古代ローマBBS 過去ログ45

[4281] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/12/08(Thu) 16:55

●下記に『地盤沈下、温暖化で海面上昇…ベネチアが水没の危機に』の記事あり。
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051208-00000208-yom-int


下記書籍が既刊。

●『臓単 (語源から覚える解剖学英単語集)』
エヌ・ティー・エス 
河合良訓・監修 
原島広至文・イラスト 
\2,730<税込>
 ギリシャ語・ラテン語の語源や日常使うカタカナ語と関連づけて、内臓に関する解剖学英語を楽しく暗記できる参考書。わかりやすいイラストや興味深いコラムを多数掲載し、ふりがな・読み方も充実させています。
 http://www.nts-book.co.jp/item/detail/summary/bio/20051130_41.html


●12月15日20:00〜20:45、NHK綜合テレビにて「探検ロマン世界遺産 断崖の聖堂・天への祈り・ギリシャ・メテオラ」が放映予定。
人が登ることも困難なほど切り立ったがけの上に立つギリシャ正教の修道院群「メテオラ」を訪ねる。現在も54人の修道士や修道女が暮らす修道院ができたのは14世紀前後。当時、ビザンツ帝国を脅かしたオスマントルコの手を逃れ、ギリシャ正教を守り抜こうとした修道士によって築かれた。今回、日本のテレビ局としては初めてアギオスステファノス修道院の内部の撮影を許された。メテオラは、ギリシャ国民の97%を占める正教信者にとっての聖地でもある。
 http://www.nhk.or.jp/sekaiisan/
 http://www.nhk.or.jp/sekaiisan/card/cardr030.html


[4280] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/12/07(Wed) 19:54

下記書籍が既刊。情報を追加して再掲。

●『西欧中世史事典 2 皇帝と帝国』
ミネルヴァ書房 
H.K.シュルツェ著 
五十嵐修・他訳 
\3,675<税込>
 http://www.minervashobo.co.jp/find/details.php?isbn=03930-7


下記書籍が12月9日刊行予定。

●『イタリア語ひとさら 改訂版』
http://images-jp.amazon.com/images/P/456001762X.09.MZZZZZZZ.jpg白水社 
遠藤礼子 
予価 \2,520<税込>


下記書籍が12月中旬刊行予定。

●『イエスとサンタクロースの秘密』
太陽企画出版 
北嶋廣敏 
予価 \1,575<税込>
 古今の膨大な資料を徹底的に渉猟し、イエス・キリスト、クリスマス、サンタクロースにまつわる数々の謎や秘密に迫った究極の雑学本。


下記書籍が12月16日刊行予定。情報を追加して再掲。

●『悲哀をこえて 旧約聖書における歴史と信仰』
http://images-jp.amazon.com/images/P/4764264099.09.MZZZZZZZ.jpg教文館 
月本昭男 
B6・152頁 
予価 \1,995<税込>
 オリエントと旧約聖書の創世神話のメッセージ、平和への祈り、預言者ホセアとエレミヤの生涯と信仰―捕囚を経験したイスラエルの民が、現代に生きる我々に語りかけるものとは何か。古代オリエント研究者・旧約聖書学者として有名な著者が、無教会の説教者として語ったものを含む五本の講演を収録。
 <著者>http://www.rikkyo.ne.jp/grp/tk/


[4279] レス 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/12/06(Tue) 16:28

◇augustusさんへ
|| > でも偽造コインくらい、可愛いモノです。
|| 私は買わないけど1000万円超のものだってあるようです。そんなのが偽造だったら全然可愛くないですね。(^^

漠然と高くても百万円くらいと思っていました。

|| > 古代ローマ風露天風呂
|| ん?どんなものなんだろう。
|| と思って検索してみましたが、画像は発見できませんでした。放送を見てみるしかなさそうですね。

録画で観ました。16位のテルメ小川のようです。放送では古代ローマ風露天風呂は一瞬映っただけでした。
http://www.terme-ogawa.com/you.htm
http://www.tv-tokyo.co.jp/adomachi/051203/20.html


[4278] 無題 投稿者:松尾秀一 投稿日:2005/12/05(Mon) 23:50

augustus様・May様

"undress uniform"が「通常軍装」だったなんて・・・勉強になりますね。でも、思いもよらない内容なんで、驚いています。一つ意味をとりちがえると、全く逆の解釈をしてしまい・・・引いては大きな間違いになってしまう・・・注意しないといけませんね。
特に歴史にはこういうのが多いので、洋書文献には悩まされます。もっとすんなり読めれば、かなりの情報を得られるでしょうが、何分にも語学力がないもので・・・。


[4277] RE: 投稿者:augustus 投稿日:2005/12/05(Mon) 19:15

◎松尾秀一さん

> 親衛隊(Praetorian Gard)でお調べになったんですか?
Praetorian Gard を調べようとしたんですが、 Praetorians で出ていました。


◎Mayさん

> undress uniform自体は「通常軍装」という意味らしいです
おお、そうでしたか。辞書にも載っていましたか。
ありがとうございます。

> でも、私は「トガの下にフル装備をしている」様子を想定してました……。
絵になりますねえ。

> ……誰かWikipediaで記述してみませんか?
これってなかなか大変そうです。
以前、何だったか忘れたんですが、Wikipedia の記事を訂正しようかと思ったことがあります。でも、英語版の翻訳記事だと書いてあったので、うかつに手を出せないと考え、止めました。


[4276] 通常軍装? 投稿者:May 投稿日:2005/12/05(Mon) 16:46

undress uniform自体は「通常軍装」という意味らしいです(リーダーズ英和辞典)。
正しく訳せば「通常軍装で」(つまり、凱旋式みたいな派手な服装ではなく、ということ?)配置されていた、ということですかね。
でも、私は「トガの下にフル装備をしている」様子を想定してました……。

思うんですが、Wikipediaに正確な知識を反映できたらいいですよね。……誰かWikipediaで記述してみませんか?
私自身は最近ローマから離れている気がするので参加できないのですが。

http://blog.nerva.org/


[4275] 無題 投稿者:松尾秀一 投稿日:2005/12/05(Mon) 00:19

augustus様
 "Oxford Classical Dictionary(OCD)"にそんな記述があったんですかぁ・・・親衛隊(Praetorian Gard)でお調べになったんですか?
 "armed but in undress uniform"どういう意味なんでしょうね。目立たせないために、甲冑などの武具・装具を着けない状態で、いざという時に備えていた・・・ということなんでしょうか?そうだとすると、まぁ、直ぐに装備できるようにはしていたんでしょうけど、かなりな気の遣いようですね。


[4274] ページ更新 投稿者:augustus 投稿日:2005/12/04(Sun) 19:05

「書籍案内」に『西洋法制史料選 1 古代 (1)』 を追加しました。
http://www.augustus.to/books/archives/2005/12/_1_1.html


[4274] ページ更新 投稿者:augustus 投稿日:2005/12/04(Sun) 19:05

「書籍案内」に『西洋法制史料選 1 古代 (1)』 を追加しました。
http://www.augustus.to/books/archives/2005/12/_1_1.html


[4274] ページ更新 投稿者:augustus 投稿日:2005/12/04(Sun) 19:05

「書籍案内」に『西洋法制史料選 1 古代 (1)』 を追加しました。
http://www.augustus.to/books/archives/2005/12/_1_1.html


[4274] ページ更新 投稿者:augustus 投稿日:2005/12/04(Sun) 19:05

「書籍案内」に『西洋法制史料選 1 古代 (1)』 を追加しました。
http://www.augustus.to/books/archives/2005/12/_1_1.html


[4274] ページ更新 投稿者:augustus 投稿日:2005/12/04(Sun) 19:05

「書籍案内」に『西洋法制史料選 1 古代 (1)』 を追加しました。
http://www.augustus.to/books/archives/2005/12/_1_1.html


[4273] RE: 投稿者:augustus 投稿日:2005/12/04(Sun) 19:04

◎真奈美さん

> 作品の中身だけで言えば『哀しみの〜』のほうが
> 合ってるけど、これまた奇妙なタイトルです。
映画の邦題って、結構いい加減な付け方をしているような気がします。「日本で売れやすいものを」と考えるんでしょうけど、外していそうなものもありますね。(^^


◎DSSSMさん

> Wikipediaは、今ちょっと日本版も見に行ってみると
> 「へぇ〜」と思うような有益で面白いことも書かれて
> いるなぁと思ったんですが、「間違い」に関しては
> 結構気を付けなければならない……という事ですね。
確かに怪しい記述も見られますよね。私も気を付けないと。


◎高島賢治さん

> でも偽造コインくらい、可愛いモノです。
私は買わないけど1000万円超のものだってあるようです。そんなのが偽造だったら全然可愛くないですね。(^^


◎松尾秀一さん

> 大隊といえども”軍隊”であることには変わりはない。
> 元老院も認めざるを得ない状況であったにせよ、かなり
> ナイーブになったでしょうから、アウグストゥスなら
> かなり気をつかったに違いないと思います。
OCD にもアウグストゥスが気をつかったことが書かれていました。
Three cohorts, armed but in undress uniform, were stationed in Rome;
と書かれています。 in undress uniform ってどんな状況なんでしょうね。きっと、目立たないようにするためなんだと思うんですが、うまく訳せませんでした。



[4272] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/12/04(Sun) 12:17

下記書籍が既刊。情報を追加して再掲。

●『西欧中世史事典 2 皇帝と帝国』
ミネルヴァ書房 
H.K.シュルツェ著 
五十嵐修・他訳 
\3,675<税込>
 本書は、ドイツの大学の歴史学部で中世史入門の教科書・必読文献として広く知られている。ヨーロッパの歴史を学ぶうえで、基礎となる知識を満載した学習者に有用かつ必読の書。西欧中世の帝国と皇帝権に関する国制史の教科書。様々な学説、現在の論争、未解決の問題を述べただけでなく、制度、人物、出来事、概念に関する導入的な解説を加える。主要史料の該当箇所は原語と意訳で示す。
 <著者>1932年ドイツ生まれ。ベルリン自由大学などで歴史学と古典語を学ぶ。マールブルク大学教授を務め、定年退職。


下記書籍が12月下旬刊行予定。情報を追加して再掲。

●『世界遺産と歴史学(史学会シンポジウム叢書)』
山川出版社 
藤田覚編 
A5・240頁 
予価 \4,200<税込>
 世界遺産のもつ意義や問題点について、歴史学の立場から検討する。日本史・東洋史・西洋史における注目される具体例をとりあげながら、保護活動の過程でみえてきた諸課題を掘り下げ、歴史学の役割を探る。2004年史学会シンポジウムに諸論考を増補し書籍化。
 http://www.yamakawa.co.jp/catalogue/exec/browse.cgi?code=00522-00005


下記書籍が2006年2月下旬刊行予定。
●『キリスト教礼拝・礼拝学事典』 日本キリスト教団出版局 今橋 朗・竹内謙太郎・越川弘英・監修 A5・予定600頁 予価 \8,500〜9,000<税込>
 百五人の執筆陣による四百余項目を収録。三十年ぶりに刊行される、全編書き下ろしによる日本唯一の本格的「礼拝・礼拝学」事典。


[4271] 無題 投稿者:松尾秀一 投稿日:2005/12/03(Sat) 23:15

初めに、先般来、いろいろご教示並びに貴重なご意見と関連資料をお示しいただきました、augustus様・苦力様・P.M.様に大変遅くましたが、心より御礼申し上げます。

augustus様
 augustus様の仰るとおり、アウグストゥスは市内に3個大隊、市外に6個大隊の計9個大隊をイタリア本国内に置き、自分の直属としていたみたいですね。それも、augustus様が指摘されていた内乱時代からの各司令官の護衛隊、つまりオクタウィアヌス時代からの護衛隊を解散せず、そのまま保持し続け、それを本国並びに首都治安のために配置したということのようです。それこそ”警察予備隊・・・云々”のやりとりがあったかもしれませんね(笑)。いずれにしても元老院の承認は必要であったでしょうし・・・。ただ、内乱が終結し、平和が訪れて、形式的には共和制が再興された・・・としたい訳ですが、大隊といえども”軍隊”であることには変わりはない。元老院も認めざるを得ない状況であったにせよ、かなりナイーブになったでしょうから、アウグストゥスならかなり気をつかったに違いないと思います。

苦力様
 お教え頂いた資料。かなり勉強になりました。ありがとうございます。

P.M.様
 タキトゥスの『同時代史』持っております。ご指摘の部分、再度読み直してみます。で、マケドニアは確かに元老院属州ですが、ダルマティアは1級元首属州ではなかったでしょうか?また、マケドニア属州における軍隊駐留について触れている資料を是非お教えいただきたいのですが・・・。

 私も弓削先生の『ローマ帝国の国家と社会』を読んで以来、親衛隊のに関する件は仰せのとおりコンスルの命令権によるものだと思っておりました。ただ、augustus様が仰っておられたように、その承認・正式設置がBC27年であったとすれば、P.M.様ご指摘の通りアウグストゥスへの”終身コンスル命令権”の付与はBC19であったわけですから、この命令権によるものではない・・・ということになってしまいますね。でも、当時アウグストゥスは確かコンスルであったはずですから、付与された命令権でないにしても、現職のコンスルとしての命令権の行使であったのではないかと思います。

  


[4270] レス 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/12/03(Sat) 20:23

◇真奈美さんへ
「哀しみの暴君 ネロ」と『ザ・ダークエンペラー』が同一とは気づきませんでした。ローマ関係のビデオ・DVD、沢山観られたんですね。『ファイナル・エンペラー』のタイトルは「ラスト エンペラー」に影響されていそうです。

◇augustusさんへ
|| そういうわけで偽物をつかまない最も良い方法は信用できるところから買うことです。(信用出来るというのは知識面でも倫理面でもということです。)

横レス失礼します。でも偽造コインくらい、可愛いモノです。偽装マンション買った人は大変です。「そういうわけで偽物をつかまない最も良い方法は信用できるところから買うことです。(信用出来るというのは知識面でも倫理面でもということです。)」この言葉、今後マンションを買う人の座右の銘になりそうです。でもほぼ同じ条件のマンションより一千万円も安い価格に飛びついて買った人に落ち度がありますね。「安物買いの銭失い」


[4269] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/12/03(Sat) 17:51

下記書籍が既刊。

●『西欧中世史事典 2 皇帝と帝国』
ミネルヴァ書房 
H.K.シュルツェ著 
五十嵐修・他訳 
\3,675<税込>
 本書は、ドイツの大学の歴史学部で中世史入門の教科書・必読文献として広く知られている。ヨーロッパの歴史を学ぶうえで、基礎となる知識を満載した学習者に有用かつ必読の書。


下記書籍が12月14日刊行予定に変更。情報を追加して再掲。
●『人類の記憶 先史時代の全体像』 法政大学出版局 アンリ・ド・サン・ブランカ著 大谷尚文訳 予価 \2,625<税込>
 科学ジャーナリストとしての広い視野と該博な知識をもとに、人類の誕生から旧石器時代に至る厖大な時間の流れを人間生活の営みの歴史として描き出す。広範な考古学の研究成果を俯瞰する立場から個々の成果を互いに結びつけ、比較考量しつつ先史時代の人間像を再構築する。さらに人類の起源をめぐる論争の紆余曲折をたどりながら、食糧生産・神々の誕生・暴力・環境破壊という人類永遠のテーマを発掘する。

下記書籍が12月17日刊行予定に変更。情報を追加して再掲。
●『ソクラテスの宗教』 法政大学出版局 マーク・L・マックフェラン著 米澤茂・脇條靖弘訳 予価 \6,300<税込>
 前五世紀アテネの宗教的伝統、新しい神学、新興宗教が混在した状況におけるソクラテスの批判と改革の方法を読み解き、その真の宗教的側面を明らかにする試み。『エウテュフロン』『ソクラテスの弁明』等の原典を精緻に分析してソクラテスが受けた「不敬虔の告発」について丹念に解き明かし、彼の弟子たちへの絶大な影響力と、西洋の宗教思想における開拓者的貢献を浮彫にする。

下記書籍が12月下旬刊行予定。
●『世界遺産と歴史学』 山川出版社 佐藤信編 予価 \4,200<税込>
 http://wwwsoc.nii.ac.jp/hsj/annnai.html
 【高島の蛇足コメント】本書は2004年11月13日、東京大学にて開催された史学会大会のシンポジウム「世界遺産と歴史学」の書籍化と思われる。
 □小山靖憲(帝塚山大学人文科学部)  「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録と今後の課題
□入間田宣夫(東北大学東北アジア研究センター)  古都平泉の生活・文化遺産について
 □鶴間和幸(学習院大学文学部)  中国の世界遺産について
 □青柳正規(東京大学大学院人文社会系研究科 当時)  世界遺産について


[4268] 系図ネタ 投稿者:DSSSM 投稿日:2005/12/03(Sat) 10:06

父達よ、新たに加わった者達よ

 P.M.さん

 おおお〜……。詳しくかつ非常に有益なレス、感涙です〜(>_<)ヽ

 教えて頂いた本、確かに1と3は特にいいですねぇ。共和政フリークとしては1なんでしょうが、サイムという人の件を聞いていると3も非常に読みたくなりました。……が、いかんせん語学力がアレなので、現状手を付けている2、3種の洋書のみでとりあえず頑張ってみて、その後なら……と思いました。……そうなれる日が楽しみですが、来るのかな〜。

 Wikipediaは、今ちょっと日本版も見に行ってみると「へぇ〜」と思うような有益で面白いことも書かれているなぁと思ったんですが、「間違い」に関しては結構気を付けなければならない……という事ですね。でも実は、英語版WikipediaのPaullus Aemilius Lepidusの項で一番訝しかったのは、前13年没という記述(他の複数の英文資料でも見たことがなかったので)だったのですが、P.M.さんの書き込みを見ているとバルトローメオ・ボルゲージという人物の推察によるという事らしく、馬鹿に出来ないなぁと思いました(もっとも、その説もどうも間違っているらしいということ?(^◇^;))。

 まぁ、複数の史料の間に食い違いがあることに関しては、私は(自分なりの推測はするものの)並記はしていこうと思っていますので、なんとかなるのではと思います。史料の食い違いは避けられないですからねぇ……(そしてまた、我々はそれほど詳しい推測能力はないわけですし)。

 『ローマ皇帝伝』は国原氏のものを読んでいました。訳間違いらしいとはびっくりです。が、それもまぁ避けがたい事なんでしょうね〜。先日、前302年の執政官Marcus Aemilius Paullusの事をリーウィウスで読むべくhttp://mcadams.posc.mu.edu/txt/ah/Livy/Livy10.htmlという英訳ページ(10.1の真ん中へん)を見たところ、Aemiliusであるべき箇所がAureliusとなっていたのにびっくりしてしまい、Loebなどでも確認してみたんですが、やはりうっかりミスなのでしょうか……(新説とかだったらアレですが)。

 コルネリアの死後小マルケ^ラと結婚、というのはその後他の史料で分かりました。ありがとうございます。ただ、Paullus Aemilius Lepidusと小マルケ^ラとの息子? Paullus Aemilius Regillusという人物については全然分かりませんでした。二人の間の子どもに関する史料として見たことあるのは、英語版Wikipedia(http://en.wikipedia.org/wiki/Aemilius_Lepidus_Paullus)の、クラウディア・プルクラだけでした。うむむ〜。しかしもうこれ以上つっこんでいくのは自殺行為かもしれませんね(^◇^;)


> 後34年の執政官に Paullus Fabius Persicus という人物
>彼の先祖を辿るとBC145の執政官Q. Fabius Maximus Aemilianusに辿りつきます。この人はBC147の執政官小スピキオことP. Cornelius Scipio Aemilianusと実兄弟、すなわち実父がBC182の執政官L. Aemilius Paullusになります。ちなみに彼の父はBC11の執政官でPaullus Fabius Maximus、その兄はBC10の執政官でAfricanus Fabius Maximusです。

 げげっ! そうなんですか? それはすごい! その間の系図史料が是非欲しいですが〜!! しかも、前11年のファビウス・マクシムスって、タキトゥス『年代記(上)』のP18にある、アウグストゥス帝の「たった一人の友人」ではないですか?

 しかし、表からたまたま見つけたPaullus Fabiusという人物を挙げたら、実際にPaullus家の血を引いていたとは、瓢箪から駒の様な話で本当にびっくり、感動しました。馬鹿にできないですねぇ〜(しかしちなみに、その兄のAfricanusは、大スキピオか小スキピオの血を引いて……?(小スキピオの兄の家系ではあるわけでしょうけど、それでAfricanusを名乗っていいのかな〜))。


 なお、カルタゴは滅ぼさねばならない!

                    DEVS SIVE SVBSTANTIA SIVE MATVRA


[4267] 「哀しみの暴君」って 投稿者:真奈美 投稿日:2005/12/02(Fri) 20:32

ハイビジョン放映のその番組、少しまえにここで紹介された『ザ・ダークエンペラー』ですね。作品の中身だけで言えば『哀しみの〜』のほうが合ってるけど、これまた奇妙なタイトルです。
>幼い時に父親を目の前で殺害され
・・・それは明らかにフィクションでしょう。
 ビデオ・DVDよりも長いので、そのへんは結構・・・って、そもそもDVDでカットしている現状のほうが問題なんだっ!!展開が不自然に思えたのもカットのせいかもと思うと安心して批判もできやしないので苛立ち倍増です。


[4266] RE: 投稿者:augustus 投稿日:2005/12/01(Thu) 21:27

◎高橋さん

> augustusさんから見て、偽物と本物の区別は出来るの
> でしょうか?
難しいです。
打刻のはずなのに鋳造されているなど、明らかに変なものはわかると思うんですが、コレクターを騙そうとして精密に作られた偽物ならやられてしまいそうです。
コイン商の方でもローマコインはあまり扱っていない場合は多いです。テレビによく出てこられる超有名な方もローマコインは扱っていなかったはずです。(主催しているオークションには出品されているけど、誰がチェックしているんだろう?)

そういうわけで偽物をつかまない最も良い方法は信用できるところから買うことです。(信用出来るというのは知識面でも倫理面でもということです。)

偽物の中には古代に作られたものもあります。これなどは収集対象としても面白いと思います。


◎P.M.さん

> > http://www.davidrsear.com/roman_coins3.html
> わたしもようやく入手しました。
素早いですね。私はamazonのリストに載るのを待ってから注文したのでまだまだ来ません。ワールドコインズ社のリストにはもう入っているので、そちらから買う方が早かったみたいです。(;_;

> 狙っているのは例の東大の博物館で展示されていた
> ソンマ・ヴェスヴィアーナ出土の彫像です(^o^;)
あれ良いですねえ。ってどっちのこと?
私はディオニュソスの方が好きです。

> 東大のコミュニケーションセンターに飾ってあった
> レプリカでいいんですけど(^o^;)
売ってたんですか?見なかったなあ。

> パンフレットも秀逸です。
私も貰ってきました。
受付のおばちゃんに欲しいと言ったらくれたんですが、あまり配ってないからすぐに仕舞うように言われました。(^^

> > Wikipedia
> 手軽で無料という大いなるメリットがあるこの辞典の
> 成り立ち方を考えると仕方のないことですが、結構
> 間違えもあるようですので
確かに著者が匿名というのは信頼度が下がりますね。よく確認してから使いたいと思います。

> 属州マケドニアと属州ダルマティアは元老院属州で
> そこにも(総督が命令権を持つ)軍団が配置されて
> いたようです。
げげっ。例外はアフリカ属州だけでなかったんですね。情報ありがとうございます。


◎プリニーさん

> 想像するに、氏族制もしくは男系制の弛緩が背景に
> あったのではないでしょうか。
なるほど、このあたりは名前の付け方に影響を及ぼす可能性が大ですね。

> なんかマニアックな内容になってスミマセン。
いえいえ、マニアック歓迎です。(^^;
皆さん、多かれ少なかれマニアックな面はお持ちかと思います。


◎高島賢治さん

> 古代ローマ風露天風呂
ん?どんなものなんだろう。
と思って検索してみましたが、画像は発見できませんでした。放送を見てみるしかなさそうですね。




[4265] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/12/01(Thu) 16:45

下記書籍が既刊。

●『古代占星術リリス 太古の記憶の封印を解く』
たま出版 
霜月マイア 
\1,500<税込>
 古代から研究されてきた本格占星術、月(リリス)のサインを使ったホロスコープ。ふだんは気付くことのない、魂の影にひそむ「負の力」をホロスコープに映し出すことで、不安や恐怖心、怒りや嫉妬から自分を解放する。


●『儀礼と神観念の起原 ディオニューソス神楽からナチス神話まで』
論創社 
石塚正英 
\2,625<税込>


下記書籍が既刊。情報を追加して再掲。

●『神の旅人 聖パウロの道を行く』
PHP文庫 
森本哲郎
\560<税込>
 http://www.php.co.jp/bookstore/detail.php?isbn=4-569-66546-2


下記書籍が12月5日刊行予定。
●『レバノンの歴史 フェニキア人の時代からハリーリ暗殺まで』
明石書店 
堀口松城 
予価 \3,990<税込>
 http://www.hanmoto.com/bd/ISBN4-7503-2231-8.html


下記書籍が12月22日刊行予定。情報を追加して再掲。

●『古代のイギリス <一冊でわかる・シリーズ>』
岩波書店 
ピーター・サルウェイ著 
南川高志訳・解説 
B6・180頁 
予価 \1,575<税込>
 http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/6/0268850.html


●2006年1月6日20:00〜21:40、NHK・BSハイビジョンにて「ハイビジョン特集 歴史ドラマ 哀しみの暴君 ネロ 【前編】皇帝誕生」が放映予定。
●2006年1月7日20:00〜21:40、NHK・BSハイビジョンにて「ハイビジョン特集 歴史ドラマ 哀しみの暴君 ネロ 【後編】堕ちた皇帝」が放映予定。
 「暴君」。それが、多くの人が持つローマ帝国の皇帝ネロのイメージだろう。2人の妻と実の母を殺し、ローマの町に火を付けたネロは暴君そのものだ。しかし、そのイメージの裏に、実はもっと複雑な真実が隠されている。あまり知られてないが、若き日のネロは、正義感に溢れ、理想に満ちた青年だった。彼の治世、最初の5年間はローマ帝国の黄金時代と言われている。幼い時に父親を目の前で殺害され、母親と引き離され、奴隷の身分に放り投げられたネロ。彼は、そうした状況にもめげず、多くの貧しい人々のために立ち上がり、皇帝への道を駆け上がっていったのである。そんな皇帝ネロが、なぜ、「暴君」へと堕ちていったのか?
番組では、運命に翻弄され、家族の愛情を奪われたネロが、周囲の思惑によって繊細な精神を傷つけられていく過程が克明に描かれていく。「哀しみの暴君ネロ」は、今まで、あまり知られていない皇帝ネロの素顔を描き、堕ちた暴君の真の姿を伝えていく歴史ドラマである。
※皇帝ネロ ハンス・マセソン(映画「レ・ミゼラブル」などの演技で人気が出たイギリスの若手俳優)
※ネロの母 ラウラ・モランテ(カンヌでパルムドール受賞の「息子の部屋」など映画に多数出演の実力派イタリア人女優)
(イタリア 2004年)
http://www.nhk.or.jp/bs/navi/docum_fw.html

下記書籍が2006年1月刊行予定。
●『イタリアの美術』 中央公論美術出版 井関正昭 A5・376頁 予価 \5,040<税込> 長らく日伊文化交流の第一線で活躍してきた著者が折々に発表してきた論考を収録。古代エトルリア美術からフォンタネージをはじめとするお雇い外国人、未来派、現代美術まで多岐にわたるイタリアの美術を総覧する。
 http://www.chukobi.co.jp/cgi-bin/guide.cgi?mode=view&no=0515


[4264] 無題 投稿者:プリニー 投稿日:2005/11/30(Wed) 23:20

☆PMさん

>praenomenの位置にcognomenを持っていった

これは、PIRの説明です。
ちなみに、praenomenを捨て去ってImperatorをpraenomen的に
使用したというのは、むしろ特殊なのでは?
アウグストゥスとウェスパシアヌスがその例にあたると
思いますが、それほどしばしば使用していたわけではなく、
また、かなりのちにも本来のpraenomenを使用している例も
確かあったはずです。

>碑文から、例えば、Basilica Paulli(Basilica Aemilia
 に同じ)から出土した彼の孫、Regillusの碑文、Paulli f
 Paulli n (CIL VI 36907)から考えると、そのような気が
 します。

↑の文意はいまいち不明です。どういうことでしょう?
「パウッルスの息子でありパウッルスの孫である…」という
表記が、praenomenを捨て去ったことを裏付けるという意味?

☆augusutusさん

>この慣習はなぜ始まったんでしょうね。不思議ですね。

そうですね、不思議ですね。
私が見たPIRには、とくに説明はありませんでした。
想像するに、氏族制もしくは男系制の弛緩が背景にあった
のではないでしょうか。

なんかマニアックな内容になってスミマセン。


[4263] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/11/30(Wed) 17:22

●角川書店より刊行開始されている「『世界の神話』シリーズ-THE MYTHS」の情報が下記にあり。
 http://www.kadokawa.co.jp/sp/200510-03/index.php


下記書籍が既刊。

●『キリストの槍 歴史上の人物の運命を変えた槍の秘密 イエス処刑の槍を求めて』
不空社 
アレク・マクレラン著
日暮雅通訳 
\1,680<税込>
 イエス・キリスト処刑に使用された「運命の槍」は、宗教的要素を含んだ途方もないファンタジーであり、超常現象であり、神秘である。世界に複数あるという聖槍のうち本物はどれか。歴史上の所有者たちを追い、その謎に迫る。
 http://www15.ocn.ne.jp/%7Efukuusha/aKikan/k012christ.html


下記書籍が12月20日刊行予定に変更。

●『ラテン語・その形と心』
三省堂 
風間喜代三 
A5・288頁 
予価 \2,940<税込>
 http://www.sanseido-publ.co.jp/publ/latin_kokoro.html


下記書籍が12月28日刊行予定に変更。情報を追加して再掲。

●『キリストの勝利 ローマ人の物語XIV』
新潮社 
塩野七生 
予価 \2,730<税込>
 ローマ帝国はついにキリスト教に乗っ取られた――四世紀後半、帝国繁栄の基礎だった「寛容の精神」は消え、異教を認めぬキリスト教が国教の座を占めるに至った。それはいかにして実現したのか。


下記書籍が2006年刊行予定。
●『信仰と他者』 東京大学出版会 深沢克己・高山博編
●『ヨーロッパとイスラーム世界 <世界史リブレット・シリーズ第II期58>』 山川出版社 高山博


[4262] 暴君ハバネロ 投稿者:P.M. 投稿日:2005/11/30(Wed) 00:12

暴君ベビネロというのもあります。
http://tohato.jp/products/habanero/

★augustusさん
> http://www.davidrsear.com/roman_coins3.html
わたしもようやく入手しました。

> モザイク
もっと欲しいんですけど、今狙っているのは例の東大の博物館で展示されていたソンマ・ヴェスヴィアーナ
出土の彫像です(^o^;) 東大のコミュニケーションセンターに飾ってあったレプリカでいいんですけど(^o^;)
本当はデカイ彫像だと置いても家とのバランスが悪すぎる(天井が低くて見栄えが悪くなる)気がするので、
机における小ぶりのもの(例えば頭像)がいいのですけど。
で、「ディオニュソスとペプロフォロス」展は私も潜入してきました。パンフレットも秀逸です。

★DSSSMさん
> 共和政ローマの名門が帝政期にかけてどうなっていったか、という事に興味がある
以下の3冊はとても有用だと思います。他にもっと有用なものがあるかもしれませんが、Oxford
Classical Dictionary(OCD)の各項目毎の参考文献としてもよく出てきます。名門の終焉を知りたいという
目的のみであれば3)ですが、彼らの先祖を辿るには共和政末期までの扱いではありますが1)です。
これらは系図がとても豊富です。

1) F. Muenzer, "Roemische Adelsparteien und Adelsfamilien"
原著はドイツ語ですが英訳版があります。
"Roman Aristocratic Parties and Families"
http://www.oxbowbooks.com/bookinfo.cfm/ID/23463//Location/Oxbow

2) Sir R. Syme, "The Roman Revolution"
http://www.oup.com/us/catalog/general/subject/HistoryWorld/Ancient/Roman/?view=usa&ci=0192803204

3) Sir R. Syme, "The Augustan Aristocracy" (以下"AA"と略す)

http://www.oup.com/us/catalog/general/subject/ClassicalStudies/AncientHistory/Roman/?ci=0198147317&view=usa

> Wikipedia
手軽で無料という大いなるメリットがあるこの辞典の成り立ち方を考えると仕方のないことですが、結構
間違えもあるようですので、あくまでも取っ掛かりと考え、より信頼のおける資料で確認されたほうがい
いと思います。OCDなどでも間違えはあったりしますが(^o^;)、Wikipedia(特に、日本語版の古代ローマ関
連の項目は・・・以下自粛)よりははるかに少ないと思います。
執筆者のプロフィールをみると(書かれていない場合が多い。中にはIPアドレスだけの人がいたりします。
ひょっとするとそのような人は名の知れた専門家かもしれませんが、個人を特定するにはかなり大きな障
壁を乗り越える必要があるわけですから、文責はあってないようなものです)英語版を含めて私のような
素人が執筆している場合が多いようです。もっとも、苦力さんが上げられている"Praetorian Guard"の項
目のように信頼のおける外部リンク先があったりすると信頼性は増すのでしょうが。

> 『ローマ皇帝伝』P159には、「ユリアを監察官ルキウス・パウルスの息子に……嫁がせた」
http://penelope.uchicago.edu/Thayer/L/Roman/Texts/Suetonius/12Caesars/Augustus*.html#64
どちらもMaximilian IhmのTeubner版の校訂本を底本としており、国原先生(お読みになられたのは角南先
生の方ではないですよね? 角南先生のは私は読んだことがありませんがもおそらく同じ底本だとは思い
ますが)のに訳注もないことから考えると、原文どおり「ユリアを監察官の息子であるルキウス・パウル
スに……嫁がせた」と訳した方が正しそうです。一次史料の間違えというよりは訳の間違えの可能性が高
そうです。

> パウルス・アエミリウス・レピドゥス
彼やその一族、特にMarcella Minorの系図は一筋縄ではいかない、というかパズルを解くが如くのようで
す。サイム卿の系図を解き明かす展開は緻密で説得力がありますが、いずれにしろ推論の域を脱したもの
ではないようです。モムゼンを編集長とするCIL編纂メンバーだったバルトローメオ・ボルゲージの推論が
一般に受け入れられているというのが1986年当時のサイム卿の説明ですが、現在は必ずしもそうではなさ
そうで、さらに混乱をきたしていてメチャクチャな感じがします(^o^;)

> 彼はその後コルネリアという人と結婚
順番が逆でCorneliaとの死別後にMarcella Minorと結婚というのは間違えないと思います。彼とCornelia
およびMarcella Minorの息子達の経歴から考えるとMarcella Minorの息子、Paullus Aemilius Regillusの
方が若い(おそらくBC11以降の生まれ、すなわちバルトローメオ・ボルゲージはPaullus Aemilius Lepidus
をBC13没と推察していますがそれ以降も生きていたことになります)からです。

> 名前の順序
「順番に決まりはない」(すなわち'praenomen'が'nomen'の'prae'すなわち'前'とは限らない)というの
をどこかで読んだ記憶があります(OCDだったかも)。

> 後34年の執政官に Paullus Fabius Persicus という人物
彼の先祖を辿るとBC145の執政官Q. Fabius Maximus Aemilianusに辿りつきます。この人はBC147の執政官
小スピキオことP. Cornelius Scipio Aemilianusと実兄弟、すなわち実父がBC182の執政官L. Aemilius
Paullusになります。ちなみに彼の父はBC11の執政官でPaullus Fabius Maximus、その兄はBC10の執政官で
Africanus Fabius Maximusです。

★プリニーさん
> Paullus Aemilius Lepidusのpraenomen
(PIRからの引用かもしれませんが)パウリ古典学大事典でもLuciusですが、AAでは特に引用先、理由も挙げ
ずMarcusとしています。ただどちらだったにしても、ある時点で彼自らが本来のpraenomenを捨て去り
Paullusをpraenomen的に使用したのではないかと思います。AugustusがもはやGaiusの名を使わずImperator
をpraenomen的の使用したのと同じく。praenomenの位置にcognomenを持っていったというよりも、碑文から、
例えば、Basilica Paulli(Basilica Aemiliaに同じ)から出土した彼の孫、Regillusの碑文、Paulli f Paulli n
(CIL VI 36907)から考えると、そのような気がします。

★Breezeさん
はじめまして
> キケローらの活躍した古典期ローマに於ける発音
長音の省略表記の経緯はDSSSMさんが書かれているとおりだと思います。
補足というほどのものではありませんが基本は読書も音読を常としていた我々ローマ人のように声に出し、
「ゆっくりと重々しく」。

★松尾秀一さん
> 属州アフリカ総督の軍団指揮権剥奪
おそらく全て、タキトゥスの邦訳名「同時代史」4巻18節の1が1次資料だと思います(Tacitus, Hist.
IV 48.1)。
それによると、Gaius帝治下のM. Junius Silanusが属州アフリカ総督のときにガイウス帝により第3アウグ
スタ軍団に対する命令権を付与された軍団長が派遣されたのをきっかけとしているようですが、このときは
完全に総督が命令権を完全に剥奪されたわけではないようです。詳細は同訳本をご参照ください。
「Vespasianus帝の権力に関する碑文」を読まれているとのことですので、上記訳本はお持ちですよね?
なお、皇帝属州と元老院属州とに分けられた当初、属州マケドニアと属州ダルマティアは元老院属州でそこ
にも(総督が命令権を持つ)軍団が配置されていたようです。

> 親衛隊(近衛軍団)の設置
イタリアおよびローマのポメリウム内でもローマにおいてインペリウムを持つものが軍隊を持つことは元老
院の承認があれば可能です。
Augustusの場合おそらく、BC19に与えられた終身のコンスル命令権(imperium consulare)によるものだと思
います。
弓削先生の「ローマ帝国の国家と社会」はお持ちであれば第一部第三「ローマ皇帝権力の成立とローマ共同
体原理」をご一読ください。

というわけで、カルタゴは存続させねばならぬ(^o^)/

http://www7a.biglobe.ne.jp/~roma_antica/


[4262] 暴君ハバネロ 投稿者:P.M. 投稿日:2005/11/30(Wed) 00:12

暴君ベビネロというのもあります。
http://tohato.jp/products/habanero/

★augustusさん
> http://www.davidrsear.com/roman_coins3.html
わたしもようやく入手しました。

> モザイク
もっと欲しいんですけど、今狙っているのは例の東大の博物館で展示されていたソンマ・ヴェスヴィアーナ
出土の彫像です(^o^;) 東大のコミュニケーションセンターに飾ってあったレプリカでいいんですけど(^o^;)
本当はデカイ彫像だと置いても家とのバランスが悪すぎる(天井が低くて見栄えが悪くなる)気がするので、
机における小ぶりのもの(例えば頭像)がいいのですけど。
で、「ディオニュソスとペプロフォロス」展は私も潜入してきました。パンフレットも秀逸です。

★DSSSMさん
> 共和政ローマの名門が帝政期にかけてどうなっていったか、という事に興味がある
以下の3冊はとても有用だと思います。他にもっと有用なものがあるかもしれませんが、Oxford
Classical Dictionary(OCD)の各項目毎の参考文献としてもよく出てきます。名門の終焉を知りたいという
目的のみであれば3)ですが、彼らの先祖を辿るには共和政末期までの扱いではありますが1)です。
これらは系図がとても豊富です。

1) F. Muenzer, "Roemische Adelsparteien und Adelsfamilien"
原著はドイツ語ですが英訳版があります。
"Roman Aristocratic Parties and Families"
http://www.oxbowbooks.com/bookinfo.cfm/ID/23463//Location/Oxbow

2) Sir R. Syme, "The Roman Revolution"
http://www.oup.com/us/catalog/general/subject/HistoryWorld/Ancient/Roman/?view=usa&ci=0192803204

3) Sir R. Syme, "The Augustan Aristocracy" (以下"AA"と略す)

http://www.oup.com/us/catalog/general/subject/ClassicalStudies/AncientHistory/Roman/?ci=0198147317&view=usa

> Wikipedia
手軽で無料という大いなるメリットがあるこの辞典の成り立ち方を考えると仕方のないことですが、結構
間違えもあるようですので、あくまでも取っ掛かりと考え、より信頼のおける資料で確認されたほうがい
いと思います。OCDなどでも間違えはあったりしますが(^o^;)、Wikipedia(特に、日本語版の古代ローマ関
連の項目は・・・以下自粛)よりははるかに少ないと思います。
執筆者のプロフィールをみると(書かれていない場合が多い。中にはIPアドレスだけの人がいたりします。
ひょっとするとそのような人は名の知れた専門家かもしれませんが、個人を特定するにはかなり大きな障
壁を乗り越える必要があるわけですから、文責はあってないようなものです)英語版を含めて私のような
素人が執筆している場合が多いようです。もっとも、苦力さんが上げられている"Praetorian Guard"の項
目のように信頼のおける外部リンク先があったりすると信頼性は増すのでしょうが。

> 『ローマ皇帝伝』P159には、「ユリアを監察官ルキウス・パウルスの息子に……嫁がせた」
http://penelope.uchicago.edu/Thayer/L/Roman/Texts/Suetonius/12Caesars/Augustus*.html#64
どちらもMaximilian IhmのTeubner版の校訂本を底本としており、国原先生(お読みになられたのは角南先
生の方ではないですよね? 角南先生のは私は読んだことがありませんがもおそらく同じ底本だとは思い
ますが)のに訳注もないことから考えると、原文どおり「ユリアを監察官の息子であるルキウス・パウル
スに……嫁がせた」と訳した方が正しそうです。一次史料の間違えというよりは訳の間違えの可能性が高
そうです。

> パウルス・アエミリウス・レピドゥス
彼やその一族、特にMarcella Minorの系図は一筋縄ではいかない、というかパズルを解くが如くのようで
す。サイム卿の系図を解き明かす展開は緻密で説得力がありますが、いずれにしろ推論の域を脱したもの
ではないようです。モムゼンを編集長とするCIL編纂メンバーだったバルトローメオ・ボルゲージの推論が
一般に受け入れられているというのが1986年当時のサイム卿の説明ですが、現在は必ずしもそうではなさ
そうで、さらに混乱をきたしていてメチャクチャな感じがします(^o^;)

> 彼はその後コルネリアという人と結婚
順番が逆でCorneliaとの死別後にMarcella Minorと結婚というのは間違えないと思います。彼とCornelia
およびMarcella Minorの息子達の経歴から考えるとMarcella Minorの息子、Paullus Aemilius Regillusの
方が若い(おそらくBC11以降の生まれ、すなわちバルトローメオ・ボルゲージはPaullus Aemilius Lepidus
をBC13没と推察していますがそれ以降も生きていたことになります)からです。

> 名前の順序
「順番に決まりはない」(すなわち'praenomen'が'nomen'の'prae'すなわち'前'とは限らない)というの
をどこかで読んだ記憶があります(OCDだったかも)。

> 後34年の執政官に Paullus Fabius Persicus という人物
彼の先祖を辿るとBC145の執政官Q. Fabius Maximus Aemilianusに辿りつきます。この人はBC147の執政官
小スピキオことP. Cornelius Scipio Aemilianusと実兄弟、すなわち実父がBC182の執政官L. Aemilius
Paullusになります。ちなみに彼の父はBC11の執政官でPaullus Fabius Maximus、その兄はBC10の執政官で
Africanus Fabius Maximusです。

★プリニーさん
> Paullus Aemilius Lepidusのpraenomen
(PIRからの引用かもしれませんが)パウリ古典学大事典でもLuciusですが、AAでは特に引用先、理由も挙げ
ずMarcusとしています。ただどちらだったにしても、ある時点で彼自らが本来のpraenomenを捨て去り
Paullusをpraenomen的に使用したのではないかと思います。AugustusがもはやGaiusの名を使わずImperator
をpraenomen的の使用したのと同じく。praenomenの位置にcognomenを持っていったというよりも、碑文から、
例えば、Basilica Paulli(Basilica Aemiliaに同じ)から出土した彼の孫、Regillusの碑文、Paulli f Paulli n
(CIL VI 36907)から考えると、そのような気がします。

★Breezeさん
はじめまして
> キケローらの活躍した古典期ローマに於ける発音
長音の省略表記の経緯はDSSSMさんが書かれているとおりだと思います。
補足というほどのものではありませんが基本は読書も音読を常としていた我々ローマ人のように声に出し、
「ゆっくりと重々しく」。

★松尾秀一さん
> 属州アフリカ総督の軍団指揮権剥奪
おそらく全て、タキトゥスの邦訳名「同時代史」4巻18節の1が1次資料だと思います(Tacitus, Hist.
IV 48.1)。
それによると、Gaius帝治下のM. Junius Silanusが属州アフリカ総督のときにガイウス帝により第3アウグ
スタ軍団に対する命令権を付与された軍団長が派遣されたのをきっかけとしているようですが、このときは
完全に総督が命令権を完全に剥奪されたわけではないようです。詳細は同訳本をご参照ください。
「Vespasianus帝の権力に関する碑文」を読まれているとのことですので、上記訳本はお持ちですよね?
なお、皇帝属州と元老院属州とに分けられた当初、属州マケドニアと属州ダルマティアは元老院属州でそこ
にも(総督が命令権を持つ)軍団が配置されていたようです。

> 親衛隊(近衛軍団)の設置
イタリアおよびローマのポメリウム内でもローマにおいてインペリウムを持つものが軍隊を持つことは元老
院の承認があれば可能です。
Augustusの場合おそらく、BC19に与えられた終身のコンスル命令権(imperium consulare)によるものだと思
います。
弓削先生の「ローマ帝国の国家と社会」はお持ちであれば第一部第三「ローマ皇帝権力の成立とローマ共同
体原理」をご一読ください。

というわけで、カルタゴは存続させねばならぬ(^o^)/

http://www7a.biglobe.ne.jp/~roma_antica/


[4261] 見分けられるものなんですか 投稿者:高橋 投稿日:2005/11/29(Tue) 11:21

augustusさん、コメント有難う御座います。偽物も横行しているんですか・・・、それは気お付けねばなりませんね。1枚1枚はそれほど値は張りませんが、集めていくと大きな金額になってしまいますし。

augustusさんから見て、偽物と本物の区別は出来るのでしょうか?長年集められてる方やお店を持たれてるプロの人でも見分けが出来ないくらいの世界だったりとか・・・。


[4261] 見分けられるものなんですか 投稿者:高橋 投稿日:2005/11/29(Tue) 11:21

augustusさん、コメント有難う御座います。偽物も横行しているんですか・・・、それは気お付けねばなりませんね。1枚1枚はそれほど値は張りませんが、集めていくと大きな金額になってしまいますし。

augustusさんから見て、偽物と本物の区別は出来るのでしょうか?長年集められてる方やお店を持たれてるプロの人でも見分けが出来ないくらいの世界だったりとか・・・。


[4260] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/11/28(Mon) 17:28

下記書籍が11月下旬刊行予定に変更。

●『金枝篇―呪術と宗教の研究 3 タブーと霊魂の危機』
国書刊行会 
フレイザー著 
神成利男・訳 石塚正英・監修 
予価 \12,600<税込>


●12月3日21:00〜22:10、テレビ東京系列で「出没アド街ック天国スペシャル 東京の明日行きたい温泉BEST30」が放映予定。小平・古代ローマ風露天風呂が放映。

下記書籍が12月刊行予定に変更。
●『体位の歴史』 作品社 A・アルトレ 藤田真利子訳 予価 \2,520<税込>

下記書籍が12月20日復刊予定。
●『聖母マリア <黄版367>』 岩波新書 植田重雄 予価 \735<税込>
 幼児キリストを胸に抱く聖母マリヤの姿は、永遠に女性的なるものの典型として、キリスト教圏のみならず、世界中の人びとに親しまれ崇められてきた。いまも広くヨーロッパにみられる聖母崇拝に焦点を当て、マリヤにちなむ伝承や伝説、讃歌、年中行事、絵画や彫刻などを通して、人びとがマリヤに托した願いと祈りをさぐり出す。
 http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/42/8/4203670.html


下記書籍が12月22日刊行予定。情報を追加して再掲。

●『古代のイギリス <一冊でわかる・シリーズ>』
岩波書店 
ピーター・サルウェイ著 
南川高志訳・解説 
B6・180頁 
予価 \1,575<税込>
 イギリス史はローマ帝国によるブリテン島支配の時代から始まる。有名なハドリアヌスの長城を始め、ローマの遺跡も数多い。考古学の成果も織り込みつつ古代イギリス五百年の歴史を跡づける。訳者による懇切な遺跡案内を付載。


下記書籍が12月下旬刊行予定。

●『カメの文化誌 その神話から乱獲まで』
柏書房 
ピーター・ヤング著 
忠平美幸訳  
四六判・240頁 
予価 \2,940<税込>
 世界中で愛されてきた最古の爬虫類のすべて。神話や寓話に数多く登場し、食用や装飾品に利用されてきた二億年の歴史を辿るとともに、絶滅危惧種の保護活動や怪我をしたカメの外科手術など現在カメが直面する問題も紹介。カメ好き必読のトリビアルな知識が満載。
 http://www.kashiwashobo.co.jp/cgi-bin/bookisbn.cgi?isbn=4-7601-2848-4


[4259] ページ更新 投稿者:augustus 投稿日:2005/11/27(Sun) 15:46

「書籍案内」に
「ローマ史のなかのクリスマス―異教世界とキリスト教〈1〉」
を追加しました。


[4258] RE: 投稿者:augustus 投稿日:2005/11/27(Sun) 15:35

◎プリニーさん

お久しぶりです。

> この当時は、貴族の慣習として、praenomenの位置に、
> 日常使われていたcognomenをもってくることが間々あった、
この慣習はなぜ始まったんでしょうね。不思議ですね。


◎高橋さん

> この時代のコインを手に入れられる事が出来るなんて
> 夢のようです。しかも、手の届く金額なのが最高に嬉しい。
そうですね。でも、偽物も横行しているようですから、売り主が信頼できるかどうか十分注意してください。


◎高島賢治さん

> 童話から入るイタリア語 最初級編
なるほど。童話から入れば分かりやすいかもしれませんね。


◎苦力さん

> というような兵士の手紙というか日記のようなものが
> 残っているという話をどこかで読んだ記憶があります。
やはり、そういうものが残っているんですね。さもありなんという感じです。

> いい思いをするためには上司に(この場合は百人隊長)付届けを
> 怠らないのは、当時の兵士にとっては常識だったようです。
これもありそうなことですね。

> コネというか個人同士の関係で出世が決まる社会ですから
> ある程度の出費は避けて通ることは出来なかったでしょう。
ローマ兵も大変だ。付け届けをするのが自分だけなら良いけれど、そんなわけはないし。そんな中でデスクワークを勝ち取った人は確かに幸運を実感したでしょうね。


◎DSSSMさん

> しかしこの家系はそれこそ、「半分は Paullus 家」と
> いう感じのわりと曖昧な感じでいたり、名前の付け方
> だったのかもしれませんね……。
家名を断絶させないために人的資源を分け合ったということになりますか。面白いですね。


◎宮さん

> アレクサンドロスの時代のギリシアを舞台にした
> 「ヒストリエ」という漫画を読みました。
絵になりそうな時代背景ですね。

> 古代ローマを舞台にした漫画があったらきっと面白いでしょうね。
いろいろあるようですよ。
この掲示板でも[4041]でラシュクータさんが詳しいリストを書き込んでくださっています。
http://www.augustus.to/bbs/log42.html


◎真奈美さん

> 身を守るために愚か者のふりをしていたけどそれもう終わり」だというクラウディウス。
なんだか格好いいですね。

> メッサリーナは、ふがいない夫にあきたらずに不貞にはしって
> いたようになっていたので、ではもう行いを改める理由があると
> いうことになりますが、
愚か者のふりをやめたら、ただの愚か者になったとか。(^^
私はクラウディウスがそんなに愚かだとは思わないけど、奥さんたちの言いなりになっちゃうところはやはり愚かかも。

> それにしても、「史上最悪の暴君」?史実を考えてもこれは
> 当たっていないと思いますが、上記のように大人しくして
> しまったのではますますそう見えませんよ。
製作側は何を意図していたんでしょうね。謎ですね。




[4258] RE: 投稿者:augustus 投稿日:2005/11/27(Sun) 15:35

◎プリニーさん

お久しぶりです。

> この当時は、貴族の慣習として、praenomenの位置に、
> 日常使われていたcognomenをもってくることが間々あった、
この慣習はなぜ始まったんでしょうね。不思議ですね。


◎高橋さん

> この時代のコインを手に入れられる事が出来るなんて
> 夢のようです。しかも、手の届く金額なのが最高に嬉しい。
そうですね。でも、偽物も横行しているようですから、売り主が信頼できるかどうか十分注意してください。


◎高島賢治さん

> 童話から入るイタリア語 最初級編
なるほど。童話から入れば分かりやすいかもしれませんね。


◎苦力さん

> というような兵士の手紙というか日記のようなものが
> 残っているという話をどこかで読んだ記憶があります。
やはり、そういうものが残っているんですね。さもありなんという感じです。

> いい思いをするためには上司に(この場合は百人隊長)付届けを
> 怠らないのは、当時の兵士にとっては常識だったようです。
これもありそうなことですね。

> コネというか個人同士の関係で出世が決まる社会ですから
> ある程度の出費は避けて通ることは出来なかったでしょう。
ローマ兵も大変だ。付け届けをするのが自分だけなら良いけれど、そんなわけはないし。そんな中でデスクワークを勝ち取った人は確かに幸運を実感したでしょうね。


◎DSSSMさん

> しかしこの家系はそれこそ、「半分は Paullus 家」と
> いう感じのわりと曖昧な感じでいたり、名前の付け方
> だったのかもしれませんね……。
家名を断絶させないために人的資源を分け合ったということになりますか。面白いですね。


◎宮さん

> アレクサンドロスの時代のギリシアを舞台にした
> 「ヒストリエ」という漫画を読みました。
絵になりそうな時代背景ですね。

> 古代ローマを舞台にした漫画があったらきっと面白いでしょうね。
いろいろあるようですよ。
この掲示板でも[4041]でラシュクータさんが詳しいリストを書き込んでくださっています。
http://www.augustus.to/bbs/log42.html


◎真奈美さん

> 身を守るために愚か者のふりをしていたけどそれもう終わり」だというクラウディウス。
なんだか格好いいですね。

> メッサリーナは、ふがいない夫にあきたらずに不貞にはしって
> いたようになっていたので、ではもう行いを改める理由があると
> いうことになりますが、
愚か者のふりをやめたら、ただの愚か者になったとか。(^^
私はクラウディウスがそんなに愚かだとは思わないけど、奥さんたちの言いなりになっちゃうところはやはり愚かかも。

> それにしても、「史上最悪の暴君」?史実を考えてもこれは
> 当たっていないと思いますが、上記のように大人しくして
> しまったのではますますそう見えませんよ。
製作側は何を意図していたんでしょうね。謎ですね。




[4257] tutaya 投稿者:真奈美 投稿日:2005/11/26(Sat) 19:55

しばらくネットに不精していたのですが、その間ツタヤで史劇を見まくってました。下で(もう同じ画面にないですが)出てきた映画で私も見たものについてコメントします。

『ディミトリアスと闘士』
>彼の恋人が他の闘士に殺され、
 それは乱暴すぎる説明です。試合前日の宴会の席に彼女(ルシア)が芸人たちに紛れ込んでいて、でもイチャついてる二人を見てメッサリーナが妬いて、ディミトリアスを退場させて、ほかの剣闘士たちがルシアをむりやり押し倒したらいつのまにか死んでいたのです。普通に考えれば舌噛んでというところですが、どうもそれらしい様子はありませんでした。これでディミは神を恨んでやさぐれて、翌日は殺しまくり、宮殿にスカウトされてメッサリーナの愛人になるけど、奇蹟(ルシアが復活)にふれてまた改心するという次第です。
 試合での活躍を見てディミの採用を提案する近衛兵が、字幕では「カシウス」としかなってなかったけど、「カシウス・ケレア」と呼ばれてたので、ああこれが後にカリグラを暗殺するのか、と先回りニヤリができました。史実とは違う状況ですが、ケレアがカリグラを殺し、クラウディウスを即位させるという大枠ではそれなりに史実を踏まえた展開でした。身を守るために愚か者のふりをしていたけどそれもう終わり」だというクラウディウス。メッサリーナは、ふがいない夫にあきたらずに不貞にはしっていたようになっていたので、ではもう行いを改める理由があるということになりますが、歴史はそうでなかったことをあいにく我々は知っているのですけどね。
 全体として、キリスト教バンザイの前提であることに距離を感じるとか、「奴隷制度と侵略戦争」批判の発言はアナクロだろうとか、モンクのつけどころはあるのですが、全体としてはわかりやすいまとまった映画です。

『レジェンド・オブ・エジプト』が「巨大な砂漠を舞台に、エジプト王朝VSローマ帝国を描いた歴史超大作」ですか?なんだか違和感のある説明です。「超大作」というほどのスケール感じませんよ。少なくともゴージャス感でテーラー版(決して評価の高くない映画ですが)にはるかにひけをとります。それにしても、どうしてクレオパトラの名前をここで出していないのか不思議ですね(テレビで放映されたときには『クレオパトラ』でした)、ほんどに内容わかって書いてるのかと思ってしまいます。

(『虐殺の女王』ってーー題材ゆえに見たいと思いますがあんまりなタイトル。原題は『ヴァイキングクイーン』ならばそれを生かしてほしいですよ。)

『ネロ』が「史上最悪の暴君、ローマ帝国第5代皇帝ネロの波乱の生涯を壮大なスケールで描いた歴史スペクタクル大作」−−確かにこのOPは、『ローマン・エンパイア』と同じシリーズに見えますね。ではあちらもあっさりと『アウグストゥス』にしておけばよかったでしょうに。 ネロの悪行がずいぶん大人しいです。オクタヴィアは自殺だし(あんなのに捨てられたくらいで死ぬなよ)、ポッパエアは原因不明で倒れて死ぬし、キリスト教徒迫害のシーンは遠くから十字架を映しただけだし、母子相姦はないし。展開が不自然に見えた点も多いのですが、これもずいぶんカットされたせいもあるのでしょうね、けしからん。
 それにしても、「史上最悪の暴君」?史実を考えてもこれは当たっていないと思いますが、上記のように大人しくしてしまったのではますますそう見えませんよ。 ネロとアクテの愛の物語のようでした。

『サテリコン』 奇妙な話でした(あたりまえ)。主演男優の美青年ぶりに驚きました、原作者の「美の判定者」もこれには満足してくれることでしょう。

『ファイナル・エンペラー』 淡々とした印象が中々心地よいです。タイトルの不適切さが言語道断。エンペラーなんて登場してないというのに。責任者出てこいと言いたくなります。

『ローマ帝国の滅亡』−−これについては何度も悪口を書いたのでパズしますが、「滅亡」とどうしてこの時点で言うんだ、せめて「没落」くらいにしてくれ〜!とはまた言います。

挙がってないけど『クオ・ワディス』の2002のポーランド版(テレビドラマのようです)を見ました。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002YD704/qid%3D1132915079/249-2450632-9653136非キリスト教徒であり、キリスト教=正義という図式には反発を覚える私ですが、この話は結構好きです。 リギアはきれいでした。宮殿につれてこられて、着替えのためにアクテが彼女の服をはぎとって、そのとき思わず「きれい」と呟く場面はたいへん説得力がありました。ペトロニウスに夢中の奴隷エウニケも中々でした。そして、最後の宴の場面で舞っていた踊り子3人がまた美女ぞろいでした!さすがポーランド。 あのネロの顔、だれかに似ている・・・言うのをためらいますが、カーンです。鼻の穴が目立っているぶんカーンよりもぶさいくですが。 あのペトロニウス、とくに変わった顔ではないけどだれかに似てる・・・ロンメル将軍です。中身は似ても似つかないはずですが(エルヴィン・ロンメルはカタブツで享楽とは無縁)。 


[4256] ヒストリエ 投稿者: 投稿日:2005/11/26(Sat) 13:39

古代ローマの話ではありませんけれど、アレクサンドロスの時代のギリシアを舞台にした「ヒストリエ」という漫画を読みました。三巻まで出ているんですが、まだまだ長く続きそうです。古代ローマを舞台にした漫画があったらきっと面白いでしょうね。


[4255] 当時の貴族の名前の習慣 投稿者:DSSSM 投稿日:2005/11/26(Sat) 06:50

父達よ、新たに加わった者達よ

 プリニーさん

> よくよく考えてみたら、そもそもPaullus Aemilius Lepidus
> という名前からして変で、というのも、Paullusという
> praenomen(1番目の名前)は見た覚えがないからです。

 まさしくそうなんですよね。共和政期的な個人名ではない。

 帝政期に入るあたりから名前の付け方のルールが変わってくる様な気がしてるんですが、そのはしりなのかなぁ、ということと、あと名前がそうなった理由が分かるかもという辺りで注目という感じがしてます。

 ちなみに、執政官表(『CHRONOLOGY OF THE ANCIENT WORLD』のもの。P154)を見ていると、後25年の執政官に Cossus Cornelius Lentulus(Cossus も Cornelius 氏族で使われていた家名の一つで、前332年頃以降消滅?)とか、後34年の執政官に Paullus Fabius Persicus という人物がいたりします(Aemilius 家との養子縁組かなにかがあった人物なんでしょうか……?)。




> で、Prosopographia Imperii Romaniを見てみたら、
> この人の元々のpraenomenはLuciusで、cognomen(3番目の
> 名前)がPaullusだったそうです。
> つまり、彼の元の名はLucius Aemilius Paullusだったと。
> で、この当時は、貴族の慣習として、praenomenの位置に、
> 日常使われていたcognomenをもってくることが間々あった、
> で、Lepidusは、前78年のコンスルだった祖父のMarcus
> Aemilius Lepidusからとったらしい、ということです。

 うおおー! それは!

 「Prosopographia Imperii Romani」って何だろう……と検索してみたら、Augustusさんとこのリンクにある、ドイツ語による古代ローマの上流階級の系図に関するサイト!?
 ドイツ語……す、すごいっす……。

 「当時の貴族の慣習」というのは、非常に分かりやすく納得できる話で、そこらへんもっともっと知りたいですね〜。

 ただ、Lepidus という名は祖父からとった、という話ですが、私はこの前34年補欠執政官・前22年監察官の Paullus Aemilius Lepidus の家系は一貫してそもそも Lepidus 家に属していたのだ……と思いこんでいたんですが、その話を聞いた上でhttp://www.ancientlibrary.com/smith-bio/1870.htmlの Lepidus 家の系図の16,19,22,23あたりを見ていると、果たして彼らは Paullus 家を名乗ってるのか Lepidus 家なのかどっちやねん、はっきりせんかいという気はしてきました(^◇^;) 彼の父親の16は、さらにその父親の13によって、直系の子孫が途絶えていた Paullus 家の家名を付けられたものらしく(『古代ローマ歴代誌』P321による)、『THE MAGISTRATES OF THE ROMAN REPUBLIC』では、L.Aemilius (Lepidus) Paullus と記載されているんですが、しかしこの家系はそれこそ、「半分は Paullus 家」という感じのわりと曖昧な感じでいたり、名前の付け方だったのかもしれませんね……。

 また何か分かりましたら教えて下さい。

 なお、カルタゴは滅ぼさねばならない!

                    DEVS SIVE SVBSTANTIA SIVE MATVRA


[4254] うる覚えで済みませんが 投稿者:苦力 投稿日:2005/11/25(Fri) 23:30

>軍団の本来業務をやっているより待遇が良かったんじゃないかと想像するんですが、分遣隊のメンバーはどう選んだんでしょうね。

『他の同僚が炎天下で土方仕事だというのに、この私は涼しい役場で書記の仕事を手伝う……なんとついているのであろうか! この幸運を神様とご先祖様に感謝せねば云々』というような兵士の手紙というか日記のようなものが残っているという話をどこかで読んだ記憶があります。出典が思い出せなくて済みません。デスクワークにありつければ仕事はかなり楽だったと思いますよ。いい思いをするためには上司に(この場合は百人隊長)付届けを怠らないのは、当時の兵士にとっては常識だったようです。で、百人隊長は私服を肥やせたかというと、そういうわけでもないらしいです。部下の士気を鼓舞するための振舞など出費も馬鹿にならないし、自分自身も上司に付届けは怠るわけにも行かなかったということでしょうから。コネというか個人同士の関係で出世が決まる社会ですからある程度の出費は避けて通ることは出来なかったでしょう。


[4253] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/11/25(Fri) 20:15

下記書籍が既刊。

●『童話から入るイタリア語 最初級編』
朝日出版社 
玉置桃子 
\2,415<税込>
 <著者>大阪外国語大学大学院言語社会研究科地域言語社会専攻(南欧コース)博士前期課程修了。客室乗務員、ジェトロミラノセンター所属の通訳者を経て、関西外国語大学イタリア語講師。


●12月8日20:00〜20:45、NHK綜合テレビにて「探検ロマン世界遺産 とんがり屋根の不思議な街 〜イタリア・アルベロベッロ〜」が放映予定。
 http://www.nhk.or.jp/sekaiisan/card/cardr029.html
 http://www.nhk.or.jp/sekaiisan/


下記DVD BOOKが12月25日刊行予定。
●『講談社版 新シルクロード 歴史と人物 第一巻 アレクサンドロス大王の夢 はるかなる東方への道』 講談社
 監修:平山郁夫(東京芸術大学学長) 執筆:長澤和俊(早稲田大学名誉教授)予価 \3,000<税込>
 観る、聴く、読む。シルクロードがすべてわかる!講談社DVD BOOKだからできた「書籍」+「映像」の新メディア。講談社、完全オリジナル。第一人者による書き下ろし書籍!三十年間のNHK総力取材秘蔵映像!驚異のDVD BOOK作品 堂々刊行開始!講談社創業100周年記念企画 放送八十周年記念企画/日中共同制作。
第一巻 アレクサンドロス大王の夢 はるかなる東方への道
アレクサンドロス大王やローマ帝国のマルクス・アウレリウス・アントニヌスなど、はるか東を目指した人々は、「東方」に何を求めたのか。西方世界から見た中国・シルクロードの世界。A5判/箱入り/上製 DVD約50分/本文2色64頁
 http://shop.kodansha.jp/bc/dvd/silkroad/


[4252] お返事有り難う御座います 投稿者:高橋 投稿日:2005/11/25(Fri) 11:15

>augustusさん

お返事有り難う御座います!早速1冊どんな物かと本を注文してみました。3巻まで出ているんですね。この時代のコインを手に入れられる事が出来るなんて夢のようです。しかも、手の届く金額なのが最高に嬉しい。個人的には磨り減っていた方が、使用感があるので好きです。これは一生のコレクションアイテムとして楽しめそうです。


[4252] お返事有り難う御座います 投稿者:高橋 投稿日:2005/11/25(Fri) 11:15

>augustusさん

お返事有り難う御座います!早速1冊どんな物かと本を注文してみました。3巻まで出ているんですね。この時代のコインを手に入れられる事が出来るなんて夢のようです。しかも、手の届く金額なのが最高に嬉しい。個人的には磨り減っていた方が、使用感があるので好きです。これは一生のコレクションアイテムとして楽しめそうです。


[4251] 無題 投稿者:プリニー 投稿日:2005/11/24(Thu) 23:48

>DSSSM
亀レスですが。。。
DSSSMさんのご指摘が気になって、少し調べてみました。
よくよく考えてみたら、そもそもPaullus Aemilius Lepidus
という名前からして変で、というのも、Paullusという
praenomen(1番目の名前)は見た覚えがないからです。
で、Prosopographia Imperii Romaniを見てみたら、
この人の元々のpraenomenはLuciusで、cognomen(3番目の
名前)がPaullusだったそうです。
つまり、彼の元の名はLucius Aemilius Paullusだったと。
で、この当時は、貴族の慣習として、praenomenの位置に、
日常使われていたcognomenをもってくることが間々あった、
で、Lepidusは、前78年のコンスルだった祖父のMarcus
Aemilius Lepidusからとったらしい、ということです。

ちなみに、Paullusは前22年の監察官です。


[4251] 無題 投稿者:プリニー 投稿日:2005/11/24(Thu) 23:48

>DSSSM
亀レスですが。。。
DSSSMさんのご指摘が気になって、少し調べてみました。
よくよく考えてみたら、そもそもPaullus Aemilius Lepidus
という名前からして変で、というのも、Paullusという
praenomen(1番目の名前)は見た覚えがないからです。
で、Prosopographia Imperii Romaniを見てみたら、
この人の元々のpraenomenはLuciusで、cognomen(3番目の
名前)がPaullusだったそうです。
つまり、彼の元の名はLucius Aemilius Paullusだったと。
で、この当時は、貴族の慣習として、praenomenの位置に、
日常使われていたcognomenをもってくることが間々あった、
で、Lepidusは、前78年のコンスルだった祖父のMarcus
Aemilius Lepidusからとったらしい、ということです。

ちなみに、Paullusは前22年の監察官です。


[4251] 無題 投稿者:プリニー 投稿日:2005/11/24(Thu) 23:48

>DSSSM
亀レスですが。。。
DSSSMさんのご指摘が気になって、少し調べてみました。
よくよく考えてみたら、そもそもPaullus Aemilius Lepidus
という名前からして変で、というのも、Paullusという
praenomen(1番目の名前)は見た覚えがないからです。
で、Prosopographia Imperii Romaniを見てみたら、
この人の元々のpraenomenはLuciusで、cognomen(3番目の
名前)がPaullusだったそうです。
つまり、彼の元の名はLucius Aemilius Paullusだったと。
で、この当時は、貴族の慣習として、praenomenの位置に、
日常使われていたcognomenをもってくることが間々あった、
で、Lepidusは、前78年のコンスルだった祖父のMarcus
Aemilius Lepidusからとったらしい、ということです。

ちなみに、Paullusは前22年の監察官です。


[4250] RE: 投稿者:augustus 投稿日:2005/11/24(Thu) 22:26

◎松尾秀一さん

> というより本国イタリアには軍隊は置かない。入れない
> ・・・というのがローマの約束ごとであった訳ですが、
これは例外もありますよね。
まず凱旋式が認められたとき。当然軍隊を率いてこなければならないです。それからポエニ戦争のとき。軍隊置かなきゃ防衛できませんからしかたがないんですけど。
だから理由さえついて元老院なり民会なりがOK出したら、軍隊を置くこともできたんじゃないかと思います。

> アウグストゥスは如何なる権限において、それを設置したのか・・・。
このときのアウグストゥスは慎重なような大胆なような。
目立たないように気を遣ってはいたようですが、3大隊をローマ市内に置いています。(残り6大隊はローマ市外)
元老院に諮ったりしたんでしょうかねえ。よく分かりません。「別に軍団を置いているわけじゃありませんから。だから、名前も警察予備隊って言うんですよ。」なんて説明してたりして。(んなことぁない。 ^^;)


◎苦力さん

名指ししてすいませんね。(^^;

> 分遣隊は本来の指揮系統から外れて属州総督の指揮下に
> 入って雑用係として扱使われるというようなこともあっ
> たようです。
こうなるともう普通の公務員ですよね。たぶん、軍団の本来業務をやっているより待遇が良かったんじゃないかと想像するんですが、分遣隊のメンバーはどう選んだんでしょうね。


◎高橋さん

ローマコインに興味を持たれたんですね。

銀貨で2万円というのは有り得る値段です。もっと安いものも、ずっと高いものもあります。
相場の参考になる本としては
http://www.augustus.to/books/archives/2005/06/roman_coins_and.html
などがあります。

> 値段的に安すぎて怪しいと言った事はないのでしょうか?
値段が大丈夫でも怪しいことはあります。売り主の素性や知識をよく確かめて、安心できるところから買うことをお勧めします。


◎高島賢治さん

> 聖都エルサレム地形図集
興味はありますが、ちょっと手がでません。(^^;


[4249] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/11/24(Thu) 21:05

下記書籍が10月既刊。

●『聖都エルサレム地形図集 Topographical Maps of Jerusalem』
http://images-jp.amazon.com/images/P/4946525777.09.MZZZZZZZ.jpg遊子館 
中東都市地図刊行会 
A3・290頁 
\81,900<税込>
 中世の鳥瞰図から近代の1/2000詳細地形図まで、大縮尺地図を多数収録。
 <組見本> http://www.yushikan.co.jp/E/jer-02.html


下記書籍が既刊。

●『西洋中世学入門』
東京大学出版会 
高山博・池上俊一編 
A5・384頁 
\3,990<税込>
 中世ヨーロッパの史料に関する情報と、それを読みとくための技術・知識を一冊に収録。暦学、度量衡学といった史料を正確に読むための歴史補助学もふくめ文字史料の研究方法を体系的に整理、さらには画像史料や考古史料をも射程にいれる。西洋中世世界に関心をもつ人たちすべてに必携の書。
 http://www.utp.or.jp/shelf/200511/022019.html


下記書籍が12月上旬刊行予定。

●『中国歴史研究入門』
名古屋大学出版会 
礪波護・岸本美緒・杉山正明編
A5・480頁 
予価 \3,990<税込>
 近年の史料状況の激変にともなう研究の新展開をふまえ、中国史を中国史の枠組みだけでなく広く世界史のなかで捉えるために、日本語を中心とする基本文献の紹介を軸に、歴史の意味や史料のあり方から、研究を助ける様々な知識まで、中国史研究のエッセンスを伝えるベーシックな研究入門!
 http://www.unp.or.jp/ISBN/ISBN4-8158-0527-X.html
 【高島の蛇足コメント】古代ローマとは関係ありませんが、「漢とローマ」のテーマには役立つかも。


下記書籍が12月中旬刊行予定。
●『聖書のことば キリスト出現の謎と秘密』 平凡社 森一弘 予価 \1,575<税込>
 悪と苦しみが支配するこの世で、私たちは生きる救いや幸せを、どうすれば手に入れることができるだろう。キリスト出現の秘密と奇跡について、新たな解読を試みる。
 <著者>1938年横浜生まれ。上智大学卒業。ローマで司教となる。東京教区補佐司教を務めた。現在、真生会館に在籍。著書に「カトリック司教がみた日本社会の痛み」など。


下記書籍が12月26日刊行予定に変更。

●『キリストの勝利 ローマ人の物語XIV』
新潮社 
塩野七生 
予価 \2,730<税込>
 ローマ帝国はついにキリスト教に乗っ取られた。帝国繁栄の基礎だった「寛容の精神」は消え、キリスト教が国教化する。それはいかにして実現したのか。
 【高島の蛇足コメント】通例、新潮社の書籍は刊行予定日より二、三日早く書店に並ぶことがあります。


[4249] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/11/24(Thu) 21:05

下記書籍が10月既刊。

●『聖都エルサレム地形図集 Topographical Maps of Jerusalem』
http://images-jp.amazon.com/images/P/4946525777.09.MZZZZZZZ.jpg遊子館 
中東都市地図刊行会 
A3・290頁 
\81,900<税込>
 中世の鳥瞰図から近代の1/2000詳細地形図まで、大縮尺地図を多数収録。
 <組見本> http://www.yushikan.co.jp/E/jer-02.html


下記書籍が既刊。

●『西洋中世学入門』
東京大学出版会 
高山博・池上俊一編 
A5・384頁 
\3,990<税込>
 中世ヨーロッパの史料に関する情報と、それを読みとくための技術・知識を一冊に収録。暦学、度量衡学といった史料を正確に読むための歴史補助学もふくめ文字史料の研究方法を体系的に整理、さらには画像史料や考古史料をも射程にいれる。西洋中世世界に関心をもつ人たちすべてに必携の書。
 http://www.utp.or.jp/shelf/200511/022019.html


下記書籍が12月上旬刊行予定。

●『中国歴史研究入門』
名古屋大学出版会 
礪波護・岸本美緒・杉山正明編
A5・480頁 
予価 \3,990<税込>
 近年の史料状況の激変にともなう研究の新展開をふまえ、中国史を中国史の枠組みだけでなく広く世界史のなかで捉えるために、日本語を中心とする基本文献の紹介を軸に、歴史の意味や史料のあり方から、研究を助ける様々な知識まで、中国史研究のエッセンスを伝えるベーシックな研究入門!
 http://www.unp.or.jp/ISBN/ISBN4-8158-0527-X.html
 【高島の蛇足コメント】古代ローマとは関係ありませんが、「漢とローマ」のテーマには役立つかも。


下記書籍が12月中旬刊行予定。
●『聖書のことば キリスト出現の謎と秘密』 平凡社 森一弘 予価 \1,575<税込>
 悪と苦しみが支配するこの世で、私たちは生きる救いや幸せを、どうすれば手に入れることができるだろう。キリスト出現の秘密と奇跡について、新たな解読を試みる。
 <著者>1938年横浜生まれ。上智大学卒業。ローマで司教となる。東京教区補佐司教を務めた。現在、真生会館に在籍。著書に「カトリック司教がみた日本社会の痛み」など。


下記書籍が12月26日刊行予定に変更。

●『キリストの勝利 ローマ人の物語XIV』
新潮社 
塩野七生 
予価 \2,730<税込>
 ローマ帝国はついにキリスト教に乗っ取られた。帝国繁栄の基礎だった「寛容の精神」は消え、キリスト教が国教化する。それはいかにして実現したのか。
 【高島の蛇足コメント】通例、新潮社の書籍は刊行予定日より二、三日早く書店に並ぶことがあります。


[4249] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/11/24(Thu) 21:05

下記書籍が10月既刊。

●『聖都エルサレム地形図集 Topographical Maps of Jerusalem』
http://images-jp.amazon.com/images/P/4946525777.09.MZZZZZZZ.jpg遊子館 
中東都市地図刊行会 
A3・290頁 
\81,900<税込>
 中世の鳥瞰図から近代の1/2000詳細地形図まで、大縮尺地図を多数収録。
 <組見本> http://www.yushikan.co.jp/E/jer-02.html


下記書籍が既刊。

●『西洋中世学入門』
東京大学出版会 
高山博・池上俊一編 
A5・384頁 
\3,990<税込>
 中世ヨーロッパの史料に関する情報と、それを読みとくための技術・知識を一冊に収録。暦学、度量衡学といった史料を正確に読むための歴史補助学もふくめ文字史料の研究方法を体系的に整理、さらには画像史料や考古史料をも射程にいれる。西洋中世世界に関心をもつ人たちすべてに必携の書。
 http://www.utp.or.jp/shelf/200511/022019.html


下記書籍が12月上旬刊行予定。

●『中国歴史研究入門』
名古屋大学出版会 
礪波護・岸本美緒・杉山正明編
A5・480頁 
予価 \3,990<税込>
 近年の史料状況の激変にともなう研究の新展開をふまえ、中国史を中国史の枠組みだけでなく広く世界史のなかで捉えるために、日本語を中心とする基本文献の紹介を軸に、歴史の意味や史料のあり方から、研究を助ける様々な知識まで、中国史研究のエッセンスを伝えるベーシックな研究入門!
 http://www.unp.or.jp/ISBN/ISBN4-8158-0527-X.html
 【高島の蛇足コメント】古代ローマとは関係ありませんが、「漢とローマ」のテーマには役立つかも。


下記書籍が12月中旬刊行予定。
●『聖書のことば キリスト出現の謎と秘密』 平凡社 森一弘 予価 \1,575<税込>
 悪と苦しみが支配するこの世で、私たちは生きる救いや幸せを、どうすれば手に入れることができるだろう。キリスト出現の秘密と奇跡について、新たな解読を試みる。
 <著者>1938年横浜生まれ。上智大学卒業。ローマで司教となる。東京教区補佐司教を務めた。現在、真生会館に在籍。著書に「カトリック司教がみた日本社会の痛み」など。


下記書籍が12月26日刊行予定に変更。

●『キリストの勝利 ローマ人の物語XIV』
新潮社 
塩野七生 
予価 \2,730<税込>
 ローマ帝国はついにキリスト教に乗っ取られた。帝国繁栄の基礎だった「寛容の精神」は消え、キリスト教が国教化する。それはいかにして実現したのか。
 【高島の蛇足コメント】通例、新潮社の書籍は刊行予定日より二、三日早く書店に並ぶことがあります。


[4248] 初めましてm(_ _m 投稿者:高橋 投稿日:2005/11/24(Thu) 13:57

つい先日、古代ローマ時代のコインを買う事が出来る事を知り、
こんな古い時代のコインを手に入れられるのかー!!!と非常に興奮しました。

コインは人から人の手へと渡る物なので、非常にロマンを感じます。
値段を調べてみると、銀貨で2万円前後で手に入るようで、非常にビックリしました。
こんな凄く古い時代のコインなのに、2万円前後で、値段的に安すぎて怪しいと言った事はないのでしょうか?
それとも、古代ローマ時代大量に発行され、数多く出土したりしているものなのでしょうか?

教えて下さい、よろしくお願いします。


[4248] 初めましてm(_ _m 投稿者:高橋 投稿日:2005/11/24(Thu) 13:57

つい先日、古代ローマ時代のコインを買う事が出来る事を知り、
こんな古い時代のコインを手に入れられるのかー!!!と非常に興奮しました。

コインは人から人の手へと渡る物なので、非常にロマンを感じます。
値段を調べてみると、銀貨で2万円前後で手に入るようで、非常にビックリしました。
こんな凄く古い時代のコインなのに、2万円前後で、値段的に安すぎて怪しいと言った事はないのでしょうか?
それとも、古代ローマ時代大量に発行され、数多く出土したりしているものなのでしょうか?

教えて下さい、よろしくお願いします。


[4248] 初めましてm(_ _m 投稿者:高橋 投稿日:2005/11/24(Thu) 13:57

つい先日、古代ローマ時代のコインを買う事が出来る事を知り、
こんな古い時代のコインを手に入れられるのかー!!!と非常に興奮しました。

コインは人から人の手へと渡る物なので、非常にロマンを感じます。
値段を調べてみると、銀貨で2万円前後で手に入るようで、非常にビックリしました。
こんな凄く古い時代のコインなのに、2万円前後で、値段的に安すぎて怪しいと言った事はないのでしょうか?
それとも、古代ローマ時代大量に発行され、数多く出土したりしているものなのでしょうか?

教えて下さい、よろしくお願いします。


[4247] Praetorian 投稿者:苦力 投稿日:2005/11/24(Thu) 00:21

>苦力さん、見てますか?(^^
ハイ。見ております。
こちらが、詳しいのではないかと思います。……と、丸投げ。
http://en.wikipedia.org/wiki/Praetorian

元老院属州にも、分遣隊という形で軍団・支援軍から兵力が抽出されて配備されていました。分遣隊は本来の指揮系統から外れて属州総督の指揮下に入って雑用係として扱使われるというようなこともあったようです。なにせ、『公務員』という職種が事実上存在しないので兵士を代用するしかなかったからだそうです。(あとは国家や皇帝所有の専門的な技術を有する奴隷集団ですか)近衛軍団といっても実際の仕事は本国の治安部隊といっても差し支えありませんでしたし。アウグストゥス帝の創った消防隊も『帯剣しない歩兵大隊』といっても間違いではないのではない?と思います。


[4246] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/11/23(Wed) 18:35

下記書籍が12月中旬刊行予定。情報を追加して再掲。

●『ラテン語・その形と心』
三省堂 
風間喜代三 
A5・288頁 
\2,940<税込>
 EU統合を象徴する言語として、ラテン語があらためて見直されている。言語的な視点と文化史的な視点を自在に織りまぜつつ、碩学がラテン語の世界を懇切に案内する。学習者待望、最新・最高の初級ラテン語入門。
<著者>1928年東京都生まれ。東京大学文学部言語学科卒業。現在、東京大学名誉教授。専攻は、言語学、インド・ヨーロッパ比較言語学。著書に「印欧語の故郷を探る」「ラテン語とギリシア語」など。
 http://www.sanseido-publ.co.jp/publ/latin_kokoro.html


[4245] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/11/22(Tue) 21:46

下記DVDが発売中。

●『カリギュラ コンプリートBOX〈ヘア解禁版〉』
アミューズ・ビデオ 
標準小売価格 \7,140<税込>
 巨匠ティント・ブラス監督が「時計じかけのオレンジ」のマルコム・マクダウェルを主演に迎えて、ローマ帝国第3代皇帝カリギュラの性に彩られた半生を描いた作品。
 http://forest.kinokuniya.co.jp/ItemIntro/19353


●『サテリコン』
20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント 
標準小売価格 \1,780<税込>
 キリスト教的倫理観が確立する以前の古代ローマを舞台に、人間の欲望を赤裸々に描いた巨匠フェデリコ・フェリーニ監督作品。“FOX70周年記念キャンペーン第6弾 2枚で¥1990(税込)”対象商品。


●『NERO ザ・ダーク・エンペラー』
http://images-jp.amazon.com/images/P/B000AMZ3G4.09.MZZZZZZZ.jpgパンド 
標準小売価格 \5,040<税込>
 母を殺し、キリスト教徒を弾圧し、ローマに火を放った史上最悪の暴君、ローマ帝国第5代皇帝ネロの波乱の生涯を壮大なスケールで描いた歴史スペクタクル大作。
 http://store.yahoo.co.jp/digiconeiga/nsd-2723s.html
 http://61.126.2.202/lineup/nsd-2723s.html


●『グレート・ウォーリアーズ』 
ソニー・ピクチャーズエンタテイメント 
標準小売価格 \3,990<税込>
 紀元前52年、シーザー率いるローマ軍がガリア侵攻の真っ只中であった時代を舞台に、聖職者「ドルイド」の守護を司ってきた男の活躍を壮大なスケールで描いた、クリストファー・ランバート主演で贈るスペクタクル・アクション。
 http://forest.kinokuniya.co.jp/ItemIntro/22003


●『カリギュラ II〈ヘア解禁版〉』
アミューズ・ビデオ 
標準小売価格 \3,990<税込>
 ローマ帝国第3代目皇帝“ガイウス・カエサル・カリギュラ”の官能と狂気に満ちた半生を衝撃の映像で綴った史劇の第2弾。出演はロバート・グリゴロフ、サンドラ・ヴェンチュリーニほか。
 http://forest.kinokuniya.co.jp/ItemIntro/27719


●『カリギュラ III〈ヘア解禁版〉』
アミューズ・ビデオ 
標準小売価格 \3,990<税込>
 ローマ帝国第3代目皇帝“カリギュラ”の官能と狂気に満ちた半生を衝撃の映像で綴った史劇。出演はロバート・グリゴロフ、サンドラ・ヴェンチュリーニほか。
 http://forest.kinokuniya.co.jp/ItemIntro/23703


●『虐殺の女王』
エス・ピー・オー 標準小売価格 \5,040<税込>
 古代イギリスを舞台に、ヴァイキングの女王とローマ軍司令官との恋と武勇を描いた史劇スペクタクル作品。
 http://forest.kinokuniya.co.jp/ItemIntro/27699


●『ウォリアークィーン』
http://images-jp.amazon.com/images/P/B0002J5644.09.MZZZZZZZ.jpgパンド 
標準小売価格 \5,040<税込>
 紀元60年のブリテン島を舞台に、イケニ族の女王ボウディッカと、ローマの新皇帝であるネロの民族の運命をかけた戦いを描く。
 http://www.pc-success.co.jp/dir/catalog/V0112/V01123EW01SER.html
 http://forest.kinokuniya.co.jp/ItemIntro/39302


●『レジェンド・オブ・エジプト』
日活 
標準小売価格 \2,625<税込>
 巨大な砂漠を舞台に、エジプト王朝VSローマ帝国を描いた歴史超大作「レジェンド・オブ・エジプト」をパッケージ化。レオノール・ヴァレラほか出演。
 http://movie.goo.ne.jp/dvd/detail/D111442107.html


●『ファイナル・エンペラー 悲劇の皇帝』
ジェネオン エンタテインメント 
標準小売価格 \4,935<税込>
 ローマを占拠され、隠遁を余儀なくされた西ローマ帝国の皇帝ホノリウス。現状を憂い、市民の平和を取り戻すためにローマ市長長官ルティリオはその地位を捨て、ある使命のもと、旅へと出た。その先でルティリオを待ち受けていたものとは…。
 http://forest.kinokuniya.co.jp/ItemIntro/46264


●『ラスト・グラディエーター』
http://images-jp.amazon.com/images/P/B0007OE6YA.09.MZZZZZZZ.jpgパンド 
標準小売価格 \5,040<税込>
 ローマ帝国時代を舞台に、最強の剣闘士(グラディエーター)に兄を殺された弟と妹の復讐を描いた作品。
 http://store.yahoo.co.jp/digiconeiga/nsd-2663s.html
 http://forest.kinokuniya.co.jp/ItemIntro/47342


●『グレート・ウォーリアーズ』
ソニー・ピクチャーズエンタテイメント 
標準小売価格 \2,000<税込>
 紀元前52年、シーザー率いるローマ軍がガリア侵攻の真っ只中であった時代を舞台に、聖職者「ドルイド」の守護を司ってきた男の活躍を壮大なスケールで描いた、クリストファー・ランバート主演で贈るスペクタクル・アクション。
 http://7andy.yahoo.co.jp/dvd/detail?accd=D0084616


●『ディミトリアスと闘士』
標準小売価格 \4,179<税込>
キリストの聖衣に触れたことによって神への信仰に目覚め、殉教した護衛官・マーセラスは、死の直前に聖衣を奴隷・ディミトリアスに渡した。聖衣を探すローマ皇帝・カリギュラは捜索隊を派遣し、聖衣を隠したディミトリアスを捕らえて闘士養成所に収容する。彼は闘士となり、コロセウムでの死闘を強要されるが、神の教えを守るが故に決して殺人は犯さなかった。ところがある時、彼の恋人が他の闘士に殺され、それがきっかけとなって彼は復讐の鬼となるのだった…。
'53 年製作のヘンリー・コスター監督による史劇「聖衣」の続編。闘士となったディミトリアスの苦難の人生を壮大なスケールで描いた歴史アクションである。当時のローマのコロセウムや闘士たちの戦いぶりを迫力満点の映像で描いている。主演は「聖衣」にも出演していたビクター・マチュア。
 http://store.yahoo.co.jp/digiconeiga/fxbqa-1178.html


●『ローマ帝国の滅亡(デジタルニューマスター版)』
http://images-jp.amazon.com/images/P/B000084TLT.09.MZZZZZZZ.jpg標準小売価格 \3,990<税込> 
名匠アンソニー・マン監督が贈る、世界史に比類ない文明を築きあげた大ローマ帝国が、なにゆえ崩壊したのかを壮大なスケールで描いた史劇。出演はソフィア・ローレン、アレック・ギネスほか。
 http://forest.kinokuniya.co.jp/ItemIntro/23083


[4244] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/11/22(Tue) 17:00

下記書籍が12月刊行予定。情報を追加して再掲。

●『キリストの勝利 ローマ人の物語XIV』
新潮社 
塩野七生 
予価 \2,730<税込>
 ローマ帝国はついにキリスト教に乗っ取られた。帝国繁栄の基礎だった「寛容の精神」は消え、キリスト教が国教化する。それはいかにして実現したのか。


下記書籍が12月上旬刊行予定。
●『同一性の形而上学 映画・SF・探偵小説』 春風社 村上隆夫 予価 \5,880<税込>
 古代円形劇場から近代の半円劇場、現代の映画へ。劇場空間の変貌を世界像のモデルに、「同一性」概念の解体と再構築を問う。

下記書籍が12月中旬刊行予定。
●『人類の記憶 先史時代の全体像』 法政大学出版局 アンリ・ド・サン・ブランカ著 大谷尚文訳 予価 \2,625<税込>
 人類の起源をめぐる論争の紆余曲折をたどりながら、食糧生産・神々の誕生などという人類永遠のテーマを発掘する。

下記書籍が12月22日刊行予定。情報を追加して再掲。
●『古代のイギリス <一冊でわかる・シリーズ>』 岩波書店 ピーター・サルウェイ著 南川高志訳・解説 B6・192頁 予価 \1,575<税込>
 イギリス史はローマ帝国によるブリテン島支配の時代に始まり、ローマの遺跡も数多い。考古学の成果も織り込み五百年に及んだ歴史を追う。訳者による懇切な遺跡案内を付載。

下記書籍が12月下旬刊行予定。情報を追加して再掲。
●『ソクラテスの宗教』 法政大学出版局 マーク・L・マックフェラン著 米澤茂・脇條靖弘訳 予価 \6,300<税込>
 紀元前五世紀アテネの新興宗教などが混在した状況における批判と改革の方法を読み解き、その真の宗教的側面を明らかにする。


[4243] Re[4242][4240]: 元老院属州の軍団 投稿者:松尾秀一 投稿日:2005/11/21(Mon) 23:57


> 私が持っていた教科書的知識では、前27年に元老院とアウグストゥスで属州を分担し、軍隊は元老院属州には置かず元首属州にのみ置き、アウグストゥスが軍の指揮権を独占したという認識でいました。

確かにそうですよね。私もその認識でした・・・でも、最近になって、何という本だったかは忘れてしまったのですが、「アウグストゥスと元老院との間で属州の分掌が行われた際、アウグストゥスが担当した属州は未だ治安が安定していない、軍の駐留を必要とした属州だったので、実質的にアウグストゥスが全軍団の統帥権を握ることとなった・・・」という所謂アウグストゥスの全軍掌握による帝政基盤の確立説に対する反論として、元老院属州にも軍団が常駐している属州はあったと指摘している本を読んだので、その様な元老院属州の存在自体は知っていました。それがアフリカ属州であることを、この様なことがきっかけで知ることになろうとは思いもよりませんでしたが・・・。

> たぶん1個軍団をアフリカ属州あたりに置いておくべき軍事的理由はあったでしょう。でも、それだけなら隣のヌミディア属州を元首属州にして、そこに軍団を置いてもよかったはずです。そうすればアウグストゥスが軍の指揮権を独占することは可能だったはずです。でも、アウグストゥスはそうしなかった。
> もしかしたら、アウグストゥスはわざわざ1個軍団だけ元老院のために残しておいたのかもしれません。「私は軍隊を私的に独占するつもりなどありませんよ。」というポーズを元老院に示したかったのかもしれません。アフリカ総督が反乱を起こすにはあまりに少ない軍事力なので危険性は少なく、全軍を不当に私的に支配しているという批判をかわすのには使える。もしそうなら、実にアウグストゥスらしい深謀遠慮ではないでしょうか。

全くその通りだと思います。
ですから、余計に当初授与されたプロコンスル命令権は例外的な大権ではなく、あくまでも法の範疇内のものであっただろうと私は思うのです。それこそかなり繊細で、慎重にことを運んだのだろうと・・・。それが、後の上級へ、そして護民官職権へと繋がった。ただ、それは意識的にではなく、統治していく上での必要性において・・・。
そこで、一つ引っかかる問題がある・・・それが親衛隊(近衛軍団)の設置なんです。基本的には首都には、というより本国イタリアには軍隊は置かない。入れない・・・というのがローマの約束ごとであった訳ですが、アウグストゥスは如何なる権限において、それを設置したのか・・・。私の記憶が確かならば、ポメリウムのすぐ外側に親衛隊兵舎を建てさせたのはティベリウス・・・。彼も如何なる権限においてそれを行ったのか・・・果たして同一権限によるものなのでしょうか?当初のプロコンスル命令権を拡大解釈する学者の理由の一つが、他ならぬこの親衛隊(近衛軍団)の設置なのです。
私は別の権限においての設置であった・・・と思うのですが、それが何であるのかは正直わかりません。ただ、塩野さんが勘違いされているように、プロコンスル命令権=軍団指揮権・統帥権とするならば、ある意味この権限によると考えられなくはないのですが、プロコンスル命令権はあくまで”プロコンスル(=属州総督:属州を統治するため)”の命令権であって、イタリアはその権限の及ぶところではないはずです。これを逆手にとって、だからこそ例外的大権であったと拡大解釈説の学者たちは説く。しかし、やはりイタリアはコンスルの命令権の範疇であったとする方が私は自然であったと思うのでが・・・。事実、この時、アウグストゥスはコンスルであったのですから。


[4242] Re[4240]: 元老院属州の軍団 投稿者:augustus 投稿日:2005/11/21(Mon) 22:30

> アウグストゥスの権力基盤、命令権ならびに職権については、
この辺りは非常に興味深いところだと思っています。

松尾さんにご指摘いただいた塩野さんの記述に疑問をもって調べているうちに、アフリカ属州に軍団が常駐していたことと、アフリカ属州の軍団の指揮権をアフリカ総督が持っていたことがわかったわけですが、これもなかなか興味深いことです。

私が持っていた教科書的知識では、前27年に元老院とアウグストゥスで属州を分担し、軍隊は元老院属州には置かず元首属州にのみ置き、アウグストゥスが軍の指揮権を独占したという認識でいました。
ところが実際には例外的にアフリカ属州にだけは軍団が常駐しその指揮権を元老院属州であるアフリカ属州の総督が握ってたわけです。なぜそんな例外を作ったのでしょうか。不思議ですよね。
たぶん1個軍団をアフリカ属州あたりに置いておくべき軍事的理由はあったでしょう。でも、それだけなら隣のヌミディア属州を元首属州にして、そこに軍団を置いてもよかったはずです。そうすればアウグストゥスが軍の指揮権を独占することは可能だったはずです。でも、アウグストゥスはそうしなかった。

もしかしたら、アウグストゥスはわざわざ1個軍団だけ元老院のために残しておいたのかもしれません。「私は軍隊を私的に独占するつもりなどありませんよ。」というポーズを元老院に示したかったのかもしれません。アフリカ総督が反乱を起こすにはあまりに少ない軍事力なので危険性は少なく、全軍を不当に私的に支配しているという批判をかわすのには使える。もしそうなら、実にアウグストゥスらしい深謀遠慮ではないでしょうか。

> 最後に、親衛隊(近衛軍団)の設置は何時頃だったか
> ご存知ですか?また、その変遷についての詳しい資料を
> ご存知でしたら、
BC27年に恒久的な親衛隊は作られたようです。親衛隊長の任命はBC2年からのようです。
また、共和政時代から軍の指揮官を護衛するための大隊は設置されていたようです。
この話題に詳しいのはたぶん苦力さんです。
苦力さん、見てますか?(^^



[4241] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/11/21(Mon) 17:42

●下記に最近刊行された『『黒いアテナ 下 古典文明のアフロ・アジア的ルーツII 考古学と文書にみる証拠』 (藤原書店 マーティン・バナール著 金井和子訳)の記事あり。
 http://www.fujiwara-shoten.co.jp/book/book583.htm#book583


下記書籍が11月29日刊行予定に変更。

●『聖書を読む 旧約篇』
岩波書店 
旧約聖書翻訳委員会編 
予価 \2,940<税込>
 旧約聖書の豊饒な世界を、現代の関心から読み直す。岩波版新訳の各文書の担当が、新しい試みのポイントを解説し、その背景にある解釈上の発見を明らかにする。


下記書籍が12月16日刊行予定。
●『悲哀をこえて旧約聖書における歴史と信仰』 教文館 月本昭男 予価 \1,995<税込>
 【高島の蛇足コメント】12月刊行予定だった『月本昭男講演集』の改題と思われる。


下記書籍が12月16日刊行予定に変更。

●『聖書を読む 新約篇』
岩波書店 
新約聖書翻訳委員会編 
四六版・254頁 
予価 \2,730<税込>
 新約聖書は様々な読み方に開かれている。イエスとは誰か、十字架の出来事の意義とは何か。翻訳の実践を通した発見を、具体例を挙げつつ報告する。


[4240] 有難うございます 投稿者:松尾秀一 投稿日:2005/11/20(Sun) 21:21

augustus様

 有難うございます。大変参考になりました。

 ご指摘の通り、インペリウム(imperium)は”=軍団指揮権”ではありませんよね。塩野さんの考えやその表現力には敬服していますし、また古代ローマを少なからずわかり易く且つ興味をもてるものとして、またこれまでの考え方にとらわれない表現で描かれておられるので、かなり面白く読ませていただいていますが、一方で、”ん”・・・て思う内容も少なくありません。
 アウグストゥスの権力基盤、命令権ならびに職権については、私は基本的には弓削先生の説を支持しています。特にプロコンスル命令権についての捉え方については、諸説あり、モムゼンや邦語訳で読める最近の主だった関連資料ではピエール・グリマル氏のものなどがありますが、私的には拡大解釈をしすぎているように思えてなりません。ただ、アウグストゥス以降、元首・皇帝を経るにしたがって、その内容には何らかの変化が生じているようにも思います。残念ながら、原典など重要資料全てについて読んでいるわけではなく、その断片からの解釈なので、説得力などあったものではないのですが・・・。ただ、ウェスパシアヌス帝の権力に関する碑文を
見た時、その様に思ったもので・・・。

 最後に、親衛隊(近衛軍団)の設置は何時頃だったかご存知ですか?また、その変遷についての詳しい資料をご存知でしたら、合わせてお教え願えませんでしょうか?


[4239] RE: 投稿者:augustus 投稿日:2005/11/20(Sun) 12:04

◎高島賢治さん

> ぬれ手で硬貨1500万円…「トレビの泉」の清掃員
1500万円とはすごい。まさに塵も積もれば山となるという感じですね。

>『古代のイギリス <一冊でわかる・シリーズ>』 
出版が楽しみです。


◎DSSSMさん

>片方を「フラミニーヌス」、片方を「フラミニウス」と
>「無原則に」表記することによって少しでも読者の負担
> をやわらげようとした、という事かなと思いました。
「無原則」って面白い表現ですね。(^^
確かにフラミニヌスとフラミニウスじゃ紛らわしい。でも、間違った長音の付け方なら付けない方が良いような気がします。(って、たぶん長音を無視している私の自己弁護です。^^;)


◎松尾秀一さん

> 元老院属州と認定された属州の統治に赴任する総督には、
> 軍団指揮権(インペリウム)は与えられていなかった。
塩野さんのこの表現ですが、元老院属州に軍団を置かなかったので軍団を指揮しなかっただけで、属州でのインペリウムを剥奪したわけではないと思います。
(インペリウム=軍団指揮権でもないし。)

「古代ローマ歴史図書館」のmasaさんが属州アフリカのことをお書きになっています。それによると、アフリカ属州は元老院属州の中で唯一例外的に軍団が置かれており、ティベリウス時代まではアフリカ総督が指揮権を持っていたようです。塩野さんの記述とは一致しませんね。
http://www.ne.jp/asahi/masa/private/history/roman/provinc/afurika.html

また、下記にも第3アウグスタ軍団の指揮権を持っていたのがアフリカ総督であることが書かれています。
http://www.livius.org/le-lh/legio/iii_augusta.html

というわけで、たぶん塩野さんの筆が滑ったのではないでしょうか。


◎Mayさん

> 先日、イタリア文化会館の「エトルリアの世界」展と
> 東大博物館の「ディオニュソスとペプロフォロス」展を
> はしごして参りましたー
行って来られたんですね。実は私も11月5日に見に行っておりました。(ついでにピラネージも)

> 東大のディオニュソス展は、東大の学生が解説して
> くれたのでさらに良かったです。
それはうらやましい。私はただ見てきただけなので、気づかずに終わったところが多いと思います。

> ひょっとしたら何も知らない子供と神話に造詣の深い
> 大人では、同じものを違った視点で見ていたんじゃ
> ないかな、と思います。
仰る通りだと思います。

> 個人的に一番感動したのは、エトルリア人の描いた
> ギリシア文字が「読めた」ことですね。
これもうらやましい。 It's Greek to me. です。


[4238] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/11/19(Sat) 19:54

下記書籍が既刊。

●『読みたくなる世界史 (図解雑学Q&A−絵と文章でわかりやすい!)』
ナツメ社 
辻原康夫
\1,449<税込>
 教科書には載せられない男と女の話、華僑が生まれた経緯、イスラムの銀行は利子をとらない? ユダヤ人が迫害された本当の理由など、興味津々のQ&Aを、絵と文章でわかりやすく解説。ジャンル別クイズ付き。
 <著者>1948年広島市生まれ。明治大学文学部史学地理学科卒。ノンフィクションライター、地誌研究家。情報編纂シンクタンク「見聞録」主宰。著書に「早わかり世界の国ぐに」など。


下記書籍が11月以降に刊行予定。情報を追加して再掲。
●『食の歴史 上(全二分冊)』 藤原書店 ジャン=ルイ・フランドラン&マシモ・モンタナーリ編 宮原信・北代美和子監訳 菊地祥子・鶴田知佳子・末吉雄二訳
 “食”が西洋文明をつくった。先史時代から現代まで、西洋における食の全歴史を一望する画期的「通史」。文化・社会・経済と共に変遷してきた食の歴史は、西洋史の根幹を鮮やかに映し出す。食の産業化から、美食やダイエットなど食意識の変化まで、今日における食の問題を考える上でも必須の基礎文献。

下記書籍が12月以降に刊行予定。
●『食の歴史 下(全二分冊)』 藤原書店 ジャン=ルイ・フランドラン&マシモ・モンタナーリ編 宮原信・北代美和子監訳 菊地祥子・鶴田知佳子・末吉雄二訳
●『西欧言語の歴史 起源、歴史、分布』 藤原書店 アンリエット・ヴァルテール著

下記書籍が12月7日刊行予定。
●『増補 イエスと現代』 平凡社ライブラリー 八木誠一 予価 \1,260<税込>
 イエスの言葉は何を指し示しているのか。新約神学の第一人者の名講義をもとに、エゴイズムの克服という核心に迫った不朽の書。

下記書籍が12月中旬刊行予定に変更。
●『イタリア語 日常単語集+英語』 ナツメ社 尾河直哉 予価 \1,575<税込>
 イタリア語での日常生活に十分な二千語を収録。英語からも逆引きできる辞書以上にパワフルでわかりやすい単語集です。

下記書籍が12月21日刊行予定。
●『文明の迷路(仮題)』 PHP研究所 香川元太郎・作・絵 予価 \1,365<税込>
 古代文明に隠された迷路をたどりながら、幻の文明・アトランティスを目指す魅力あふれる絵本。大好評『時の迷路』に続く待望の第二弾!

下記書籍が12月22日刊行予定。
●『経済分析の歴史 上』 岩波書店 J・A・シュンペーター著 福岡正夫他・訳 予価 \18,900<税込>
 ギリシャ=ローマの時代から1950年に至る経済学の先人の理論と思索を論じた旧約を全面的に見直し全三巻で構成。

下記書籍が12月22日刊行予定。情報を追加して再掲。
●『古代のイギリス <一冊でわかる・シリーズ>』 岩波書店 ピーター・サルウェイ著 南川高志訳・解説 B6・192頁 予価 \1,575<税込>
 イギリス史はローマ帝国によるブリテン島支配の時代に始まり、ローマの遺跡も数多い。考古学の成果も織り込み五百年に及んだ歴史を追う。

下記書籍が12月24日刊行予定。
●『暴走する文明 「進歩の罠」に落ちた人類のゆくえ』 日本放送出版協会 ロナルド・ライト著 星川淳訳 予価 \1,785<税込>
 行過ぎた進歩により衰亡していった歴史上の巨大文明。未来への責務を負う現代人がそこから読み取るべき助言とは。

下記書籍が12月下旬刊行予定。
●『ソクラテスの宗教』 法政大学出版局 マーク・L・マックフェラン著 米澤茂・脇條靖弘訳 予価 \6,300<税込>


[4237] エトルリア&ディオニュソス 投稿者:May 投稿日:2005/11/19(Sat) 12:04

ども、お久しぶりですー。

先日、イタリア文化会館の「エトルリアの世界」展と東大博物館の「ディオニュソスとペプロフォロス」展をはしごして参りましたー。

エトルリアというと本当に漠然とした印象しかないのですが、実際に現物を見ると全く違う印象を抱きますね。異常に精密な金の腕輪、脚までこだわった鼎、時代を経ると模様にギリシアの神々が登場したり、バックルが出てきたり、……ローマが出てくるとちょっと地味になってきたり。
個人的に一番感動したのは、エトルリア人の描いたギリシア文字が「読めた」ことですね。エトルリア式アルファベットはちょっと特殊なのでところどころしか読めませんでしたが、ギリシア文字は読むことができました。それで神々の名前が出てきたときには、もう感動ものでした。
骨壺や棺などにもエトルリア式アルファベットが彫られていて、ガラスなしで展示されていましたから、……本当に、リアルな世界を見ることができました。

東大のディオニュソス展は、東大の学生が解説してくれたのでさらに良かったです。展示品は発掘されたふたつと、アポロンの彫像のレプリカ。規模は小さいのですが、大理石像の力に押されっぱなしでした。
見方によっては、いろいろに見えるんですよね。ディオニュソスが抱いている豹にしても、注意して見なければフェレットに見えたり、アポロン像に弓矢が握られていたとしても、ファイティングポーズを取っているように見えたり。
ひょっとしたら何も知らない子供と神話に造詣の深い大人では、同じものを違った視点で見ていたんじゃないかな、と思います。

帰りに寄った古本屋では、過去のイベントのカタログも並んでました。「ポンペイの世界」展なんてのも、あったんですねぇ。

http://blog.nerva.org/


[4236] 元首政時代の元老院属州における属州総督の軍指揮権について 投稿者:松尾秀一 投稿日:2005/11/18(Fri) 23:28

塩野さんの『ローマ人の物語(悪名高き皇帝たち)』のティベリウスのところを読んでいた時に、
”・・・「アフリカ属州」は元老院の管轄に属し、いわゆる「元老院属州」の一つになっている。属州総督も、元老院議員間の互選で決まる。だが、これもアウグストゥスの深謀遠慮の一例で、元老院属州と認定された属州の統治に赴任する総督には、軍団指揮権(インペリウム)は与えられていなかった。政治は担当しても、軍事は職権外であったのだ。たとえその地に軍団が常駐していても、その軍団の指揮権は皇帝が任命権をもつ軍団長(レーガートゥス)にあった。・・・”
とありました。これを読んで実はかなり驚きました。これは本当なのでしょうか?その根拠(出典、その説明がある文献または原典)をご存知の方、どうかお教えいただけないでしょうか?
私は、紀元前27年の属州分掌の際、アウグストゥスに与えられたプロコンスル命令権は、元首属州のみにおける権限で、その後、前23年に与えられた上級プロコンスル命令権によってはじめて、元老院属州への干渉が可能になったと理解しているのですが。(実質はアウグストゥスは連年コーンスルであったので、命令権を握っていた・・・ということ等は別として)この上級プロコンスル命令権を与えられた際、その様な規定がなされたのでしょうか?或いは、コーンスル権限で、そのような規定における議決を勝ち得たのでしょうか?私の不勉強および記憶違いなのかもしれませんが、そのような事があった・・・と書いてある原典または文献を見たことが無いのですが・・・。
恥ずかしい話しですが、元老院属州における総督については、わからないことが多いので・・・。形式的には、元首属州の総督(プロコンスル)がアウグストゥスとなっただけであり、元老院属州においては、元老院議員の中から選ばれた総督(こちらもプロコンスル?のはず)【元首・元老院の属州のレベル(級)はここでは考えない・・・とすると】が統治するといった原則は変わっていないはずだと理解していたので・・・。これらについて詳しい説明のある原典ならびに文献(特に邦語)も合わせてご教示いただければ幸いです。


[4236] 元首政時代の元老院属州における属州総督の軍指揮権について 投稿者:松尾秀一 投稿日:2005/11/18(Fri) 23:28

塩野さんの『ローマ人の物語(悪名高き皇帝たち)』のティベリウスのところを読んでいた時に、
”・・・「アフリカ属州」は元老院の管轄に属し、いわゆる「元老院属州」の一つになっている。属州総督も、元老院議員間の互選で決まる。だが、これもアウグストゥスの深謀遠慮の一例で、元老院属州と認定された属州の統治に赴任する総督には、軍団指揮権(インペリウム)は与えられていなかった。政治は担当しても、軍事は職権外であったのだ。たとえその地に軍団が常駐していても、その軍団の指揮権は皇帝が任命権をもつ軍団長(レーガートゥス)にあった。・・・”
とありました。これを読んで実はかなり驚きました。これは本当なのでしょうか?その根拠(出典、その説明がある文献または原典)をご存知の方、どうかお教えいただけないでしょうか?
私は、紀元前27年の属州分掌の際、アウグストゥスに与えられたプロコンスル命令権は、元首属州のみにおける権限で、その後、前23年に与えられた上級プロコンスル命令権によってはじめて、元老院属州への干渉が可能になったと理解しているのですが。(実質はアウグストゥスは連年コーンスルであったので、命令権を握っていた・・・ということ等は別として)この上級プロコンスル命令権を与えられた際、その様な規定がなされたのでしょうか?或いは、コーンスル権限で、そのような規定における議決を勝ち得たのでしょうか?私の不勉強および記憶違いなのかもしれませんが、そのような事があった・・・と書いてある原典または文献を見たことが無いのですが・・・。
恥ずかしい話しですが、元老院属州における総督については、わからないことが多いので・・・。形式的には、元首属州の総督(プロコンスル)がアウグストゥスとなっただけであり、元老院属州においては、元老院議員の中から選ばれた総督(こちらもプロコンスル?のはず)【元首・元老院の属州のレベル(級)はここでは考えない・・・とすると】が統治するといった原則は変わっていないはずだと理解していたので・・・。これらについて詳しい説明のある原典ならびに文献(特に邦語)も合わせてご教示いただければ幸いです。


[4235] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/11/18(Fri) 19:52

下記書籍が既刊。

●『黒いアテナ 下 古典文明のアフロ・アジア的ルーツII 考古学と文書にみる証拠』
http://images-jp.amazon.com/images/P/4894344831.09.MZZZZZZZ.jpg藤原書店 
マーティン・バナール著 
金井和子訳
\5,880<税込>


●『プラトンとアルキメデスの立体 三次元に浮かびあがる美の世界(ピュタゴラス・ブックス)』
ランダムハウス講談社 
ダウド・サットン著 
青木薫訳 
\1,470<税込>
 球体から生まれた、深遠なる形の数々! 球体から生まれる立体図形の数々にひそむ、美しい規則性の世界を描く。身近な現象の背後にある数学や天文学、音楽の理論を、美しい図版と平易なことばで解説するシリーズ。
 <著者>幾何学者、アーティスト。


[4234] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/11/17(Thu) 16:49

●下記に『トレビの泉:噴水の硬貨盗んだ清掃業者4人検挙 ローマ』の記事あり。
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/europe/news/20051117k0000e030016000c.html


下記書籍が復刊。

●『ギリシア喜劇 I・II』
http://images-jp.amazon.com/images/P/4480020616.09.MZZZZZZZ.jpghttp://images-jp.amazon.com/images/P/4480020624.09.MZZZZZZZ.jpgちくま文庫 
アリストパネス 
高津春繁他訳
I \1,155<税込> II \1,313<税込>
http://www.chikumashobo.co.jp/top/fukkan/index.html


下記書籍が2006年1月10日刊行予定に変更。予価情報を付加して再掲。
●『アタナシオス神学の研究』 教文館 関川泰寛 予価 \7,875<税込>
 四世紀に活躍し、正統的なキリスト教教理の基礎となったキリスト論や聖霊論の形成に寄与した古代ギリシア教父のアレキサンドリアのアタナシオス。本書では彼の神学の諸テーマを論じ、その全体像を明らかにする。


[4233] 長音について 投稿者:DSSSM 投稿日:2005/11/17(Thu) 09:37

父達よ、新たに加わった者達よ

 今、『支配の天才ローマ人』()のあとがきを見ていたら、長音表記に関して以下の様な事が書いてありました。

 「本書には一般読者に耳慣れない人名、地名がきわめて多く現れるので、固有名詞の方カナ表記にあたっては、読者の記憶力に過重な負担をかけない、ということを最大の原則とした。たとえば、フラミニーヌスのような長音のいわば無原則な使用、ペスト(古名パエストゥム)のような現代名の同じく無原則な使用、その他、すべてこの「原則」から出ている。」

 「無原則な使用」ってどういう意味かな? と思ったんですが、考えてみると「フラミニーヌス」(Titus Quinctius Flamininus、第二次マケドニア戦争の戦勝者。前198年執政官等の事を指すと思われる)の本当の発音は「フラーミニーヌス」で、かつこの「(長音を無視した)フラミニヌス」という名前は、「フラミニウス(正確にはフラーミニウス)」(Gaius Flaminius、前217年トラシメヌス湖畔の戦いでハンニバルに敗死した。民衆派の先駆けとしても有名)と非常に間違われやすい(実際、以前仲間内でやっていた『共和政ローマ』(http://imperium-onboard.cside.ne.jp/page024.html#lcn013)というボードゲームででもしょっちゅう間違われていました)ので、片方を「フラミニーヌス」、片方を「フラミニウス」と「無原則に」表記することによって少しでも読者の負担をやわらげようとした、という事かなと思いました。

 私も、自分とこのサイトで、系図なんかを作るときに、今はそこらへんの長音表記の問題とかもあって、アルファベットで書いてるんですが、カタカナの方がいいかな〜、と思いつつも、だったら長音はどうするんだ〜、とか思って、悩みます。なるほど、無原則もありか……?

 なお、カルタゴは滅ぼさねばならない!

                    DEVS SIVE SVBSTANTIA SIVE MATVRA

http://cwaweb.bai.ne.jp/~dsssm/


[4232] Re[4225]: ポリュビオスの邦訳書 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/11/16(Wed) 21:32

◇Breezeさんへ
||龍溪書舎のポリュビオス第一冊は何巻までが訳出されているのでしょうか?

六巻まで訳出されています。

||西洋古典叢書と龍溪書舎版(全3冊)との二種の邦訳本が上梓されつつありますが、どちらがお薦めでしょうか?

どちらもあった方が良いと思います。専門的に見るのであれば、専門家の書評等を参考にされるのが良いと思います。


[4231] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/11/16(Wed) 21:08

下記書籍が既刊。情報を追加して再掲。

●『古代ローマ軍団大百科』
東洋書林 
エイドリアン・ゴールズワーシー著 
池田裕・古畑正富・池田太郎訳 
B5・224頁  \13,650<税込>
 <ローマの平和>を支えた軍団のすべて。プロフェッショナルに徹し、過酷なまでに統制がとれ、近代の軍隊に通じるほど高度に組織化され、非常なまでに勝利を追及した男たちの、戦いと日常生活を詳述。本書は「The Complete Roman Army」の翻訳である。
http://www.amazon.com/exec/obidos/tg/detail/-/0500051240/qid=1132124238/sr=8-1/ref=sr_8_xs_ap_i1_xgl14/102-3375505-1968134?v=glance&s=books&n=507846
 ・その起源から、共和政時代の市民軍、元首政時代、帝政後期にいたるまでの古代ローマの軍隊を初めて詳説。
 ・ローマ帝国がおこなった主要な戦いや戦略を分析し、偉大な指揮官たちの事蹟も紹介。
 ・装備や兵舎から、食事や宗教、給与にいたるまでの日常生活を紹介。
 ・軍団組織の発展や騎兵の使用、海軍の創設も詳述。
 ・二百数十にのぼる写真や年表、地図などを駆使して、主要な作戦や戦いを具体的かつ立体的に表現。
 第一章 共和制ローマの軍団
     □□ローマ軍の起源□□ポリュビオスの伝えるローマ軍団□□ローマ海軍□□市民軍−−成功と衰退
 第二章 職業的軍隊
     □□マリウス後のローマ軍□□元首政ローマの軍隊□□元首政時代の元老院議員階級士官□□元首政時代の騎兵階級士官□□その他の士官−−百人隊長およびそれ以下の階級
 第三章 ローマ兵士の生活
     □□ローマ軍に加わる□□日課□□勤務に対する報償□□非番の日□□宗教□□勤務を終えて□□装備□□平和時の任務□□辺境
 第四章 戦う
     □□遠征□□戦闘□□攻囲
 第五章 帝政後期の軍隊
     □□後期ローマ軍における変化□□帝政後期における兵士と戦闘
 <著者>1969年生まれ。オックスフォード大学セント・ジョンズ・カレッジに学ぶ(Ph.D)。古代ローマ軍事史の専門家。
 http://www.toyoshorin.co.jp/detail.php?isbn=4887217056
 http://www.toyoshorin.co.jp/images/romaS.jpg


●下記に『「トレビの泉」から1500万盗む、清掃業の4人逮捕』の記事あり。
 http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20051115i217.htm


下記書籍が既刊。

●『博物館・文書館・大学の資料修復』
敦賀短期大学地域交流センター・編 
敦賀短期大学地域交流センター〔発行〕 
同成社〔発売〕
\546<税込>


下記書籍が12月9日刊行予定。

●『増補改訂版 世界の神々と神話の謎』
学研 
予価 \1,365<税込>
 時を超えて語り継がれてきた壮大な神々のドラマ.その愛と戦いのドラマをギリシア・ローマ、ヒンドゥーからケルトまで収録.


下記書籍が12月中旬刊行予定。
●『ラテン語・その形と心』 三省堂 風間喜代三 \2,940<税込>
 最新・最高・最良のラテン語入門書。言語学的視点はもちろん、文化史的側面も織りまぜ、楽しくためになるラテン語の案内書。
 <著者>1928年東京都生まれ。東京大学文学部言語学科卒業。現在、東京大学名誉教授。専攻は、言語学、インド・ヨーロッパ比較言語学。著書に「印欧語の故郷を探る」「ラテン語とギリシア語」など。


[4230] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/11/15(Tue) 19:57

●『小説 ノアの箱舟』(ソニー・マガジンズ デイヴィッド・メイン著 金原瑞人訳)
の書評が下記にあり。
 http://www.sankei.co.jp/news/051114/boo010.htm


●下記に『ぬれ手で硬貨1500万円…「トレビの泉」の清掃員』の記事あり。
 http://www.zakzak.co.jp/top/2005_11/t2005111522.html


下記書籍が既刊。

●『イタリア語レッスン 初級1 (マルチリンガルライブラリー)』
スリーエーネットワーク 
町田亘
\1,890<税込>


●『アイハヌム 加藤九祚一人雑誌 2005』
東海大学出版会 
加藤九祚 
\2,100<税込>
 「比較文化論序説」「ウズベク・アイデンティティの考古学」「ムスルマンの生活におけるイスラム」など、加藤九祚の一人編集による中央アジアの歴史と文化と考古学。
 1 比較文化論序説(古代オリエント文化の基本的特徴 古代ギリシャと古代ローマの文化の源流と独自性 キリスト教文化の意図―全人類的文化の創造 他)
 2 ウズベク・アイデンティティの考古学(人口とその構成 民族起源 キプチャク大草原のウズベク人 他)
 3 ムスルマンの生活におけるイスラム(幼少期 イスラムと家族)
 <著者>1922年5月18日、韓国慶尚北道に生まれる。1953年、上智大学文学部ドイツ文学科卒業後、平凡社に入社。1972年、上智大学外国語学部非常勤講師。1975年、国立民族学博物館教授。定年後相愛大学教授を経て創価大学文学部人文学部教授・特任教授。専攻はシベリア・中央アジアの文化史。


下記書籍が既刊。情報を追加して再掲。

●『地中海都市紀行 古代キリスト教美術を訪ねて』
岩波セミナーブックス 
名取四郎 
四六版・240頁 
\3,150<税込>
 http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/0/0280570.html
 http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/0280570/top.html
 【高島の蛇足コメント】著者・名取四郎氏は今年10月5日逝去。
 http://www.sanin-chuo.co.jp/newspack/modules/news/258574017.html


下記書籍が11月中旬刊行予定。

●『イェシュアの誕生 誰も描かなかったキリスト降誕物語』
文芸社 
川崎貴洋 
予価 \1,890<税込>
 「クリスマスはイエス・キリストの生まれた日ではなかった」という史実を前提に、伝統的な「降誕物語」の固定化したイメージを一掃、キリスト教のルーツであるイスラエル・ユダヤ人の文化という視点から、新たに『聖書』を読み起こした歴史小説!
 http://www.geocities.jp/cavazion/cmtop.html


下記書籍が11月21日刊行予定。

●『世界の読解可能性』
法政大学出版局 
ハンス・ブルーメンベルク著 
山本 尤・伊藤 秀一訳 
予価 \5,775<税込>
 世界を神の偉大な「著書」にたとえ、その読解可能性を模索する歴史を古典古代から現代の分子生物学にいたるまで、著者独特の「メタファー学」の観点から分析する刺激的な試み。「われわれは何を知りたかったのか」、ガリレオ、スピノザ、カント、デカルト、ライプニッツ、ゲーテ、フロイトなど多彩な人物の「欲求の連続性」を示すエピソードを紹介しつつ、「人間の生における解釈学的基本状況」(ガダマー)である世界の読解可能性のメタファーの意味を説き明かす。


[4229] RE: 投稿者:augustus 投稿日:2005/11/13(Sun) 21:02

◎苦力さん

> 30代半ばにして、あのように濃い内容の本を執筆できるわけです
> から、欧米の教養レベルでの古代ローマ史の充実振りに、ただ
> ただ溜息が出るだけですね。
子供の頃から慣れ親しんでいる人たちとは、ベースが違いますよね。


◎DSSSMさん

フォローありがとうございます。ラテン語の長音、短音のことは私は全然わからないので助かります。


◎高島賢治さん

> その辺の日本での軍事アレルギーが無くならない限り、
> 差は埋まらないと思います。
確かに軍事的なことを書いた本は少ないような感じですよね。オスプレー社の本の翻訳もあまり進まないようだし。


◎Breezeさん

はじめまして。

> 京大出版の西洋古典叢書のほうを購入しましたが、全巻が
> 完結するには、まだまだ相当時間を要するようです。
時間がかかるのは仕方がないと思いますが、途中でとん挫したりしないように願いたいものです。

> 龍溪書舎のポリュビオス第一冊は何巻までが訳出されているのでしょうか?
ネット上にも情報がありませんね。Amazon にも出てないようだし。


◎宮さん

はじめまして。

> 私、ローマ人で言うと奴隷がやってるっぽい仕事をしてるものですから、
私の仕事もローマ時代では社会的地位の低い人たちの仕事だったりします。(^^;



[4228] 山の上 投稿者: 投稿日:2005/11/13(Sun) 14:23

こんにちは。私は「ローマ人の物語」を読んでローマに興味を持ったんですけど、私、ローマ人で言うと奴隷がやってるっぽい仕事をしてるものですから、なんか政治家の考えとか知ってもあんまり生活に役立たないんですけど、面白いですやね。歴史と政治に翻弄される庶民ですもの。悔しいから、読んでるんですやね。


[4227] はじめまして 投稿者: 投稿日:2005/11/13(Sun) 10:49

こんにちは。宮と申します。いつも楽しく拝見させていただいています。まずはお礼まで。


[4227] はじめまして 投稿者: 投稿日:2005/11/13(Sun) 10:49

こんにちは。宮と申します。いつも楽しく拝見させていただいています。まずはお礼まで。


[4227] はじめまして 投稿者: 投稿日:2005/11/13(Sun) 10:49

こんにちは。宮と申します。いつも楽しく拝見させていただいています。まずはお礼まで。


[4227] はじめまして 投稿者: 投稿日:2005/11/13(Sun) 10:49

こんにちは。宮と申します。いつも楽しく拝見させていただいています。まずはお礼まで。


[4227] はじめまして 投稿者: 投稿日:2005/11/13(Sun) 10:49

こんにちは。宮と申します。いつも楽しく拝見させていただいています。まずはお礼まで。


[4226] Re[4225]: ポリュビオスの邦訳書 投稿者:DSSSM 投稿日:2005/11/13(Sun) 07:11

父達よ、新たに加わった者達よ

 Breezeさん

 私も龍溪書舎版のやつをチェックしてみたいと思ってでっかい本屋に聞いてみて、宣伝用のチラシも送ってもらったりしたんですが、そのチラシにもページの体裁や記述例については載ってなくて推薦の辞とかばかりででっかい本屋にも置いてなく、判定できないので、西洋古典叢書のを買って、龍溪書舎版のはあきらめてしまいました。

 私も、もし龍溪書舎版のについて知っている人がいたら、聞いてみたいです。もっとも、金はないですけどね〜(¨;)

 なお、カルタゴは滅ぼさねばならない!

                    DEVS SIVE SVBSTANTIA SIVE MATVRA

http://cwaweb.bai.ne.jp/~dsssm/


[4226] Re[4225]: ポリュビオスの邦訳書 投稿者:DSSSM 投稿日:2005/11/13(Sun) 07:11

父達よ、新たに加わった者達よ

 Breezeさん

 私も龍溪書舎版のやつをチェックしてみたいと思ってでっかい本屋に聞いてみて、宣伝用のチラシも送ってもらったりしたんですが、そのチラシにもページの体裁や記述例については載ってなくて推薦の辞とかばかりででっかい本屋にも置いてなく、判定できないので、西洋古典叢書のを買って、龍溪書舎版のはあきらめてしまいました。

 私も、もし龍溪書舎版のについて知っている人がいたら、聞いてみたいです。もっとも、金はないですけどね〜(¨;)

 なお、カルタゴは滅ぼさねばならない!

                    DEVS SIVE SVBSTANTIA SIVE MATVRA

http://cwaweb.bai.ne.jp/~dsssm/


[4225] ポリュビオスの邦訳書 投稿者:Breeze 投稿日:2005/11/12(Sat) 09:47

皆様方、いろいろと有り難う御座居ました。
あつく御礼申し上げます。

 さて、今度はポリュビオスの史書に就いての質問です。
西洋古典叢書と龍溪書舎版(全3冊)との二種の邦訳本が上梓されつつありますが、どちらがお薦めでしょうか?
 わたくし個人は、龍溪書舎から刊行されている事を知らなかったので、京大出版の西洋古典叢書のほうを購入しましたが、全巻が完結するには、まだまだ相当時間を要するようです。
 もちろん、龍溪書舎のほうも同様で、書舗にてアイリアーノスの『動物誌』を購入予約して以来、既に数年以上待たされている次第。したがって、ポリュビオスの場合も翻訳が完了する迄には相当の歳月を待たされるに相違ないと覚悟しておかなければならないかも知れませんね。

 なお、龍溪書舎のポリュビオス第一冊は何巻までが訳出されているのでしょうか?
御存知の方々、お知らせ頂ければ幸甚です。
どうぞ宜しく。


[4224] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/11/11(Fri) 18:33

下記書籍が11月以降刊行予定。
●『事典 古代の発明』 東洋書林
 http://www.toyoshorin.co.jp/images/ancientS.jpg
 【高島の蛇足コメント】写真から見る限り、「Ancient Inventions」という書籍の翻訳と思われる。

http://www.amazon.com/exec/obidos/tg/detail/-/0345401026/qid=1131692572/sr=1-1/ref=sr_1_1/102-3375505-1968134?v=glance&s=books


http://images-jp.amazon.com/images/P/0345364767.01.MZZZZZZZ.jpghttp://www.amazon.com/exec/obidos/tg/detail/-/0345364767/qid=1131692572/sr=12-1/102-3375505-1968134?v=glance&s=books


[4223] Re[4220]: ラテン語の母音の長短に関して 投稿者:DSSSM 投稿日:2005/11/10(Thu) 22:48

父達よ、新たに加わった者達よ

 Breezeさん

 Narboは、羅和辞典だと「ナールボー」の様ですが、それ以上は私には良く分かりません。

 ただ、人名に関して思うのは、私が見聞きした範囲では、「長音や促音(あるいは小さいル)を全部は正しく表記しきれない(史料の不足)」及び「長音や促音を表記していると煩雑になる(アーフリカーヌスとかナーシーカとか、正直うっとおしい)」ということのため、「すべての長音や促音を無視する(ただし「ローマ」だけは例外とする)」あるいは「カトーなどの慣例的に良く通用しているものを除いて長音や促音を無視する」という方法で表記している本が多いのだと思われます(上記の様な事情を結構詳しく述べた記述のある本があったと思うのですが、今思い出せません。理由なしで単に「長音などは無視した」と断り書きしている本は結構あると思います)。

 もちろん、時代による変遷や、あるいは学者による説の違いによってそれらの長音などの表記が異なっている可能性もあるとは思いますが、それら二つのパターンに関する記述を私は見たことないです。

 古い本?(岩波の『プルターク英雄伝』や鈴木一州氏の『ローマ史建設以来の歴史』など)は、長音などを完全に表記していこうとしていると思われますが、それらの資料間で表記が一致しない事はあります。最近の本では、大体長音は無視している様に思われます。

 私が調べた範囲で、正しいと思われる人名の発音に関して、http://cwaweb.bai.ne.jp/~dsssm/nomina.htmlを参考にしていただければ幸いです。また、「ここは違うのでは?」という事がありましたら、指摘していただたら大変ありがたいです。

 なお、カルタゴは滅ぼさねばならない!

                    DEVS SIVE SVBSTANTIA SIVE MATVRA


[4222] Re[4220]: ラテン語の母音の長短に関して 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/11/10(Thu) 21:37

Breezeさん、はじめまして。ラテン語に関しては下記メーリングリスト(京都大学学術出版会の西洋古典叢書の翻訳もされておられる山下太郎先生が主宰)に加入されて、質問される方がより高度な回答が期待できると思います。
 http://www.kitashirakawa.jp/~taro/ml.html


[4221] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/11/10(Thu) 21:23

下記書籍が既刊。

●『美の歴史』
東洋書林
ウンベルト・エーコ著
植松靖夫監訳 川野美也子訳
B5変型・438頁
\8,400<税込>
 
<美>とはなにか?絶対かつ完璧な<美>は存在するのか?<真>や<善>、<聖>との関係は?古代ギリシア・ローマ時代から現代まで、絵画・彫刻・音楽・文学・哲学・数学・天文学・神学、そして現代のポップアートにいたるあらゆる知的遺産を渉猟し、西洋人の<美>の観念の変遷を考察。美しい図版とともに現代の”知の巨人”エーコによって導かれる、めくるめく陶酔の世界!
<著者>1932年北イタリア・アレッサンドリアに生れる。ボローニャ大学教授(記号論)。80年、初の小説「薔薇の名前」が世界的なベストセラー。
 http://www.toyoshorin.co.jp/detail.php?isbn=4887217048


下記書籍が既刊。情報を追加して再掲。

●『古代ローマ軍団大百科』
東洋書林
エイドリアン・ゴールズワーシー著
池田裕・古畑正富・池田太郎訳
B5・224頁  \13,650<税込>
 
<ローマの平和>を支えた軍団のすべて。プロフェッショナルに徹し、過酷なまでに統制がとれ、近代の軍隊に通じるほど高度に組織化され、非常なまでに勝利を追及した男たちの、戦いと日常生活を詳述。


下記書籍が12月2日刊行予定。情報を追加して再掲。

●『初期ユダヤ教の実像』 新教出版社 土岐健治 予価 \2,100<税込>
 イエス時代のユダヤ教は一般に「初期ユダヤ教」と呼ばれているが、その実像は以外に知られていない。新約聖書が主要な情報源であるが、そこに記されているファリサイ派やサドカイ派の像はあくまでも初代教会の視点から解釈された姿であり、多くの誇張や歪曲も含まれている。また、イエス時代より数世紀後のラビ文献をさかのぼって適用するなど、ずさんな資料操作がいまだに学会でも行なわれている。本書は、そうした通弊を廃し、同時代のユダヤ教文献を博捜し、可能な限り初期ユダヤ教の実像に迫ろうとした著者ならではの労作である。イエスやパウロが、何に対してどのような新しい主張を唱えたのかを理解するために、必須の知見を提供してくれるであろう。
<著者>http://gensha.hit-u.ac.jp/Japanese/faculty/toki-j.htm


下記書籍が12月15日刊行予定。

●『ロゴス・エートス・パトス 使徒言行録の演説の研究』 新教出版社 原口尚彰 予価 \4,935<税込>
 使徒言行録にはペトロやパウロらの数多くの演説が記されている。その特質を浮彫りにする、国際的にも先端的な研究成果。タイトルにあるロゴス・エートス・パトスとは、何をもって聴衆に訴え・聴衆を説得するかに着目した際に浮かび上がる論証の三側面。それぞれ、論理・人格・感情をしめす。
<著者>1977年3月東京大学法学部卒業。1979年3月日本ルーテル神学大学卒業。1982年3月同神学校卒業。1991年6月シカゴ・ルーテル神学校より神学博士号取得。1996年4月より2000年3月迄聖和大学人文学部助教授(新約聖書学担当)。2000年4月より東北学院大学文学部教授(新約聖書学担当)


[4221] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/11/10(Thu) 21:23

下記書籍が既刊。

●『美の歴史』
東洋書林
ウンベルト・エーコ著
植松靖夫監訳 川野美也子訳
B5変型・438頁
\8,400<税込>
 
<美>とはなにか?絶対かつ完璧な<美>は存在するのか?<真>や<善>、<聖>との関係は?古代ギリシア・ローマ時代から現代まで、絵画・彫刻・音楽・文学・哲学・数学・天文学・神学、そして現代のポップアートにいたるあらゆる知的遺産を渉猟し、西洋人の<美>の観念の変遷を考察。美しい図版とともに現代の”知の巨人”エーコによって導かれる、めくるめく陶酔の世界!
<著者>1932年北イタリア・アレッサンドリアに生れる。ボローニャ大学教授(記号論)。80年、初の小説「薔薇の名前」が世界的なベストセラー。
 http://www.toyoshorin.co.jp/detail.php?isbn=4887217048


下記書籍が既刊。情報を追加して再掲。

●『古代ローマ軍団大百科』
東洋書林
エイドリアン・ゴールズワーシー著
池田裕・古畑正富・池田太郎訳
B5・224頁  \13,650<税込>
 
<ローマの平和>を支えた軍団のすべて。プロフェッショナルに徹し、過酷なまでに統制がとれ、近代の軍隊に通じるほど高度に組織化され、非常なまでに勝利を追及した男たちの、戦いと日常生活を詳述。


下記書籍が12月2日刊行予定。情報を追加して再掲。

●『初期ユダヤ教の実像』 新教出版社 土岐健治 予価 \2,100<税込>
 イエス時代のユダヤ教は一般に「初期ユダヤ教」と呼ばれているが、その実像は以外に知られていない。新約聖書が主要な情報源であるが、そこに記されているファリサイ派やサドカイ派の像はあくまでも初代教会の視点から解釈された姿であり、多くの誇張や歪曲も含まれている。また、イエス時代より数世紀後のラビ文献をさかのぼって適用するなど、ずさんな資料操作がいまだに学会でも行なわれている。本書は、そうした通弊を廃し、同時代のユダヤ教文献を博捜し、可能な限り初期ユダヤ教の実像に迫ろうとした著者ならではの労作である。イエスやパウロが、何に対してどのような新しい主張を唱えたのかを理解するために、必須の知見を提供してくれるであろう。
<著者>http://gensha.hit-u.ac.jp/Japanese/faculty/toki-j.htm


下記書籍が12月15日刊行予定。

●『ロゴス・エートス・パトス 使徒言行録の演説の研究』 新教出版社 原口尚彰 予価 \4,935<税込>
 使徒言行録にはペトロやパウロらの数多くの演説が記されている。その特質を浮彫りにする、国際的にも先端的な研究成果。タイトルにあるロゴス・エートス・パトスとは、何をもって聴衆に訴え・聴衆を説得するかに着目した際に浮かび上がる論証の三側面。それぞれ、論理・人格・感情をしめす。
<著者>1977年3月東京大学法学部卒業。1979年3月日本ルーテル神学大学卒業。1982年3月同神学校卒業。1991年6月シカゴ・ルーテル神学校より神学博士号取得。1996年4月より2000年3月迄聖和大学人文学部助教授(新約聖書学担当)。2000年4月より東北学院大学文学部教授(新約聖書学担当)


[4221] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/11/10(Thu) 21:23

下記書籍が既刊。

●『美の歴史』
東洋書林
ウンベルト・エーコ著
植松靖夫監訳 川野美也子訳
B5変型・438頁
\8,400<税込>
 
<美>とはなにか?絶対かつ完璧な<美>は存在するのか?<真>や<善>、<聖>との関係は?古代ギリシア・ローマ時代から現代まで、絵画・彫刻・音楽・文学・哲学・数学・天文学・神学、そして現代のポップアートにいたるあらゆる知的遺産を渉猟し、西洋人の<美>の観念の変遷を考察。美しい図版とともに現代の”知の巨人”エーコによって導かれる、めくるめく陶酔の世界!
<著者>1932年北イタリア・アレッサンドリアに生れる。ボローニャ大学教授(記号論)。80年、初の小説「薔薇の名前」が世界的なベストセラー。
 http://www.toyoshorin.co.jp/detail.php?isbn=4887217048


下記書籍が既刊。情報を追加して再掲。

●『古代ローマ軍団大百科』
東洋書林
エイドリアン・ゴールズワーシー著
池田裕・古畑正富・池田太郎訳
B5・224頁  \13,650<税込>
 
<ローマの平和>を支えた軍団のすべて。プロフェッショナルに徹し、過酷なまでに統制がとれ、近代の軍隊に通じるほど高度に組織化され、非常なまでに勝利を追及した男たちの、戦いと日常生活を詳述。


下記書籍が12月2日刊行予定。情報を追加して再掲。

●『初期ユダヤ教の実像』 新教出版社 土岐健治 予価 \2,100<税込>
 イエス時代のユダヤ教は一般に「初期ユダヤ教」と呼ばれているが、その実像は以外に知られていない。新約聖書が主要な情報源であるが、そこに記されているファリサイ派やサドカイ派の像はあくまでも初代教会の視点から解釈された姿であり、多くの誇張や歪曲も含まれている。また、イエス時代より数世紀後のラビ文献をさかのぼって適用するなど、ずさんな資料操作がいまだに学会でも行なわれている。本書は、そうした通弊を廃し、同時代のユダヤ教文献を博捜し、可能な限り初期ユダヤ教の実像に迫ろうとした著者ならではの労作である。イエスやパウロが、何に対してどのような新しい主張を唱えたのかを理解するために、必須の知見を提供してくれるであろう。
<著者>http://gensha.hit-u.ac.jp/Japanese/faculty/toki-j.htm


下記書籍が12月15日刊行予定。

●『ロゴス・エートス・パトス 使徒言行録の演説の研究』 新教出版社 原口尚彰 予価 \4,935<税込>
 使徒言行録にはペトロやパウロらの数多くの演説が記されている。その特質を浮彫りにする、国際的にも先端的な研究成果。タイトルにあるロゴス・エートス・パトスとは、何をもって聴衆に訴え・聴衆を説得するかに着目した際に浮かび上がる論証の三側面。それぞれ、論理・人格・感情をしめす。
<著者>1977年3月東京大学法学部卒業。1979年3月日本ルーテル神学大学卒業。1982年3月同神学校卒業。1991年6月シカゴ・ルーテル神学校より神学博士号取得。1996年4月より2000年3月迄聖和大学人文学部助教授(新約聖書学担当)。2000年4月より東北学院大学文学部教授(新約聖書学担当)


[4220] ラテン語の母音の長短に関して 投稿者:Breeze 投稿日:2005/11/10(Thu) 14:37

ラテン語の母音の長短に関して御伺いしたい事があります。
たとえば、現在のフランスのナルボンヌのラテン語名の
NARBOは「ナールボー」と記す辞書や「ナルボー」とする辞書など
同じOxford版でも区々ですが、いづれが正しいと御考えでしょうか?
同様に、人名の“Publius”や“Quintus”の場合も、或る学者は
「プーブリウス」や「クィーントゥス」としているのに反して、
別の学者は「プブリウス」や「クィントゥス」と記して居ます。
時代によって母音の長短や発音が変化するのは当然ですが、
キケローらの活躍した古典期ローマに於ける発音としては、
上記の中で、いづれが正しいと御考えで御座居ましょうか?
識者の方々の御意見をお聞かせ戴き度う願い上げます。


[4219] Re[4217]:4210 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/11/09(Wed) 18:35

||30代半ばにして、あのように濃い内容の本を執筆できるわけですから、欧米の教養レベルでの古代ローマ史の充実振りに、ただただ溜息が出るだけですね。

確かにそうなんですが、日本の出版界・学会では軍事関係は最近まで敬遠・冷遇されていたようで、軍事専門家と言うより軍事オタクとみられ、「危ない人」と思われる事も多いようなので、その辺の日本での軍事アレルギーが無くならない限り、差は埋まらないと思います。


[4218] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/11/09(Wed) 15:01

下記書籍が既刊。情報を追加して再掲。

●『古代ローマ軍団大百科』
東洋書林 
エイドリアン・ゴールズワーシー著 池田裕・古畑正富・池田太郎訳 
B5・224頁  \13,650<税込>
 <著者>1969年生まれ。オックスフォード大学セント・ジョンズ・カレッジに学ぶ(Ph.D)。古代ローマ軍事史の専門家。



下記書籍が11月上旬刊行予定。

●『ナポリのマラドーナ イタリアにおける「南」とは何か』
山川出版社 
北村暁夫 
予価 \1,365<税込>
 1990年、ナポリで行われたアルゼンチンとのWカップ準決勝。なぜ、サッカーを超えて国家分裂の危機として人々の関心を集めたのか。


下記書籍が11月下旬刊行予定。

●『体当たり〜なイタリア極楽生活のすすめ』
実業之日本社 
朝岡なおめ 
予価 \1,470<税込>
 なお〜めお姉さまの爆笑イタリアエッセイがパワーアップ。旅行とは違う「イタリア生活」を著者の体当たり体験で徹底指南。会話も充実。


下記書籍が12月上旬刊行予定。

●『文明崩壊(仮題) 上・下』
http://images-jp.amazon.com/images/P/4794214650.09.MZZZZZZZ.jpg草思社 
ジャレド・ダイアモンド著 楡井浩一訳 
予価 各 \2,310<税込>
 ピュリッツァー賞『銃・病原菌・鉄』の著者が、再び世に問う2006年全米ベストセラー。文明の繁栄には崩壊の芽が内包されている。歴史の盛衰サイクルの壮大な謎に迫る!イースター島、マヤ文明、中国…文明の繁栄は環境に負荷を与え、やがてそれが跳ね返って崩壊が始まる。文明盛衰のサイクルの秘密に世界史のさまざまな事例を綿密に分析することで迫る。環境危機をたくみに乗り越えた例として江戸時代の日本も紹介。グローバル世界において最も重要なテーマをスリリングに解明。
 <主な内容>□□イースター島の黄昏□□マヤ文明の崩壊□□バイキングの行方□□グリーンランドの盛衰□□江戸時代の環境保全策□□ルワンダの大量虐殺□□揺れ動く巨人、中国□□搾取されるオーストラリア□□企業活動と環境負荷□□現代世界の向かう先


[4217] Re:4210 投稿者:苦力 投稿日:2005/11/09(Wed) 12:12

>ある程度期待できる人ではありますね。
30代半ばにして、あのように濃い内容の本を執筆できるわけですから、欧米の教養レベルでの古代ローマ史の充実振りに、ただただ溜息が出るだけですね。

>価格はある程度仕方ないですね。刊行される事を喜びたいと思います。
まぁ、高島さんのおっしゃるとおりなんですけどね……(V)^\^;(V)
今朝早く発注しました。あとは何とか遣り繰りしないと……(V)^\^;(V)



[4216] Re[4215]: RE: 投稿者:DSSSM 投稿日:2005/11/08(Tue) 23:05

父達よ、新たに加わった者達よ

 augustusさん

 ははぁ〜、なるほど。英語のWikipediaに頼るという方法があったんですね……。他にもいっぱい項目がありそうだし、英語が読めそうな程度の難易度なので、かなり使えそうですね! すごくいい事を教えて貰いました。大感謝です。

 訳や、本との相違点は、うち(http://cwaweb.bai.ne.jp/~dsssm/)の掲示板の方で詰めさせてもらおうと思います。本当にありがとうございました。

 なお、カルタゴは滅ぼさねばならない!

                    DEVS SIVE SVBSTANTIA SIVE MATVRA


[4215] RE: 投稿者:augustus 投稿日:2005/11/08(Tue) 21:26

◎DSSSMさん

いつもながら詳しく調べていらっしゃいますね。

私では分からないので例によって google に尋ねると Wikipedia に情報があることが分かりました。
BC34年の補欠執政官 Aemilius Lepidus Paullus はBC22年にケンソルになっているようです。
http://en.wikipedia.org/wiki/Aemilius_Lepidus_Paullus
http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_censors


◎高島賢治さん

>『数』
結構難しい内容まで取り扱っているようですね。面白いところではあるんですが。



[古代ローマトップページへ] [掲示板へ戻る]