明かす
Andrew Burnett(著), 新井 佑造(翻訳), 小山 修三(監修)
学芸書林 (1998-09)
¥ 1,890
ISBN:978-4875170457

ローマコインに限った本ではないのだが、全てのローマコインファンにお薦めしたい本である。
古代コインに興味を持つと、「どうやって年代を調べるのだろうか?」とか、「どのように作っていたのだろうか?」など、様々な疑問が出てくる。ローマコインの日本語の解説書というものはないのだが、この本はローマコインも含めて古代から中世のコインを調べることでどういうことがわかるかを教えてくれる。結論だけでなく、方法論も面白い。

投稿者 augustus : 2005/06/19 19:05 | コメント (0) | トラックバック (0)

西洋古代史料集

西洋古代史料集
古山 正人(翻訳), 田村 孝(翻訳), 本村 凌二(翻訳), 中村 純(翻訳), 毛利 晶(翻訳), 後藤 篤子(翻訳)
東京大学出版会 (2002-04)
¥ 2,730
ISBN:978-4130220187

一次史料を読むのは大切なことだけど、どんなものがあるのか探すのも大変、和訳されていなければ読むのも大変。
この本はギリシャ、ローマ時代の様子を知るのに役立つ様々な一次史料のうち、おいしい部分を和訳している本。コンパクトにまとまっており、一般のローマ史愛好者や高校生にもお薦めできる。

投稿者 augustus : 2005/06/19 18:55 | コメント (0) | トラックバック (0)

古代ローマ人名事典

古代ローマ人名事典
ダイアナ バウダー(編集), 小田 謙爾(翻訳), 荻原 英二(翻訳), 兼利 琢也(翻訳), 長谷川 岳男(翻訳)
原書房 (1994-07)
¥12,600
ISBN:978-4562026050

王政時代の伝説上の人物も含めて、古代ローマ1200年間の人物に関する情報が一冊にまとまった事典。非常に便利。

投稿者 augustus : 2005/06/19 18:33 | コメント (0) | トラックバック (0)

ローマ帝国の神々―光はオリエントより

ローマ帝国の神々―光はオリエントより
小川 英雄(著)
中央公論新社 (2003-10)
¥780+税
ISBN:978-4121017178

ローマで大流行した東方からの宗教について取り扱った本。
どんな宗教がローマに入っていったのか。 なぜ、東方からの新しい宗教が人気を得たのか。
そんな疑問に答えてくれる一冊。初期のキリスト教についても取り扱っている。

投稿者 augustus : 2005/06/19 18:19 | コメント (0) | トラックバック (0)

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古代ローマ (ローマ帝国の歴史とコイン)
古代ローマ (ローマ帝国の歴史とコイン)
 
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