古代ローマBBS 過去ログ50

[4667] RE: 投稿者:augustus 投稿日:2006/09/24(Sun) 19:33

◎真奈美さん

> アントニウスの肖像として出てきたのは・・・
> これ、カラカラではないのか
裏でこんなことがあったかもしれません。
 カラカラって変な名前だな。正式な名前なんだろうか?
 ↓↓↓
 マルクス・アウレリウス・セウェルス・アントニヌス。
 ↓↓↓
 ん?アントニヌスって聞いたこと無いぞ。
 ↓↓↓
 もしかしたらアントニウスの誤り?
 ↓↓↓
 そうだ。きっとそうに違いない。
これは単なる想像ですけど、あり得る話ですよね。

> オクタが彼女をフって「私は若い子が好きなんですよ」と
> 言った描き方は許せません。
確かに、本音がどうであったかは分かりませんが、オクタウィアヌスが言いそうにない台詞ですね。


◎高島賢治さん

> 下記に「巨大なローマ皇帝の足」という記事あり。
確かに大きいですね。
カピトリーノ博物館に転がっているコンスタンティヌス像の断片の一つでしょうか?(違うかな?)



[4666] 追加 投稿者:真奈美 投稿日:2006/09/24(Sun) 15:15

下記の番組と、ローマ彫刻展のカタログを見比べたところ、カラカラに間違いありません。なに考えてるんだか。

次のテーマは「天才」だそうです。

http://www.ntv.co.jp/ijin/index.html


[4665] きのうの番組で 投稿者:真奈美 投稿日:2006/09/24(Sun) 07:04

「ニッポン人の好きな100人の偉人 美女編」、予想どおり、ツッコミどころ満載でした。クレオパトラは4位。いろいろと言いたいことはあるのですが、オクタが彼女をフって「私は若い子が好きなんですよ」と言った描き方は許せません。若い子好きなのが事実としても、パトラとの会見でそんなバカなこと言いますか!
 あとですね、アントニウスの肖像として出てきたのは・・・これ、カラカラではないのか?少なくとも、アントニウスにヒゲはないでしょー?
 どなたかご覧になってませんか?
 前者の不満についてはつい今しがた局に投稿しました。


[4664] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/09/22(Fri) 20:49

●下記に「巨大なローマ皇帝の足」という記事あり。
 http://news.www.infoseek.co.jp/world/story/20060919jiji4717508/
 http://news.www.infoseek.co.jp/img/photos/jijiPan/m4717508.jpg

●下記に「レバノンの世界遺産3か所、緊急修復必要…戦闘余波」という記事あり。
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060919-00000411-yom-int
 http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060919i411.htm

下記書籍が既刊。
●『ラファエロ (ニューベーシック・アート・シリーズ)1483−1520』 
http://images-jp.amazon.com/images/P/488783294X.09.MZZZZZZZ.jpgタッシェン・ジャパン 
クリストフ・テーネス著 Kazuhiro Akase訳 
\1,575<税込>
 
聖母マリアと幼子イエスを描いた作品だけでなく、大祭壇画や肖像画などにも素晴らしい作品を遺したラファエロの生涯と業績を、多数の図版を交えながら紹介する。


下記書籍が9月25日刊行予定に変更。情報を追加して再掲。
●『西欧言語の歴史』
藤原書店 
アンリエット・ヴァルテール著 
アンドレ・マルティネ・序文 
平野和彦訳 
予価 \6,090<税込>
 
言葉から見えるヨーロッパ全史!ギリシア、ケルト、ラテン、ゲルマン――民族の栄枯と軌を一にして盛衰を重ねてきた西欧の諸言語。数多存在する言語のルーツ、影響関係をつぶさにたどり、言語同志の意外な接点を発見しながら個別言語のかけがえのない面白さを解き明かす仏ベストセラー、遂に完訳!


下記書籍が10月刊行予定。
●『秘密の博物館』 平凡社 ウォルター・ケンドリック著 予価 \4,830<税込>
 ポルノグラフィの概念は西洋近代に発する歴史的構築物である。その歴史をポルノ民主化と表裏をなす規制検閲史から辿る名著。

●10月7日21:00〜22:00、TBSテレビ系列にて「古代エジプト 王家の谷新発見!ツタンカーメンの母登場!」が放映予定。
 http://www.tbs.co.jp/f-hakken/

下記書籍が10月10日刊行予定。情報を追加して再掲。
●『キリスト教美術の源流を訪ねて1 イタリア編』
教文館 
名取四郎 
四六判・232頁 
予価 \1,890<税込>
西洋中世美術史・キリスト教考古学の専門家が案内する旅のエッセイ。観光ルートから外れて裏小路にたたずむ古代・中世の教会を訪ねて歩きます。キリスト教美術鑑賞のポイント、モザイク装飾の読み解き方、そして上手な宿の探し方を指南します。いつもとは一味違うイタリアの旅をご一緒に!


●『キリスト教美術の源流を訪ねて2 地中海都市編』
教文館 
名取四郎 
四六判・232頁 予価 \1,680<税込>
 映画や書物、風土や食べ物に触れながら、トルコとギリシアにビザンティン美術とイスラーム建築を、小アジアやチュニジアに古代都市の教会堂遺構を訪ねます。パウロの歩いた地中海へ、「読む旅」に出かけよう!


下記書籍が10月10日刊行予定。
●『黄金伝説 4』
平凡社ライブラリー  
ヤコブス・デ・ウォラギネ・著 前田敬作・西井武訳
予価 \1,995<税込>
 キリスト教の想像力が作り上げた聖人伝説、その白眉として誉れ高い本書は、ヨーロッパ文化を理解するための基本文献である。


下記書籍が10月20日刊行予定。
●『シリーズ〈人文地理学〉8 歴史と空間』
朝倉書店 
水内俊雄・編 
予価 \3,990<税込>
http://www.asakura.co.jp/books/isbn/4-254-16718-0/


下記書籍が10月下旬刊行予定。情報を追加して再掲。
●『ヨーロッパの言語と国民』
筑摩書房 
ダニエル・バッジオーニ著 
今井勉訳 
A5・496頁 予価 \7,350<税込>
 近代ヨーロッパの言語史を〈国民国家〉の形成史と捉え、広大な地域の国家間ネットワークの再編を見透かした歴史社会言語学の金字塔。


下記書籍が10月下旬刊行予定。
●『世界言語への視座 歴史言語学と言語類型論』
三省堂 
松本克己 
予価 \4,410<税込>
 
印欧語から日本語まで、言語学の基礎を成す歴史言語学と最前線の言語類型論の手法を駆使し、世界の言語を俯瞰した知的興奮の書。



[4664] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/09/22(Fri) 20:49

●下記に「巨大なローマ皇帝の足」という記事あり。
 http://news.www.infoseek.co.jp/world/story/20060919jiji4717508/
 http://news.www.infoseek.co.jp/img/photos/jijiPan/m4717508.jpg

●下記に「レバノンの世界遺産3か所、緊急修復必要…戦闘余波」という記事あり。
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060919-00000411-yom-int
 http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060919i411.htm

下記書籍が既刊。
●『ラファエロ (ニューベーシック・アート・シリーズ)1483−1520』 
http://images-jp.amazon.com/images/P/488783294X.09.MZZZZZZZ.jpgタッシェン・ジャパン 
クリストフ・テーネス著 Kazuhiro Akase訳 
\1,575<税込>
 
聖母マリアと幼子イエスを描いた作品だけでなく、大祭壇画や肖像画などにも素晴らしい作品を遺したラファエロの生涯と業績を、多数の図版を交えながら紹介する。


下記書籍が9月25日刊行予定に変更。情報を追加して再掲。
●『西欧言語の歴史』
藤原書店 
アンリエット・ヴァルテール著 
アンドレ・マルティネ・序文 
平野和彦訳 
予価 \6,090<税込>
 
言葉から見えるヨーロッパ全史!ギリシア、ケルト、ラテン、ゲルマン――民族の栄枯と軌を一にして盛衰を重ねてきた西欧の諸言語。数多存在する言語のルーツ、影響関係をつぶさにたどり、言語同志の意外な接点を発見しながら個別言語のかけがえのない面白さを解き明かす仏ベストセラー、遂に完訳!


下記書籍が10月刊行予定。
●『秘密の博物館』 平凡社 ウォルター・ケンドリック著 予価 \4,830<税込>
 ポルノグラフィの概念は西洋近代に発する歴史的構築物である。その歴史をポルノ民主化と表裏をなす規制検閲史から辿る名著。

●10月7日21:00〜22:00、TBSテレビ系列にて「古代エジプト 王家の谷新発見!ツタンカーメンの母登場!」が放映予定。
 http://www.tbs.co.jp/f-hakken/

下記書籍が10月10日刊行予定。情報を追加して再掲。
●『キリスト教美術の源流を訪ねて1 イタリア編』
教文館 
名取四郎 
四六判・232頁 
予価 \1,890<税込>
西洋中世美術史・キリスト教考古学の専門家が案内する旅のエッセイ。観光ルートから外れて裏小路にたたずむ古代・中世の教会を訪ねて歩きます。キリスト教美術鑑賞のポイント、モザイク装飾の読み解き方、そして上手な宿の探し方を指南します。いつもとは一味違うイタリアの旅をご一緒に!


●『キリスト教美術の源流を訪ねて2 地中海都市編』
教文館 
名取四郎 
四六判・232頁 予価 \1,680<税込>
 映画や書物、風土や食べ物に触れながら、トルコとギリシアにビザンティン美術とイスラーム建築を、小アジアやチュニジアに古代都市の教会堂遺構を訪ねます。パウロの歩いた地中海へ、「読む旅」に出かけよう!


下記書籍が10月10日刊行予定。
●『黄金伝説 4』
平凡社ライブラリー  
ヤコブス・デ・ウォラギネ・著 前田敬作・西井武訳
予価 \1,995<税込>
 キリスト教の想像力が作り上げた聖人伝説、その白眉として誉れ高い本書は、ヨーロッパ文化を理解するための基本文献である。


下記書籍が10月20日刊行予定。
●『シリーズ〈人文地理学〉8 歴史と空間』
朝倉書店 
水内俊雄・編 
予価 \3,990<税込>
http://www.asakura.co.jp/books/isbn/4-254-16718-0/


下記書籍が10月下旬刊行予定。情報を追加して再掲。
●『ヨーロッパの言語と国民』
筑摩書房 
ダニエル・バッジオーニ著 
今井勉訳 
A5・496頁 予価 \7,350<税込>
 近代ヨーロッパの言語史を〈国民国家〉の形成史と捉え、広大な地域の国家間ネットワークの再編を見透かした歴史社会言語学の金字塔。


下記書籍が10月下旬刊行予定。
●『世界言語への視座 歴史言語学と言語類型論』
三省堂 
松本克己 
予価 \4,410<税込>
 
印欧語から日本語まで、言語学の基礎を成す歴史言語学と最前線の言語類型論の手法を駆使し、世界の言語を俯瞰した知的興奮の書。



[4662] ページ更新 投稿者:augustus 投稿日:2006/09/18(Mon) 11:24

「書籍案内」に『ローマ五賢帝―「輝ける世紀」の虚像と実像』を追加しました。

http://www.augustus.to/books/archives/2006/09/post_29.html


塩野さんの「賢帝の世紀」をお読みになった方もそれだけで終わりにしないで、新しい研究成果も含まれるこの本をぜひお読み下さい。


[4661] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/09/16(Sat) 17:45

下記書籍が9月下旬刊行予定。
●『コプト語文法 古代エジプト語はいかにしてコプト語となったか』
国際語学社 
飯田篤 
予価
\4,200<税込>
 
古代エジプト語の最終形態であるコプト語の成立の系譜をヒエログリフから紹介し、コプト語文法を詳説する。


下記書籍が10月6日刊行予定。情報を追加して再掲。
●『古代ギリシア 地中海への展開 <学術選書 諸文明の起源・シリーズ>』
京都大学学術出版会 
周藤芳幸 
予価 \1,890<税込>
 
ミケーネ文明の隆盛期からヘレニズム期まで、地中海世界へと大きく展開した古代ギリシア文明を主題ごとに雄大なスケールで俯瞰する。


下記書籍が10月上旬刊行予定。
●『古典ギリシア語入門 CD付新装版』
白水社 
池田黎太郎 
予価 \4,410<税込>
 
簡潔明瞭な解説と習得に最適な例文、練習問題はすべて解答付き。巻末には活用と語形変化の一覧プラス単語集。CDで朗々たる発音も。


●『写真でみる聖書の世界』
あすなろ書房
ジョナサン・N・ダブ著 小川英雄監修
予価 \2,100<税込>
http://www.asunaroshobo.co.jp/home/search/frame_4-7515-2331-7.html


下記書籍が10月中旬刊行予定。
●『キリスト教シンボル事典』
文庫クセジュ 
ミシェル・フイエ著 武藤剛史訳 
予価 \999<税込>
 
アダムが食べたのはリンゴではないのに、なぜ原罪のシンボルになったのか。西洋の文化芸術の理解を助けるシンボルを集めた小事典。


下記書籍が12月刊行予定に変更。
●『初期ユダヤ教研究(仮題)』 新教出版社 土岐健治 予価 \3,000<税込>
 初期ユダヤ教文献の第一人者による論文集。ヨセフス研究や旧約外典・偽典に関する精緻な研究論文を収録。
 <著者>http://gensha.hit-u.ac.jp/faculty/toki-j.htm


[4660] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/09/14(Thu) 19:53

●近刊予定の『身体と社会 初期キリスト教の男女関係と性的禁欲(仮題)』(慶應義塾大学出版会 ピーター・ブラウン著)は『The Body and Society Men, Women, and Sexual Renunciation in Early Christianity』 Peter Brown Columbia University Press (1988)の邦訳と思われる。
 http://www.columbia.edu/cu/cup/catalog/data/023106/0231061005.HTM
 http://www.amazon.com/Body-Society-Peter-Brown/dp/0231061005/
 http://www.amazon.com/Body-Society-Peter-Brown/dp/0231061013/227268/


[4659] RE: 投稿者:augustus 投稿日:2006/09/14(Thu) 19:44

◎高島賢治さん
> ピーター・ブラウン著 
出るときは不思議と続くものですね。


◎Youさん
> というより、どなたかその時代のコインを引き取って
> いただける方はおられないでしょうか?
eBay などのオークションに出してみるのはどうでしょうか。
http://listings.ebay.com/aw/plistings/endtoday/all/category4734/index.html
あと、お住まいが東京に近ければワールドコインズジャパン社に買い取りの査定を依頼してみるのも良いかもしれません。


[4658] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/09/14(Thu) 17:00

●去年秋、展覧会「エトルリアの世界展」が開催された東京・イタリア文化会館の外壁の色が景観にマッチングしていないとして地元住民より塗り替えを求められている問題が契機となり、東京都は色彩基準から外れたビルの建築主に色の変更命令を出せるよう、都景観条例を改正する。以下、記事。
 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060914i111.htm
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060914-00000111-yom-soci

下記書籍が既刊。
●『徳についてI 意向の真剣さ』
国文社 
ヴラジミール・ジャンケレヴィッチ著 仲澤紀雄訳 
\3,360<税込>

 悪とは何か、善とは何か。暴力を制するために暴力に頼り、殺戮を止めるために殺戮に訴えることができるか。真実を救うために虚偽によることができるか。犠牲とは、英雄的行為とは何かなどの問題を身をもって生きながら、避けて通ることのできない倫理の根源的問題を見いだして思索を巡らすジャンケレヴィッチの道徳、倫理に関する唯一の総合的思索。古代ギリシャから原始キリスト教、プロティノス、アウグスティヌス、中世神学者たち、近現代の哲学者たちの倫理観をたどる歴史的考察も興味深い。全四分冊の第一巻。
 http://www.kokubunsha.co.jp/archives/ISBN4-7720-0513-7.html


下記書籍が10月30日刊行予定。
●『古代末期の形成』
慶應義塾大学出版会 
ピーター・ブラウン著 
足立広明訳 
四六判・256頁 予価 \3,360<税込>
 古代末期の世界像を一新!碩学ピーター・ブラウン教授によるハーヴァード大学での講演記録。二〜四世紀、従来、文明の崩壊過程、知的貧困化の時代と捉えられてきた古代末期に対する歴史観を決定的に変えたロングセラー、待望の邦訳。
 主要目次
 第一章 聖性に関する議論
 第二章 野心の時代
 第三章 〈神の友〉の成長
 第四章 天の国から地上の国へ――アントニオスとパコミオス
 <著者>1935 年、ダブリン生まれ。古代史家。オックスフォード大学ニュー・カレッジ卒。同大学フェロー、ロンドン大学、カリフォルニア大学バークリー校教授を経て、現在プリンストン大学教授。政治史・思想史・宗教史のみならず、歴史社会学・心性史・女性史などとも相渉る総合的な学風は、世界的に大きな影響力をもち、日本にも私淑する研究者が多い。処女作『アウグスティヌス伝』(邦訳、教文館)は、決定版評伝として、欧米では『告白』の次に読まれていると称される。著作としてほかに、『古代末期の世界』(邦訳、刀水書房)、『身体と社会』(邦訳、慶應義塾大学出版会近刊予定)、『古代から中世へ』(邦訳、山川出版社)など。
 <訳者>1958年、兵庫県生まれ。同志社大学卒。西洋古代史専攻。現在奈良大学専任講師。著書に『巡礼と民衆信仰』(地中海世界史4、共著、青木書店)、『移動と移民』(講座世界歴史19、共著、岩波書店)、訳書にG・デュビィほか『女の歴史・古代篇』(共訳、藤原書店)など。
 http://www.keio-up.co.jp/np/isbn/4766413210/
【高島の蛇足コメント】古代末期に関する論文には必ずと言って良いほどピーター・ブラウン氏の著作・論文が引用される、古代末期研究の世界的リーダー研究者である。同氏の『身体と社会』という著作も慶應義塾大学出版会から近々刊行予定らしい。『身体と社会』をgoogleで検索すると『身体と社会 初期キリスト教の男女関係と性的禁欲』(コロンビア大学出版 1988)がヒット。

下記書籍が近刊予定。
●『身体と社会 初期キリスト教の男女関係と性的禁欲(仮題)』 慶應義塾大学出版会 ピーター・ブラウン著


[4657] コンスタンティヌス大帝時代のコインのことで 投稿者:You 投稿日:2006/09/14(Thu) 14:30

コンスタンティヌス大帝時代のコインのことで
どなたか相談にのってもらえないでしょうか?
というより、どなたかその時代のコインを引き取って
いただける方はおられないでしょうか?


[4655] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/09/13(Wed) 21:12

●9月17日23:30〜24:00、TBSテレビ系列にて「世界遺産 タフテ・ソレイマーン(イラン)」が放映予定。ゾロアスター教の聖地。
 (9月22日23:00〜23:30 BS−i<BSデジタル放送>にて再放映。)

下記書籍が10月6日刊行予定。
●『図解 すぐにわかる 世界の神々(仮題)』 PHP研究所 保坂俊司・監修 インターノーツ・著 予価 \840<税込>
 全人類の遺産である神話。そこでは個性豊かな神様が大活躍していた! ギリシャ、北欧、ケルト、エジプト、アジア等の神々を大紹介!

下記書籍が10月13日刊行予定。
●『「ギリシャ神話」に生き方を学ぶ(仮題)』 PHP研究所 齋藤孝 予価 \1,260<税込>
 どんな人生論よりも「ギリシャ神話」には知恵がつまっている!仕事や人間関係に役立つ考え方やコツに満ちた神話の新しい読み方。

下記書籍が10月20日刊行予定。
●『小説イエス』 
徳間書店 
ウォルター・ワンゲリン著 
予価 \1,785<税込>
 
聖書は波瀾万丈のエンタテインメントだ。サスペンスに満ちた新約聖書の世界を、イエスのスリリングな生涯を通じて描いた話題作。


[4654] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/09/13(Wed) 12:41

◇augustusさん、Breezeさんへ
|| > ヨルダンの古代ローマ時代の円形劇場で四日、
|| > 銃乱射で外国人観光客一人死亡、六人負傷。

「外国旅行は行ける時に行っておかないといけない」というのは名言ですね。

◇augustusさんへ

||
|| > 『古代ギリシア 地中海への展開 <学術選書 諸文明の起源・シリーズ>』
|| ローマもこのシリーズから出してくれると嬉しいですね。

出ると信じてます。


[4653] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/09/12(Tue) 19:46

下記書籍が既刊。

●『コインと紙幣の事典』
あすなろ書房 
J.クリブ著 湯本豪一訳
\2,100<税込>
 http://asunaro.bookmall.co.jp/search/info.php?Isbn=4-7515-2330-9


●『ソフィストとは誰か?』
人文書院 
納富信留 \2,940<税込>

 哲学者? それとも似而非知者? ポリスからポリスを渡り歩き、徳や弁論術の教師を目指したソフィストとは一体誰なのか?テレビで喋りたてる評論家や大学教授、滔滔と相手を論破してやまない弁護士、人間の言語活動のあらゆる局面で、多大な影響力をもつ弁論術が横行する現代社会は、一般の市民が民会で国政に直接参加し、裁判で陪審員をつとめ、言論によっていかに多くの人々を説得するかで政治権力を左右した紀元前5〜4世紀の民主政興隆の古代ギリシアのポリス社会に極めて類似している。ソクラテス、プラトン、プロタゴラス、ヒッピアス、ゴルギアスほか、あるいはソフィストを糾弾・批判した哲学者、あるいはソフィストとよばれていた思想家たちの言説の徹底分析を通して、ソフィストなる存在への認識の射程を示すとともに、絶対的な価値や真理とは無関係に、言論の力のみを行使するソフィスト的活動に満ち満ちた現代に警鐘を鳴らす、ホットなメッセージ性に富んだ専門研究書。
 <著者>1965年東京都生まれ。東京大学文学部(哲学科)卒業。慶応義塾大学文学部助教授。国際プラトン学会実行委員。専攻は西洋古代哲学・古典学。著書に「空間のパースペクティブ」など。


●下記に「東ローマの農業書発見 西洋古典研究に生かせ 鹿大図書館に再版本4冊」という記事あり。
 http://www.nishinippon.co.jp/nnp/culture/20060911/20060911_006.shtml
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060912-00000007-nnp-l46

下記書籍が10月20日刊行予定。
●『新エッセンシャル聖書辞典』
いのちのことば社 
B6・約1200頁 特別予価 \3,570<税込> (2007年3月末迄)
 
コンパクトなサイズに、聖書を読むうえで知っておきたい情報が満載。ベストセラー「新エッセンシャル聖書辞典」がボリュームアップして新登場。総項目数が1.5倍に充実。今までなかった図表、百数十点も収録。福音書記事の対照表、聖書の暦など付録も多数。訳語は新改訳聖書に準拠。新改訳聖書改訂第三版対応。ただし人名・地名項目については新共同訳聖書の訳語からも引ける。


下記書籍が10月下旬刊行予定。
●『歴史学研究増刊号 いま、歴史研究に何ができるか マルチメディア時代と歴史意識(仮題)』 青木書店 歴史学研究会編 予価 \2,400<税込>


[4652] キリ番プレゼントのお知らせ 投稿者:augustus 投稿日:2006/09/11(Mon) 20:33

トップページのカウンタ 500000番の方にローマコインを1枚プレゼントいたします。(ただし、コインの送り先は日本国内に限ります)
詳細は http://www.augustus.to/other/kiriban_500000.html を御覧下さい。


[4651] RE: 投稿者:augustus 投稿日:2006/09/10(Sun) 18:32

◎Breezeさん

> 私は20年ほど以前に、イスラエル、シリア、レバノン、
> ヨルダン、イラン、等々といった地域を何度かに亘って
> 旅行致しましたので、
見どころたっぷりのところを御覧になってきたんですね。当時は治安面の不安はなかったんでしょうか。
いずれにせよ、「外国旅行は行ける時に行っておかないといけない」と仰っているのは当たっていそうですね。


◎高島賢治さん

> 『古代ギリシア 地中海への展開 <学術選書 諸文明の起源・シリーズ>』
ローマもこのシリーズから出してくれると嬉しいですね。



[4650] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/09/08(Fri) 19:59

●下記に「古代ローマ農業書発見/鹿大付属図書館」という記事あり。
 http://www.373news.com/2000picup/2006/09/picup_20060908_4.htm

下記書籍が既刊。情報を追加して再掲。
●『ルビコン 共和政ローマ崩壊への物語』
中央公論新社 
トム・ホランド著 小林朋則・訳 本村凌二・監修 
四六判・497頁 \3,465<税込>

 ポンペイウスは吠え、キケロは苦悩し、カエサルは決断した−。共和政ローマ末期の血塗られた数十年を、独創的な切り口と熱い筆致と鋭い歴史眼とで語る、壮大でスリリングな歴史絵巻。
 <著者>1968年イギリス生まれ。ケンブリッジ大学卒業。ラジオ番組のパーソナリティとして活躍。BBCラジオ4のために書き下ろしたヘロドトスやホメロス等の歴史物語シリーズで高い評価を得る。
 http://www.chuko.co.jp/new/2006/09/003764.html

下記書籍が既刊。
●『ラテン語 英語とラテン語と君と』
北星堂書店 
菅沼惇 
\1,785<税込>

 医学部学生のラテン語、ラテン文法入門、英語学・言語学でのラテン語、高校英語教科書における本来英語とラテン語系英語の分類・考察ほかを収録。クイズなども盛り込む。


●9月23日20:00〜21:13、NHK綜合テレビにて「探検ロマン世界遺産 エルサレム・34億人の聖都」が放映予定。
 http://www.nhk.or.jp/sekaiisan/card/cardr054.html

下記書籍が10月6日刊行予定。
●『古代ギリシア 地中海への展開 <学術選書 諸文明の起源・シリーズ>』 
京都大学学術出版会 
周藤芳幸 
予価 \1,890<税込>


下記書籍が10月25日刊行予定。
●『知っておきたい「食」の世界史』 
角川ソフィア文庫 
宮崎正勝 
予価 \660<税込>
 
トマトは、なんと催淫材だった! 料理と食材からわかる「おもしろ世界史」私たちの食卓は、世界各国からもたらされたさまざまな食材と料理にあふれている。日常的に食しているものの意外な来歴、世界各地の食文化とのかかわりなど、「食」にまつわる雑学的な視点からわかるやさしい世界史。
http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_search.php?pcd=200607000001



[4649] Re[4647]: 物騒な時代になりました 投稿者:Breeze 投稿日:2006/09/08(Fri) 19:35

No.4647を削除する「削除キー」は4文字
定めてありますのに、何故かその方法が分かりません。
管理人さんの方にて宜しく御願い申し上げます。
失礼いたしました。


[4649] Re[4647]: 物騒な時代になりました 投稿者:Breeze 投稿日:2006/09/08(Fri) 19:35

No.4647を削除する「削除キー」は4文字
定めてありますのに、何故かその方法が分かりません。
管理人さんの方にて宜しく御願い申し上げます。
失礼いたしました。


[4648] 物騒な時代になりました 投稿者:Breeze 投稿日:2006/09/08(Fri) 19:31

> ヨルダンの古代ローマ時代の円形劇場で四日、
> 銃乱射で外国人観光客一人死亡、六人負傷。
私は20年ほど以前に、イスラエル、シリア、レバノン、
ヨルダン、イラン、等々といった地域を何度かに亘って
旅行致しましたので、たいそうラッキーだったと思います。
とはいえ、肝心のイラクとアフガニスタンへ赴けなかった
点が、まことに以て心残りで御座居ます。
やはり、外国旅行は行ける時に行っておかないといけない、
とつくづく感じた次第でございます。


[4646] RE: 投稿者:augustus 投稿日:2006/09/07(Thu) 22:24

◎高島賢治さん

> ヨルダンの古代ローマ時代の円形劇場で四日、
> 銃乱射で外国人観光客一人死亡、六人負傷。
シリア、レバノン、ヨルダンは見たいものが沢山あるんですが、治安面が不安で行ったことがありません。こういう事件があるとますます怖くなりますね。


[4645] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/09/06(Wed) 16:53

●ヨルダンの古代ローマ時代の円形劇場で四日、銃乱射で外国人観光客一人死亡、六人負傷。以下記事。
 http://www.cnn.co.jp/world/CNN200609040021.html
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060904-00000140-jij-int
 http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20060905k0000m030111000c.html

下記書籍が既刊。
●『アトランティスの暗号 十万年前の失われた叡智を求めて』
学習研究社 
コリン・ウィルソン著 松田和也訳 
\2,730<税込>
 「失われた叡智」の起源はどこにあるのか? 著者が見通す先は十万年前。われわれが考えるよりもはるかに賢かったネアンデルタール人の存在だった。人類の意識拡大にかかわる、ウィルソン流古代文明論の決定版。


●『夜空に沈んだアトランティス (MU SUPER MYSTERY BOOK S)人類に文明を授けた謎の「水棲神」は宇宙からやってきた異星人だった!!』
学研新書 
倉橋日出夫 
\945<税込>
世界神話に共通する魚の姿の神々。彼らの正体は何か。シリウス星系からやってきたというアフリカのドゴン族の神「ノンモ」をキーワードに、大洪水神話と竜宮伝説をひもとき、失われたアトランティス文明の正体に迫る。


下記書籍が9月7日復刊予定。
●『原始キリスト教史の一断面 新装版』
勁草書房 
田川建三
予価 \4,200<税込>


●9月11日20:00〜21:54、BS-i(デジタル衛星テレビ)にて「古代ローマ街道を飛ぶ〜帝国の記憶をたどる600キロ〜」が放映予定。再放映。
 http://www.bs-i.co.jp/main/documentary/show.php?0175

下記書籍が9月下旬刊行予定。
●『シルクロード 華麗な植物文様の世界』 
山川出版社 
古代オリエント博物館&松岡美術館&横浜ユーラシア館編 
予価 \1,700<税込>


下記書籍が10月下旬刊行予定。
●『ジェンダー史を学ぶ』 
吉川弘文館 
長野ひろ子 
予価 \2,625<税込>
 
「性差」や「文化的・社会的性」と訳されるジェンダー。その概念が日本に導入された際の困難を辿り、ジェンダー史成立までを描く。


[4644] RE: 投稿者:augustus 投稿日:2006/09/04(Mon) 20:47

◎真奈美さん

> 秋学期の講義の一部で、「天使」をテーマにします。
多くの学生にとって、天使の異教的なところは意外性があって面白いでしょうね。自分が学生の頃にこういう講義があったらぜひ聞いてみたかったです。


◎高島賢治さん

> 古代中世暦 和暦・ユリウス暦月日対照表
こういうのが本として出版されるのはすごいですね。CD-ROM版もあればより便利そう。



[4643] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/09/03(Sun) 12:25

下記書籍が9月20日刊行予定。
●『古代中世暦 和暦・ユリウス暦月日対照表』
日外アソシエーツ 
日外アソシエーツ編 
A5・510頁 
予価 \5,250<税込>
 
日本で和暦、西洋でユリウス暦が使われていた990年間を対照できます!推古天皇元年(593年)から、西洋でグレゴリオ暦が採用される天正10年(1582年)まで990年間の暦表です。361,573日すべての日について、当時日本で採用されていた和暦と、西欧世界で使われていたユリウス暦の日付を対照することができます。古史料の調査に必要な年干支・日干支を記載、またユリウス暦の七曜もわかります。
 http://www.nichigai.co.jp/sales/kodai_tyusei_reki.html


下記書籍が9月刊行予定に変更。情報を追加して再掲。
●『西欧言語の歴史』
藤原書店 
アンリエット・ヴァルテール著 
アンドレ・マルティネ・序文 
平野和彦訳
 
言葉から見えるヨーロッパ全史!ギリシア、ケルト、ラテン、ゲルマン――民族の栄枯と軌を一にして盛衰を重ねてきた西欧の諸言語。数多存在する言語のルーツ、影響関係をつぶさにたどり、言語同志の意外な接点を発見しながら個別言語のかけがえのない面白さを解き明かす仏ベストセラー、遂に完訳!


下記NHKラジオ放送テキスト(雑誌)が9月25日発売予定。
●『「詩編」をよむ(下)<宗教の時間・シリーズ>』
http://images-jp.amazon.com/images/P/4149105936.09.MZZZZZZZ.jpg木田献一 講師 
予価 \714<税込>
 
紀元前二世紀ごろ、大国シリア帝国の圧政の下に成った詩編の真意と詩編を編んだ人々の意図は何か。また詩編に投影された人々の心情を探る。


下記書籍が10月10日刊行予定。
●『キリスト教美術の源流を訪ねて1 イタリア編』
教文館 
名取四郎編 
予価 \1,890<税込>


●『キリスト教美術の源流を訪ねて2 地中海都市編』
教文館 
名取四郎編 
予価 \1,890<税込>


[4642] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/09/01(Fri) 19:13

●9月16日20:00〜20:43、NHK綜合テレビにて「探検ロマン世界遺産 純白の大地 悠久の温泉郷〜 トルコ ヒエラポリスとパムッカレ〜」が放映予定。
 http://www.nhk.or.jp/sekaiisan/card/cardr055.html

下記書籍が10月12日刊行予定。
●『死をみつめる美術史』
ちくま学芸文庫 
小池寿子 
予価 \1,155<税込>
 
死と哀悼、腐敗、死者のための祈り、霊魂のかたち、運命をめぐって、古代から中世にかけていかなる言説があり、生死の芸術が作られてきたかを探り、死と共に生きてきた人間の精神的営みを辿る。


下記書籍が10月中旬刊行予定。
●『信仰と他者 寛容と不寛容のヨーロッパ宗教社会史』
東京大学出版会 
深沢克己・高山博編 
A5・360頁 予価 \5,880<税込>
宗教・宗派間の対立は民族問題と結びつき、今日にいたるまで争いを生み出している。普遍宗教としてのキリスト教により統合されつつも闘争と融和が錯綜するヨーロッパの中世から現代を舞台に、「他者」を容認するということの意味、寛容とは何かを解明する。
http://www.utp.or.jp/bd/4-13-026128-2.html


下記書籍が10月下旬刊行予定。
●『ヨーロッパの言語と国民』
筑摩書房 
ダニエル・バッジオーニ著 今井勉訳 
A5・496頁


[4641] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/08/31(Thu) 17:02

下記書籍が既刊。
●『ラオコーン 名声と様式』
三元社 
サルヴァトーレ・セッティス著 芳賀京子・日向太郎訳
A5・313+70頁 図版16頁 
\5,250<税込>
 
1506年の発見以来、死に瀕する人の苦痛をみごとに表現した古代の激情〈パトス〉の定型として熱烈な学問的な関心を集めてきた、ヴァチカンの有名な大理石彫刻《ラオコーン》。これに言及した唯一の古代文献、大プリニウス『博物誌』の記述との齟齬から、この彫刻をプリニウスの記述する彫刻とは別ものとする見解や、彫刻に特異な政治的なメッセージの衣を纏わせて、ロマンやスリルを好む読者の感興ばかりをそそる、今はやりの解釈などが出されてきた。著者セッティスは通念や恣意的解釈に真っ向から挑む。『博物誌』の記述に彼が加えた目から鱗の落ちる思いのする新解釈。『博物誌』の記す彫刻の作者たち―三人のロドス人彫刻家―の活動時期を碑文資料に基づく係累学的研究から絞込み、さらに様式的な検討を加えてこの彫刻をオリジナルと断言し、最終的に制作年代(紀元前40-20年頃)を割り出す手際のなんとあざやかなこと!この稀にみる好著は、比類なき知性の持ち主による積年の研究成果として、読者の知性を大いに満足させることであろう。
<著者>ピサ高等師範学校校長。同校で美術史・古典考古学を教える。研究対象は古代美術史から古代以降の美術史、文化方針・文化政策に及ぶ。
 http://www.sangensha.co.jp/


下記書籍が9月中旬刊行予定。
●『ヘンリーシュガーのわくわくする話 (仮題)』 評論社 R・ダール作 柳瀬尚紀・訳 予価 \1,470<税込>
 世界中のカジノで勝ち続けるギャンブラー、シュガー氏の秘密。海ガメの背に乗り、海の彼方へ消えた少年。天才的な指の細工師(スリ)の話。ローマ時代の銀器を発見した農夫をめぐる騒動の顛末。また、ダール作家になったいきさつを語る一編など、七つの物語を収めた傑作短編集。

下記書籍が10月24日刊行予定。
●『自然法』
岩波モダンクラシックス 
A.P.ダントレーヴ著 久保正幡訳
 
二千年以上にわたって重要な役割を演じてきた自然法思想を歴史的にあとづけるとともに、その概念と本質とをほりさげる。倫理学・政治学・法学の分野における自然法の重要性と現代における意義を明らかにする。
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/00/4/0009830.html


●『世界と世界史』 
岩波モダンクラシックス 
K.レーヴィット著 
柴田治三郎訳


下記書籍が10月27日刊行予定。
●『セネカ哲学全集 第6回配本 第4巻 自然論集2』 岩波書店 編集・大西英文&兼利琢也


[4639] 『黄金伝説』 投稿者:真奈美 投稿日:2006/08/30(Wed) 12:29

 秋学期の講義の一部で、「天使」をテーマにします。
『黄金伝説』の邦訳をここの情報で知って、「ミカエル」がたいへん役にたちました、
と報告と感謝表明をしておきます。


[4639] 『黄金伝説』 投稿者:真奈美 投稿日:2006/08/30(Wed) 12:29

 秋学期の講義の一部で、「天使」をテーマにします。
『黄金伝説』の邦訳をここの情報で知って、「ミカエル」がたいへん役にたちました、
と報告と感謝表明をしておきます。


[4638] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/08/27(Sun) 14:44

●下記に『アフリカにあるローマ遺跡、「ボルビリス」訪問』の記事あり。
 http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2371678/detail

●ソンマ遺跡の発掘に携わっておられる方の発掘調査日誌ブログに今年の発掘再開の模様が写真付きで載っています。
 http://somma2004.exblog.jp/


下記書籍が既刊。

●『図説 聖書』
学研 
月本昭男監修 
\1,050<税込>

「旧約」と「新約」はどう違うのか? 天地創造とは? 最後の審判とは? ヤハウェ、モーセ、そしてイエスとは何者か? 地図・人物・エピソードで、キリスト教の正典「旧約聖書」と「新約聖書」の世界をたどる。


●『サッフォー 詩と生涯』
水声社 
沓掛良彦 
\6,300<税込>

プラトーンにより「十番目の詩女神」と称えられたレスボス島の詩人サッフォーの、伝説と化した謎多き生と詩的世界を精細な筆致で描く。


下記書籍が9月5日刊行予定。
●『アトランティスの暗号 十万年前の失われた叡智を求めて』
学習研究社 
コリン・ウィルソン著 松田和也訳 
予価 \2,940<税込>
 
考古学・シャーマニズム・地質学などさまざまな視点からおよそ一万年前に存在したはずの失われた文明アトランティスの謎を解く。


下記書籍が9月10日刊行予定。情報を追加して再掲。
●『ルビコン 共和政ローマ崩壊への物語』
中央公論新社 
トム・ホランド著 小林朋則・訳 本村凌二・監修 
四六判・504頁 予価 \3,465<税込>
 共和政ローマ末期の血塗られた歴史が、独創的な切り口と熱い筆致と鋭い歴史眼とでスリリングに甦る。ヘッセル・ティルトマン賞受賞の壮大な歴史スペクタクル。《中公インサイド・ヒストリーズ》シリーズ第一弾。
 http://www.chuko.co.jp/new/2006/09/003764.html


下記書籍が9月20日刊行予定。
●『教会ラテン語文法のあらまし』
サンパウロ 
江澤増雄 
予価 \945<税込>


下記書籍が9月下旬刊行予定。
●『レトリック事典』 
大修館書店 
佐藤信夫・佐々木健一編 
A5・800頁 予価 \7,770<税込>
 古代ギリシャ・ローマの昔から認識と説得の重要な技術であったレトリックの歴史を総覧し、かつ明治期以降の日本でレトリックの用語がどのように翻訳され、受容されたのかを跡づける事典。


下記書籍が2007年3月刊行予定。情報を追加して再掲。
●『総説 キリスト教史 第一巻 原始・古代・中世篇』 日本キリスト教団出版局 監修 荒井献(東京大学名誉教授)出村彰(東北学院大学名誉教授)
 (一)原始/荒井献(東京大学名誉教授)
 (二)古代/出村みや子(東北学院大学助教授)
 (三)中世/出村彰(東北学院大学名誉教授)
【特長】
 (一)全編が日本を代表する歴史学者により書き下ろされたキリスト教史の決定版。
 (二)古代から現代までのキリスト教史を概観できるよう、最新の研究成果を生かしながら、必須の知識をコンパクトに叙述。
 (三)時代や地域をできるかぎり網羅しキリスト教信仰の本質とその歴史的展開に迫る。


[4638] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/08/27(Sun) 14:44

●下記に『アフリカにあるローマ遺跡、「ボルビリス」訪問』の記事あり。
 http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2371678/detail

●ソンマ遺跡の発掘に携わっておられる方の発掘調査日誌ブログに今年の発掘再開の模様が写真付きで載っています。
 http://somma2004.exblog.jp/


下記書籍が既刊。

●『図説 聖書』
学研 
月本昭男監修 
\1,050<税込>

「旧約」と「新約」はどう違うのか? 天地創造とは? 最後の審判とは? ヤハウェ、モーセ、そしてイエスとは何者か? 地図・人物・エピソードで、キリスト教の正典「旧約聖書」と「新約聖書」の世界をたどる。


●『サッフォー 詩と生涯』
水声社 
沓掛良彦 
\6,300<税込>

プラトーンにより「十番目の詩女神」と称えられたレスボス島の詩人サッフォーの、伝説と化した謎多き生と詩的世界を精細な筆致で描く。


下記書籍が9月5日刊行予定。
●『アトランティスの暗号 十万年前の失われた叡智を求めて』
学習研究社 
コリン・ウィルソン著 松田和也訳 
予価 \2,940<税込>
 
考古学・シャーマニズム・地質学などさまざまな視点からおよそ一万年前に存在したはずの失われた文明アトランティスの謎を解く。


下記書籍が9月10日刊行予定。情報を追加して再掲。
●『ルビコン 共和政ローマ崩壊への物語』
中央公論新社 
トム・ホランド著 小林朋則・訳 本村凌二・監修 
四六判・504頁 予価 \3,465<税込>
 共和政ローマ末期の血塗られた歴史が、独創的な切り口と熱い筆致と鋭い歴史眼とでスリリングに甦る。ヘッセル・ティルトマン賞受賞の壮大な歴史スペクタクル。《中公インサイド・ヒストリーズ》シリーズ第一弾。
 http://www.chuko.co.jp/new/2006/09/003764.html


下記書籍が9月20日刊行予定。
●『教会ラテン語文法のあらまし』
サンパウロ 
江澤増雄 
予価 \945<税込>


下記書籍が9月下旬刊行予定。
●『レトリック事典』 
大修館書店 
佐藤信夫・佐々木健一編 
A5・800頁 予価 \7,770<税込>
 古代ギリシャ・ローマの昔から認識と説得の重要な技術であったレトリックの歴史を総覧し、かつ明治期以降の日本でレトリックの用語がどのように翻訳され、受容されたのかを跡づける事典。


下記書籍が2007年3月刊行予定。情報を追加して再掲。
●『総説 キリスト教史 第一巻 原始・古代・中世篇』 日本キリスト教団出版局 監修 荒井献(東京大学名誉教授)出村彰(東北学院大学名誉教授)
 (一)原始/荒井献(東京大学名誉教授)
 (二)古代/出村みや子(東北学院大学助教授)
 (三)中世/出村彰(東北学院大学名誉教授)
【特長】
 (一)全編が日本を代表する歴史学者により書き下ろされたキリスト教史の決定版。
 (二)古代から現代までのキリスト教史を概観できるよう、最新の研究成果を生かしながら、必須の知識をコンパクトに叙述。
 (三)時代や地域をできるかぎり網羅しキリスト教信仰の本質とその歴史的展開に迫る。


[4637] ページ更新 投稿者:augustus 投稿日:2006/08/27(Sun) 11:07

「書籍案内」に『古代ローマの日常生活』を追加しました。
http://www.augustus.to/books/archives/2006/08/post_28.html


[4636] RE: 投稿者:augustus 投稿日:2006/08/27(Sun) 06:48

◎高島賢治さん

> 下記に『<レバノン>現地ルポ 空爆の
> 傷跡目立つ…世界遺産も被害か』の記事あり。
レバノンのローマ遺跡はまだ見ていないんです。もっと安全になってから行こうと思っていたんですが、平和になるにはかなり時間がかかるかもしれませんね。(見る前に遺跡が壊れちゃったら悲しい。)



[4635] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/08/22(Tue) 11:54

●ソンマ遺跡の発掘に携わっておられる方の発掘調査日誌ブログに今年の発掘再開の模様が写真付きで載っています。
 http://somma2004.exblog.jp/

下記書籍が9月5日刊行予定。
●『アトランティスの暗号 十万年前の失われた叡智を求めて』
学習研究社 
コリン・ウィルソン著 
松田和也訳 
予価 \2,940<税込>
 
考古学・シャーマニズム・地質学などさまざまな視点からおよそ一万年前に存在したはずの失われた文明アトランティスの謎を解く。



[4634] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/08/21(Mon) 16:20

●下記に『“奇跡の聖母マリア画”盗難』の記事あり。
 http://www3.nhk.or.jp/news/2006/08/21/d20060820000038.html

下記書籍が8月下旬刊行予定。情報を追加して再掲。
●『訴えられた遊女ネアイラ 古代ギリシャのスキャンダラスな裁判騒動』
草思社 
デブラ・ハメル著 藤川芳朗・脇本由佳訳 
予価 \2,100<税込>
 
紀元前四世紀のアテナイで争われた裁判記録をもとに当時の社会生活を甦らせた歴史研究の傑作。遊女制度や裁判制度などがよくわかる。
 http://www.soshisha.com/book_search/detail/1_4794215185.html


●8月27日11:15〜11:30、NHK総合テレビにて「とっておき世界遺産100 天才画家が愛した街〜アルルのローマ遺跡とロマネスク建造物、古都トレド、シャンボール城〜」が放映予定。
 http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2006-08-27&ch=21&eid=3686

●8月28日23:30〜24:00、BS-i<BSデジタル放送>にて「エトルリア夢紀行 ローマ帝国を作った幻の民族」が放映予定。

下記書籍が9月上旬刊行予定。
●『イタリア語文法ハンドブック』
白水社 
小林惺 
予価 \2,520<税込>


下記書籍が9月19日刊行予定に変更。情報を追加して再掲。
●『ヤコブと放蕩息子』 
教文館 
ケネス・E・ベイリー著 森泉弘次訳 
予価 \3,990<税込>
 
イエスは旧約聖書のヤコブ物語を、放蕩息子の譬え話へと改変している。イエスはどのような意図をもってどのように放蕩息子の物語を作り変えているのか?中近東出身の神学者が、中近東の伝統の光に照らしながら、ふたつの物語を比較研究する。神学者イエスに迫る新しい試みに、興味が掻き立てられる。


下記書籍が11月刊行予定。情報を追加して再掲。
●『キリスト教の伝統 教理発展の歴史 第2巻 <全5巻> 東方キリスト教世界の精神(600-1700年)』 教文館 ヤロスラフ・ペリカン著 鈴木浩訳 A5・約460頁
 http://www.kyobunkwan.co.jp/Publish/dento.htm


[4633] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/08/17(Thu) 17:09

下記書籍が既刊。
●『鑑賞のための西洋美術史入門』
視覚デザイン研究所 
早坂優子 
\1,995<税込>
 
西洋美術史を、たくさんのカラーイラストと写真でわかりやすく解説し、よく分からなかった専門用語もやさしく具体的に説明する。芸術家ごとの個人別ページでは代表作を提示し、彼らやその作品について、Q&A形式で追究する。
□□ギリシア美術□□ローマ美術□□初期キリスト教美術□□ビザンティン美術□□初期中世の美術□□ロマネスク美術□□ゴシック美術□□国際ゴシック美術□□初期ルネサンス美術□□盛期ルネサンス美術 他


●下記に『<レバノン>現地ルポ 空爆の傷跡目立つ…世界遺産も被害か』の記事あり。
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/news/20060817k0000e030025000c.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060817-00000026-mai-int

●8月23日10:10〜11:00、NHK・BS1にて「地中海歴史紀行 〜神話の生きる島 クレタ〜  前編 獣人ミノタウロスの謎」が再放映予定。
 http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2006-08-23&ch=11&eid=34953

下記書籍が9月10日刊行予定。
●『ルビコン 共和政ローマ崩壊への物語』
中央公論新社 
トム・ホランド著 小林朋則・訳 本村凌二・監修
予価 \3,465<税込>
 共和政ローマの血塗られた歴史が、独創的な切り口と熱い筆致でスリリングに甦る。《中公インサイド・ヒストリーズ》シリーズ第一弾。



[4632] 有難うございます。 投稿者:manbee777 投稿日:2006/08/16(Wed) 08:53

 教えていただき有難うございます。高額ですね。早速図書館へ行ってみます。もしなければ貯金をためて購入します。

http://ameblo.jp/manbee777/


[4631] RE: 投稿者:augustus 投稿日:2006/08/14(Mon) 06:46

◎manbee777さん

はじめまして。

> そこで何という書物で調べるといいですか?作られた
> 年代を知りたいと思います。
http://images-jp.amazon.com/images/P/1902040694.01.MZZZZZZZ.jpgRoman Coins and Their Values I〜III
これがお薦めなのですが、まだディオクレティアヌス帝直前の時代までしか載っていません。残りは2007年に最終となる第4巻が出ることになってはいるのですが、実際はいつになることやら。
また、全部のコインを完全に網羅している訳ではないので、お持ちのコインが載っていないことはあり得ます。

コインの銘文から皇帝の名前を見つけ、皇帝の在位年と比べるのが簡単かもしれません。皇帝の即位年でしたら http://www.augustus.to/other/nenpyou.html にありますので参考にされてください。


◎高島賢治さん

> 源泉の水質への懸念から1978年に温泉施設が
> 閉鎖されたが、再開計画が進められてきた。
ご紹介の記事にこのようにありました。
1978年に閉鎖される以前は古代の浴場で入浴出来たのか気になります。さすがに古代のものは入浴には適さない気もしますが、今でもお湯は入っていますね。


◎Tさん、Dさん

はじめまして。
その場限りの捨てハンドルの使用は御遠慮いただくようにお願いします。

「政治腐敗不正・暴力・残酷性・飽食」などはほとんどの国に見られるものだと思います。だから似ていると言えば似ていますが、滅亡の時期ではなく最盛期と比較しても似ているかもしれません。
覇権国としてのローマに注目すれば、Dさんのようにアメリカと比較する考え方もありますね。



[4630] おしえてください〜 投稿者:manbee777 投稿日:2006/08/14(Mon) 05:26

 はじめてお邪魔します。すごい!専門家ばかりですね、私は、趣味のアンティークコインからアクセス〜ローマンコイン(人物列伝)を見せてもらいましたが、私の持っているローマンコインはありませんでした。そこで何という書物で調べるといいですか?作られた年代を知りたいと思います。教えてください。

http://ameblo.jp/manbee777/


[4629] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/08/13(Sun) 15:19

下記書籍が既刊。
●『サンタクロースの島 地中海岸ビザンティン遺跡発掘記』
東信堂 
浅野和生 
\2,500<税込>
 
 <著者>1956年生まれ。愛知教育大学教授。
 http://www.geocities.jp/kz11610/page02.html
 http://www.geocities.jp/kz11610/



[4628] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/08/12(Sat) 20:30

下記書籍が既刊。
●『古代オリエントの音楽 ウガリトの音楽文化に関する一考察』
http://images-jp.amazon.com/images/P/4947668334.09.MZZZZZZZ.jpgリトン 
小板橋又久 
A5・265頁 
\5,000<税込>
 
海路と陸路を通してメソポタミア・エジプト・アナトリア・パレスティナ・エーゲ海と結ばれていた古代近東のウガリトの音楽活動を、社会文化史的に再構成する試み。



[4627] Re[4626]: 似ている・・・ 投稿者: 投稿日:2006/08/12(Sat) 01:12

> 現代の日本社会は古代ローマの滅亡時期に似ているらしいと
> 何かの雑誌で読んだことがありますが、事実はどうなのでしょうか? 

 日本よりは,アメリカを対比させる方が的確でしょう。


[4626] 似ている・・・ 投稿者: 投稿日:2006/08/11(Fri) 21:52

現代の日本社会は古代ローマの滅亡時期に似ているらしいと
何かの雑誌で読んだことがありますが、事実はどうなのでしょうか? 政治腐敗不正・暴力・残酷性・飽食等々・・・・
 


[4625] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/08/11(Fri) 16:05

●下記に『英語の風呂の語源、英温泉地で30年ぶりBATH復活』の記事あり。
 http://www.zakzak.co.jp/top/2006_08/t2006080808.html

下記書籍が既刊。
●『大学で学ぶ西洋史[古代・中世]』
ミネルヴァ書房 
服部良久・南川高志・山辺規子 
A5・376頁 
\2,940<税込>
 
日本の西洋史学界の中核を担う世代の執筆陣が、最新の研究成果を踏まえて西洋の古代と中世の歴史を平易に解説する。
http://www.minervashobo.co.jp/find/details.php?isbn=04592-7


●8月13日03:20〜04:55、テレビ東京系列で「映画 地球ヘ二千万マイル」が放映予定。
 世界初の有人金星探検ロケットがイタリア・シチリア島沖に墜落した。金星から持ち帰られた卵から誕生した地球外生命体は急速に成長。おりを破って逃げ出し、古代ローマ遺跡で人類と壮絶な戦いを繰り広げる。ネイサン・ジュラン監督。(1957年アメリカ)(字幕)


[4624] Re[4623][4621][4613][4612]: RE:『古代ローマ歴代誌―7人の王と共和政期の指導者たち』に関して 投稿者:市川定春 投稿日:2006/08/11(Fri) 15:23

こんにちは。
>bio/)を読んでいても、ポンペイウスは「Pompey」と書かれていることが多かったです。
>アントニウスは今まで私が読んでいた範囲では出てこなかったんで見たことなかったで
>すが、今見てみると「Antony」と書かれている部分がありました。

この本でもポンペイウスはPompeyですね。
ただ、添え名に英語を用いる場合は、本書では"The 〜"と記されているのでプルケル
などの場合は単なる間違いの可能性が高い気がします。

本文の内容的な問題はともかく、この辺は専門家が目を通せば防げたのかも知れない
誤りかも知れません。その辺が、amazonなどでも酷評を受けている点でしょうか。

しかしながら、原書は英語表記とラテン語表記が見た目に煩雑にでてきますので、
眺めていて、やや、疲れる気がします。
日本語版はある程度、統一した形で表記しようとした点で一応の評価を
与えるべきだったのかもしれません。ただ、間違いが目立つようでは酷評を受けても
致し方ないでしょう。
誤訳がどの程度は判りませんが、訳者が専門外だった可能性は否めないかも知れませんね。

価格は(金銭感覚が麻痺していますので、参考にはならないかもしれませんが)、
私個人としては、この本は払った金額分の価値はあったかと思います。
カラーページも英語版と同じで、版形、紙質は違いますが英語版の価格が35ドルくらいで
すから、十分に安い訳書ではないかと思います。


[4623] Re[4621][4613][4612]: RE:『古代ローマ歴代誌―7人の王と共和政期の指導者たち』に関して 投稿者:DSSSM(松浦豊) 投稿日:2006/08/11(Fri) 09:16

父達よ、新たに加わった者達よ

 市川定春さん
 augustusさん


 ポティティウス「氏族」、「プルケル」の件は私もそう思います。

 ただ「プルケル」が、訳者が英語表記をラテン語に直そうとしたのではないかというaugustusさんの推測は思い至りませんでした。そういえば『Dictionary of Greek and Roman Biography and Mythology』(http://www.ancientlibrary.com/smith-bio/)を読んでいても、ポンペイウスは「Pompey」と書かれていることが多かったです。アントニウスは今まで私が読んでいた範囲では出てこなかったんで見たことなかったですが、今見てみると「Antony」と書かれている部分がありました。

 英語圏の人にはその方が分かりやすい(そう書かないと分からない?)という事でしょうか。

 しかし「Pulcher」が英語っぽいと感じられたとして、なぜ「プルクルス」となるのかなぁと思ったのですが、今までに集めたローマ人名発音のデータを見ていると、「Proculus(プロクルス)」という異名及び個人名がある(例えばC.Plautius Proculus(前356年の騎兵隊長)、Proculus Verginius Tricostus Rutilus(前486年の執政官)、Proculus Geganius Macerinus(前440年の執政官))ので、それに引きずられたとか?

 しかしプロクルスは、『プルターク英雄伝(三)』P156によれば、「今でも出生の時の事情から、父親が外国に行っている間に生まれた子はプロクルス(procul:プロクルはラテン語で遠方の意味)と名付けられ……」とあり、一方でプルケルは『古代ローマ歴代誌』P115にもあるように、「ハンサム」を意味するとか、『古代ローマを知る事典』P226でも「美男子」を意味すると書いてあり、羅和辞典を引けば「pulcher」で「美しい」という意味であり、のみならずすぐ下に「Pulcher」で「ローマ人の添え名」と書いてある……(^◇^;)

 羅和辞典をひもといておけば起こらなかった事なんでしょうか……。しかし謎ですね。訳が、自信たっぷりに一貫して「プルクルス」と書いてあるように見え、また他の場所で似た様なミス?をそれほどしてないように見えるので……。


 なお、カルタゴは滅ぼさねばならない!

                    DEVS SIVE SVBSTANTIA SIVE MATVRA


[4622] RE:『古代ローマ歴代誌―7人の王と共和政期の指導者たち』に関して 投稿者:augustus 投稿日:2006/08/11(Fri) 00:32

◎市川定春さん

お久しぶりです。情報ありがとうございます。

> 日本語版P299ではブルートゥス、キケロ、アントニウスの三人の名が
> 並んでいますが原本では、「Marcus Iunius Brutus」、
> 「Marcus Tullius Cicero」、「Mark Antony」と表記されています。
なるほど。訳者は英語、ラテン語混在を修正しようとしているんですね。それで、ラテン語の名前にあまり慣れていないものだから、Pulcher などのときに勘違いをして妙なラテン語風名前に改変してしまった。
という感じがしてきました。


[4621] Re[4613][4612]: RE:『古代ローマ歴代誌―7人の王と共和政期の指導者たち』に関して 投稿者:市川定春 投稿日:2006/08/08(Tue) 17:54

こんにちは。お久しぶりです。

◎DSSSMさん
>なぁ……」と悩んではいました。くいちがいといっても、最新の研究成果である可能性もありますし……。

私も日本語で読めるなら良いかな程度でしたが、最新の研究成果である可能性...もあるのかなと思い、
気になった部分の確認のためと参考文献を知りたくて、日本語版を読んだ
あとに、一応、原書も購入しました。

ちなみに、私が最初に気になったのは、プブリウス・コルネリウス・
スキピオの項でP128の4行目に「弟のグナエウス」とありますが、あれ「弟」だっけ?ということだったかと。
結果として原書は単に「brother」となっているので、「弟」と訳すのは誤りかなといった感じでしたが。
訳文についてはとくに、改めて比べ直すことはしなかったのですが、
人物の途中にある小見出しを訳者が意訳というか、変えている箇所も見られます。
まあ、これも、私としては、どちらでも良いかなという部分も多々あります。
例えばP197の「政治家スカウロ」は原書では「Master politician」だったりとかです。
巻末の参考文献は原書の分は省かれています。
日本語版のものは、言うまでもなく訳者が翻訳に辺り参考にした文献ということでしょうね。

私が特に原書の良いと思った点は本文で引用されている原典が出典名だけでなく何巻の何章であるかなど明記されている点です。
(一部無いものもありますが)
年代順で調べられるリウィウスとかであれば、引用箇所の断定は比較的容易ですが、
Valerius Maximusなどは結構面倒かなと感じましたので...


ちなみに、些細なことですが、他に私が気づいた点などですが、
P17の「レア・シルウィア像」の写真が左右反転。英語版では左手で子供を抱き上げている。
P90の聖なるガチョウのレリーフのページに原書では「軍事護民官」のコラムがありますが抜けているなどがあります。
これは訳者というよりは編者の方の問題でしょうか。

◎augustusさん、 DSSSMさん
>確かにこういうのはありましたね。「Titus」を「ティトゥス」ではなく「ティトウス」と表記している。また、「クインティウ
>ス」というのも「クィンティウス」の方がよりありそうですが、のみならず元の綴りは「Quinctius」のはずなので、「クィ
>ンクティウス」であろう、とか。しかもこの二つはこの本の中では一貫してこの通りになっていますね。

 P74の「クインティウス」は原書ではやはり「Quinctius」ですね。

 また、P106の「プルクルス」は原書で「Pulcher」となっていますので、「プルケル」
 じゃないかなという感じです。
 これは、P282の「プブリウス・クロディウス・プルクルス」も同様ですね。

>P96のポティトゥス家というのは、ポティティウスではないか?

原書では「Potitian family」と「Potitian clan」の表記があります。日本語訳では略されていますが、原書には「公共奴隷」の前に
「ポティティウス一族から(Potitian family)」が挿入されています。
日本語訳の「ポティトゥス家」と訳された単語は「Potitian clan」ですので、読んで字のごとく「〜家」ではなくて訳文としては「〜氏族」のほうが良いのかなとも思います。

ただ、原書も人名については英語表記と混在している部分もあります。例えば、日本語版の「タルクィニクス・プリスクス」は原書では「Tarquin the Elder」だったり、ユニウスはIuniusと表記されていますが、カエサルはJuliusと表記されていたりします。
極めつけは、マルクス・アントニウスでしょうか。
日本語版P299ではブルートゥス、キケロ、アントニウスの三人の名が並んでいますが
原本では、「Marcus Iunius Brutus」、「Marcus Tullius Cicero」、「Mark Antony」と表記されています。
  以上、参考までに。


[4620] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/08/08(Tue) 11:36

下記書籍が8月下旬刊行予定。
●『訴えられた遊女ネアイラ 古代ギリシャのスキャンダラスな裁判騒動』
草思社 
デブラ・ハメル著 
藤川芳朗・脇本由佳訳 
四六判・280頁 
予価 \1,995<税込>
 
紀元前四世紀のアテナイで争われた裁判記録をもとに当時の社会生活を甦らせた歴史研究の傑作。遊女制度や裁判制度などがよくわかる。


下記書籍が8月下旬刊行予定に変更。
●『学者たちへの論駁2 <西洋古典叢書第III期・第17回配本>』
京都大学学術出版会 
セクストス・エンペイリコス著 
金山弥平・金山万里子訳 
予価 \4,620<税込>


下記書籍が9月重版予定。
http://images-jp.amazon.com/images/P/4130100300.09.MZZZZZZZ.jpg●『三位一体論』
東京大学出版会 
アウグスティヌス著 
中沢宣夫訳 
予価 \10,500<税込>

http://www.utp.or.jp/bd/4-13-010030-0.html


●『旧約における超越と象徴』
http://images-jp.amazon.com/images/P/4130160168.09.MZZZZZZZ.jpg東京大学出版会 
関根清三 
予価 \10,290<税込>

http://www.utp.or.jp/bd/4-13-016016-8.html


下記書籍が9月28日刊行予定。
●『ローマ人の物語(27)すべての道はローマに通ず(上)』
新潮文庫 
塩野七生 
予価 \420<税込>


●『ローマ人の物語(28)すべての道はローマに通ず(下)』
新潮文庫 
塩野七生 
予価 \420<税込>


[4619] RE: 投稿者:augustus 投稿日:2006/08/07(Mon) 19:46

◎高島賢治さん

> 『聖書動物大事典』の姉妹編。いらくさ、胡桃、オーク、オリーヴ、タマネギ、
> 松、柘榴、ポプラ、薔薇、ライ麦、サフラン等、聖書に登場する植物およそ百を
> 詳細に解説。
「いらくさ」は西洋の昔話などでよく名前が出てきますが、実物のイメージが全然ありません。どんなものなのか気になったので google で検索してみると山草として自生しているんですね。食用にもなるようです。


[4618] ページ更新 投稿者:augustus 投稿日:2006/08/07(Mon) 19:37

「ローマコイン」のグラティアヌスの項目にコインを1枚追加しました。
http://www.augustus.to/coin/ZN_j_gratianus.html


[4617] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/08/05(Sat) 18:44

下記書籍が既刊。

●『崩壊について』
中央公論美術出版 
佐藤彰(愛知教育大学教授)著 
A5・244頁 
\2,730<税込>
 「崩壊」。建造物が免れえぬこの運命に人びとはどのように対してきたか。建築や構造物は人間が造り上げた以上、それは生命体と同様ついには死にいたる。ピラミッド、ローマの水道橋、ピサの斜塔やヨーロッパの教会堂、出雲大社や羅城門から文学作品まで、古今東西の事例の「死にいたる諸相」を検視した建築崩壊の歴史。
 http://www.chukobi.co.jp/cgi-bin/guide.cgi?mode=view&no=0527


下記書籍が8月7日刊行予定に変更。
●『キリスト教の伝統 教理発展の歴史 第1巻 <全5巻> 公同的伝統の出現
(100-600年)』
教文館 
ヤロスラフ・ペリカン著 
鈴木浩訳 
A5・約540頁
予価 \6,825<税込>


下記書籍が8月7日復刊予定。

●『媚薬の博物誌』
青弓社 
立木鷹志 
予価 \2,100<税込>
 http://www.seikyusha.co.jp/books/ISBN4-7872-3062-X.html


●8月13日12:10〜14:00、NHK・BSハイビジョンにて「ビザンチン帝国 第1回 黄金の至宝 〜千年の栄華をたどる〜」が再放映予定。
 http://www3.nhk.or.jp/hensei/program/p/001/10-26215.html
●8月13日14:05〜15:55、NHK・BSハイビジョンにて「ビザンチン帝国 第2回 砂漠の修道院 〜生き残りの戦略〜」が再放映予定。
 http://www3.nhk.or.jp/hensei/program/p/001/10-26217.html
●8月13日16:00〜17:50、NHK・BSハイビジョンにて「ビザンチン帝国 第3回 黄昏の夢 〜次なる時代へ〜」が再放映予定。
 http://www3.nhk.or.jp/hensei/program/p/001/10-26219.html

下記書籍が8月25日刊行予定に変更。
●『聖書植物大事典』 国書刊行会 ウイリアム・スミス編纂 藤本時男編訳 予価 \8,400<税込>
 『聖書動物大事典』の姉妹編。いらくさ、胡桃、オーク、オリーヴ、タマネギ、松、柘榴、ポプラ、薔薇、ライ麦、サフラン等、聖書に登場する植物およそ百を詳細に解説。全項目に細密図版を付す。

下記書籍が8月26日刊行予定に変更。情報を追加して再掲。
●『黄金の魔女が棲む森』
徳間書店(トクマ・ノベルズ) 
麻木未穂 
予価 \860<税込>
 
第一回トクマ・ノベルズEdge新人作品<最終選考作>。東西ローマ帝国が舞台の本格ファンタジー。
http://www.tokuma.jp/CGI/book/base/books.cgi?proc=4&isbn=4-19-850712-0


下記書籍が9月下旬刊行予定。
●『ソクラテス以前の哲学者』 京都大学学術出版会 G・S・カーク他著 内山勝利他訳 予価 \5,985<税込>


[4616] ページ更新 投稿者:augustus 投稿日:2006/08/05(Sat) 17:14

書籍案内に『碑文から見た古代ローマ生活誌』を追加しました。
お薦めの本です。 
 
http://www.augustus.to/books/archives/2006/08/post_27.html




[4615] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/08/04(Fri) 15:43

●下記に青柳正規氏の講演要旨あり。
 http://www.keidanren.or.jp/japanese/journal/times/2006/0803/04.html


下記書籍が既刊。

●『癒しの民間信仰 ギリシアの古代と現代』
東洋書林 
馬場恵二
四六判・595頁 
\6,300<税込>
 
目や手足、乳房や性器をかたどった奉納品タマ(=絵馬)を徹底分析し、ギリシアの土壌における「癒しの民間信仰」の、「古代」から「現代」へとつながる数千年にわたる変容と連続を考察。
□□第一章 「癒し」の奉納品 □□第二章 「癒しの聖母」と福音書記者ルカの伝承 □□第三章  [癒しの半神」たちーアスクレオス以前 □□第四章 聖地エピダウロスのアスクレピオス祭祀 □□第五章 アテネ市民テレマコスのアスクレピオス勧請と悪疫流行 □□第六章 アテネ市内テレマコスのアスクレピオス神殿の「国営化」と「奉納品明細」の碑文 □□第七章 アスクレピオス祭祀の広がり □□第八章 古代文化遺産とキリスト教 □□終章「古代VS現代]の相克
<著者>1932年大阪市生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得中退。元明治大学文学部教授。著書に「ギリシア・ローマの栄光」「ペルシア戦争」など。
 http://www.toyoshorin.co.jp/sdetail.php?isbn=4887217196
 【高島の蛇足コメント】馬場恵二氏は『ギリシア案内記  全二冊』(岩波文庫 パウサニアス著)の翻訳もある、西洋古典学者。


[4614] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/08/01(Tue) 16:47

●下記に『風呂の語源?の地に温泉復活=バースに30年ぶり「バス」−英』の記事あり。
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060801-00000007-jij-int

●8月5日21:00〜22:00、TBSテレビ系列にて「世界ふしぎ発見! ギリシャ 紺碧のエーゲ海に古代の楽園を見た!!」が放映予定。
 クノッソス宮殿。
 http://www.tbs.co.jp/f-hakken/


下記書籍が8月11日刊行予定。

●『黄金伝説 3』
平凡社ライブラリー  
ヤコブス・デ・ウォラギネ・著 
前田敬作・西井武訳 
予価 \1,995<税込>
 キリスト教は聖人や殉教者の言行や生涯を神話化し一大ドラマを作った。この「聖人伝説」中の白眉として名高い本書は、ヨーロッパ文化を理解するための基本文献である。本巻には大天使聖ミカエルなどを収める。
 http://www.heibonsha.co.jp/catalogue/exec/browse.cgi?code=76_582


下記書籍が8月22日刊行予定に変更。情報を追加して再掲。
●『贖罪 新約聖書におけるその教えの起源 〈聖書研究シリーズ61〉』
教文館 
M.ヘンゲル著 
川島貞雄・早川良躬訳 
予価 \2,625<税込>
 
十字架上でのイエスの悲惨な死が、いつ・どのようにして人間の罪の支配から解放するための「あがないの死」として理解されるようになったのかを新約学の第一人者が探求。


下記書籍が8月下旬刊行予定。
●『吟遊詩人 Truth In Fantasyシリーズ』
新紀元社 
上尾信也 
予価 \1,890<税込>
 
吟遊詩人とはどんな人たちだったのか。奔放かつ謎に包まれた彼らの実体を事細かく検証・紹介していく充実の書。

第一章 歴史のなかの吟遊詩人 第ニ章 トルバトゥールの世界観 第三章 トルバトゥール列伝 第四章 ミンネジンガーの世界観 第五章 ミンネジンガー列伝 第六章 吟遊詩人とは


下記書籍が9月11日刊行予定。
●『ヤコブと放蕩息子』 教文館 ケネス・E・ベイリー著 森泉弘次訳 予価 \3,990<税込>

下記書籍が9月20日刊行予定。
●『ピラミッドの謎』 
岩波ジュニア新書 
吉村作治


下記書籍が9月下旬刊行予定。
●『紙の歴史(仮題) <「知の再発見」双書・シリーズ>』
創元社 
ピエール−マルク・デ・ビアジ著 
丸尾敏雄・監修



[4613] Re[4612]: RE:『古代ローマ歴代誌―7人の王と共和政期の指導者たち』に関して 投稿者:DSSSM(松浦豊) 投稿日:2006/08/01(Tue) 09:32

父達よ、新たに加わった者達よ

 augustusさん


> 1)人名の片仮名表記に誤りやちょっと変なところがある。
> 例: ティトウス・クインティウス・カピトリヌス・バルバトゥス

 ああー、なるほど。

 確かにこういうのはありましたね。「Titus」を「ティトゥス」ではなく「ティトウス」と表記している。また、「クインティウス」というのも「クィンティウス」の方がよりありそうですが、のみならず元の綴りは「Quinctius」のはずなので、「クィンクティウス」であろう、とか。しかもこの二つはこの本の中では一貫してこの通りになっていますね。

 卜占官というのもなるほど言われてみれば。しかし私もaugustusさんと同じく、こういうのに寛容になっていたような気がします(^◇^;)

 今見てたら、「Quintus(クィントゥス)」も「クイントゥス」と表記されていました。私はそれらを自分のメモに移し替えるときに、自動的に「ティトゥス・クィンクティウス」とかって変えてやっていた様です。普通なら一応原文のママに移しておいて、後で検討するんですが、この本のこういう点に関してはもう気にしないようにしてやっていた様な……。ある意味では、それくらい初歩的なミス(?)だと私も思っていたのかもしれません……。

 なお、カルタゴは滅ぼさねばならない!

                    DEVS SIVE SVBSTANTIA SIVE MATVRA


[4612] RE:『古代ローマ歴代誌―7人の王と共和政期の指導者たち』に関して 投稿者:augustus 投稿日:2006/08/01(Tue) 09:01

◎ Breezeさん、DSSSMさん

確かに言われてみれば問題点はありそうで、本村先生がちゃんと読んでいるとは思えないですね。
1)人名の片仮名表記に誤りやちょっと変なところがある。
例: ティトウス・クインティウス・カピトリヌス・バルバトゥス
2)普通使われているのと違う訳語が当てられているところがある。
例: ト占官(ぼくせんかん)・・・鳥か腸かわからないですね。(^^
(最近、私はこういう問題点にはなぜか寛容です。日本語で読めるだけでもとてもありがたい。^^)

私もDSSSMさん以上に(?)英語が苦手で、Breezeさんが気付いている誤りが何なのか知りたいです。


[4611] Re[4610]: 『古代ローマ歴代誌―7人の王と共和政期の指導者たち』に関して 投稿者:DSSSM(松浦豊) 投稿日:2006/07/31(Mon) 22:09

父達よ、新たに加わった者達よ

 Breezeさん

 あ、そ、そうなんですか?

 実は私も、この本は非常に貴重な情報源ながら、他の資料とくいちがうことがままあるので、「どう考えたものかなぁ……」と悩んではいました。くいちがいといっても、最新の研究成果である可能性もありますし……。

 ただ、私が見つけたくいちがいというのは、何というか多分マニアックなもので、「基礎知識」的なものは良く分からないです……。

 食い違いは多数あったとは思うのですが、今ぱらぱらと見ていて自分なりにくいちがいが書き込んであったものとして、

P96のポティトゥス家というのは、ポティティウスではないか?

P174のグナエウス・セルウィリウス・カエピオの個人名は、クィントゥスではないか?

P198の「前109年、監察官を辞する埋め合わせとして元老院主席の地位を得た」というのは、「前115年の執政官の時に元老院主席の地位を得た」ではないか?

 というのがありました。ホントに、普通の人にはどうでもいい様な内容ですが(^◇^;)

 もし可能ならば、Breezeさんの方で把握されているミスの一部でもいいですから、教えて頂ければありがたいです。また、大体どういうミスが多い、ですとか……。

 私自身、英語力があまりない中で、共和政ローマの各氏族の成員のプロフィールをまとめていっているので、この本のどういう部分が間違っているのか知るのは、かなりクリティカルに切実な事だったりしますので……(原書を読みたいのはやまやまなれど〜)。


 なお、カルタゴは滅ぼさねばならない!

                    DEVS SIVE SVBSTANTIA SIVE MATVRA

http://cwaweb.bai.ne.jp/~dsssm/


[4610] 『古代ローマ歴代誌―7人の王と共和政期の指導者たち』に関して 投稿者:Breeze 投稿日:2006/07/31(Mon) 14:18

この翻訳書は余りにも杜撰な為、どなたであれ、出来得れば原書の英文の方を、お読みになることをお薦め致します。
監修者が例によって全く名前を貸しているだけで、訳文に全然目を通していないせいでしょうが、わけても本書はこの“Chronicle”シリーズ中でも際立って酷い出来映えになってしまって居ります。
多少なりとも古代ローマ史の基礎的知識をお持ちの方々が御覧になれば、その事実は一目瞭然。何方にも即刻御理解頂けるに相違ありません。
もしも関係者の方が居らしたならば、御容赦下さい。
不都合でしたら、削除して頂いても結構です。
妄言多謝。


[4609] ページ更新 投稿者:augustus 投稿日:2006/07/30(Sun) 06:49

「書籍案内」に『古代ローマ歴代誌―7人の王と共和政期の指導者たち』を追加しました。
http://www.augustus.to/books/archives/2006/07/7.html


[4608] RE: 投稿者:augustus 投稿日:2006/07/30(Sun) 06:25

◎真奈美さん

> タイムトラベルを扱ったマンガ『マジカル・ダイナマイト・ツアー』は、
> 私が記憶していたよりも短くて、今月出た2巻で終わりです(はいって
> ない話が一つはあるんだけどな)、だからネロも2巻です。
 
情報ありがとうございます。これですね。
表紙を見ると、一輪車がタイムマシーンになっているようですが、転けたら予定外の時代に飛ばされたりしそうですね。(^^


◎ k.i.さん

> スカウルスの劇場の件ですが
フォローありがとうございます。
元ネタはプリニウスだったんですね。


◎DSSSMさん

> このような方々が一緒におられる職場っていったい……?!
いい職場でしょう。(^^
私は今年転勤してきたんですが、実にラッキーです。


◎高島賢治さん

>「崩壊」。建造物が免れえぬこの運命に人びとはどのように対してきたか。
こういう視点もあるんですね。ものの見方が広がりそう。



[4607] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/07/28(Fri) 16:29

●下記に『ヘロドトスとトゥキュディデス』(山川出版社 桜井万里子)の書評があり。
 http://www.yomiuri.co.jp/book/review/20060724bk0c.htm


下記書籍が既刊。情報を追加して再掲。

●『古代ローマ (双葉社スーパームック CG世界遺産)』
双葉社 MOOK編集部
\1,980<税込>
 ローマ帝国の建造物と文化、1000年の栄華が今甦る! フォロロマーノ、円形闘技場、浴場、ポンペイ、ローマ軍団と戦闘など、古代ローマ遺跡や生活に関するものを、資料や文献、学説をもとにCGで再現する。
 http://www.futabasha.co.jp/?isbn=4-575-47850-4


下記書籍が7月下旬刊行予定。

●『現代考古学事典 縮刷版』
同成社 
安斎正人 
予価 \3,045<税込>


●『ぼっぼっぼくらはエジプト探険団』
アスコム 
吉村作治 
予価 \1,950<税込>


●BS-i(デジタル衛星テレビ)にてテレビ番組「東ローマ帝国〜繁栄と滅亡 皇帝たちの軌跡」が放映予定。再放映。
 第二話 7月30日17:00〜18:54
 第三話 8月 6日17:00〜18:54
 第四話 8月13日17:00〜18:54
 第五話 8月20日16:00〜17:54
 http://www.bs-i.co.jp/main/documentary/show.php?0157

下記書籍が8月刊行予定。
●『崩壊について』 中央公論美術出版 佐藤彰(愛知教育大学教授)著 A5・244頁 予価 \2,730<税込>
 「崩壊」。建造物が免れえぬこの運命に人びとはどのように対してきたか。建築や構造物は人間が造り上げた以上、それは生命体と同様ついには死にいたる。ピラミッド、ローマの水道橋、ピサの斜塔やヨーロッパの教会堂、出雲大社や羅城門から文学作品まで、古今東西の事例の「死にいたる諸相」を検視した建築崩壊の歴史。
 http://www.chukobi.co.jp/cgi-bin/guide.cgi?mode=view&no=0527

下記書籍が8月22日刊行予定。
●『図説・聖書』 学研 月本昭男監修 予価 \1,050<税込>

下記書籍が8月23日刊行予定。
●『人文学と批評の使命 デモクラシーのために』
岩波書店 
エドワード・W・サイード著 
村山敏勝・三宅敦子訳 
予価 \1,995<税込>
 
人文学的価値観はいかにデモクラシーに寄与しうるか。人文学再生にむけた、サイード最後のメッセージ。


下記書籍が9月上旬刊行予定。
●『ソフィストとは誰か?』 
人文書院 
納富信留 
四六判・312頁 
予価 \2,940<税込>
 
哲学者? それとも似而非知者? ポリスからポリスを渡り歩き、徳や弁論術の教師を目指したソフィストとは一体誰なのか?テレビで喋りたてる評論家や大学教授、滔滔と相手を論破してやまない弁護士、人間の言語活動のあらゆる局面で、多大な影響力をもつ弁論術が横行する現代社会は、一般の市民が民会で国政に直接参加し、裁判で陪審員をつとめ、言論によっていかに多くの人々を説得するかで政治権力を左右した紀元前五〜四世紀の民主政興隆の古代ギリシアのポリス社会に極めて類似している。ソクラテス、プラトン、プロタゴラス、ヒッピアス、ゴルギアスほか、あるいはソフィストを糾弾・批判した哲学者、あるいはソフィストとよばれていた思想家たちの言説の徹底分析を通して、ソフィストなる存在への認識の射程を示すとともに、絶対的な価値や真理とは無関係に、言論の力のみを行使するソフィスト的活動に満ち満ちた現代に警鐘を鳴らす、ホットなメッセージ性に富んだ専門研究書。
<著者>1965年生れの気鋭のギリシア哲学研究者。現在、慶応義塾大学助教授。


[4606] Re[4605]: スカウルス 投稿者:DSSSM(松浦豊) 投稿日:2006/07/25(Tue) 08:16

父達よ、新たに加わった者達よ

 augustusさん
 k.i.さん

 うわー、ありがとうございます〜。特にk.i.さんにはそのものずばりの資料を探していただいて、本当にありがたいです。しかし博学ですねぇ! このような方々が一緒におられる職場っていったい……?!

 参照資料にプリニウスの博物誌が結構よく出てくるんですが、高くて私には買えませんです。あとキケローの『ブルートゥス』というのも良く見るんですが、これもなぁ……。

 引用して頂いた文を見ると、スカウルスの劇場はどうやらやはり、一時使用目的のものだったようですね……! まぁなんというか無茶苦茶ですね(^◇^;)

 なお、カルタゴは滅ぼさねばならない!

                    DEVS SIVE SVBSTANTIA SIVE MATVRA


[4605] スカウルス 投稿者:k.i. 投稿日:2006/07/24(Mon) 16:05

 人は,直面している課題が大きいほど,逃避行動にはしるものです。

>DSSSM様

 スカウルスの劇場の件ですが,DSSSM様がリンクを張られている Dictionary of Greek and Roman Biography and Mythology の当該箇所の最後のほうに,史料の参照箇所が記されていたので,私の直感で大プリニウスの『博物誌』をみてみました。中野定雄他訳『プリニウスの博物誌』雄山閣出版,1986年,第36巻24におそらく上記辞書が参照したとおもわれる箇所がありました(この訳書では第三分冊目の1475〜6ページです)ので,以下,該当部分を引用いたします。

 「造営官として彼(スカウルスー引用者註)は,それまで人がつくったすべての建物のうちで最大のものをつくった。その建物たるや一時的使用の目的でつくったものは勿論,永久に使用することを目的としたものをも越えたものであった。それは彼の劇場であったが,その舞台には,三層になった三六〇本の円柱が並んでいた。そしてそれも,驚くではないか,ヒュメットゥスの大理石の円柱が六本あるというだけでも堪忍ができなくて市の指導者に毒づいた都市においてなのだ。その舞台のいちばん下の階は大理石,中階はガラス(これは後世にも例のない法外な浪費)(media e vitro, inaudito etiam postea genere luxuriae),最上階は金を被せた板でできていた。」

 というわけで,劇場の舞台が三層になっており,真ん中の階はやはりガラス(vitrum)でできていたようです。ラテン語の原文も確認しましたが,少なくとも舞台の三層構造のところは,上の訳でだいたいよいと思います。ラテン語の原文や英訳などは古典文学のサイト・ペルセウスなどを参照いただければと思います。


[4604] 先日まで放映していた 投稿者:真奈美 投稿日:2006/07/24(Mon) 13:02

 フランスの世界遺産の番組、ところどころ録画しましたが、劇場跡などのあるオランジェを忘れてました、残念。再放送を期待します。

 タイムトラベルを扱ったマンガ『マジカル・ダイナマイト・ツアー』は、私が記憶していたよりも短くて、今月出た2巻で終わりです(はいってない話が一つはあるんだけどな)、だからネロも2巻です。サクラ軍団だの男との結婚だの、事実はマンガより奇なり、とつくづく思いますね。
 ソノラマコミック文庫です、機会がありましたらお読みください。


[4603] ページ更新 投稿者:augustus 投稿日:2006/07/24(Mon) 12:13

「書籍案内」に 『多文化空間のなかの古代教会―異教世界とキリスト教〈2〉』 を追加しました。
http://www.augustus.to/books/archives/2006/07/2.html


[4602] RE: 投稿者:augustus 投稿日:2006/07/24(Mon) 12:11

◎ Argonautaさん、高島賢治さん

せっかく発見された生家ですが、一般公開されずに埋め戻されちゃうんですね。残念。(;_;


[4601] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/07/22(Sat) 18:05

●下記に『アウグストゥス帝は豪邸生まれ? ローマで発掘』の記事あり。
 http://www.asahi.com/international/update/0722/001.html

●8月4日21:00〜22:54、BS-i(デジタル衛星テレビ)にてテレビ番組「消えた太陽の王妃 前編〜王家の谷発掘!封印されたツタンカーメン一族〜」が放映予定。
●8月7日20:00〜21:54、BS-i(デジタル衛星テレビ)にてテレビ番組「消えた太陽の王妃 後編〜王家の谷発掘!封印されたツタンカーメン一族〜」が放映予定。
 http://www.bs-i.co.jp/main/documentary/show.php?0142

下記書籍が9月中旬復刊予定。
●『原始キリスト教史の一断面(新装版)』
勁草書房 
田川建三 
予価 \4,200<税込>
 
第一部マルコの精神風土、第二部マルコの主張によって構成され、最初の福音書であるマルコを通して、その複雑な実態に光を投じる。初版1968年。2006年《書物復権》共同復刊。


●『歴史的類比の思想(改訂版)』
勁草書房 
田川建三 
予価 \2,835<税込>
 
現代アフリカの動態から遥かに原始キリスト教の歴史的位相を捉え切る「原始キリスト教とアフリカ」ほか、70年代の評論三篇を収める。初版1976年。2006年《書物復権》共同復刊。


[4601] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/07/22(Sat) 18:05

●下記に『アウグストゥス帝は豪邸生まれ? ローマで発掘』の記事あり。
 http://www.asahi.com/international/update/0722/001.html

●8月4日21:00〜22:54、BS-i(デジタル衛星テレビ)にてテレビ番組「消えた太陽の王妃 前編〜王家の谷発掘!封印されたツタンカーメン一族〜」が放映予定。
●8月7日20:00〜21:54、BS-i(デジタル衛星テレビ)にてテレビ番組「消えた太陽の王妃 後編〜王家の谷発掘!封印されたツタンカーメン一族〜」が放映予定。
 http://www.bs-i.co.jp/main/documentary/show.php?0142

下記書籍が9月中旬復刊予定。
●『原始キリスト教史の一断面(新装版)』
勁草書房 
田川建三 
予価 \4,200<税込>
 
第一部マルコの精神風土、第二部マルコの主張によって構成され、最初の福音書であるマルコを通して、その複雑な実態に光を投じる。初版1968年。2006年《書物復権》共同復刊。


●『歴史的類比の思想(改訂版)』
勁草書房 
田川建三 
予価 \2,835<税込>
 
現代アフリカの動態から遥かに原始キリスト教の歴史的位相を捉え切る「原始キリスト教とアフリカ」ほか、70年代の評論三篇を収める。初版1976年。2006年《書物復権》共同復刊。


[4601] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/07/22(Sat) 18:05

●下記に『アウグストゥス帝は豪邸生まれ? ローマで発掘』の記事あり。
 http://www.asahi.com/international/update/0722/001.html

●8月4日21:00〜22:54、BS-i(デジタル衛星テレビ)にてテレビ番組「消えた太陽の王妃 前編〜王家の谷発掘!封印されたツタンカーメン一族〜」が放映予定。
●8月7日20:00〜21:54、BS-i(デジタル衛星テレビ)にてテレビ番組「消えた太陽の王妃 後編〜王家の谷発掘!封印されたツタンカーメン一族〜」が放映予定。
 http://www.bs-i.co.jp/main/documentary/show.php?0142

下記書籍が9月中旬復刊予定。
●『原始キリスト教史の一断面(新装版)』
勁草書房 
田川建三 
予価 \4,200<税込>
 
第一部マルコの精神風土、第二部マルコの主張によって構成され、最初の福音書であるマルコを通して、その複雑な実態に光を投じる。初版1968年。2006年《書物復権》共同復刊。


●『歴史的類比の思想(改訂版)』
勁草書房 
田川建三 
予価 \2,835<税込>
 
現代アフリカの動態から遥かに原始キリスト教の歴史的位相を捉え切る「原始キリスト教とアフリカ」ほか、70年代の評論三篇を収める。初版1976年。2006年《書物復権》共同復刊。


[4600] 生家 投稿者:Argonauta 投稿日:2006/07/22(Sat) 13:47

御生家? が発掘されたようですね.

http://www.asahi.com/international/update/0722/001.html


[4598] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/07/21(Fri) 20:51

下記書籍が6月既刊。

●『ケウル ミトラ聖典』
http://images-jp.amazon.com/images/P/490103832X.09.MZZZZZZZ.jpgミィーボートブックス 
新條真人 
\4,830<税込>
 http://homepage2.nifty.com/Mithra/Mithraism_Qewl.html
 http://home2.highway.ne.jp/miiboat/MIIBOAT_Books.html


●7月23日17:00〜18:54、BS-i(デジタル衛星テレビ)にてテレビ番組「東ローマ帝国〜繁栄と滅亡 皇帝たちの軌跡〜第一話 もうひとつのローマはこうして作られた」が放映予定。再放映。
 http://www.bs-i.co.jp/main/documentary/show.php?0157

下記書籍が8月中旬刊行予定。
●『海のシルクロードを調べる事典』
芙蓉書房出版 
三杉隆敏
予価 \3,675<税込>
 
「海のシルクロード」にこだわって五十年間、世界五十ヶ国、百ヶ所以上の遺跡・博物館を調査してきた著者が集大成した読む事典。


下記書籍が2007年3月刊行予定。
●『総説 キリスト教史 第一巻 原始・古代・中世篇』 日本キリスト教団出版局


[4597] RE: 投稿者:augustus 投稿日:2006/07/20(Thu) 21:21

◎ k.i.さん

> -bs・-psの話からだいぶそれてしまっていますが
ポジティブに見ると、話題が広がったと言えます。(^^

> 訳注ですので,訳者・国原氏のコメントだと思いますが
おっと、失礼。言っているのはタキトゥスじゃなくて国原氏でしたか。

webでかなり探してみましたがantisigmaの碑文の画像は見つかりませんでした。見つからないと益々見たくなるものです。もし発見されましたら情報よろしくお願いします。


◎DSSSMさん

> 時代的に、ガラス、鏡ともにない可能性もあるかと
> 思ったんですが、どっちもある?
ガラスは間違いなくありますね。鏡も金属製のものならありますが、ガラス製の鏡はもう少し後の時代になるみたいです。(OCDによると窓ガラスがポンペイで発見されていて、later empire で鏡にガラスを使うことが始まったそうです。)

> ガラスで柱を作って大丈夫なのかな?
石柱にガラスで装飾を施すのなら大丈夫ですよね。宝石のように綺麗なガラスで色とりどりに装飾されたら結構豪華かもしれません。ガラスでカメオのイミテーションも作られていたらしいです。



[4596] ガラスで柱になるか? 投稿者:DSSSM(松浦豊) 投稿日:2006/07/20(Thu) 10:00

父達よ、新たに加わった者達よ


 一度うちの掲示板に書いた件なんですが、こちらの掲示板の方が人が多くて分かる人がいるかな〜、と思いまして、再掲させて下さいまし。

 元老院主席のスカウルスの息子について、http://www.ancientlibrary.com/smith-bio/3070.htmlに以下のような部分があります。


The temporary theatre which he built accommodated 80,000 spectators, and was adorned in the most magnificent manner. Three hundred and sixty pillars decorated the stage, arranged in three stories, of which the lowest was made of white marble, the middle one of glass, and the highest of gilt wood. Between the pillars there were three thousand statues, besides paintings and other ornaments. The combats of wild beasts were equally astonishing. A hundred and fifty panthers were exhibited in the circus, and five cro-codiles and a hippopotamus were seen for the first time at Rome. But Scaurus purchased the favour of the people in these shows rather too dearly. So costly were they that they not only absorbed all the property which his father had left him, and the treasures which he had accumulated in the East, but compelled him to borrow money of the usurers in order to defray the expenses.

(試訳)
 ローマに帰還すると、彼は上級按察官の候補者となり、前58年、P.Clodiusが護民官であった年に就任した。彼が開催した公的競技の並はずれた豪華さは、今までにローマで目撃されたすべての種類をしのぎ、彼の名は子々孫々まで伝えられた。彼が建設したその仮の劇場は、8万人の観客を収容し最も荘厳な手法で飾り付けられていた。360の支柱が舞台を飾り、3層の階に、一番下のものは大理石で、中の階は鏡(ガラス?)で、一番上の階は金箔をかぶせた木でできたものが並べられていた。支柱の間には3000の像があり、その上に絵や他の装飾品まであった。猛獣との戦いは同様に驚くばかりのものだった。50頭の豹が競技場で見せ物にされ、5匹のワニと1頭のカバがローマではじめて公開された。しかし、スカウルスはこれらのショーで民衆の歓心を得るために、かなり大きすぎる犠牲を払った。その損失の大きさは、彼が父から相続した遺産や、彼が東方で蓄積した富だけでは吸収できず、費用を支払うために高利貸しから金を借りることを余儀なくされるほどだった。


 分からないのが、「glass」の訳で、glassにはガラス、鏡の訳があるようで困るんですが、ガラスで柱を作って大丈夫なのかな? と。私はあんまり大丈夫じゃないような気がするので「鏡」の方かなぁと思ったんですが、しかし「大理石、鏡、金箔」では、「鏡」がチープすぎる? だとするとガラスなんでしょうか……。時代的に、ガラス、鏡ともにない可能性もあるかと思ったんですが、どっちもある?



 あと、「The temporary theatre」なんですが、「仮の(一時的な)劇場」に、こんなに豪華なものを作るのだろうか……と。しかし他に意味はないようだし、そう取るしかないんでしょうか?

 特に「glass」の件について、当時の技術水準などについて分かる方がいましたら、お教え下さい。


 なお、カルタゴは滅ぼさねばならない!

                    DEVS SIVE SVBSTANTIA SIVE MATVRA

http://cwaweb.bai.ne.jp/~dsssm/


[4596] ガラスで柱になるか? 投稿者:DSSSM(松浦豊) 投稿日:2006/07/20(Thu) 10:00

父達よ、新たに加わった者達よ


 一度うちの掲示板に書いた件なんですが、こちらの掲示板の方が人が多くて分かる人がいるかな〜、と思いまして、再掲させて下さいまし。

 元老院主席のスカウルスの息子について、http://www.ancientlibrary.com/smith-bio/3070.htmlに以下のような部分があります。


The temporary theatre which he built accommodated 80,000 spectators, and was adorned in the most magnificent manner. Three hundred and sixty pillars decorated the stage, arranged in three stories, of which the lowest was made of white marble, the middle one of glass, and the highest of gilt wood. Between the pillars there were three thousand statues, besides paintings and other ornaments. The combats of wild beasts were equally astonishing. A hundred and fifty panthers were exhibited in the circus, and five cro-codiles and a hippopotamus were seen for the first time at Rome. But Scaurus purchased the favour of the people in these shows rather too dearly. So costly were they that they not only absorbed all the property which his father had left him, and the treasures which he had accumulated in the East, but compelled him to borrow money of the usurers in order to defray the expenses.

(試訳)
 ローマに帰還すると、彼は上級按察官の候補者となり、前58年、P.Clodiusが護民官であった年に就任した。彼が開催した公的競技の並はずれた豪華さは、今までにローマで目撃されたすべての種類をしのぎ、彼の名は子々孫々まで伝えられた。彼が建設したその仮の劇場は、8万人の観客を収容し最も荘厳な手法で飾り付けられていた。360の支柱が舞台を飾り、3層の階に、一番下のものは大理石で、中の階は鏡(ガラス?)で、一番上の階は金箔をかぶせた木でできたものが並べられていた。支柱の間には3000の像があり、その上に絵や他の装飾品まであった。猛獣との戦いは同様に驚くばかりのものだった。50頭の豹が競技場で見せ物にされ、5匹のワニと1頭のカバがローマではじめて公開された。しかし、スカウルスはこれらのショーで民衆の歓心を得るために、かなり大きすぎる犠牲を払った。その損失の大きさは、彼が父から相続した遺産や、彼が東方で蓄積した富だけでは吸収できず、費用を支払うために高利貸しから金を借りることを余儀なくされるほどだった。


 分からないのが、「glass」の訳で、glassにはガラス、鏡の訳があるようで困るんですが、ガラスで柱を作って大丈夫なのかな? と。私はあんまり大丈夫じゃないような気がするので「鏡」の方かなぁと思ったんですが、しかし「大理石、鏡、金箔」では、「鏡」がチープすぎる? だとするとガラスなんでしょうか……。時代的に、ガラス、鏡ともにない可能性もあるかと思ったんですが、どっちもある?



 あと、「The temporary theatre」なんですが、「仮の(一時的な)劇場」に、こんなに豪華なものを作るのだろうか……と。しかし他に意味はないようだし、そう取るしかないんでしょうか?

 特に「glass」の件について、当時の技術水準などについて分かる方がいましたら、お教え下さい。


 なお、カルタゴは滅ぼさねばならない!

                    DEVS SIVE SVBSTANTIA SIVE MATVRA

http://cwaweb.bai.ne.jp/~dsssm/


[4596] ガラスで柱になるか? 投稿者:DSSSM(松浦豊) 投稿日:2006/07/20(Thu) 10:00

父達よ、新たに加わった者達よ


 一度うちの掲示板に書いた件なんですが、こちらの掲示板の方が人が多くて分かる人がいるかな〜、と思いまして、再掲させて下さいまし。

 元老院主席のスカウルスの息子について、http://www.ancientlibrary.com/smith-bio/3070.htmlに以下のような部分があります。


The temporary theatre which he built accommodated 80,000 spectators, and was adorned in the most magnificent manner. Three hundred and sixty pillars decorated the stage, arranged in three stories, of which the lowest was made of white marble, the middle one of glass, and the highest of gilt wood. Between the pillars there were three thousand statues, besides paintings and other ornaments. The combats of wild beasts were equally astonishing. A hundred and fifty panthers were exhibited in the circus, and five cro-codiles and a hippopotamus were seen for the first time at Rome. But Scaurus purchased the favour of the people in these shows rather too dearly. So costly were they that they not only absorbed all the property which his father had left him, and the treasures which he had accumulated in the East, but compelled him to borrow money of the usurers in order to defray the expenses.

(試訳)
 ローマに帰還すると、彼は上級按察官の候補者となり、前58年、P.Clodiusが護民官であった年に就任した。彼が開催した公的競技の並はずれた豪華さは、今までにローマで目撃されたすべての種類をしのぎ、彼の名は子々孫々まで伝えられた。彼が建設したその仮の劇場は、8万人の観客を収容し最も荘厳な手法で飾り付けられていた。360の支柱が舞台を飾り、3層の階に、一番下のものは大理石で、中の階は鏡(ガラス?)で、一番上の階は金箔をかぶせた木でできたものが並べられていた。支柱の間には3000の像があり、その上に絵や他の装飾品まであった。猛獣との戦いは同様に驚くばかりのものだった。50頭の豹が競技場で見せ物にされ、5匹のワニと1頭のカバがローマではじめて公開された。しかし、スカウルスはこれらのショーで民衆の歓心を得るために、かなり大きすぎる犠牲を払った。その損失の大きさは、彼が父から相続した遺産や、彼が東方で蓄積した富だけでは吸収できず、費用を支払うために高利貸しから金を借りることを余儀なくされるほどだった。


 分からないのが、「glass」の訳で、glassにはガラス、鏡の訳があるようで困るんですが、ガラスで柱を作って大丈夫なのかな? と。私はあんまり大丈夫じゃないような気がするので「鏡」の方かなぁと思ったんですが、しかし「大理石、鏡、金箔」では、「鏡」がチープすぎる? だとするとガラスなんでしょうか……。時代的に、ガラス、鏡ともにない可能性もあるかと思ったんですが、どっちもある?



 あと、「The temporary theatre」なんですが、「仮の(一時的な)劇場」に、こんなに豪華なものを作るのだろうか……と。しかし他に意味はないようだし、そう取るしかないんでしょうか?

 特に「glass」の件について、当時の技術水準などについて分かる方がいましたら、お教え下さい。


 なお、カルタゴは滅ぼさねばならない!

                    DEVS SIVE SVBSTANTIA SIVE MATVRA

http://cwaweb.bai.ne.jp/~dsssm/


[4596] ガラスで柱になるか? 投稿者:DSSSM(松浦豊) 投稿日:2006/07/20(Thu) 10:00

父達よ、新たに加わった者達よ


 一度うちの掲示板に書いた件なんですが、こちらの掲示板の方が人が多くて分かる人がいるかな〜、と思いまして、再掲させて下さいまし。

 元老院主席のスカウルスの息子について、http://www.ancientlibrary.com/smith-bio/3070.htmlに以下のような部分があります。


The temporary theatre which he built accommodated 80,000 spectators, and was adorned in the most magnificent manner. Three hundred and sixty pillars decorated the stage, arranged in three stories, of which the lowest was made of white marble, the middle one of glass, and the highest of gilt wood. Between the pillars there were three thousand statues, besides paintings and other ornaments. The combats of wild beasts were equally astonishing. A hundred and fifty panthers were exhibited in the circus, and five cro-codiles and a hippopotamus were seen for the first time at Rome. But Scaurus purchased the favour of the people in these shows rather too dearly. So costly were they that they not only absorbed all the property which his father had left him, and the treasures which he had accumulated in the East, but compelled him to borrow money of the usurers in order to defray the expenses.

(試訳)
 ローマに帰還すると、彼は上級按察官の候補者となり、前58年、P.Clodiusが護民官であった年に就任した。彼が開催した公的競技の並はずれた豪華さは、今までにローマで目撃されたすべての種類をしのぎ、彼の名は子々孫々まで伝えられた。彼が建設したその仮の劇場は、8万人の観客を収容し最も荘厳な手法で飾り付けられていた。360の支柱が舞台を飾り、3層の階に、一番下のものは大理石で、中の階は鏡(ガラス?)で、一番上の階は金箔をかぶせた木でできたものが並べられていた。支柱の間には3000の像があり、その上に絵や他の装飾品まであった。猛獣との戦いは同様に驚くばかりのものだった。50頭の豹が競技場で見せ物にされ、5匹のワニと1頭のカバがローマではじめて公開された。しかし、スカウルスはこれらのショーで民衆の歓心を得るために、かなり大きすぎる犠牲を払った。その損失の大きさは、彼が父から相続した遺産や、彼が東方で蓄積した富だけでは吸収できず、費用を支払うために高利貸しから金を借りることを余儀なくされるほどだった。


 分からないのが、「glass」の訳で、glassにはガラス、鏡の訳があるようで困るんですが、ガラスで柱を作って大丈夫なのかな? と。私はあんまり大丈夫じゃないような気がするので「鏡」の方かなぁと思ったんですが、しかし「大理石、鏡、金箔」では、「鏡」がチープすぎる? だとするとガラスなんでしょうか……。時代的に、ガラス、鏡ともにない可能性もあるかと思ったんですが、どっちもある?



 あと、「The temporary theatre」なんですが、「仮の(一時的な)劇場」に、こんなに豪華なものを作るのだろうか……と。しかし他に意味はないようだし、そう取るしかないんでしょうか?

 特に「glass」の件について、当時の技術水準などについて分かる方がいましたら、お教え下さい。


 なお、カルタゴは滅ぼさねばならない!

                    DEVS SIVE SVBSTANTIA SIVE MATVRA

http://cwaweb.bai.ne.jp/~dsssm/


[4595] -bs・-psの話からだいぶそれてしまっていますが 投稿者:k.i. 投稿日:2006/07/17(Mon) 01:07

>augustus様

早速のご返事ありがとうございます。
pdfファイルに簡単に目を通してみました。P.M.様もおっしゃるように,やはりC を左右反転させた antisigma を記した碑文の実例は現存しないのでしょうね。
また,その antisigma に関して,古代の作家の証言を挙げているのは(このpdf文書では)やはりフランスの Cagnat だけのようです(私が見逃している可能性もありますが)。
その Cagnat が引用しているプリスキアヌスの記述も簡潔をきわめています。
プリスキアヌスは紀元500年前後の文法学者ですから,彼は,今となっては散逸した史料を使ったか,あるいは彼の時代にはまだ存在していた碑文の実例を見たかしたのでしょう,きっと。
もっとも,プリスキアヌスの記述が簡潔でわかりやすいから Cagnat が引用しただけであって,プリスキアヌス以外にもクラウディウスの考案した文字に言及した史料があるのかもしれません。

> 今日これら(3種の文字ー引用者補足)は碑文で確かめられる
訳注ですので,訳者・国原氏のコメントだと思いますが,氏も『年代記』の訳出に際し,いくつかの研究書などに従って,簡潔にこう記したのだとおもいます。この訳注から「国原氏が3種の文字すべてを碑文で確認した」と読みとる必要もないと思うのですが(というか,あげ足取り的で,意地悪な読み方ですね)。


[4594] RE: 投稿者:augustus 投稿日:2006/07/16(Sun) 22:54

◎P.M.さん

> 倍出してもいいような出来でお買い得度満点ですな。
かなり高い本ですが、そんなに良かったですか。今度本屋さんで探してみようかな。

> 史学雑誌第115編第5号、回顧と展望で坂口明先生が
> 某売れっ子歴史小説家の批判をしていましたな。
それは歴史小説と考えれば批判しても仕方がない面もありますから珍しいですね。

> 小説を参考文献として上げたがる学生が続出していて困り果てている姿
それは学生の方が悪いでしょう。(^^


◎Argonautaさん

情報ありがとうございます。
とても見やすい画像ですね。


◎k.i.さん

こんにちは。いつもお世話になっています。
いろいろお忙しいでしょうが、これからもどうぞ書き込みよろしくお願いします。

> 今日これら(3種の文字ー引用者補足)は碑文で確かめられる
タキトゥスがそう書いたということは、彼の時代にはもう使われなくなってしまったということですね。クラウディウスもそれらの文字を考案はしたけど、普及するための努力はしなかったということですかね。

digamma inversum と half H が出ている碑文の画像を見つけました。(残念ながら antisigma については碑文の画像は含まれていません。)
http://std.dkuug.dk/jtc1/sc2/wg2/docs/n2960.pdf


◎高島賢治さん

> 青柳正規氏が日程の一部に同行。
ここは魅力的だけど、日程が短すぎるような感じがしますね。



[4593] 3つの文字 投稿者:Argonauta 投稿日:2006/07/15(Sat) 17:25

検索するとゾロゾロヒットしますが,とりあえず,これを.

http://en.wikipedia.org/wiki/Image:Claudian_letters.svg


[4592] 初めての書き込みです 投稿者:k.i. 投稿日:2006/07/15(Sat) 00:44

初めて書き込みいたします。
実は私,期限付きながら管理人様と同じ職場で働かせてもらっていたりします。(特に時間割関係ではお世話になっております。)
今週はお忙しいことと思います(僕は残念ながら今週出勤がありません)。
適切なハンドルネームが思いつかなかったので,とりあえず管理人様にわかりやすいようにしておきました。滅多に書き込みできないかもしれませんが,今後ともよろしくお願いいたします。

>P.M.様
クラウディウスが考案した3つの文字ですが,史料的には Priscianus, Inst. grammat. にひとつの根拠があるようです。F を上下逆さにした digamma inversum に関しては 1,4,20,C を左右反転させた antisigma は 1,7,42 あたりに記述があるようです。この情報のソースは R. Cagnat, Cours d'e´pigraphie latine, 4e ed., Paris 1914, p. 5 です。ご参考になれば幸いです。
なお,クラウディウスが3種の文字を考案したと伝えるもう一つの史料である,タキトゥス『年代記』(岩波文庫,国原吉之助訳)11巻13-14の訳注(349頁)には「今日これら(3種の文字ー引用者補足)は碑文で確かめられる」とありますが,僕自身もその種の碑文を見たことがなく,これから気をつけて見ていきたいと思います。


[4591] BUNKAMURAのポンペイ展に侵入してきました(^o^)/ 投稿者:P.M. 投稿日:2006/07/14(Fri) 23:33

って、かなり古い出来事ですな。


展覧会場出口近くにある書店に『古代ローマ邸宅の壁画』の見本が置いてあり、「もたもた
せずに早く出せ!」とブツブツ呟いておりましたが、やっと発売で入手。
倍出してもいいような出来でお買い得度満点ですな。

BMCRでの書評です。写真はベタ褒めですな。
http://ccat.sas.upenn.edu/bmcr/2005/2005-08-32.html
http://ccat.sas.upenn.edu/bmcr/2006/2006-03-48.html

あ゛っ?! みなさん、またまたまた超ーーーーーーーーーーお久しぶりのP.M.です。

そういえば、史学雑誌第115編第5号、回顧と展望で坂口明先生が某売れっ子歴史小説家の
批判をしていましたな。坂口明先生にはガンバッテほしいものですが、無駄な作業に時間
を費やされるよりも、日本の研究者達によるローマの通史、日本版CAHでも企画・執筆して
いただきたいものです。「これは小説家には到底出来ない学者ならではの論理的な帰結で
ある・・・」などなど鬱憤晴らしを散りばめられたモノでもいいですから(^o^;)
小説を参考文献として上げたがる学生が続出していて困り果てている姿を行間から滲み出
ているような気がしているのは私だけでしょうか?

★augustusさん
◎P.M.さん
> アウちゃんコインを模したドデカチョコレート
気がついたら封を切って食べていました(^o^;)

> 悩みそう。
「脳みそ」に見えた(^o^;)

★Argonautaさん
「"bs"が[ps]と発音されるのはどのような根拠に基づいているのか?」についてのご意見を
ありがとうございました!

> obs-, obt- が ops-, opt-, とも綴られたこと,
これは「なるほど!」で説得力高しです。

> scribo → scripsi、 nubo → nupsi
これは私も「こういうことからかなーーー」と最初思いましたが、"bs"が[ps]と発音されると
古代のローマ人も認識していたなら、"bs"と綴る人(あるいは時代、地域などなど)がいても
良いのではないかと思えてきました。

自分でも色々調べてみました。
まず、クィンティリアヌスが、Quint. I 7, 7で「obtinuitと綴られるべきであろうが、bはpと聞こえる」←思いっきり意訳(^o^;)
などと書いています。
http://www.thelatinlibrary.com/quintilian/quintilian.institutio1.shtml#7
(まともな和訳は京都大学学術出版会・西洋古典叢書の「弁論家の教育1」をご参照ください)

また、plebsをplepsと綴っている碑文があるようです。
OLDでは"bs"と"ps"を併記しているものが多いのでもっと実例があるのかもしれません。

蛇足ですが、ネットで調べると皇帝クラウディウスが考案した3つの文字(Suet. Claud. 41)の
内の1つとして、"bs"と"ps"の代わりに"c"を左右反転した文字("antisigma"と呼ぶ)があるとい
う内容が数多く出てきます。我々ローマ人が「1文字1音」の原則を貫こうとするのであれば一
見なるほどとも思えました。しかしながら、『碑文から見た古代ローマ生活誌』でも触れられて
いますが、Bill Thayerによるとこの文字を"ps"あるいは"bs"として使用した実例(碑文)は見た
ことがないそうです。
http://penelope.uchicago.edu/Thayer/E/Roman/Texts/Suetonius/12Caesars/Claudius*.html#note104
もちろんSuet. Claud. 41でも「3つの文字を考案した」と書いているだけで具体的にどんな
文字を考案したかについては触れていません。
では一体、この"bs"、"ps"をantisigmaで表したというのは、誰がどのような根拠に基づき言い出
したのか、とても興味があるところですが、まだそこまでは調べ切れておりません。

★アッピアさん
> ローマコインの購入
私はもっぱら「ワールドコインズジャパン社」です。
私は最近キケロー張り(謎)に資金繰りに窮しており、ここ1年購入していません(:_:)
Domus Upipia(自宅)を売ればいろいろ買えるとは思うのですが(^o^;)

★高島賢治さん
> ●下記に『古代ローマ遺跡ツアー JTBと東大 初の共同企画』の記事あり。
>  【高島の蛇足コメント】青柳正規氏が日程の一部に同行。
同様な企画が昔小さな旅行代理店の企画であったようななかったような。
青柳先生はナポリ周辺の遺跡巡りの2日間だけの同行のようですね。

というわけで、カルタゴは存続させねばならぬ(^o^)/

http://www7a.biglobe.ne.jp/~roma_antica/


[4590] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/07/14(Fri) 21:20

下記書籍が8月29日刊行予定。
●『黄金の魔女が棲む森』
徳間書店 
麻木未穂 
予価 \860<税込>
 
第一回トクマ・ノベルズEdge新人作品<最終選考作>。東西ローマ帝国が舞台の本格ファンタジー。
http://spn05229-02.hontsuna.net/archives/200604.html


[4589] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/07/14(Fri) 17:48

下記書籍が既刊。情報を追加して再掲。

●『ローマの起源 神話と伝承、そして考古学』
文庫クセジュ 
アレクサンドル・グランダッジ著 北野徹訳 
\999<税込>
 ローマ草創期をめぐる伝承が、近年の発掘調査によって解明されてきている。ローマの神話や伝承と、近世以降の文献批判を紹介するとともに、考古学調査の主な成果を概説する。推論を極力排し、ヨーロッパの原点に迫る解説書。
 <著者>パリの高等師範学校卒業後、ローマのフランス学院でローマ史を研究。パリ第四大学のラテン語講座教授。


下記書籍が8月2日刊行予定。

●『ケルト神話・伝説事典』
東京書籍 
ミランダ・J・グリーン著 
井村君江・監訳 
予価 \5,250<税込>
 異形の神、ドルイドの儀式、アイルランドの英雄クー・ホリン、ウェールズ伝説「マビノギオン」まで…ギリシア・ローマの文献、アイルランドとウェールズの神話・伝説、大陸のケルト島のケルトの考古学研究の成果など総合的な視野から、ケルト世界の全貌を明らかにした画期的な事典。ヨーロッパや英国に多彩な「異教の神」とその信仰が存在したことが理解できる貴重な事典。ケルト学を学ぶ読者・入門者双方に必携の基本テキスト。


[4588] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/07/12(Wed) 16:09

●下記に『古代ローマ遺跡ツアー JTBと東大 初の共同企画』の記事あり。
 【高島の蛇足コメント】青柳正規氏が日程の一部に同行。
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060711-00000019-fsi-ind
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060712-00000030-nkn-ind


下記書籍が既刊。

●『西洋世界の歴史像を求めて』
http://images-jp.amazon.com/images/P/4907654901.09.MZZZZZZZ.jpg関西学院大学出版会 
飯田収治&関西学院大学西洋史学研究室編 
A5・374頁 
\4,095<税込>
 関西学院大学大学院文学研究科西洋史学専攻開設五十周年を記念した論集。「セレウコス朝期におけるティグリス河畔のセレウケイア」「カトリックと女性聖職者」「タグマの兵力をめぐる考察」ほかの論考を収録。


下記書籍が既刊。情報を追加して再掲。

●『紛争のなかのヨーロッパ中世』
京都大学学術出版会 
服部良久編・訳 
A5・392頁  \6,300<税込>
 第一部 法と友愛の秩序
 ・「各人にその取り分を」―11〜13世紀南フランスにおける法と紛争解決
 ・「合意は法に勝り、和解は判決に勝る」―11世紀西フランスにおける和解による紛争解決
 ・アングロ=サクソン期イングランドにおける証書・法・紛争解決
 第二部 紛争と和解の戦略
 ・紛争行為と法意識―12世紀におけるヴェルフェン家
 ・中世イングランドにおけるフェーデ
 ・帝国都市ニュルンベルクとのフェーデに見るチェコ貴族の自意識
 ・「復讐するは我にあり」―15・16世紀フリウリのフェーデにおける貴族クランと農村共同体
 第三部 裁き赦す権力
 ・ビザンツにおける殺人・アジール・法
 ・恩赦と死刑―中世末期におけるフランス国王裁判の二つの相貌
 ・「都市は滅びうる」―ブルゴーニュ・ハプスブルク期(14‐16世紀)低地地方における都市破壊の政治的動機)
 第四部 祈る人・戦う人と平和
 ・俗人と「神の平和」
 ・近年の研究が照らしだす「神の平和」運動


●8月6日22:10〜23:00、NHK・BS1にて「地中海歴史紀行 〜神話の生きる島 クレタ〜  前編 獣人ミノタウロスの謎」が放映予定。
英国出身の歴史学者ベタニー・ヒューズが、クレタ島とスペインの興味深い歴史を現地で案内する4回シリーズの第1回。クレタ島の前編。クレタを舞台にした奇妙な神話が、歴史の真実を反映しているかどうかを探る。シュリーマンのギリシア本土での発掘成功の後、1900年にエヴァンズが、クレタ島でクノッソス宮殿を発掘。神話通りに、迷宮と数々の雄牛の姿、そして玉座が発見され、ヨーロッパ最古の文明であることが判明する。ベタニーは、復元されたクノッソス宮殿内を歩き回り、当時の様子を伝える。また、ほかの場所に存在する宮殿や町の庶民の生活も紹介。エヴァンズの死後、2種類の書体の文字のうち、線文字Bが解読され、クレタの意外な歴史が明らかになった。また、近年の発見によ
って、それまでのミノア人のイメージを覆すような衝撃の事実も判明している。 

●8月6日23:10〜24:00、NHK・BS1にて「地中海歴史紀行 〜神話の生きる島 クレタ〜  後編 文明消滅の謎」が放映予定。
英国出身の歴史学者ベタニー・ヒューズがたどる地中海歴史紀行のクレタ島編第2回。青銅器時代に栄えたクレタ文明(ミノア文明)。島には巨大な迷宮をはじめとする建造物跡が今も残されており、調度品はその技術の高さを表している。船で海に繰り出したクレタの人々(ミノア人)の様子は古代エジプトの記録にも残されている。島は地震多発地帯にある。遺跡のいくつかは、地震により建物が壊滅状態に至っていたことを示していた。古代の人々はそれを神の怒りと思ったのか、繁栄と力の象徴として信じてきた蛇女神を捨て、少年を模った神を信奉したり、人肉食いをしたりした痕跡もある。ベタニーは、島の各地に残された秘儀の跡、地震で壊滅した宮殿跡、クレタ文明の終焉期に人々が逃れたとされる高地などを訪れ、繁栄を極めた文明の消滅の謎に迫ろうとする。

下記書籍が10月刊行予定に変更。情報を追加して再掲。
●『最後のローマ皇帝 大帝ユスティニアヌスと皇妃テオドラ』 作品社 野中恵子 予価 \2,520<税込>
 貧農の子から東ローマ帝国(ビザンツ帝国)皇帝に上り詰め、失われた領土の回復に情熱を燃やした大帝ユスティニアヌス一世と、娼婦から皇妃となった絶世の美女テオドラの、激動の時代を駆け抜けた波瀾の生涯。四世紀末、ローマ帝国が再び東西に分かれたあと、ゲルマン民族の中に取り残された西の都ラヴェンナから、ローマの灯は消えてしまった。だが、帝国は東の都コンスタンティノポリスで命脈を保ち、ゆるぎない繁栄を築いていた。本書は、六世紀、その自負心と武力によって西方世界を取り戻し、「我らの海(マーレ・ノストラム)」にまたがる古の栄華を蘇らせた皇帝ユスティニアヌスと皇妃テオドラの、愛と野望の物語である。
【内容目次】
 一 ボスポラス海峡の章 野望への道 □□皇帝の甥□□運命□□葛藤□□誓い
 二 マルマラ海の章 傷ついた栄光 □□偽りの礼賛□□冬の競馬場□□反乱□□逆転
 三 地中海の章 新たなる挑戦 □□聖ソフィア大聖堂再建□□属州アフリカ□□出陣□□凱旋
 四 アドリア海の章 東西ローマ帝国再び □□悲劇の女王□□故地イタリア□□激流□□明暗
 五 「我らの海」の章 見果てぬ夢 □□報復/神よ!□□黄昏のとき□□さらば最後の皇帝
 <著者>1965年高知県生まれ。関西学院大学文学部卒業。トルコの現代事情や文化などをテーマに、研究・執筆・通訳などの分野で活動。著書に、『ゾーリンゲンの悲劇』(三一書房)、『ドイツの中のトルコ』(柘植書房)、『イスタンブール歴史の旅』(小学館、共著)、『「対テロ戦争」とイスラム社会』(岩波書店)などがある。
 http://www.tssplaza.co.jp/sakuhinsha/book/kinkan-info.htm


[4587] ページ更新 投稿者:augustus 投稿日:2006/07/11(Tue) 20:21

書籍案内に「共和政ローマとトリブス制―拡大する市民団の編成」を追加しました。

http://www.augustus.to/books/archives/2006/07/post_26.html


[4586] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/07/10(Mon) 21:18

●7月16日10:30〜11:55、BS朝日にて「考古学探偵が行く! ローマ皇帝の地下大迷宮“アクア・アウグスタ”に迫る!」が再放映予定。


下記書籍が7月24日刊行予定。

●『図説 海賊』
河出書房新社 
増田義郎 
予価 \1,890<税込>
 http://www.kawade.co.jp/np/isbn/4309760848


下記書籍が8月29日刊行予定。
●『ローマ人の物語(24)賢帝の世紀(上)』 
新潮文庫 
塩野七生 
予価 \500<税込>


●『ローマ人の物語(25)賢帝の世紀(中)』 
新潮文庫 
塩野七生 
予価 \420<税込>


●『ローマ人の物語(26)賢帝の世紀(下)』
新潮文庫 
塩野七生 
予価 \420<税込>


[4585] メールアドレス変更 投稿者:augustus 投稿日:2006/07/09(Sun) 21:36

当サイトの管理人 augustus です。
この度、メールアドレスを augustus06@hear.to に変更いたしました。

今まで webmaster@augustus.to というメールアドレスをつかっておりましたが、サーバ側の問題で yahoo.co.jp をはじめとして、いくつかのプロバイダからのメールが届いていないことがわかりました。
メールを出したのに返事が無い場合、ご面倒をおかけしますが augustus06@hear.to に再度お送りいただくようお願いいたします。

なお、この新メールアドレスもスパムが増えた場合は適宜変更する予定です。


[4584] RE: 投稿者:augustus 投稿日:2006/07/09(Sun) 21:30

◎高島賢治さん

> 碑文から見た古代ローマ生活誌
地元の本屋さんに注文を出しました。届くのが楽しみです。



[4583] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/07/08(Sat) 15:18

下記書籍が既刊。情報を追加して再掲。

●『碑文から見た古代ローマ生活誌』
原書房 
ローレンス・ケッピー著, 小林雅夫・梶田知志訳 
A5・269+28頁, \2,625<税込>
新しい碑文の解読によって、古代ローマ史がつぎつぎと明らかになっている。ヒエログリフと同様に、碑文の読み方を知ると、古代ローマの歴史や遺跡がもっと楽しくなる。碑文の重要性と楽しさをはじめて明らかにした一冊。
 <著者>グラスゴー大学ハンター博物館の古代ローマ史と考古学の教授。
 http://www.harashobo.co.jp/soon/index.html

下記書籍が既刊。

●『マグダラの書 ホルスの錬金術とイシスの性魔術』
ナチュラルスピリット 
トム・ケニオン&ジュディ・シオン著 鈴木里美訳 
\2,919<税込>
 
マグダラのマリアとイエスとの「聖なる関係」とは? それによって、イエスは不滅の体「カー」を完成させた! 古代エジプトと、ヨガ、道教のタントラを解き明かす、マグダラのマリアをチャネリングしたメッセージ。


●7月15日21:00〜22:00、TBSテレビ系列にて「世界ふしぎ発見! シルクロード最新発掘報告!〜加藤先生とゆく珍道中!〜ウズベキスタン カラ・テパ遺跡」が放映予定。
 http://www.tbs.co.jp/f-hakken/info.html

●7月19日19:00〜19:45、NHK教育テレビにて「地球ドラマチック ミケランジェロ」が放映予定。
 http://www.nhk.or.jp/dramatic/

●8月1日〜10月1日、東京都美術館にて展覧会「The Glory of Persia ペルシャ文明展 煌めく7000年の至宝」が開催予定。
 http://www.asahi.com/persia/


[4582] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/07/07(Fri) 19:45

下記書籍が7月10日刊行予定。
●『古代末期の世界 〔改訂新版〕』
刀水書房
ピーター・ブラウン著 
宮嶋直機訳
予価 \2,940<税込>
http://www.tousuishobou.com/rekisizensho/4-88708-354-8.htm



[4581] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/07/06(Thu) 21:13

下記書籍が既刊。

●『グリフィンの飛翔 聖獣からみた文化交流(ユーラシア考古学選書)』
雄山閣 
林俊雄 
A5・282頁 \3,990<税込>
 
グリフィン(ライオンと鷲の合成獣)はいつ、どこで生まれ、どのようなルートで伝播し、各地でどのように変貌したか?グリフィン図像の伝播の跡を追いながら、東西文化交流の実像を浮き彫りにする。
第一部 グリフィン図像の誕生 メソポタミアから西方へ(先王朝時代 前3500年〜2900/2700年)(シュメルとアッカドの時代 前2900〜2004年)他
第二部 グリフィン図像の展開 メソポタミア・イランから西方へ(新アッシリア帝国の時代(前10〜7世紀)新アッシリアの隣接諸地域 新バビロニア帝国とアケメネス朝ペルシア帝国
第三部 新たなグリフィン図像の展開 ギリシアを中心に(アルカイック期 クラシック期 旧約聖書のケルブ、ケルビム ギリシア古典とグリフィン)
第四部 グリフィン、東方へ飛ぶ(中央アジア サカの世界へ アルタイの山中で グリフィンの伝わった経路と年代 アルタイと中国との交流 中国の獅子グリフィン)
第五部 その後のグリフィン(ヘレニズム、ローマ時代 唐とサーサーン朝ペルシア、ビザンツ、ヨーロッパ まとめにかえて)
<著者>1949年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。創価大学文学部教授。著書に「ユーラシアの石人」など。



[4580] RE: 投稿者:augustus 投稿日:2006/07/06(Thu) 19:35

◎真奈美さん

> ネロの出てくる話が次かその次か覚えてません
> けど、そのときはまたお知らせしますね。
情報ありがとうございます。マンガで若い人が歴史に興味を持ってくれると良いですね。


◎高島賢治さん

> ローマ ヴィクター 第二巻
第1巻の売れ行きはどうだったんでしょうね。商売になっていれば良いけど。


[4579] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/07/05(Wed) 17:20

下記書籍が既刊。
●『ローマ ヴィクター 第二巻』 新風舎文庫 榊原剛 \997<税込>
 時は遡り「ガイウス裁判」。軍規懈怠の罪状を受けたガイウス。軍人に相応しくないという罪であるが、"紅の大隊長"として勇猛果敢な戦いぶりで知られる彼がどうして訴えられることになったのか。そして裁判の行方は――。首都ローマは騒然となり、訳知り顔の談義やあらぬ噂が飛び交うなか、陰謀の影が見え隠れする。事態は皇族、貴族達を巻き込んで思わぬ方向へ……。ガイウスと許嫁エミリアの出会いが語られる他、ますます複雑さを増していく人間関係にも目が離せない、歴史スペクタクル第二弾。
<著者>1973年東京生まれ。歴史好きが昂じて大学卒業後、海外へ留学。アメリカのコロラド州立大学史学部卒業、イギリスのサセックス大学・大学院卒業。


[4578] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/07/04(Tue) 15:11

下記書籍が7月5日刊行予定。

●『紛争のなかのヨーロッパ中世』
京都大学学術出版会 
服部良久編・訳 
A5・392頁 予価 \6,300<税込>
 
ヨーロッパの歴史研究で、いま最もホットなテーマが「中世紛争」である。絶対王権=国家という枠組みが形成される以前の中世社会において、紛争はどうして起こり、いかに和解されたか。教会・国王・領主・騎士・農民…紛争は、さまざまな主体間で争われ、要因も複雑だが、和解の態様にこそ中世の特異性がある。世界的に著名な論文十二篇を収載した必携の書。


●7月10日5:00〜5:45、NHK・BS2にて「世界・わが心の旅 ローマ 父の面影 竹山洋」が放映予定。
 http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p/001/12-30022.html


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