古代ローマBBS 過去ログ46

[4335] こんな質問で申し訳ないんですが 投稿者:Charitalian 投稿日:2006/01/29(Sun) 06:05

どうも。はじめまして。初めて閲覧させてもらったものです。
実は今、大学院の進学を考えております。
今は大学の専門の範囲上、その中で一番興味が持てたアイルランドの宗教史について研究をしておりますが、本当に研究したいなぁと思っているのは、実はイタリア(特に南イタリア史の古代から中世です。地中海史という括りももちろんありです。)なんです。

えっと、そこで本当に申し訳ないんですが、もしよろしければ今現在、よい大学院、あるいはよい教授がいる大学を教えて下さいませんでしょうか?


[4334] RE: 投稿者:augustus 投稿日:2006/01/28(Sat) 10:11

◎こち亀の本田さん

いらっしゃいませ。いつもお世話になっております。
3年生も卒業まであと少しになりました。最後まであきらめず、挑戦の姿勢をとり続けて頑張って欲しいですね。


◎アッピアさん

難しい問題ですね。

DSSSMさんが書かれているように、BC86年にスラによって略奪されていますが、これはBC88年にアテネがミトリダテスを支援したことの結果だそうです。
OCDによると、このとき timocratic constitution (民主政体でない小数による支配体制のことでしょうか)が押しつけられたが、自由な地位は保ったそうです。(辞書を引くと timocracy は金権政治とか名誉政治と書いてありますが、うまく訳せませんでした。^^;)

「古代ローマ帝国」(吉村忠典、岩波文庫)にはキケロの頃のシチリア属州におけるローマの支配の様子が詳しく書かれています。アテネのことではありませんが、ご参考になるのではないでしょうか。
> ウェレスの時代のシチリア州を構成する諸国は「条約国」、「自由免税国」、
> 「十分の一税国」などと呼ばれたが、すべてローマの「友邦」として
> 「自由」な国々であるとされた。
 
この本はキケロの時代のシチリアという狭い地域、限られた時代のことが書かれているわけですが、「ローマの支配」の様子を知るにはとても良い本だと思います。


◎DSSSMさん

詳しい解説ありがとうございます。
「支配の天才ローマ人」は所持していないのですが、とても興味深そうですね。

> あれ、そういえば時代的に私が答えるべきなのかも?
ぴったりDSSSMさんの守備範囲だと思います。今後ともよろしくお願いいたします。(^^


◎高島賢治さん

> 田川建三氏のホームページの下記計画のどちらかと思われる。
ホームページを作られていたとは知りませんでした。この方の「書物としての新約聖書」を読んだことがありますが、大変興味深く読むことが出来ました。


[4333] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/01/27(Fri) 17:37

●1月31日19:30〜19:55、NHKBSハイビジョンにて「世界美術館紀行 神話の風景・アポロンの聖域〜デルフィ考古学博物館〜」が放映予定。
●2月3日22:00〜22:25、NHK教育テレビにて「世界美術館紀行 神話の風景・アポロンの聖域〜デルフィ考古学博物館〜」が放映予定。
 http://www.nhk.or.jp/omoban/k/0131_3.html
 http://www.nhk.or.jp/omoban/main0131.html
 http://www3.nhk.or.jp/omoban/main0131.html#20060131002


下記書籍が2月中旬刊行予定。

●『シリーズ都市・建築・歴史1 記念的建造物の成立』
東京大学出版会 
鈴木博之・石山修武・伊藤毅・山岸常人編
予価 \4,410<税込>
 「ギリシア・ローマの都市と建築(伊藤重剛)」という項目あり。
 http://www.utp.or.jp/shelf/200602/065201.html


下記書籍が2月13日刊行予定に変更。

●『ソクラテスの宗教』
法政大学出版局 
マーク・L・マックフェラン著 
米澤茂・脇條靖弘訳 
予価 \6,300<税込>
 
前五世紀アテネの宗教的伝統、新しい神学、新興宗教が混在した状況におけるソクラテスの批判と改革の方法を読み解き、その真の宗教的側面を明らかにする試み。『エウテュフロン』『ソクラテスの弁明』等の原典を精緻に分析してソクラテスが受けた「不敬虔の告発」について丹念に解き明かし、彼の弟子たちへの絶大な影響力と、西洋の宗教思想における開拓者的貢献を浮彫にする。


下記書籍が2月18日刊行予定。

●『旧約聖書を読み解く』
NHK出版 
雨宮慧 
予価 \1,019<税込>


●『ステップ30 一ヶ月速習 イタリア語』
NHK出版 
鶴田真子美 
予価 \1,785<税込>


下記書籍が3月上旬刊行予定。
●『一神教とは何か 公共哲学からの問い』 東京大学出版会 大貫隆・金泰昌・黒住真・宮本久雄編 予価 \5,985<税込>

下記書籍が3月中旬刊行予定。
●『プラトンの倫理思想』 東京大学出版会 天野正幸 予価 \5,040<税込>

下記書籍が6月刊行予定。
●『新約聖書1』 作品社 田川建三 予価 \5,040<税込>
●『新約聖書2』 作品社 田川建三 予価 \5,040<税込>
 【高島の蛇足コメント】本書は田川建三氏のホームページの下記計画のどちらかと思われる。
 http://www6.ocn.ne.jp/~tagawakn/sub11.html
 http://www6.ocn.ne.jp/~tagawakn/sub12.html


[4332] Re[4326]: アテネ市民権について 投稿者:DSSSM(松浦豊) 投稿日:2006/01/27(Fri) 09:16

父達よ、新たに加わった者達よ

 アッピアさん


 アテネ市民権の件ですが、「あれ、そういえば時代的に私が答えるべきなのかも?」と思ったので調べてみました。

 しかし良く分からないです(^◇^;)

 「ギリシアがローマに編入された時」というのがいつなのかですが、『Microsoft Encarta2001 Encyclopedia』の「アテネ」の項によると、「前146年にローマが支配するようになるが、おおむねローマ人との関係は良好だった。しかし前86年には、ローマ人がアテネを略奪し、多くのすばらしい建造物や彫像、彫刻などを破壊した。」

 ただ、『支配の天才ローマ人』(吉村忠典 三省堂)P249に、「アテネはアカイア戦争(引用者注:前147〜6年?)で中立を守ったので、戦後も第二次マケドニア戦争後に続いてローマの同盟国の地位を保った。こののち、アテネはしばらく繁栄をみせ、ローマとの関係もおおむね良好であった。」という記述がありました。

 で、この『支配の天才ローマ人』という本のメインテーマ(と私が思ったもの)は、「ローマ人は周辺国に自由を与える、と宣言するのだが、それは周辺国(特にギリシア人)が思うような自由とは違っていた。というのは、そもそもギリシア人の考える自由と、ローマ人の考える自由が全然違っており、ローマ人にとっては、上の者の権威を尊重しその庇護関係に入り、上の者の恩恵を受ける……というのが自由と考えられていたのだ。そしてその事をローマ人はおかしいともなんとも思っておらず、そこでローマ人とギリシア人の間には、その自由を巡ってお互いに勘違いから来る奇妙な衝突が起こる事になる。」という感じの話なんですね。

 前掲書P242にはこうあります。
「日本人はこのような、いわば永久管轄の地域を「属州」と呼びならわしている。しかしそれは、その地方がローマの「領土」になったということではない。自由国であることとローマ人の管轄区の中にあることとは矛盾しない。それは、強国であるローマが一方的に将軍を送り込んでローマの利益を守らせているのであって、現地人がそれに同意したか否かとは必ずしも関係がない。その意味ではプロヴィンキアとは、力関係を表す言葉だとも言いうる。」

 そこらへんの話からすると、ギリシア諸都市がローマの「属州」となっていても、同時に「ローマの同盟国」だということはあり得るし、そこでは市民権があったかもしれない。しかし、そのポリスにおける市民権の存続が認められているということが、ローマからその自由を侵さない保証にはならない。逆に、ローマ市民権がギリシア人に認められた、という事ならば、それはローマ人が安全を保証することになるでしょうけども、アテネ市民権などというものは、ローマ人にとっては全然守るに値しない事だったのではないかと思います。多分……。

 あんまりちゃんと調べたわけではないので、とりあえず私はこうかなと思う、という事なんですが、こんなんでいいでしょうか。


 なお、カルタゴは滅ぼさねばならない!

                    DEVS SIVE SVBSTANTIA SIVE MATVRA


[4331] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/01/26(Thu) 20:26

●【再掲】展覧会「ポンペイの輝き 古代ローマ都市 最後の日」が下記の通り開催予定。
 ◇2006年4月22日〜6月25日       東京・Bunkamura(渋谷・東急)
  http://www.bunkamura.co.jp/museum/schedule/index.html
 ◇2006年7月14日〜9月3日        仙台市博物館
  http://www.city.sendai.jp/kyouiku/museum/year/index06.html
 ◇2006年9月15日〜11月5日       福岡市美術館
 ◇2006年11月18日〜2007年1月21日 大阪・天保山・サントリーミュージアム
  http://www.suntory.co.jp/news/s_museum2005/sm0060.html
  http://db.museum.or.jp/im/Search/jsMuseumEventDetail_jp.jsp?event_no=25128


[4330] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/01/26(Thu) 20:17

●9月15日〜11月5日、福岡市美術館にて展覧会「ポンペイの輝き 古代ローマ都市 最後の日」が開催予定。


[4329] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/01/26(Thu) 17:19

●下記に展覧会「ポンペイの輝き 古代ローマ都市 最後の日」の公式サイトあり。
 http://www.asahi.com/pompei/

●2月5日02:25〜03:50、テレビ朝日系列にて「キァノンスペシャル ローマ皇帝の地下大迷宮〜アクア アウグスタに迫る〜」が放映予定。
 (ナレーション:篠原ともえ)出演:青柳正規(東京大学名誉教授/国立西洋美術館館長)
 http://www.venus.dti.ne.jp/~djdj/Feb2006/somma/canon_sp.html
 http://www.venus.dti.ne.jp/~djdj/Feb2006/lineup-2.html


[4328] 先生、遊びに来ました 投稿者:こち亀の本田 投稿日:2006/01/25(Wed) 21:39

 遊びに来ました。数学と歴史のバランスが、味があってかっこいいです。うちのクラスの生徒にもファンがいるんですよ。


[4327] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/01/25(Wed) 19:30

下記書籍が既刊。

●『港町のトポグラフィ <シリーズ港町の世界史>』
青木書店 
歴史学研究会編 
深沢克己責任編集 
\3,780<税込>
 
港町のはらむ豊かな歴史的様相を「世界史」の観点から導き出すシリーズ。第二回配本では、地形的条件、市街構造、社会編成に焦点をあて、政治的・経済的活動を背景に形づくられていった港町特有の都市景観を浮かび上がらせる。


下記書籍が2月刊行予定。

●『ロドス島の古代彫刻』 中央公論美術出版 芳賀京子(国立西洋美術館リサーチ・フェロー) B5・本文710頁+口絵16頁 予価 \36,750<税込>
 ロドス島の彫刻活動を解明することは、古代ギリシア・ローマ世界の芸術活動を理解する上で、最重要課題であるにもかかわらず現在に至るまでなされていなかった。本書は碑文、古文献、出土彫刻の膨大な量の史料に詳細な考察を加え、最新の研究成果を集大成した金字塔。
 http://www.chukobi.co.jp/cgi-bin/guide.cgi?mode=view&no=0519
 【高島の蛇足コメント】本書は下記の論文要約の書籍化と思われる。
 http://www.l.u-tokyo.ac.jp/cgi-bin/thesis.cgi?mode=2&id=161


下記書籍が2月17日刊行予定。

●『もう一度、読み直すと面白い 世界の英雄伝・偉人伝』
KAWADE夢文庫 
歴史の謎を探る会編 
予価 \540<税込>
 ムハンマド、エリザベス1世、秦の始皇帝、カエサルなど、常識として知っておきたい世界史上の有名人の活躍を、当時の歴史的背景や事件とあわせてわかりやすく解説。おもしろくてタメになる歴史知識の本!
 http://www.kawade.co.jp/np/isbn/4309496075


下記書籍が『イタリアの美術』より改題されて2月刊行予定に変更。
●『私の愛したイタリアの美術』 中央公論美術出版 井関正昭 A5・376頁 予価 \5,040<税込>
 長らく日伊文化交流の第一線で活躍してきた著者が折々に発表してきた論考を収録。古代エトルリア美術からフォンタネージをはじめとするお雇い外国人、未来派、現代美術まで多岐にわたるイタリアの美術を総覧する。
 http://www.chukobi.co.jp/cgi-bin/guide.cgi?mode=view&no=0515

下記書籍が2月以降刊行に変更。
●『古代イスラエルにおける聖戦 <聖書の研究シリーズ60>』 教文館 G.フォン・ラート著 山吉智久訳 予価 \1,890<税込>
 旧約聖書における「聖戦」にはどのような意味があるのか?我々は「聖戦」を正しく理解しているのか。フォン・ラートの名著「聖戦論」の翻訳。原書刊行以降、五十年の間に進められた「聖戦」をめぐる諸研究を紹介する詳しい解説付き。

下記書籍が3月10日刊行予定。情報を追加して再掲。
●『新約聖書釈義入門』 教文館 原口尚彰 予価 \3,150<税込>
 日本人初の「新約聖書の釈義」の書き下ろし。著者の得意とする「修辞学的釈義」は新分野の開拓という意味で大きな意味を持つ。詳しく役立つ文献も本書の特徴。新約聖書を学問的に学ぶ際の基本的入門書。

下記書籍が今年刊行予定。
●『一冊でわかる旧約聖書(仮題)』 教文館 W.H.シュミット&W.ティール&R.ハンハールト著 大串肇訳
 著者三人はいずれもドイツの旧約学を代表する学者。入門者向けに、旧約聖書を理解するうえで最低必要な学問的知識(イスラエル史の概説・現代の考古学の成果・旧約聖書のテキストの問題など)をも読者に提供する。


[4326] アテネ市民権について 投稿者:アッピア 投稿日:2006/01/24(Tue) 22:08

こんにちは。度々拝見させていただいております。今日は皆さんにお聞きしたいことがあり、書き込みさせていただきました。

ローマに関する書籍を読んでいて疑問に思ったことなのですが、ギリシャがローマに編入された後、アテネ史民権は存在したのでしょうか?

ギリシャ史にうとく、できる限り調べてみたのですがわかりませんでした。できましたら教えていただきたいと思います。


[4325] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/01/24(Tue) 15:42

下記書籍が2005年8月既刊。

●『神秘の前に立つ人間 キリスト教東方の霊性を拓く』 新世社 荻野弘之 \2,100<税込>
 http://www.sanpaolo-shop.com/product/2101
 http://www.pauline.or.jp/shop/books/4-88382-072-6.html

●下記に長田年弘氏(広島大学助教授)の「アテネ/パルテノンと考古学博物館」の講演録あり。
 http://www.josuikai.net/josuikai/21f/54/osada/osa.htm


下記書籍が既刊。情報を追加して再掲。

●『食の歴史 1(全二分冊)』
藤原書店 
ジャン=ルイ・フランドラン&マシモ・モンタナーリ編 
宮原信・北代美和子監訳 菊地祥子・鶴田知佳子・末吉雄二訳 
\6,300<税込>
 
食は歴史学のマイナーな一分野ではなく、そこに現れるのは西洋史の根幹部分である。食に関わるすべての今日的問題を考える上での必須の基礎文献。第一巻では、食をめぐる人間と動物の違いから、古代・中世初期までを追う。
http://www.fujiwara-shoten.co.jp/book/alimentation.htm


●1月30日20:00〜20:54、日本テレビ系列にて「世界まる見え! テレビ特捜部」が放映予定。「イギリスの田舎町で発見された古代ローマ帝国の財宝」というコーナーあり。

下記書籍が2月8日刊行予定。情報を追加して再掲。
●『古代ローマの女たち ある種の行動の祭祀的にして神話的な起源』 平凡社ライブラリー ピエール・クロソフスキー著 千葉文夫訳 予価 \1,050<税込>
 学識と遊戯性に満ちた珠玉のエロティスム論。バハオーフェンを導入に古代ローマの頽廃を神話世界が見世物世界に転じる様として描く。
 http://www.heibonsha.co.jp/catalogue/exec/browse.cgi?code=76_568
 【高島の蛇足コメント】本書は下記『ローマの貴婦人 ある種の行動の祭祀的にして神話的な起源』(哲学書房)の新書版化と思われる。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-ISBN=4886790364

下記書籍が2月下旬刊行予定に変更。情報を追加して再掲。
●『ギリシア神話を学ぶ人のために』 世界思想社 高橋宏幸 予価 \2,415<税込>
 「鳥」を例話として広くギリシア神話のエッセンスを紹介するとともに、それらがどのような人々によってどのように語られたのか、またその語りの技法とはいかなるものであったかを具体例を交えて詳説する、ニュータイプのギリシア神話入門書。
 http://sekaishisosha.co.jp/afoot.html
  <著者>京都大学文学部教授。
     http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/db/kyokan/hirotakahashi.html

下記書籍が3月10日刊行予定。
●『聖書は誰のものか? 聖書とその解釈の歴史』 教文館 J.ペリカン著 佐柳文男訳 予価 \2,625<税込>
●『新約聖書釈義入門』 教文館 原口尚彰 予価 \3,150<税込>


[4324] Re[4322]: RE: 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/01/23(Mon) 19:03

◇augustusさんへ
|| ただ、値段が高くて個人はもちろん学校図書館あたりでもなかなか手が出なさそうなのが残念ですね。

その通りだと思います。一桁安かったらかなり売れるはずです。でもDVDでこの値段なんだから、もし紙媒体だったら、いくらしたんでしょうか?


[4323] ページ更新 投稿者:augustus 投稿日:2006/01/21(Sat) 15:34

「書籍案内」に Cleopatra を追加しました。
クレオパトラを扱ったオペラのアリアが収録されているCDで、このBBSでも何回か話題に出たヘンデル作曲「エジプトのジュリオ・チェーザレ」からも3曲が入っています。
たまにバロックのオペラなどを聴くのも良いかも。

http://www.augustus.to/books/archives/2006/01/cleopatra_1.html


[4322] RE: 投稿者:augustus 投稿日:2006/01/21(Sat) 15:29

◎高島賢治さん

> ナポレオン エジプト誌 原本:近畿大学所蔵 DVD版(ディスク1枚)付
リンク先を見てみました。大変な労作のようですね。DVDにしたというのも時代にあっていると思います。
ただ、値段が高くて個人はもちろん学校図書館あたりでもなかなか手が出なさそうなのが残念ですね。



[4321] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/01/21(Sat) 13:23

下記書籍が2月10日刊行予定。

●『恋愛達人の世界史』
中公新書ラクレ 
上村くにこ 
予価 \777<税込>
 
古代ギリシア人は恋愛を「突然の災難」と定義し、ローマ人は「モテるためのマニュアル」を著した。中世に不倫と同義語であった恋愛は、近代になると結婚のためのプロセスとして位置付けられた……。「遠距離恋愛のルーツは十字軍」「シーツ1枚隔てて何もしちゃダメ−−中世の恋愛試験」「ちょいワルおやじの元祖はドンファン」「19世紀にもいた逆玉オトコ」など、57のエピソードで、男と女の3000年の歴史をたどる。本書を読めば、恋愛のルールが見えてくる!
 http://www.chuko.co.jp/new/2006/02/150205.html

下記書籍が2月25日刊行予定。
●『ラテン語の世界 ローマが残した無限の遺産』 中公新書 小林標 予価 \819<税込>
 トリビアもプリウスもラテン語! ローマ帝国と共に広まり、今なお影響力を与えつづける言語の魅力を探る。
<著者>1945年北海道生まれ。京都大学文学部卒。大阪市立大学大学院文学研究科教授。ラテン・ロマンス諸語比較文献学専攻。著書に「ロ−マが残した永遠の言葉」(日本放送出版協会)、「独習者のための楽しく学ぶラテン語」(大学書林)、「ラテン語文選楽しく学ぶラテン語2」(大学書林)、「エトルリア語」(学芸書林 翻訳)。


[4320] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/01/20(Fri) 20:01

●ポンペイ遺跡の発掘調査も手がけた古代学研究所が今年3月に活動停止の見通しだそうです。下記に『京の古代学研が存続の危機 資金難で3月末に活動停止も』の記事あり。
 http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2006012000034&genre=M1&area=K10


下記書籍が既刊。情報を追加して再掲。

●『食の歴史 1(全二分冊)』
藤原書店 
ジャン=ルイ・フランドラン&マシモ・モンタナーリ編
宮原信・北代美和子監訳 菊地祥子・鶴田知佳子・末吉雄二訳
\6,300<税込>
 “食”が西洋文明をつくった。先史時代から現代まで、西洋における食の全歴史を一望する画期的「通史」。文化・社会・経済と共に変遷してきた食の歴史は、西洋史の根幹を鮮やかに映し出す。食の産業化から、美食やダイエットなど食意識の変化まで、今日における食の問題を考える上でも必須の基礎文献。


下記書籍が2月8日刊行予定。

●『古代ローマの女たち ある種の行動の祭祀的にして神話的な起源』
平凡社ライブラリー 
ピエール・クロソフスキー著 
千葉文夫訳 
予価 \1,050<税込>
 http://www.heibonsha.co.jp/catalogue/exec/browse.cgi?code=76_568


[4319] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/01/19(Thu) 16:17

●1月20日22:00〜22:25、NHK教育テレビにて「世界美術館紀行 アテネよみがえれ! 古代ギリシャの至宝」が放映予定。
 http://www3.nhk.or.jp/hensei/ch3/20060120/frame_18-24.html
 ヨーロッパ文化の源ギリシャ。首都アテネに国立博物館が創設されたのは1889年のことだ。かつて古代ギリシャの町や神殿を美しく飾っていた彫刻や絵画の至宝は、十数世紀にわたる他国支配の歴史の中で、まずはローマ帝国に運び出され、次にオスマントルコに破壊され、最後には列強国の考古学者によって持ち去られた。1830年、ギリシャがようやく独立を勝ち取った時、目ぼしい美術品はほとんど残されていなかった。ギリシャ国民の悲願は、古代ギリシャ文化の中心地だったアテナイに博物館を建設し、失われた先祖の記憶を復活させること。アテネ国立考古学博物館には、そんな国民の思いが込められている。各地に散逸していた古代の美術品と新しい発掘の成果が次々と集められ、現在では世界屈指のギリシャ美術のコレクションを誇っている。先史時代の栄華を伝えるミュケナイ遺跡で発掘された黄金の副葬品、幻のアトランティスとも推測されるサントリーニ島で見つかったおおらかでカラフルな壁画の数々、北部の沖合に沈んでいた古代の難破船から発見された巨大なゼウス像など、新たな発掘や発見がある度に、古代ギリシャの歴史が塗り替えられている。番組では、そうした発掘や発見の現場を訪ね、その壮大な風景やエピソードを交えながら傑作の数々を紹介し、古代ギリシャ美術の多様な魅力に迫る。


下記書籍が近刊。

●『ギリシア神話を学ぶ人のために』
世界思想社 
高橋宏幸
 
「鳥」を例話として広くギリシア神話のエッセンスを紹介するとともに、それらがどのような人々によってどのように語られたのか、またその語りの技法とはいかなるものであったかを具体例を交えて詳説する、ニュータイプのギリシア神話入門書。
 http://sekaishisosha.co.jp/afoot.html
  <著者>京都大学文学部教授。
     http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/db/kyokan/hirotakahashi.html


[4318] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/01/18(Wed) 21:57

●下記に『禁止されても酒神信仰?伊で古代ローマの遺構発見』の記事あり。
 http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20060117i118.htm
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060117-00000118-yom-soci


下記書籍が既刊。

●『ルネサンスの祝祭的生における古代と近代』
ありな書房 
アビ・ヴァールブルク著 
伊藤博明・岡田温司・加藤哲弘訳
\5,250<税込>
 神聖ローマ帝国王マクシミリアンのブリュッヘ補囚をある素描から、アレクサンドロス大王の空中飛行と潜水行をパラッツォ・ドーリアのタピスリーから、ピエロ・デッラ・フランチェスカの《コンスタンティヌス帝の勝利》をランブーの水彩模写から、ルネサンスの祝祭式典の文化史的意義をウフィツィのヴァロワ・タピスリーから、そしてバロック期のメディチ家祝婚式典をブオンタレンティの素描と会計出納簿から、見事に解き明かす、イコノロジーの精華。
 http://www.hanmoto.com/bd/ISBN4-7566-0689-X.html


●『悠々、エーゲ文明への旅 歴史を探究しながら旅行を楽しむガイド』
http://images-jp.amazon.com/images/P/4903145050.09.MZZZZZZZ.jpgイプシロン出版企画 
井上繁弘 
\1,785<税込>


下記書籍が1月刊行予定。
●『ナポレオン エジプト誌 原本:近畿大学所蔵 DVD版(ディスク1枚)付』 雄松堂出版 日本語訳・解説付き 予価 \294,000<税込>
 http://www.yushodo.co.jp/press/egypt/index.html

●1月25日18:00〜18:54、BS−i<BSデジタル放送>で「i-style」が放映予定。
「世界遺産フォト紀行(6)」ローマ

下記書籍が2月刊行予定。情報を追加して再掲。
●『旧約詩編の文献学的研究 第一ダビデ詩編を中心として』 新教出版社 飯謙 予価 \5,775<税込>
 謎の多い詩編の成立と構成、とりわけその配列をめぐる問題を、いわゆる第一ダビデ詩編を中心に、共時的方法と通時的方法からアプローチした労作。


下記書籍が2月下旬刊行予定。情報を追加して再掲。

●『図説 文字の起源と歴史』
創元社 
アンドルー・ロビンソン著 
片山陽子訳 
予価 \3,465<税込>
 楔形文字、アルファベット、漢字など、代表的な文字を取り上げ、豊富な図版とエピソードで紹介した、おもしろ深い、文字の文化史。


[4317] 掲示板の不具合がありました。 投稿者:augustus 投稿日:2006/01/18(Wed) 21:38

スパム対策を行った際に手違いがあり、しばらく記事が書き込めない状態になっていました。この間、皆様には大変ご迷惑をおかけし、申しわけありません。


[4316] RE:[4315] はじめまして 投稿者:augustus 投稿日:2006/01/16(Mon) 22:39

◎Shiorinさん

はじめまして。
いろいろお褒め下さってありがとうございます。素直に嬉しいです。(^^
特に「システマティック」というところですが、コインのページはそんな風に作ったつもりなので、意図が伝わっているところが嬉しいです。

> 去年十数年ぶりにリヨンに行ってきて,初めて街中の
> ローマの劇場の遺跡を見ました
うらやましいですねえ。私はフランスの土はまだ踏んだことがなく未見です。リヨンとかアルルは結構見所がありそうですね。いつか必ず見に行こうと思っています。

これから辻邦生さんの本を読まれるとのこと。きっとユリアヌスのファンになること間違いなしです。掲示板の方も難しめの話から気楽な話まで古代ローマに関するものなら歓迎ですので、どうぞ気楽に書き込んでください。


[4315] はじめまして 投稿者:Shiorin 投稿日:2006/01/15(Sun) 23:50

ホームページ,楽しく拝見しました。コインのコレクション,すごいですね。
塩野七生さんの本を読み終えてから,ユリアヌスのことを調べようと思ってインターネットを検索してみたらこのホームページに行き当たりました。辻邦夫さんの本を読もうと思っているところです。
十数年前に仕事で出張したリヨンの山で,ローマの水道橋の遺跡を見て圧倒され,以来なんとなく古代ローマに興味を持っています。去年十数年ぶりにリヨンに行ってきて,初めて街中のローマの劇場の遺跡を見ました(最初行ったときになんで見なかったんだろうと思いますが・・・)。リヨンに行く前にはパリにも寄って,ルーブルで彫刻を堪能できたので嬉しかったです。
しかし,このホームページはシステマティックですごいです!今後は頭の整理に活用させていただこうと思っています。すごい情報量だし,センスいいなあとただただ感心してしまいました。掲示板を見て,さらにびっくり!投稿するのをためらってしまったのですが・・・ともかくaugustusさんのセンスに「ブラボー」と言いたくて。今後もちょくちょくお邪魔させていただきます。


[4314] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/01/13(Fri) 15:19

下記書籍が既刊。情報を追加して再掲。

●『ベルベル人とベルベル語文法 民族・文化・言語 知られざるベルベル人の全貌』
新風舎 
石原忠佳・新開正 
\2,100<税込>
 
その言語や民族の系統が今日まで明らかにされなかった北アフリカ先住民のベルベル人。モロッコ・アルジェリア・チュニジアに住み、アラビア人とは異なる言語や習慣をもつこの民族の全貌が、わが国でいま初めて明らかにされる。第一章では、ベルベル人の起源や言葉と言語地図を織りまぜて詳しく解説し、第二章の辞書編では、日常で使用する語彙を多く掲載した。これらふたつの章によりベルベル語を体系的に学習することができる。
 第一章 ベルベル人とベルベル語文法(ベルベル語を話していた北アフリカの先住民 ベルベル語の分布状況はどうなっているのか 「ティフナグ文字」を使っていたベルベル人 ベルベル語の現状と将来)
 第二章 ミドルアトラス・ベルベル語文法ノート(文字・音韻編 文法編 辞書編)


下記書籍が既刊。

●『古代ギリシアの数理哲学への旅 知の構造の探求』
http://images-jp.amazon.com/images/P/4768703577.09.MZZZZZZZ.jpg現代数学社 
河田直樹 
\1,680<税込>
 日本にも和算という数学はあったが、しかし、わが国で古代ギリシアの数理哲学に淵源する西洋のような「普遍数学」が成立しなかったのはなぜか? 「数学のよどみ」に沈潜しながら古代ギリシアの「知の構造」の探求を試みる。


●『フランス文化の歴史地理学』
二宮書店 
グザヴィエ・ド・プラノール著 
手塚章・三木一彦訳
\9,030<税込>
 <著者>現代フランスにおける歴史地理学の第一人者。パリ・ソルボンヌ大学の教授を経て、同大学名誉教授。精力的に執筆活動を展開。フランスの地理学会におけるイスラム世界研究の第一人者でもある。
 http://www.ninomiyashoten.co.jp/books/ISBN4-8176-0237-6.htm

●1月16日20:30〜21:00、MXテレビにて「ミステリアス古代文明への旅 西欧に残るローマの痕跡」が放映予定。


下記書籍が1月下旬刊行予定に変更。

●『アウグスティヌスの恩恵論』
http://images-jp.amazon.com/images/P/4901654667.09.MZZZZZZZ.jpg知泉書館 
金子晴勇



[4313] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/01/10(Tue) 18:13

下記書籍が既刊。

●『天体の図像学 西洋美術に描かれた宇宙』
http://images-jp.amazon.com/images/P/4896948653.09.MZZZZZZZ.jpg八坂書房 
藤田治彦
\3,990<税込>
 古代ギリシア・ローマから二十世紀のモダン・アートに至るまで、ヨーロッパだけでなく西アジアや新大陸までを視野に含めつつ、太陽・月・星・地球などの天体が、絵画や彫刻にどのように描き表されて来たかを、豊富な図版でたどり、独自の視点で考察する。気鋭の学者渾身の刺激に満ちた新しい美術史!!
□□第一章 古代ギリシア・ローマの天体□□第二章 磔刑像の天体□□第三章 聖母像の宇宙□□第四章 初期ネーデルラント絵画の天体□□第五章 宗教改革と対抗宗教改革の日月□□第六章 新大陸の太陽・月・星□□第七章 太陽の画家と月の画家□□第八章 十八世紀「科学の時代」の天体□□第九章 十九世紀「産業の時代」の太陽と月□□第十章 二十世紀 新しい天体の風景
<著者>1951年生まれ。大阪大学大学院教授。
 http://www.yasakashobo.co.jp/books/detail.php?recordID=476


●『港町と海域世界 (シリーズ港町の世界史)』
http://images-jp.amazon.com/images/P/425020538X.09.MZZZZZZZ.jpg青木書店 
歴史学研究会編 
村井章介責任編集 
\3,780<税込>
 港町のはらむ豊かな歴史的様相を「世界史」の観点から導き出すシリーズ。一冊目では、港町と外部世界とのつながりに重心をおき、両者を結ぶ水陸の交通路と、その上で活動する人々、その上を動く物たちの姿を描き出す。


●『ソークラテースの弁明・クリトーン・パイドーン 改版』
新潮文庫 
プラトーン著 
田中美知太郎・池田美恵訳 
\460<税込>


下記書籍が2月10日刊行予定。
●『マルクス・アウレリウス「自省録」』 講談社学術文庫 マルクス・アウレリウス著 鈴木照雄訳

下記書籍が2月中旬刊行予定。
●『学校で教えない教科書面白いほどよくわかる ローマ帝国(仮題)』 日本文芸社 金森誠也・監修 予価 \1,365<税込>
 トロイア戦争などのローマ帝国建国神話から、勇将ハンニバルとの戦い、カエサルのルビコン渡河など、その栄光と崩壊の歴史を解説。

下記書籍が2月下旬刊行予定。
●『キャメロットの鷹 <アーサー王宮廷物語1(全三巻)>』 筑摩書房 ひかわ玲子 予価 \1,470<税込>


[4312] RE: 投稿者:augustus 投稿日:2006/01/08(Sun) 12:31

◎DSSSMさん

今年もよろしくお願いいたします。

グラックス兄弟の母はなかなか気が強い人ですよね。叱咤激励される息子たちも大変だったのではないかと想像します。

> ルネサンスで古典ローマへの関心が高まるにつれ、古風で
> ロマンティックな名前として人気が出て、エミリア(Aemilia)、
> エメリエ(Emelye)、エミリー(Emily)などの名前が生まれた、
なるほど、ルネサンス期から流行った名前だったんですか。
最近お騒がせの名前と言えば「アンナ」というのもありますが、こちらはたぶん聖書からですね。


◎高島賢治さん

> ミロのビーナスお引っ越し、展示室を2億円で改修
部屋の改修中も別の場所で公開するのは良いですね。(建物とか壁画だと修復中の公開は難しそうですね。)


[4311] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/01/05(Thu) 21:16

●下記に『ミロのビーナスお引っ越し、展示室を2億円で改修 パリ』の記事あり。
 http://www.asahi.com/culture/update/0101/013.html

●1月11日20:00〜21:00、BS日テレ<デジタルBS放送>にて「トラベリックス 世界体感旅行 イタリアII ・ローマ編」が放映予定。

●1月12日12:15〜13:30、NHK・BSハイビジョンにて「迷宮美術館」が再放映予定。「モザイク画が語る古代ローマ人の生活」というコーナーあり。
 http://www3.nhk.or.jp/hensei/hv/20060112/frame_12-18.html

●1月28日20:00〜22:30、BS日テレ<デジタルBS放送>にて「ゲーテのイタリア紀行」が放映予定。
 http://www.bs-n.co.jp/goethe/index.html

下記書籍が2月刊行予定。
●『旧約詩編の文献学的研究 第一ダビデ詩編を中心として』 新教出版社 飯謙 予価 \5,775<税込>

下記書籍が2月下旬刊行予定。
●『図説 文字の起源と歴史』 創元社 アンドルー・ロビンソン著 片山陽子訳


[4310] えみり 投稿者:DSSSM(松浦豊) 投稿日:2006/01/04(Wed) 10:19

父達よ、新たに加わった者達よ

 そういえば、最近話題になっている「えみり」という女性名は、この共和政ローマの「アエミリア」が語源です。

 『世界人名ものがたり』(梅田修 講談社現代新書1437)のP128〜によると、ルネサンスで古典ローマへの関心が高まるにつれ、古風でロマンティックな名前として人気が出て、エミリア(Aemilia)、エメリエ(Emelye)、エミリー(Emily)などの名前が生まれた、と。日本人の女性名としての「えみり」も、この系譜を引いているのだと思われます……。

 なお、カルタゴは滅ぼさねばならない!

                    DEVS SIVE SVBSTANTIA SIVE MATVRA


[4309] アエミリア(大スキピオの妻) 投稿者:DSSSM(松浦豊) 投稿日:2006/01/03(Tue) 20:03

父達よ、新たに加わった者達よ

 共和政ローマの簡潔な人物伝を書き始めていて、大スキピオの妻アエミリアについて今日まとめていたんですが、そういえばこちらの掲示板の人も興味あるかな? と思いまして、アップします。興味のある方はご覧下さい(もし間違いなどありましたらご指摘下さい)。アエミリアの父、祖父、曾祖父についてもうち(http://cwaweb.bai.ne.jp/~dsssm/)の掲示板にアップはしたのですが、こちらはよほどマニアックな人でないと興味はないと思われます……(^◇^;)


Aemilia
 アエミリア

貴族
父:Lucius Aemilius Paullus(219執政官等)
兄弟:Lucius Aemilius Paullus 'Macedonicus'(182執政官等)
夫:Publius Cornelius Scipio Africanus(205執政官等)
息子:Publius Cornelius Scipio(180-鳥占官?)
   Lucius Cornelius Scipio(174法務官)
娘:Cornelia(長女)
(Publius Cornelius Scipio Nasica Corculum(162執政官等)の妻)
  Cornelia(次女)
(Tiberius Sempronius Gracchus(177執政官等)の妻)

 カンナエの戦いで戦死したルーキウス・アエミリウス・パウ^ルス(219執政官等)の3番目の娘で、大スキーピオーの妻となった。
 その長男プーブリウスは生まれつき病弱で政治経歴を断念せねばならず、また子どももなかったため、アエミリアの甥がその養子となった。これが小スキーピオーである。
 その他の息子についてはつまびらかではないが、2人の娘は共にその時代の第一級の人物に嫁いだ。特に次女のコルネーリアは彼女自身も、夫となったティベリウス・センプローニウス・グラックス(177執政官等)も、どちらも評価の並はずれて高い人物同士であった。
 この次女のコルネーリアの結婚に関しては、『古代ローマ歴代誌』P170に次の様な逸話が掲載されている。
「あるとき大スキーピオーは友人たちから、次女のコルネーリアの結婚相手はもう決まったかとたずねられた。まだ決めていないと答えると、それでは誰にするつもりかと質問が続き、何気ない会話が真剣な話し合いとなった。スキーピオーは帰宅した時、娘の結婚相手を決めたことを、妻のアエミリアに報告せねばならなくなった。
 その時アエミリアは、コルネーリアはセンプローニウス・グラックスのような人物と結婚させるつもりでいたのに……と腹立たしげに言った。それを聞いたスキーピオーは胸をなでおろした。センプローニウス・グラックスこそ、彼が選んだ結婚相手だったのである。」
 このセンプローニウス・グラックスとコルネーリアとの間に生まれたのが、有名なグラックス兄弟であり、コルネーリアは後に「グラックス兄弟の母」としても有名となった。
 アエミリアは穏やかで寛大な性格であった。夫の大スキーピオーは年老いてから、ある召使いの少女を特に可愛がった。アエミリアはその事を知らないではなかったが目をつぶっていた。隠棲地リテルヌムの別荘で大スキーピオーが死んだ後も、その召使いの娘に復讐などせず、この「罪を犯した娘」に自由を与え、家にいる解放奴隷のひとりと結婚させさえした(Val.Max.6.7.1)。
 大スキーピオーはその死にあたって、妻アエミリアに対し、遺体をローマへ運ぶことを禁じた。
 アエミリアは、夫よりもかなり長生きした。彼女の財産は莫大であったが、養子縁組によって彼女の孫となった小スキーピオーに受け継がれた。小スキーピオーはその遺産を父ルーキウス・アエミリウス・パウ^ルス・マケドニクスに離縁された実母パピーリアに与えた。


 なお、カルタゴは滅ぼさねばならない!

                    DEVS SIVE SVBSTANTIA SIVE MATVRA


[4308] あけましておめでとうございます。 投稿者:augustus 投稿日:2006/01/02(Mon) 15:09

皆さん、あけましておめでとうございます。
昨年中は当サイトへのアクセス、並びに掲示板への書き込みありがとうございました。本年もよろしくお願いいたします。

◎高島賢治さん

昨年中は出版関係の情報を中心にたくさんの書き込みをありがとうございました。本年もよろしくお願いいたします。

> 世界史史料 全十二巻
便利そうですよね。ヨーロッパの古代の分だけは買おうかなと思います。



[4307] 明けましておめでとうございます 今年も宜しく御願い致します 投稿者:高島賢治 投稿日:2006/01/01(Sun) 14:45

●下記に『ミイラの呪い?研究者ら7人が謎の死…イタリア』の記事あり。
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051230-00000512-yom-int
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051230-00000103-kyodo-soci

●下記に『イタリアの警察、捕らえた男は骨董品9000点の窃盗犯』の記事あり。
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051228-00000205-reu-ent


下記書籍が既刊。

●『トロイルス』
http://images-jp.amazon.com/images/P/477200489.09.MZZZZZZZ.jpg国文社 
ジェフリー・チョーサー著 
岡三郎訳・解説 
\6,300<税込>
 主人公トロイルスの恋愛のプロセスとその各段階における主人公の内面的な人格的成熟を描く。古代ホメロスの「イーリアス」を中世的に変換したチョーサーの名作。長篇定型詩の翻訳として日本語の視覚韻再現の史上初の試み。


下記書籍が1月10日刊行予定。情報を追加して再掲。

●『楔形文字入門』
講談社学術文庫 
杉勇 
予価 \1,008<税込>
 楔形文字が語る古代オリエントの社会と思想。シュメールスによって発明され、三千年にわたりメソポタミア全域で使用された古代文字。豊富な図版、丁寧な解読史と言語学的な概説による最良の楔形文字入門。


下記書籍が1月17日重版予定。

●『王書 古代ペルシャの神話・伝説』
岩波文庫 
フェルドウスィー作 
岡田恵美子訳 
予価 \840<税込>
 ササーン朝ペルシャがアラブの侵攻で倒れて三百数十年、11世紀初めにアラブ中央政権に対抗して書かれたペルシャ民族高揚の叙事詩―神話・伝説・歴史時代の三部構成からなる「ペルシャ建国の物語」。今も、誰でもその一節を暗誦することができる、と言われるほどイランの人々に愛されている『王書』からその名場面を抄訳。
 http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/32/5/3278610.html


下記書籍が1月24日刊行予定。
●『絶滅古生物学』 岩波書店 平野弘道 A5・260頁

●2月11日13:30〜15:10、NHK・BS2にて「歴史ドラマ 哀しみの暴君 ネロ 【前編】皇帝誕生」が放映予定。
●2月11日15:10〜16:50、NHK・BS2にて「歴史ドラマ 哀しみの暴君 ネロ 【後編】堕ちた皇帝」が放映予定。
 http://www3.nhk.or.jp/kaigai/news/index.html
 http://www3.nhk.or.jp/kaigai/nero/index.html
 【高島の蛇足コメント】1月6・7日NHK・BSハイビジョンにて放映の再放映。

●7月14日〜9月3日、仙台市博物館にて「特別展 ポンペイの輝き−古代ローマ都市 最後の日−」という展覧会が開催予定。
 西暦79年8月、ヴェスヴィオ山噴火により、ポンペイをはじめとするローマ帝国の都市が一夜にして地上から消え去りました。この展覧会は、近年見つかった出土品のなかから、指輪や首飾り、フレスコ画、彫像、日用品などを厳選し紹介します。人類史上最大規模の自然災害に遭遇した人々の悲劇と、彼らが残した古代の美術品の輝きは、多くの方々に深い感銘を残すでしょう。
http://www.city.sendai.jp/kyouiku/museum/year/index06.html

下記書籍が12月より刊行開始予定。
●『世界史史料 全十二巻』 岩波書店 歴史学研究会編
 主要な条約・宣言・法令は言うまでもなく、社会構造や人々の生活を示す史料を選び出し、さまざまな時代と地域に対する認識を深めることを目指す。歴史教育に最適のサブテキスト。


[4306] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/12/28(Wed) 17:47

●『キリストの勝利―ローマ人の物語XIV―』
(新潮社 塩野七生)の立ち読みコーナーが下記にあります。
http://www.shinchosha.co.jp/books/html/4-10-309623-3.html


●2006年1月4日18:00〜19:00、NHK・BSハイビジョンにて「空から見たローマ帝国」が再放映予定。
 http://www3.nhk.or.jp/hensei/hv/20060104/frame_18-24.html

●2006年1月4日20:00〜22:26、BSジャパン<デジタルBS>にて『ビートたけしのエジプトミステリーIV シリーズ完結編! 破滅の女王クレオパトラ』が放映予定。
 http://www.tv-tokyo.co.jp/contents/whatsnew/2005/12/iv.html
 【高島の蛇足コメント】1月1日テレビ東京系列にて放映分の再放映。


下記書籍が2006年1月24日刊行予定。情報を追加して再掲。
●『アタナシオス神学の研究』 教文館 関川泰寛 A5・592頁 予価 \7,875<税込>
 四世紀に活躍し、正統的なキリスト教教理の基礎となったキリスト論や聖霊論の形成に寄与した古代ギリシア教父のアレキサンドリアのアタナシオス。キリスト論と三位一体論の歴史に不滅の足跡を残したアタナシオスの神学を様々な角度から論じその全体像を明らかにする。


下記書籍が2006年1月下旬刊行予定。

●『カタルーニャの歴史と文化』
文庫クセジュ 
ミシェル・ジンマーマン他著 
田澤耕訳 
予価 \999<税込>


下記書籍が2006年7月刊行予定。

●『古代ローマ邸宅の壁画』 岩波書店 D・マッツォレーニ&U・パッバラ
ルド他
 ポンペイ等、古代の邸宅に描かれた壁画の仮想空間表現に焦点を合わせ、方角や題を詳細に検討し、人々の理想を読み取る画期的試み。大型図版多数。
 【高島の蛇足コメント】価格は恐らく三・四万円と予想。青柳正規先生が翻訳を担当と予測。


[4305] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/12/27(Tue) 18:05

下記書籍が既刊。情報を追加して再掲。

●『ベルベル人とベルベル語文法 民族・文化・言語 知られざるベルベル人の全貌』
新風舎 
石原忠佳・新開正 
\2,100<税込>


●下記に波(新潮社PR誌)2006年1月号掲載の「人間たちと歴史との戦いの物語 塩野七生『キリストの勝利―ローマ人の物語XIV―』」(齋藤健)があります。
 http://www.shinchosha.co.jp/shinkan/nami/shoseki/309623-3.html


下記書籍が2006年1月20日刊行予定に変更。
●『ソクラテスの宗教』 法政大学出版局 マーク・L・マックフェラン著 米澤茂・脇條靖弘訳 予価 \6,300<税込>


[4304] RE: 投稿者:augustus 投稿日:2005/12/25(Sun) 22:42

◎P.M.さん

> 私も展覧会『エトルリアの世界』に潜入してきました。
> 軍人らしき像がみんなパンツ一丁に見えて
確かにそんな風にも見えますね。(^^

> ちょっと時間があったので靖国神社にも潜入してきましたが
なんだか行動パターンが私と同じような。(^^
まあ、イタリア文化会館のすぐそばですからねえ。

> 国原先生訳のTacitus『年代記(上)』172ページ2行目の注では
> 「護衛兵は普段は平服(トガ)を着て、武装していない。」と
> 書かれており、OCDと微妙に異なります。両者のソースは何か
> 気になるところです。
こちらの方がローマ市民や元老院に配慮している感じが強くしますよね。実際はどちらが真実だったのか私も気になります。

> Ciceroの書簡集と違って何故か緊迫感というか生の声に
> 聞こえてこないところが
緊迫感が無いのは確かですね。プリニウスは平和の中で安心して暮らしていたでしょうし。


◎高島賢治さん

> NHK・BSハイビジョンにて「ローマ皇帝の歩いた道 
> 前編 海を制したアウグストゥス」が放映予定。
BSでは4夜連続でローマものを放送するんですね。


◎AKIRA.Mさん

> ポンペイの事は宛先を見ると「なるほど」と納得の行く人ですね。
ポンペイのことを書いた手紙は他と比べても長文ですよね。書いていて力が入ったのかな。



[4303] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/12/25(Sun) 14:57

●2006年1月1日20:54〜23:20、テレビ東京系列にて『ビートたけしのエジプトミステリーIV シリーズ完結編! 破滅の女王クレオパトラ』が放映予定。
 http://www.tv-tokyo.co.jp/contents/whatsnew/2005/12/iv.html

●2006年1月4日20:00〜、NHK・BSハイビジョンにて「ローマ皇帝の歩いた道 前編 海を制したアウグストゥス」が放映予定。
●2006年1月5日20:00〜、NHK・BSハイビジョンにて「ローマ皇帝の歩いた道 後編 末路を見つめたハドリアヌス」が放映予定。
 【高島の蛇足コメント】再放送と思われる。
 http://www.nhk.or.jp/yamagata/sakidoriz.htm

下記書籍が2006年1月24日刊行予定に変更。
●『アタナシオス神学の研究』 教文館 関川泰寛 予価 \7,875<税込>


[4302] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/12/23(Fri) 16:22

下記書籍が12月28日刊行予定。情報を追加して再掲。

●『キリストの勝利 ローマ人の物語XIV』
新潮社 
塩野七生 
予価 \2,730<税込>
 
キリスト教によるローマ帝国の乗っ取り――それはいかにして成されたのか。キリスト教を公認した大帝コンスタンティヌスの死後、その親族を襲ったのは血なまぐさい粛清であった。生き残った大帝の甥ユリアヌスは、多神教の価値観に基づく寛容の精神と伝統の復活を目指した。だが、その治世は短命に終わり、キリスト教は遂にローマ帝国の国教の座を占めるに至るのだった。激動の時代を新たな視点で描く必読の巻。
http://shinchosha.co.jp/cgi-bin/webfind3.cfm?ISBN=309623-3


[4301] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/12/23(Fri) 15:44

●下記に『エルコラーノ出土の古代美術[解題] [論文] [参考文献]』【青柳正規(東京大学)&ウンベルト・パッパラルド(ナポリ大学)著】があり。
【エルコラーノ】紀元79年のベスビオ山噴火によってポンペイ等と共に埋没した古代都市。イタリア南部、ナポリの南東約8kmにある。当時はヘルクラネウムと呼ばれた。火山灰・礫の堆積したポンペイと異なり、火山性泥流によって約30メートルもの厚さに覆われたため、保存状態はポンペイよりも良好。ただし泥流は固い凝灰岩となり、18世紀以降その上に住宅が建設されたため、全域の発掘は困難である。
 http://www.picure.l.u-tokyo.ac.jp/arc/ercolano/ses/ses_j.html
 http://www.picure.l.u-tokyo.ac.jp/arc/ercolano/frame.html

●下記に『F. マゾワ  ポンペイの遺蹟』があり。
 「マゾワの業績とその意義」ドメニコ・エスポジト(ナポリ大学)
 http://www.picure.l.u-tokyo.ac.jp/arc/mazois/index_j.html

下記雑誌が12月24日発売予定。
●『芸術新潮 2006年1月号』 予価 \1,980<税込>
 大特集 シチリアの秘密 SICILIA【解説】陣内秀信
 http://www.shinchosha.co.jp/geishin/200601/tok.html


[4300] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/12/22(Thu) 20:42

下記書籍が既刊。

●『文明の迷路 古代都市をめぐってアトランティスへ』
PHP研究所 
香川元太郎 
\1,365<税込>
http://www.php.co.jp/bookstore/detail.php?isbn=4-569-68574-9


●『「塩」の世界史 歴史を動かした、小さな粒』
扶桑社 
マーク・カーランスキー著 山本光伸訳 
\2,310<税込>
 
ローマ帝国では塩は民主制・人民の権利の象徴となった。インド独立運動は塩をめぐる争いから始まった。塩が、人間の文化・社会・政治・宗教・経済・戦争・食生活をいかに変えたかを、エピソード満載で描くノンフィクション。
 <著者>米国コネティカット州生まれ。歴史と食物を中心に作家活動を展開。


下記書籍が12月26日刊行予定。

●『ベルベル人とベルベル語文法』
新風舎 
石原忠佳 
予価 \2,100<税込>
 【ベルベル人】北アフリカからサハラ砂漠にかけての広い地域に先史時代から生活する、ベルベル諸語を話す人々の総称。ベルベルという呼称は、ラテン語のバルバルス(ローマ世界の外に住む文明化されていない人間を指す) に由来するともいわれる。
 <著者>1980年6月スペイン国立グラナダ大学哲文学部アラビア語学科卒業。創価大学文学部外国語学科・教授。著書に『モロッコ・アラビア語』(大学書林)、『コミュニケーションのスペイン語』(大学書林)。
http://office.soka.ac.jp/faculty/letters/staff/russian_dpt/staff_rus_ishihara.html


●2006年1月3日19:00〜21:00、BS−i<BSデジタル放送>にて、『天才ダ・ヴィンチの予言〜もうひとつの「最後の審判」〜』が放映予定。
 http://www.bs-i.co.jp/main/documentary/show.php?0223


[4299] ありがとうございますっ 投稿者:midori 投稿日:2005/12/22(Thu) 18:53


高島賢治さん

 追加レス、ありがとうです。読んで読んで、読み込んでおこうと思いますっ☆☆ 今から展覧会、すごい楽しみです

augustus さん、AKIRA.M さん

 はじめまして〜っ。プリニウスの書簡集ですかぁ。そんなふうにお勧めされちゃうと、最初に読まないわけにはいきませんね(笑) ありがとうございました。


[4298] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/12/21(Wed) 20:01


●下記に『ネロの黄金宮殿を緊急補修 大雨でフレスコ画破損』の記事あり。
 http://www.asahi.com/culture/enews/RTR200512130032.html
 http://www.nikkei.co.jp/news/main/im20051217NN000Y14617122005.html

●『多神教と一神教 古代地中海世界の宗教ドラマ』(岩波新書 本村凌二)の書評が下記にあり。
 http://book.asahi.com/shinsho/TKY200511080119.html


下記書籍が2006年1月刊行予定。

●『ユダヤ大事典』
荒地出版社<発行> 新人物往来社<発売> 
荒地出版社編 
予価 \2,310<税込>


下記書籍が2006年1月中旬刊行予定。

●『世界各地の古代史の現場からの迫真のレポート新版 古代史新聞』
日本文芸社 
古代史新聞編纂委員会・編 
予価 \1,000<税込>
 
四大文明発祥から日本の平安遷都まで、世界と日本の古代史がリアルタイムで一目瞭然!気軽に読めて勉強にもなる、世界の古代史縮刷版。


●2006年1月18日19:00〜19:45、NHK教育テレビにて「地球ドラマチック ツタンカーメンの財宝を追え」が放映予定。
 1922年、考古学者ハワード・カーターはエジプトの王家の谷でツタンカーメンの墓を発見しました。発掘時の貴重な写真や資料を交え、発掘隊がいかにツタンカーメンの墓にたどり着いたのか。発掘後の財宝の行方は。紀元前14世紀に亡くなったツタンカーメンにまつわる様々な秘密に迫ります。
 ・原題:EGYPT: KING TUT UNCOVERED
 ・制作:ZDF(ドイツ・2004年)
 ・ナレーター:渡辺徹
 http://www.nhk.or.jp/dramatic/


下記書籍が2006年2月10日刊行予定。

●『おもしろキリスト教質問箱 Q&A77』
http://images-jp.amazon.com/images/P/4764264102.09.MZZZZZZZ.jpg教文館 
山北宣久 
予価 \1,365<税込>


●『地の塩、世の光 人物で語るキリスト教』
http://images-jp.amazon.com/images/P/4764272539.09.MZZZZZZZ.jpg教文館 
青山学院宗教センター編 
予価 \1,890<税込>



[4297] Re[4290]: はじめまして^^ 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/12/20(Tue) 14:44


◇midoriさんへ
追加レスです。

(13)『ローマ・愛の技法』
http://images-jp.amazon.com/images/P/4915999041.09.MZZZZZZZ.jpg書籍情報社 
マイケル・グラント
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9970146092


(14)『古代ロ−マ生活誌』
http://images-jp.amazon.com/images/P/4149105626.09.MZZZZZZZ.jpg日本放送出版協会 
樋脇博敏
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9979333227


(15)『古代ローマの日常生活』
文庫クセジュ 
ピエール・グリマル 
北野徹
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9979358637


(16)『古代ローマを知る事典』
東京堂出版 
長谷川岳男・樋脇博敏
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9978731717


(13)はポンペイに関するマニアックすぎる書籍です。マニアック過ぎてビニールに包まれて書店に並べられてそうなものです。(14)は(16)の続編のような内容です。ポンペイとは関係ありませんが、ポンペイが火山噴火により古代ローマの生活を現在の私達がかいま見られるという意味では(14)〜(16)は、ポンペイの理解に役に立つはずです。


[4296] プリニウス 投稿者:AKIRA.M 投稿日:2005/12/19(Mon) 23:20


はじめまして、midoriさん。
皆さんご無沙汰してます。
わたしも今「プリニウスの書簡集」を少しずつ読んでいます。
augustusさんのおっしゃるように臨場感があります。

ポンペイの事は宛先を見ると「なるほど」と納得の行く人ですね。


[4295] 師走ですな 投稿者:P.M. 投稿日:2005/12/19(Mon) 23:33


昨日のTBS版『世界遺産』はティボリでしたな。録画しただけでまだ観てませんが来年再訪しようかと密か
に計画していましたが、どうしよう(^o^;) トゥスクルムの方にしようか・・・。
”チボリ”と書かれると倉敷にある公園に思えてしまうのは私だけでしょうか?(^o^;)
先日、私も展覧会『エトルリアの世界』に潜入してきました。軍人らしき像がみんなパンツ一丁に見えて
笑えました(^o^;)
ちょっと時間があったので靖国神社にも潜入してきましたが、中国語を話す一団がいてビックリしました。
多くの日本人が単なる観光でサンピエトロ大聖堂を訪れるのと同じ行動なのか、それ以外のものなのかは
図りかねましたが。

★augustusさん
> ソンマ・ヴェスヴィアーナ出土の彫像
私もディオニュソスの方です、ライバルですな(^o^;)

>> 東大のコミュニケーションセンターに飾ってあった
>> レプリカでいいんですけど(^o^;)
> 売ってたんですか?見なかったなあ。
売ってないです。カンパーニアにある専門業者の作品で、等身大ですからレプリカといっても百万円オー
ダーはする代物だと思います。春先は両方飾ってあったのですが。

> Wikipedia
実は愛用しています。
「どうしてこんなことまで知ってるの?」とフェチが入っている項目もあるような気もするのですが、私
の食い扶持に関する項目や、ちょっとした私のようなフェチでも古代ローマ関連の項目をみると・・・・
・・・・・・う〜〜〜む、と腕組み状態です(^o^;)
老後にボケていなければ(って、既に「時差がなくても」ボケボケですが(^o^;))執筆してみようかな〜。
そのときには某サイム卿のように「たっての78歳」などと揶揄されないように気をつけないと(^o^;)

> Three cohorts, armed but in undress uniform, were stationed in Rome;
国原先生訳のTacitus『年代記(上)』172ページ2行目の注では「護衛兵は普段は平服(トガ)を着て、武
装していない。」と書かれており、OCDと微妙に異なります。両者のソースは何か気になるところです。
文章によるものでなく、よく知られたレリーフ像からなのか?

> プリニウスの書簡集が好きです。古代の人の感情がそのまま伝わってくるような感じです。
私も好きな作品ではありますが、Ciceroの書簡集と違って何故か緊迫感というか生の声に聞こえてこないと
ころが私にはあります。

★松尾秀一さん
> ダルマティアは1級元首属州ではなかったでしょうか?
皇帝属州と元老院属州とに分けられた当初、すなわちBC27の時点では皇帝属州になります。
Cassius Dio LIII.12.4
http://penelope.uchicago.edu/Thayer/E/Roman/Texts/Cassius_Dio/53*.html
Strabo XVII p.840
http://penelope.uchicago.edu/Thayer/E/Roman/Texts/Strabo/17C*.html
(↑では、25節の部分になります)
また、いくつかの碑文からAugustus帝の時代にこの属州にproconsulがいたことが確認されています。

> マケドニア属州における軍隊駐留について触れている資料
3次資料になっていしまいますが、ダルマティアの件も含め手っ取り早いのは(松尾秀一さんもお持ち?
の)弓削達著『ローマ帝国の国家と社会』p.104 ff.
弓削先生のソースは先の書き込みで挙げたサイム卿の""The Roman Revolution"だと思いますが、晩年の
作品"The Augustan Aristocracy"の方が本件に関する部分については内容が多少濃い上に前者の誤りと思
われるところを修正していたりします。
なお、確認が容易な1次資料は、
Cassius Dio LV.20.3
http://penelope.uchicago.edu/Thayer/E/Roman/Texts/Cassius_Dio/54*.html
この資料の信憑性については、異論もあるとは思いますが、弓削先生の作品を参照ください。

> 親衛隊に関する件
そもそもBC27にAugstusが公的に指揮権を得ていたとするのは何に依拠するものでしょうか?
私はBC27以降も暫くひょっとすると初めて親衛隊長が置かれたことが確認されているBC2まで、私兵として
保持していたのではないかと想像しています。根拠は全くありませんが。BC27に元老院の承認を得ていた
とすると、BC23-19の間にコンスルの権限を全く保持していなかった時期に空白期間が生じることになり、
元老院の承認を得るべき親衛隊があったとするとAugustusがこの期間にその指揮権を保持し続けることは
極めて困難であったと思われます。
また、AugustusはBC43に私兵を徴募したことは良く知られたことだと思いますが(なにせ彼の『業績録』
でいの一番に彼自身が記している)、その軍団の指揮権が元老院により認められたのは翌年のBC42でした。
BC43当時執政官であったM. Antoniusはこの徴募によりAugustusを「国家の敵」としようと考えていました
が、結局提案すら出来ませんでした。BC43-42とBC27以降では状況が全く異なっていますが、その他の事
例を含めて推察すると、私兵を持っていること自体に違法性があるわけではなく、「国家転覆の企てあり」
=「国家の敵」として元老院で取り上げる者がいるかいないか、そしてその告発が認められるか否かにか
かっていたと私は思います。

★DSSSMさん
> クラウディア・プルクラ
M. Varelius Messalla AppianusとMarcella Minorとの娘です。

> 前11年のファビウス・マクシムスって、タキトゥス『年代記(上)』のP18にある、アウグストゥス帝の「たった一人の友人」ではないですか?
そうです。「たった一人の友人」という記述はありませんが緊密さは他の資料からも窺えます。

★プリニーさん
> praenomenを捨て去ってImperatorをpraenomen的に使用したというのは、むしろ特殊なのでは?
皇帝Nero以降は、Imperator Caesar 何がし・・・というのが一般的な説明だと思いますが。
例えば、E.マイヤーの『ローマ人の国家と国家思想』。

> 「パウッルスの息子でありパウッルスの孫である…」という
> 表記が、praenomenを捨て去ったことを裏付けるという意味?
そういう意味です。
私の言うところの本来持っているはずのpraenomenも併せて記載している例ってあるのでしょうか?

★真奈美さん
> 『ザ・ダークエンペラー』
この作品もそうなんですけど、前作のアウちゃんのも含めこのシリーズの製作元での分類は”フィクション”
のようです。欧米においても視聴者がそのような認識の下でこれらの作品を見ているわけではないような気
もしますが。

というわけで、カルタゴは存続させねばならぬ(^o^)/

http://http://www7a.biglobe.ne.jp/~roma_antica/


[4294] ページ更新 投稿者:augustus 投稿日:2005/12/18(Sun) 21:16


「書籍案内」に「ROME TOTAL WAR」を追加しました。
これは書籍ではなく Windows で動くゲームです。お正月休みなどで楽しめると思います。
http://www.augustus.to/books/archives/2005/12/rome_total_war.html


[4293] RE: 投稿者:augustus 投稿日:2005/12/18(Sun) 21:14


◎高島賢治さん

> 事典 古代の発明 文化 生活 技術
こういう古代の技術を扱った本は読んでいて楽しいですね。大好きです。


◎midoriさん

はじめまして。ポンペイは素晴らしいですね。
高島賢治さんお勧めの本の中で、私はプリニウスの書簡集が好きです。古代の人の感情がそのまま伝わってくるような感じです。


[4292] ありがとうございました! 投稿者:midori 投稿日:2005/12/18(Sun) 20:05


たくさんのご紹介、ありがとうございました。

しっかり読み込んで、展覧会をより一層楽しめるようにしておきます☆★
また何か質問とかできてしまったらお邪魔しに来てしまうかもですが‥(汗)とにかくこれからもよろしくお願いしますっっ


[4291] Re[4290]: はじめまして^^ 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/12/18(Sun) 16:07


◇midoriさんへ
はじめまして。
||2006年4月22日から東京で開催される展覧会と、2006年11月18日から大阪で開催される展覧会の内容は別物なのでしょうか・・? 
恐らく同じもののはずです。東京と大阪で開かれる間の期間も恐らく日本のどこかで展覧会があるはずです。

||基礎的な知識と、ある程度までのマニアックな(笑)知識をたくわえるために、おすすめな図書とかありますでしょうか?

(1)『ポンペイ・奇跡の町 甦る古代ローマ文明 「知の再発見」双書〈10〉』
http://images-jp.amazon.com/images/P/4422210602.09.MZZZZZZZ.jpg創元社 
エティエンヌ,ロベール 阪田由美子・片岡純子
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9910507811


(2)『優雅でみだらなポンペイ 古代ローマ人とグラフィティの世界』
講談社 
本村凌二
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9978740147


(3)『ポンペイの遺産 2000年前のローマ人の暮らし』
小学館
青柳正規
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9973016556


(4)『ポンペイ・エロチカ ローマ人の愛の落書き』
PARCO  
ヴァローネ,アントニオ 
広瀬三矢子
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9972754820


(5)『Newtonムック ポンペイ 完全復元2000年前の古代都市』
ニュ−トンプレス 
サルバト−レ・ナッポ 
横関裕子
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9972850854


(6)『ほぼ日ブックス ポンペイに学べ』
朝日出版社  
青柳正規・糸井重里
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9975231799


(7)『ポンペイの滅んだ日』
東洋書林 
金子史朗
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9974416825


(8)『ポンペイ ジャンニ・ベレンゴ・ガルディン写真集』
岩波書店 
ジャンニ・ベレンゴ・ガルディン 
平山東子
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9971704706


(9)『ポンペイ 古代ローマ都市の蘇生』
http://images-jp.amazon.com/images/P/4753801691.09.MZZZZZZZ.jpg芸艸堂  
浅香正
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9950426510


(10)『プリニウス書簡集』
講談社学術文庫 
国原吉之助
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9972270629


(11)『ポンペイの壁画(普及版 ) 』
http://images-jp.amazon.com/images/P/4000080776.09.MZZZZZZZ.jpg岩波書店 
ジュゼッピ−ナ・チェル−リ・イレッリ 
青柳正規
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9975140068


(12)『ポンペイの壁画』
http://images-jp.amazon.com/images/P/4000080520.09.MZZZZZZZ.jpg岩波書店
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9910179253


ざっとポンペイ関係の書籍を挙げてみました。(1)〜(4)を読めば、ポンペイの知識はある程度の水準になると思います。もしお金に余裕があるならば(12)もお勧めです。これはポンペイの壁画に関する日本語書籍で一番詳しいはずです。新刊書店にはもうないですが、オンライン古書店http://www.kosho.or.jp/等で入手できます。(11)は(12)の普及版です。(10)は一冊丸ごとポンペイについて書かれてある訳でもないのですが、古代ローマに生きたプリニウスという人物の書簡集です。ベスビオス火山噴火の様子が書かれている箇所があります。マニアックな知識ならば(6)あたりがお勧めです。ここに挙げた書籍を全部読めばほぼ完璧かも知れません。大阪の展覧会に行かれるのであれば、ほぼ一年あるのでかなり読めるはずです。


[4290] はじめまして^^ 投稿者:midori 投稿日:2005/12/17(Sat) 23:06


はじめまして!!ポンペイはじめ、ローマ帝国に興味を持ち始めた古代ローマ初心者です(汗)HP、楽しく読ませてもらいました^^載っていた本、図書館等で調べて読んでみようと思います。

ところで4287の高島賢治さんのコメントで、2006年4月22日から東京で開催される展覧会と、2006年11月18日から大阪で開催される展覧会の内容は別物なのでしょうか・・? 同じものなら是非、大阪のほうへ行ってみようと思ったのですが、何分初心者なもので、行く前に下準備でいろいろ調べてからいきたいんです。基礎的な知識と、ある程度までのマニアックな(笑)知識をたくわえるために、おすすめな図書とかありますでしょうか?

どなたか教えてください。


[4289] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/12/17(Sat) 16:44


●下記に『ネロの黄金宮殿を緊急補修 大雨でフレスコ画破損』の記事あり。
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051217-00000048-kyodo-ent


下記書籍が既刊。

●『システィーナ礼拝堂天井画 イメージとなった神の慈悲』
東北大学出版会 
若山映子 
\4,830<税込>
http://www.tups.jp/book/book.php?id=105


●『自修ホメーロス イーリアス第22巻』
リーベル出版 
長谷部英吾 
\2,500<税込>
ホメーロスの叙事詩『イーリアス』第22巻の解説・注解書(別冊・語彙付き)。ギリシャ方とトロイア方の2人の英雄アキレウスとヘクトールがそれぞれの運命を背負って決闘する有名な物語。本書は原典で味わいたい方へのよき手助けとなる。


下記書籍が2006年1月下旬刊行予定。

●『イタリア十六世紀の建築』
六耀社 
コーリン・ロウ&レオン・ザトコウスキ著 
稲川直樹訳 
予価 \5,040<税込>
http://www.rikuyosha.co.jp/kinkan/kin_n2.html



[4288] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/12/15(Thu) 17:08

●去年11月〜12月にNHK総合テレビで放映された『NHKスペシャル シリーズ 「ローマ帝国」(全三集)』の問い合わせメモが下記にあります。
 http://www.nhk.or.jp/special/libraly/04/l0011/l1120s.html
 http://www.nhk.or.jp/special/libraly/04/l0011/l1127s.html
 http://www.nhk.or.jp/special/libraly/04/l0012/l1204s.html


下記書籍が既刊。

●『ヴェール/ファロス 真理への欲望をめぐる物語』
ブリュッケ 
神尾達之 
\2,730<税込>
 
何もない? 無がある? あるいはファロスの痕跡が、あるいは記号システムの始原が…。「ヴェール」「ファロス」「真理」という3つの仮構された収束点相互の関係について、ありうべき系譜を「物語」化し=「構築」した論証。


●12月20日08:15〜09:00、NHK・BS2にて「世界・わが心の旅 ケルト 虚にいたる道」が放映予定。


下記書籍が12月20刊行予定。

●『福音書のラテン語テキストを読む』
http://images-jp.amazon.com/images/P/480567623X.09.MZZZZZZZ.jpgサンパウロ 
江澤増雄 
予価 \1,470<税込>


●12月21日19:00〜20:45、NHK教育テレビにて放映予定の「地球ドラマチック 追跡!サンタクロースの素顔(仮題)」の情報が下記にあり。
 http://www.nhk.or.jp/dramatic/onair/index.html

●2006年1月6・7日NHK・BSハイビジョンにて放映予定の「ハイビジョン特集 歴史ドラマ 哀しみの暴君 ネロ 」の情報が下記にあり。
 http://www3.nhk.or.jp/kaigai/nero/index.html


[4287] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/12/13(Tue) 21:23

●ポンペイに関する展覧会が2006年4月から東京(渋谷・Bunnkamura)・仙台・福岡・京都で開催予定。2003年にヨーロッパを巡回した展覧会(石膏人体像など展示)と同内容。
 http://www.nhk.or.jp/special/libraly/04/l0011/l1127s.html

●2006年4月22日〜6月25日、「ポンペイの輝き 古代ローマ都市 最後の日」という展覧会が東京・Bunkamura(渋谷・東急)で開催予定。
 古代ローマ時代、栄華を誇ったポンペイをはじめとするヴェスヴィオ火山の麓の街は、西暦79年の大噴火によって一夜にして消え去りました。本展は長い月日を経た後、その埋もれた遺跡から発掘され、現代に蘇った指輪や首飾りなどの宝飾品、住居を飾ったフレスコ画、彫像、貨幣、器物、日用品などを展示し、輝く古代ローマ美術を紹介するとともに、突然襲ってきた大災害から生き延びようとした人々のドラマを明らかにします。
 http://www.bunkamura.co.jp/museum/schedule/index.html

●2006年11月18日〜2007年1月21日、「ポンペイの輝き ─ 古代ローマ都市 最後の日」という展覧会が大阪・天保山・サントリーミュージアムで開催予定。
 西暦79年のヴェスヴィオ火山噴火により、人口一万人を誇ったポンペイをはじめ、ふもとのローマ帝国の町々は一夜にして地上から消え去りました。本展は、ヴェスヴィオ火山周辺の遺跡から近年発掘され、調査や修復により公開可能となった出土品のなかから、宝飾品やフレスコ画など美術工芸品を中心に厳選し、この地で育まれた高度な芸術と経済活動を紹介します。そのほとんどが日本初公開となる約七百点の展示品に、ポンペイ考古学監督局主導で進められてきた最新の研究成果が盛り込まれ、二千年前の噴火の悲劇と人々が残した美術品の輝きが再現されます。本展はナポリ国立考古学博物館を皮切りにベルギー、ドイツで開催され、現在も世界巡回中です。古代ローマ美術展の決定版と各国で好評を博した大展覧会が、2006年いよいよ日本にやってきます。
 http://www.suntory.co.jp/news/s_museum2005/sm0060.html
 http://db.museum.or.jp/im/Search/jsMuseumEventDetail_jp.jsp?event_no=25128


[4286] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/12/12(Mon) 16:58


下記書籍が既刊。

●『人類は絶滅する 化石が明かす「残された時間」』
朝日新聞社 
マイケル・ボウルター著 
佐々木信雄訳 
\2,310<税込>

およそ地球に住むどんな生物も同様の繁栄と衰退の過程をたどり絶滅していく。人類もまた例外ではない。しかも人類は環境を破壊して、みずからの寿命を縮めている。はたして私たちに残された時間はあと……? 世界最大の化石データベースをもとに、なかば定説化された巨大隕石による恐竜絶滅説に疑義を投げかけて、欧米の科学界に激しい議論を引き起こした話題の科学ノンフィクション。


●12月22日刊行予定の『古代のイギリス <一冊でわかる・シリーズ>』(岩波書店 ピーター・サルウェイ著 南川高志訳)の原著は下記と思われる。
http://www.oup.co.uk/isbn/0-19-285404-6


2006年1月6日刊行予定。

●『ワクワクするほど面白い世界の神話』
青春文庫 
歴史の謎研究会 
予価 \580<税込>


2006年1月10日刊行予定。

●『楔形文字入門』
講談社学術文庫 
杉勇
【高島の蛇足コメント】本書は「楔形文字入門」(中公新書 1968年)の文庫化と思われる。


2006年1月20日刊行予定。

●『イタリア 小さなまちの底力』
講談社+α文庫 
陣内秀信 
予価 \880<税込>



[4285] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/12/11(Sun) 15:36


下記書籍が既刊。
●『エジプト学 オシリス神の墓を求めて』 今人舎 ドゥガルド・A・スティール著 吉村作治監修 こどもくらぶ訳 \3,360<税込>
 ある編集者へ届いたアマチュアエジプト研究家の日誌。その日誌を研究するうちに・・・。冒険と探検の連続!”オシリス神の失われた墓”は実在するのか。触る・めくる・引っ張るの仕掛けを駆使した、豪華本装丁本。
 http://dragonology.imajinsha.co.jp/egypt/index.html
 http://www.litrans.net/maplestreet/p/imajinsha/

●12月18日23:30〜24:00、TBSテレビ系列にて、「世界遺産 ヴィッラ・アドリアーナ/ティボリのエステ家別荘」が放映予定。
●12月23日23:00〜23:30、BS-i<BSデジタル放送>にて、「世界遺産 ヴィッラ・アドリアーナ/ティボリのエステ家別荘」が放映予定。
 http://www.tbs.co.jp/heritage/info/bsi.html
 【ヴィッラ・アドリアーナ】ハドリアヌス帝の別荘。


[4284] RE: 投稿者:augustus 投稿日:2005/12/10(Sat) 20:04


◎高島賢治さん

> 地盤沈下、温暖化で海面上昇…ベネチアが水没の危機に
心配ですね。古代ローマとは関係ありませんが、あの街は好きなんです。


◎松尾秀一さん

> 特に歴史にはこういうのが多いので、洋書文献には
> 悩まされます。もっとすんなり読めれば、かなりの
> 情報を得られるでしょうが、
同感です。わかってはいても外国語にはなかなか手がでません。(^^;


[4283] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/12/09(Fri) 20:48


●下記に『くさび形文字を初めて解読』のニュースあり。
 http://www3.nhk.or.jp/news/2005/12/09/k20051209000143.html


下記書籍が既刊。

●『ラテン語・その形と心』
三省堂 
風間喜代三 
A5・288頁 
\2,940<税込>
http://www.sanseido-publ.co.jp/publ/latin_kokoro.html


●『古代マヤ 石器の都市文明 <学術選書 諸文明の起源・シリーズ>』
京都大学学術出版会 
青山和夫 
B6・341頁 
\1,890<税込>
 
ごく最近まで、「謎の文明」として興味本位に語られてきた古代マヤ。この「謎」に挑戦し、考古学と関連諸科学による学際的な研究が組織されたのが二十世紀後半。ようやく「石器の都市文明」の全容が明かされました。マヤ文字、260日暦、神殿ピラミッド、農業体系…。「謎のマヤ」伝説を覆し、古代マヤの全容を通史として、100枚を越える豊富な図版を駆使し「新しいマヤ文明観」をいきいきと描く。二千年におよぶマヤ文明の栄光を、初学者にも分かりやすいように平明に描いた初めての通史。
<著者>1962年京都市生まれ。米国ピッツバーグ大学人類学部大学院博士課程修了。茨城大学人文学部助教授。著書に「メソアメリカの考古学」「マヤ学を学ぶ人のために」など。
【高島の蛇足コメント】諸文明の起源・シリーズは研究者以外にも役立つものだそうで、啓蒙書としてはお勧めかも。


下記書籍が12月12日刊行予定。

●『ヴォイニッチ写本の謎』
青土社 
ゲリー・ケネディ 
予価 \2,940<税込>
【ヴォイニッチ写本】二十世紀初頭、ヴォイニッチがイタリアの古城で発見した世界最古の科学書。いつ誰が記したのかはわかっておらず、そこに記述された文字も解読されてないが、挿入されている図版は詳細を極め、現代においても通用する驚くべき完成度。15世紀前後に書かれたらしい。


下記書籍が12月12日刊行予定。情報を追加して再掲。

●『事典 古代の発明』
東洋書林 
ピーター・ジェームズ&ニック・ソープ 
矢島文夫監訳 
A5変型・528頁 
予価 \5,040<税込>
 
現在、なにげなくあるモノ・コトすべての陰には遠い過去の試行錯誤があった。骨でできたスケート、銅製の外科用メス、地震の風見鶏、水圧オルガン、曜日に潜む神々・・・いにしえの人々の叡智を示す百数十物語。
第1章 医学/第2章 輸送/第3章 ハイテク/第4章 軍事技術/第5章 コミュニケーション/第6章 生産活動/第7章 ファッション/第8章 食物・嗜好品・薬/第9章 住居と家庭/第10章 セックス・ライフ/第11章 都市生活/第12章 エンターテインメント
http://www.toyoshorin.co.jp/detail.php?isbn=4887217102


●12月21日19:00〜20:45、NHK教育テレビにて「地球ドラマチック 追跡!サンタクロースの素顔(仮題)」が放映予定。
 クリスマスにプレゼントを届けてくれる、赤い服に白いひげの優しいおじいさん。サンタクロースは、そんな世界共通のイメージの人物像です。実は、そのサンタクロースはある実在の人物をモデルに作り上げられたのです。遠い昔、東ローマ帝国小アジア(現在のトルコ)に生きた司教、聖ニコラスがその人物。番組では、聖ニコラスの生きた時代や知られざる秘密に迫り、彼がどのようにして世界中の人々から愛される“サンタクロース”になったかを探ります。クリスマスシーズンに家族そろって楽しめる歴史番組。
・原題:The Real Face of Santa
・制作:BBC/Atlantic Productions(イギリス・2004年)
・ナレーター:渡辺徹
http://www.nhk.or.jp/dramatic/


2006年1月20日刊行予定。

●『シェイクスピアの歴史劇―バラ戦争からチューダー朝成立まで

http://images-jp.amazon.com/images/P/4773373202.09.MZZZZZZZ.jpg近代文芸社 
井上准治 
予価 \2,625<税込>


2006年1月24日刊行予定。
●『歴史学入門』 岩波テキストブックスα 福井憲彦 予価 \1,680<税込>
 現代の歴史学が、どのような考え方にもとづいて研究され、成果を生み出してきたのかを、一章ごとの読みきりの形で、簡略に、かつ分かりやすく説明する。


2006年1月下旬刊行予定。

●『イリアス』
白水社 
アレッサンドロ・バリッコ著 
草皆伸子訳 
予価 \2,100<税込>




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