古代ローマBBS 過去ログ39

[3835] お勧めのローマ本 投稿者:augustus 投稿日:2005/05/12(Thu) 21:08

◎こうやさん
はじめまして。
ローマ関係の面白い本はたくさんありますが、2冊だけ挙げさせていただこうと思います。

●古代ローマを知る事典
長谷川 岳男, 樋脇 博敏 (著)
価格: ¥2,940 (税込)
東京堂出版(2004/09)
事典と銘打っていますが、用語を知るための本ではありません。社会や経済、人口、寿命といった興味深いテーマいくつかについて、結論だけでなく、どのようにしてそういう推論が得られるのかも含めて解説してくれています。素晴らしい一冊で、全てのローマファンにお勧めしたいです。

●ローマ帝国
岩波ジュニア新書 (488)
青柳 正規 (著)
価格: ¥819 (税込)
岩波書店(2004/11)
ジュニア新書の中に入っていますが、大人が読むのにも適したしっかりした本です。ローマの歴史を手軽に概観できます。

他の皆さんもぜひお薦めの本を紹介して下さい。皆さんそれぞれ得意分野で「これが最高!」って本をご存じではありませんか?



[3834] はじめまして 投稿者:こうや 投稿日:2005/05/12(Thu) 13:29

塩野先生の著作を読み始めてはまってしまいました。
いまローマ人の歴史で14巻目のアウグストゥスの頃です。ただ年表でなく、斯くも鋭く、且つあたかもその人物がそばに本当に居るようなきになって大変おもしろいです。
何かもっと理解を深められるような著作があれば教えていただけるとありがたいです。


[3833] 既刊情報 投稿者:augustus 投稿日:2005/05/10(Tue) 20:24

●遺された七不思議35の謎 青春文庫
歴史の謎研究会
¥580 (税込)
青春出版社(2005/05)


[3832] 既刊情報 投稿者:augustus 投稿日:2005/05/08(Sun) 08:54

●オリンピア祭―古代オリンピック
堀口 正弘 (著)
価格: ¥1,050 (税込)
近代文芸社(2005/05)


●古代エジプトを知る事典
吉村 作治 (編集)
価格: ¥2,625 (税込)
東京堂出版(2005/04)



[3831] Re[3830]: 『カエサル』 投稿者:augustus 投稿日:2005/05/06(Fri) 21:36

◎松尾秀一さん

探し求めていらっしゃった本の入手おめでとうございます。20年来の悲願の成就となればうれしさもひとしおでしょうね。

実際にお読みになって面白い内容を発見されましたらぜひ書き込んでください。


[3830] 『カエサル』 投稿者:松尾秀一 投稿日:2005/05/05(Thu) 01:37

高島様・augustus様

 ご無沙汰いたしております。”インペラートル”の表記に関する投稿以来の投稿です・・・。
 高島様はお具合は如何でしょうか?
 augustus様 既刊情報・・・重宝いたしております。

 さて、今回投稿させていただいたのは、予てより探し求めておりました、書籍『カエサル』M・ゲルツァー著 長谷川
博隆訳を先日とうとう入手することができた・・・という報告とご協力のお礼のためです。
 こちらの掲示板に探求へのご協力依頼をかけ、いろいろご教示いただいて以来、約半年、毎日毎日・来る日も来る日も
お教えいただいた古書検索サイトにおいて”カエサル”をキーワードに検索をかけ続けて、今日、やっと20年来の希望
が成就しました。思えば、探求し続けて約20年・・・諦めかけていた・・・というよりあまりに長期であったため殆ど
諦めていた積年の夢が叶った喜びは言葉に尽くせません。特に、こちらの掲示板において、お教えいただいた”方法”
と”根気”によって、その方法をとり始めてわずか半年で、
探求本2冊を入手できたことに感謝の気持ちで一杯です。
 この場をお借りして、高島様・augustus様をはじめご教示・ご支援下さった方々に改めて御礼申し上げます。
 ありがとうございました。


[3829] ページ更新 投稿者:augustus 投稿日:2005/04/29(Fri) 18:35

ローマコインのハドリアヌスの項目にコインを1枚追加しました。髭が印象的なコインです。


[3828] 既刊情報 投稿者:augustus 投稿日:2005/04/29(Fri) 10:05

●古代ギリシア史における帝国と都市―ペルシア・アテナイ・スパルタ
中井 義明 (著)
MINERVA西洋史ライブラリー (64)
価格: ¥6,300 (税込)
ミネルヴァ書房 (2005/03)


●初期ストア派断片集 (4)
西洋古典叢書
クリュシッポス(著), 中川 純男,山口 義久(翻訳)
価格: ¥3,675 (税込)
京都大学学術出版会 (2005/03)


●動物部分論・動物運動論・動物進行論
西洋古典叢書
アリストテレス(著), 坂下 浩司
価格: ¥4,725 (税込)
京都大学学術出版会(2005/02)


●アテナイ人の国家
名著/古典籍文庫―岩波文庫復刻版
アリストテレス (著), 原 随園
価格: ¥4,095 (税込)
一穂社 (2005/02)


●イーリアス (上・中・下)
名著/古典籍文庫―岩波文庫復刻版
ホメーロス (著), 呉 茂一
価格: ¥4,095、 ¥5,040、 ¥5,145 (税込)
一穂社(2005/02)


●オデュッセイアー (上・下)
名著/古典籍文庫―岩波文庫復刻版
ホメーロス (著), 呉 茂一
価格:¥5,145 、 ¥5,040 (税込)
一穂社(2005/02)



[3827] Re: アウレリアヌス帝の布告 投稿者:augustus 投稿日:2005/04/29(Fri) 10:04

◎DSSSMさん

難しそうな問題ですね。

> アウレリアヌス帝が出したという「帝国の全都市に対し、
> 城壁を築き自力防衛に当たるべし」という布告についてで
心当たりをチェックしてみました。
古代ローマ人名事典, ローマ帝国衰亡史, Historia Augusta, OCD を眺めてみましたが、残念ながら、該当の記述は発見できませんでした。

というわけで、どなたか、他に心当たりのある方いらっしゃいましたらよろしくお願いします。


[3826] アウレリアヌス帝の布告 投稿者:DSSSM(松浦豊) 投稿日:2005/04/28(Thu) 07:18

父達よ、新たに加わった者達よ


 軍人皇帝時代のアウレリアヌス帝の布告について、ある方から問い合わせがあったんですが私では分からなかったので、どなたか分かる人がいましたらぜひ教えて下さい。

 知りたいのは、アウレリアヌス帝が出したという「帝国の全都市に対し、城壁を築き自力防衛に当たるべし」という布告についてで、この布告に関して裏を取ると言いますか、この布告に関する詳しい話や文献に関して分かりましたら教えて下さい。


 私がこの布告の存在に関して見たのは、『ローマの歴史』(中公文庫 I・モンタネッリ)のP346(これは古い版のページ数で、新しい版では違うかもしれません)のものだけです。以下のもの。

「……この勝利で破局を乗り切ったのではなく、いったん回避したに過ぎぬことを、
よく知っていたアウレリアヌスは、帝国の全都市に対し、城壁を築き自力防衛に当た
るべし、と布告する。中央権力が自発的に退位したわけで、ローマの死と中世の開幕
を告知する事となる。……」


 私は帝政ローマに関する本をほとんど手放してしまったんですが、手持ちの『ローマ皇帝歴代誌』(創元社 クリス・スカー)には、この布告については言及されていませんでした。

 どうぞよろしくお願いします〜。


 なお、カルタゴは滅ぼさねばならない!

                    DEVS SIVE SVBSTANTIA SIVE MATVRA

http://cwaweb.bai.ne.jp/~dsssm/


[3825] RE: 投稿者:augustus 投稿日:2005/04/24(Sun) 10:58

◎DSSSMさん

> モムゼンの『ローマの歴史』が出ていることが分かったので
> 買ってきました。
素早いですね。私は近所のようやく本屋さんに注文を入れたところです。

> 毀誉褒貶が色々あるみたいですが、できるだけ自分の中で生かして
> 読めればと思います。
そうですね。その後の研究で否定されている部分も多いでしょうし、ちゃんと読むのはなかなか大変そうですね。


◎greenhatさん

greenhatさんも素早いですね。読み終わったら感想などもよろしくです。



[3824] モムゼン 投稿者:greenhat 投稿日:2005/04/22(Fri) 19:59

今日、モムゼンのローマの歴史がきました。
読むのは確かに大変そうです。


[3823] Re[3822]: 既刊情報 投稿者:DSSSM(松浦豊) 投稿日:2005/04/21(Thu) 22:24

父達よ、新たに加わった者達よ

 モムゼンの『ローマの歴史』が出ていることが分かったので買ってきました。字が多くて重いです。

 訳者解説を読んでいると、毀誉褒貶が色々あるみたいですが、できるだけ自分の中で生かして読めればと思います。


 なお、カルタゴは滅ぼさねばならない!

                    DEVS SIVE SVBSTANTIA SIVE MATVRA

http://cwaweb.bai.ne.jp/~dsssm/


[3822] 既刊情報 投稿者:augustus 投稿日:2005/04/19(Tue) 05:42

●モムゼン ローマの歴史 第一巻 ローマの成立
Theodor Mommsen (著), 長谷川 博隆(訳)
¥6,300 (税込)
名古屋大学出版会 (2005/04)
http://www.unp.or.jp/ISBN/ISBN4-8158-0505-9.html


●モムゼン ローマの歴史 第二巻 地中海の覇者へ
Theodor Mommsen (著), 長谷川 博隆(訳)
¥6,300 (税込)
名古屋大学出版会 (2005/04)
http://www.unp.or.jp/ISBN/ISBN4-8158-0506-7.html


残りの2巻も2007年までに出版される予定。
>   第三巻 革新と復古 2006年発売予定
>   第四巻 カエサルの時代 2007年発売予定


[3821] RE: 投稿者:augustus 投稿日:2005/04/17(Sun) 08:20

◎ゆきさん

お役に立てて幸いです。

> 早速目を通してみようと思います。なかなか暇がないですが・・・
そうですね。私も含めて現代人は忙しいですから。
読み終わったら読後感など書き込んでいただけると話題が広がって嬉しいです。


◎AKIRA.Mさん

教皇と皇帝の関係については難しい話なんでとりあえず脇においておきますが、コンスタンティヌスがキリスト教を敵として扱わず、むしろ上手に利用したのはその後の歴史を大きく変えたわけで、そういう意味ではまさしくAKIRA.Mさんが仰るとおりコンスタンティヌスは改造者と言えると思います。公会議などもその後ずっと続くことになるし、コンスタンティヌスは大きな仕事をしましたね。

ビザンツでも皇帝の権威の出所は少なくとも建前上は市民だったと思います。その建前を維持するためデーモス(市民)と呼ばれる役人を雇って即位式のときに市民の歓呼をさせていたりします。とっても妙な制度ですよね。(^^

> モムゼンの本を地震の震源が近くにあった福岡市まで
> 買いに行こうかどうしようかとまだ迷ってます。
地震が心配なら、お近くの本屋さんに取り寄せてもらうという手もありそうですね。amazon.co.jp も便利です。(まだ、amazon のリストにモムゼンは載っていないようですけど。)



[3820] 中興の祖と言うより改造者 投稿者:AKIRA.M 投稿日:2005/04/15(Fri) 23:30

2004年版『ローマ人の物語]V」読み終えて、1月ほど、先日ローマ法王がなくなられて、ローマがTV中継に出てましたが、
コンスタンチヌス1世の頃にさかのぼる体制の後継者でもあったわけですね。
コンスタンチヌス以後ローマ皇帝の権威の拠り所を市民の代表及び元老院の承認から、神に与えられたものとして以後1千年続くビザンチン帝国につながる体制を始めたと言う意味では、中興の祖ではなく 改革、あるいは改造者と見るほうが適当でしょうか。
モムゼンの本を地震の震源が近くにあった福岡市まで買いに行こうかどうしようかとまだ迷ってます。1冊目の資金のめどは付きそうですが。(^^;)北部九州で震度4や5は慣れなくてびっくりでした。


[3819] 無題 投稿者:ゆき 投稿日:2005/04/13(Wed) 03:38

augustusさん

髪をお手拭きにされる人はほんとにいたんですね!わかって良かった(^O^)
文献まで紹介してくださり、早速目を通してみようと思います。なかなか暇がないですが・・・
丁寧なご教授ありがとうございました!


[3818] 既刊情報 投稿者:augustus 投稿日:2005/04/10(Sun) 21:10

●ギリシャ神話と古典文学
神話学名著選集 (21)
佐々木 理(著)
ゆまに書房
¥ 11,550 (2005-03)


●希臘神話の新検討
神話学名著選集 (24)
松村 武雄(著)
ゆまに書房
¥ 15,750 (2005-03)


●古代希臘に於ける宗教的葛藤 (1)
神話学名著選集 (18)
松村 武雄(著)
ゆまに書房
¥ 16,800 (2005-03)


●古代希臘に於ける宗教的葛藤 (2)
神話学名著選集 (19)
松村 武雄(著)
ゆまに書房
¥ 19,950 (2005-03)


●ギリシャ神話集
講談社学術文庫 (1695)
ヒュギーヌス (著), 松田 治, 青山 照男
講談社
¥ 1,208 (2005-02)



[3817] 既刊情報 投稿者:augustus 投稿日:2005/04/10(Sun) 11:05

●古代ローマの人々―家族・教師・医師
早稲田大学オンデマンド出版シリーズ
小林 雅夫 (著)
早稲田大学文学部
価格: ¥1,575 (税込)
(2005/04)


●現代思想としてのギリシア哲学
ちくま学芸文庫
古東 哲明 (著)
筑摩書房
価格: ¥1,260 (税込)
(2005/04)


●ギリシアの陶画家クレイティアスの研究―紀元前6世紀前半におけるアッティカ黒像式陶器の展開
平山 東子 (著)
中央公論美術出版
価格: ¥37,800 (税込)
(2005/04)


●シャドウ・オブ・ローマ オフィシャルコンプリートガイド(仮)
カプコンオフィシャルブックス
価格: ¥1,500 (税込)
(2005/03/31)


●SHADOW OF ROME 完全攻略ガイド
CAPCOM完璧攻略シリーズ (54)
ブレインナビ (編集)
カプコン
価格: ¥1,575 (税込)
(2005/04)


●GLADIATOR -ROAD TO FREEDOM- コンプリートガイド
ブレインナビ (編集)
コーエー
価格: ¥1,680 (税込)
(2005/03/25)



[3816] RE: 投稿者:augustus 投稿日:2005/04/10(Sun) 10:39

○ユキさん

はじめまして。古代ローマに関心を寄せていただきありがとうございます。

> 古代ローマでは自分の髪を使ってお手拭き係のような
> 仕事をする男(奴隷かな?)がいたと聞きました
テレビの世界不思議発見あたりで紹介されていましたよね。

ペトロニウス著の「サテュリコン」の中には浴場で奴隷の髪を使って手を拭いている情景が書かれています。また、いろいろな詩にも髪を使って手を拭くことが書かれており、当時は普通の情景だったようです。

● トリマルキオの饗宴―逸楽と飽食のローマ文化
● 中公新書
● 青柳 正規 (著)
この本などが参考になると思います。


[3815] はじめまして☆ 投稿者:ユキ 投稿日:2005/04/10(Sun) 00:14

初めてこのページにおじゃまします☆というのも、どうしても知りたいことがあって・・・古代ローマでは自分の髪を使ってお手拭き係のような仕事をする男(奴隷かな?)がいたと聞きました。宴などで人々の手を拭くために、自らの長い髪を手ふきにされていたそうです。詳細を確かめたくていろいろ検索してみましたが、検索方法が悪いのか、それに関する記述を探すことは出来ませんでした。そんなとき、こちらのサイト様を見つけ、もし教えていただくことが出来たらと思い、かきこさせていただきました。augustusさんをはじめ、みなさん古代ローマに精通していらっしゃるようで、まだまだ初心者の私は尊敬するばかりです。この<おしぼり男>について、何かご存じでしたらご教授願いたいです。どうぞよろしくお願いしますm(__)m


[3814] RE: 投稿者:augustus 投稿日:2005/04/07(Thu) 21:16

○DSSSMさん

> 共和政ローマの平民各氏族のことをチェックしていくための
> 表が載っていたり、各政務官が親兄弟にどんな人物がいたかの
> チェック表があったりと、
面白そうですね。読み甲斐がありそうですね。私もとりあえず近所の本屋さんに注文を出しました。「少し暇が出来たら読もうリスト」がだんだん増えていきます。(^^;

> 4月はさらにモムゼンの2冊の本で12000円出さなければ
> ならないわけで、
とりあえずまだみたいですね。これも出たら必ず買おうと思っています。(ローマ本がたくさん出るのは嬉しいけど、お金がかかりますねえ。^^;)

> 外国語ができれば、自分の知りたいことはすでにいくらでも
> 一覧表の形で安く外国で売ってるんじゃないの?という気が
> するんですが
きっとそうですよね。英語が得意な人がうらやましいですよね。

> しかしそれでも、いくらか訳を続けていると、最初の頃よりは
> はるかにスムーズに訳せる様になってきた様に思います
学習効果がでてきてるわけですね。私もちょっと挑戦してみたい本はあるんですよね。いつかDSSSMさんを見習って一歩を踏み出そうと思います。



[3813] 高い本(でも至福) 投稿者:DSSSM(松浦豊) 投稿日:2005/04/04(Mon) 23:28

父達よ、新たに加わった者達よ


 この掲示板で『共和政ローマの寡頭政治体制』という本が出ている事を知って、「うおお!? それはかなり私にストライクな本なのでは?」と思って本屋に行って、内容をチェックし、買ってきました。

 ざっと見てみたところ、共和政ローマの平民各氏族のことをチェックしていくための表が載っていたり、各政務官が親兄弟にどんな人物がいたかのチェック表があったりと、「共和政ローマの各名門氏族の成員一覧」を作りたいと思っている私にとって非常に魅力的な本だな、と思いました。

 また、著者は1980年代以降の共和政ローマ史研究の潮流も(またもちろんそれ以前も)踏まえた上で記述しているという事なので、もっと昔(1960年代くらいまで?)の潮流ぐらいの事しか読んだことのない私としては、大変ありがたいことだなぁと思いました。

 しかし、こういう本を見るにつけても、外国語ができれば、自分の知りたいことはすでにいくらでも一覧表の形で安く外国で売ってるんじゃないの?という気がするんですが、しょうがないですかねぇ。研究者にとっては外国語が出来て当然なんでしょうけども、読めない人間にとっては四苦八苦しながらです(^_^; しかしそれでも、いくらか訳を続けていると、最初の頃よりははるかにスムーズに訳せる様になってきた様に思います(というか、最初なんにも分かってなかったわけですね(×_×))。


 ところで今回この本で7140円という予定外の出費となったんですが(同時に文庫クセジュの『古代ローマの日常生活』(999円)も買いましたが)、4月はさらにモムゼンの2冊の本で12000円出さなければならないわけで、まさしく大変な状況です。しかし以前ずっと古代ローマの本が「積ん読」になっていたのに比べれば、帝政期の本は人に譲って、共和政期の本だけを残してそれらを精読して自分なりのリストをそれで作って、その時間に「至福」を感じていられるので、むしろ有効な金の使い方をしているなぁ、と思います。

 なお、カルタゴは滅ぼさねばならない!

                    DEVS SIVE SVBSTANTIA SIVE MATVRA

http://cwaweb.bai.ne.jp/~dsssm/


[3812] 既刊情報 投稿者:augustus 投稿日:2005/04/02(Sat) 17:59

●古代ローマ生活誌
NHKシリーズ NHKカルチャーアワー・歴史再発見
樋脇 博敏 (著)
価格: ¥893 (税込)
(2005/03)


●共和政ローマの寡頭政治体制―ノビリタス支配の研究
MINERVA西洋史ライブラリー (65)
安井 萠 (著)
価格: ¥7,140 (税込)
(2005/03)


●古代ローマの日常生活
文庫クセジュ (885)
ピエール・グリマル (著)
価格: ¥999 (税込)
(2005/03)


●法律羅甸語文法―演習で学ぶローマ法から現代法までの解釈と手引きの基礎
佐藤 信夫 (著)
国際語学社
価格: ¥5,250 (税込)
(2005/03)


[3811] RE: 投稿者:augustus 投稿日:2005/04/02(Sat) 08:50

◎クラウディアさん

> なまじ、思い切った改革を行って結果が上手くいかないと、
> 特に何もしなかった人より叩かれる傾向があるのかもしれ
> ません。
改革に失敗すると何もしないより悪い結果になることが少なくないように思います。であれば、何もしない人よりも悪く言いたくなる気持ちもとってもよくわかります。(それが今もいろいろなところで改革を阻んでいる原因のひとつでしょうね。)

> ガリエヌスの騎兵改革の事については、もう少し考えを
> 整理してから書きますね。
楽しみに待っていますね。よろしくです。(^^)/


[3810] 無題 投稿者:クラウディア 投稿日:2005/04/02(Sat) 14:58

augustusさん、お返事ありがとうございます。

>アレクサンデル

そうですね、彼が従順な性格ゆえ、安定した統治が行うことができた面もあると思います。アレクサンデルは、エラガバルスのように奇矯な言動は全く見られない、極めて常識人でしたからね。なまじ、思い切った改革を行って結果が上手くいかないと、特に何もしなかった人より叩かれる傾向があるのかもしれません。ローマ皇帝って。騎兵改革を行って暗殺されたガリエヌスのように。ガリエヌスの騎兵改革の事については、もう少し考えを整理してから書きますね。



[3809] 既刊情報 投稿者:augustus 投稿日:2005/04/01(Fri) 17:21

●ローマ人盛衰原因論
名著/古典籍文庫―岩波文庫復刻版
モンテスキュー (著), 大岩 誠
価格: ¥3,360 (税込)
(2005/02)


●ラテン語と英語―より深く英語を理解するために
小山 次郎 (著)
価格: ¥1,260 (税込)
(2005/02)

第1章 ラテン語と英語
    1.系統関係
    2.借用関係
第2章 ラテン語の基礎知識
    1.ラテン語の文字と発音
    2.ラテン語の名詞
    3.ラテン語の形容詞
    4.ラテン語の動詞
第3章 ラテン語起源の英単語  


[3808] 既刊情報 投稿者:augustus 投稿日:2005/04/01(Fri) 16:39

高島賢治さんが入院されて新刊情報がとぎれています。その間の穴埋めにアマゾンで検索したものから既刊情報を書き込みたいと思います。
本の内容の詳しいことは書けません。高島賢治さんの回復を待ちましょう。


●皇帝ユスティニアヌス
文庫クセジュ (883)
ピエール・マラヴァル (著), 大月 康弘
価格: ¥999 (税込)
(2005/01)


●ローマが残した永遠の言葉―名言百選
生活人新書 (134)
価格: ¥693 (税込)
(2005/01)


[3807] アマゾンの書影の表示 投稿者:augustus 投稿日:2005/04/01(Fri) 00:35

掲示板に amazon.co.jp にある本の画像を表示する機能を追加しました。
新刊紹介や、書評などを投稿するのにぜひご利用ください。

amazon=本のISBNコード
とだけ書かれた行があるとアマゾンの書影を表示します。本は1冊だけでも、複数冊でも指定することもできます。
また、この画像をクリックするとアマゾンの該当の本のページにジャンプします。例を挙げます。
> ● 勝者の混迷(上・下)新潮文庫
> amazon=410118156X 4101181578
> 塩野七生著
> 塩野七生が共和政末期の混乱期を描いた作品。
と書くと以下のようになります。(行頭の > と空白は取り除いてください。)

● 勝者の混迷(上・下)新潮文庫
塩野七生著
塩野七生が共和政末期の混乱期を描いた作品。

アマゾンに該当の書影がないと no image という画像が表示されます。
なお、アマゾンの書影を使用するためにアマゾンアソシエイトに参加しています。


[3806] RE: 投稿者:augustus 投稿日:2005/04/01(Fri) 16:33

皆さん。超遅レスで申しわけありません。

◎真奈美さん

> 古代ローマ、新皇帝の陰謀で将軍から剣闘士に身を
> 落とした男性の復讐」−−だんせい?ここはやはり
> 「男」でないとしまらないのではなかろうか。
本当ですね。「男」と「男性」ではものすごく印象が変わります。どういう人が翻訳しているかわかりませんが、ものすごく忙しくて感覚の違いなど気にしてられないような状態なんでしょうかねえ。

> DVD映画で楽しむ世界史
世界史の先生などはテスト後の半端な時間によく映画を見せていたりします。史実に忠実かどうか多少問題がないわけではありませんが、面白い映画から世界史に興味をもつ人が増えることは重要ですね。


◎AKIRA.Mさん

>> 「グラディエーター」が放映されましたね。
> 出だしのダキア戦の場面は見逃しました。
あの出だしは視聴者を引きつけるでしょうね。ちなみに、私が好きなのは闘技場で戦車と戦う場面です。


◎クラウディアさん

> もう少し前の時代に生まれていたらウァレリアヌス・
> アレクサンデル・アウレリアヌスは見事に適応したん
> じゃないか
どれくらい前の時代を想定しているのかわかりませんけど、五賢帝の頃だったりしたら周りの優秀な補佐に頼っていて十分安定した統治が出来たでしょうね。
さらにもっと前のネロとかカリグラの頃だったら、無茶しないだけでも十分立派な皇帝だったかもしれません。

> しかし、皇帝としてはあまりにも性格が弱過ぎたような
> 気がします。
そうですね。あの時代の皇帝としては力不足だったんでしょうね。気の毒なことです。

> 私は彼の騎兵改革は、かなり評価していい事
> ではないかと思うのですが。
どんな改革ですか?よく知らないのでよろしくです。(^^


[3805] 書き忘れましたが 投稿者:クラウディア 投稿日:2005/03/23(Wed) 22:20

高島さん、病気にかかってしまわれたんですね。お体お大事に。


[3804] アレクサンデルって過大評価される傾向があるのでは? 投稿者:クラウディア 投稿日:2005/03/23(Wed) 22:12

アレクサンデル・セウェルスって、過大評価される傾向があるような気がするんですが・・・「迷走する帝国」のamazonのレビューでも、「もう少し前の時代に生まれていたらウァレリアヌス・アレクサンデル・アウレリアヌスは見事に適応したんじゃないか」というのがあって・・・それはどうかな?と私は思いました。確かに私も、アレクサンデルが誠実で真面目な人物だったのは認めますが。しかし、彼の善政には、有能な補佐のユリア・マエサやユリア・ママエアや法学者ウルピアヌスの力も大きかったと思うのですが・・・それはアレクサンデルも、愚かではなかったのでしょうが。


しかし、皇帝としてはあまりにも性格が弱過ぎたような気がします。ひきかえ、ガリエヌスは実際より低く評価される傾向があるような・・・私は彼の騎兵改革は、かなり評価していい事ではないかと思うのですが。


[3803] Re[3802]: 先日テレビで 投稿者:AKIRA.M 投稿日:2005/03/20(Sun) 21:42

> 「グラディエーター」が放映されましたね。

出だしのダキア戦の場面は見逃しました。途中を少し見ましたが、後半は見なくて「金八先生」を見てしまいました。映画ではローマ軍の装備や元老院議員の服装の方に興味がわきます。

> 高島さんどうぞお大事に。新刊情報は重宝しております。

重篤な病気ではないとのことですが、養生をしてください。
本当に大きな書店に行きださない郡部の住民に新書の紹介は良い参考になります。


[3802] 先日テレビで 投稿者:真奈美 投稿日:2005/03/20(Sun) 19:32

「グラディエーター」が放映されましたね。(地域にもよりますが) 見てないけど(まえにレンタルで見ましたけど)。新聞の解説は、「古代ローマ、新皇帝の陰謀で将軍から剣闘士に身を落とした男性の復讐」−−だんせい?ここはやはり「男」でないとしまらないのではなかろうか。正直なところ、こういう合わない文脈で「男性」なんて使われると気持ち悪くてたまりません、軟弱に響いて。(「女性」という言葉も文脈によっては嫌い)

「DVD映画で楽しむ世界史」という本を見つけました。「ローマン・エンパイア」も載ってる、かなり新しい本です。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4787220152/qid%3D1111031694/249-2803289-7997907
「前37年、アントニウスは再び東方へ赴くと、オクタウィアとの結婚を解消し、クレオパトラと結婚してシーザーの息子カエサリオンをエジプトの共同統治者として承認した。これはアウグストゥスの地位を危うくするものだった。カエサリオンはシーザー(カエサル)の実子で、シーザーの後継者となることができた。映画では前半のハイライトとして、元老院で起死回生の演説をおこなって反アントニウスに支持をとりつける場面があるが、それはこうしたことも背景になっている。」
ーー「カエサリオンはシーザー(カエサル)の実子で、シーザーの後継者となることができた。」
ーーできるかっ!
まぁつっこみどころはあるものの、歴史もの映画の好きな人ならば買ってみて損はないと思います。

高島さんどうぞお大事に。新刊情報は重宝しております。


[3801] RE: 投稿者:augustus 投稿日:2005/03/20(Sun) 08:50

◎Peppeさん

> 古代の武具には美しい装飾が施されていたりしますので
> 購入した方はじっくり眺めてみたり、壁に飾ってみたり
いいですねえ。素晴らしいですねえ。
でも、家が狭いので私には難しいかな。(;_;

> また遊びに来ます。
はい。ぜひどうぞ気楽に書き込んでください。

こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。


◎マスクドさん

いらっしゃいませ。
マスクドさんもローマの歴史に興味があるんですね。どうぞよろしくお願いします。

さて、コインのことですが、
日本でローマコインを多く扱っているコイン屋さんは少ないです。私が知っているのはワールドコインズジャパン(http://www.coins.co.jp/)と松浦古銭堂(http://www.jnda.or.jp/hp/orientcc.html)の2軒だけです。
海外のディーラーは多いです。例えば、http://tjbuggey.ancients.info/dealers.html などにあるリンク集が参考になると思います。
e-bay はローマコインの出品も多いですが、玉石混淆です。日本の Yahoo も良い出品者とそうでない方が混ざっています。なかには e-bay でコピーと断って売っている物を、日本の Yahoo で本物扱いで転売した方などもいるようです。
他にも偽物のローマコインはたくさん出回っているようですから注意が必要です。経験豊富で倫理的にも信頼できる業者さんから買うのが一番良いと思います。



[3800] はじめまして。 投稿者:マスクド 投稿日:2005/03/19(Sat) 22:27

 以前からローマ史について大変興味があったのですが、こちらのホームページを拝見致しましてコインについても興味が湧きました。
もし、よろしければどんなところで入手できるのかお教え願えないでしょうか?


[3799] お返事、ありがとうございます 投稿者:Peppe 投稿日:2005/03/17(Thu) 14:19

augustusさん、おはようございます。
お久しぶりです(__)
高島賢治さんより連絡があったら
メッセージをお伝えしておきます。

そういえば一昨日、こちらに書き込みしたあと
偶然、武器屋さんのHPなるところに流れ着きました。
そこでは何と、クロスボウやエクスカリバー等の
本物(もちろん、おもちゃです)が結構な値段で
高価なものはパソコンの画面とかが買えそうな価格で
販売されていました。
古代の武具には美しい装飾が施されていたりしますので
購入した方はじっくり眺めてみたり、壁に飾ってみたり
(装備してみたり(^_^;)されるのでしょうね。

これは何かのお告げなのかもしれません。
また遊びに来ます。
これからもよろしくお願いいたします。


[3798] お大事に 投稿者:augustus 投稿日:2005/03/16(Wed) 21:19

◎Peppeさん

お久しぶりです。ご丁寧に連絡をいただきましてありがとうございます。
今度お会いするときにでも高島賢治さんにお伝え下さい。

===================
高島賢治さん。
augustusです。
いつもお世話になっております。この度は3、4ヶ月もの
入院をなさると聞き驚きました。重大な病気ではないとの
ことですが、これだけの入院ですから大変ですね。1日も
早く良くなられますようにお祈り申し上げます。
また、退院されましたら、出版情報をはじめとする掲示板
への書き込みをよろしくお願いいたします。

どうぞお大事になさって下さい。



[3797] 高島賢治さんの欠席について2 投稿者:Peppe 投稿日:2005/03/15(Tue) 16:31

2年ほど前、こちらに書き込みさせていただいた事がある
高島賢治さんの友人のPeppeと申します。
お久しぶりです(__)>みなさま

高島賢治さんは現在、ネットにアクセス出来ない状態だそうで
代わりに書き込みに参りました
(今回はマザーボードがしんだとかではない様です(^_^;)。
メッセージをお預かりしておりますので
下に貼り付けておきます。
よろしくお願いいたします。


---


みなさんへ

高島賢治です。
3月8日より入院いたしておりまして
退院は3〜4ヶ月かかる予定です。
しばらくネット環境がないので、書き込み出来ません。
美容整形手術でもなければ重大な病気でもありません。


[3796] RE: 投稿者:augustus 投稿日:2005/03/06(Sun) 21:35

◎高島賢治さん

> そこに生きた一般のローマ人たちの日常生活を掘り起こし、
> 彼らの生活から見たローマ帝国を捉え直す。
面白そうですね。放送時間もちょうど良い感じだし。期待したいと思います。


◎佐藤さん

目標がしっかりしてるってのは、素晴らしいですね。頑張ってください。


◎松尾秀一さん

> 適当な訳語を見つける・・・訳語をあてる・・・
> っていうのはホント難しいんですね。
仰るとおりですね。だから、訳さないでコンスルとかプラエトルとそのまま書いちゃうという選択肢が有力だったりするわけですね。一方でそうやっちゃうと知らない人には何のことか全然わからなくなっちゃうわけで、本当にどうしたらよいか難しい問題です。


◎P.M.さん

> でないと大海のため出会うことがない
このあたりちょっと不思議に思うのです。ハンニバルはローマに制海権を握られていて海路イタリアに向かうことを断念したのではなかったでしょうか。海上での遭遇確率が十分に低いのであればわざわざアルプスを越えなくても良かったはずです。んー、不思議だ。

> 無縁仏的な屍に関することでローマのゴミの話をどこかで読んだ
> 記憶があるのですが、最近めっきり記憶力が・・・・・・。
思い出して教えて欲しいなあ。よろしくお願いします。(^^


◎苦力さん

> クロアカ・マクシマで集められた、ゴミ、糞尿は
> そのままティベリス川へと垂れ流しです。
そうか。まあ仕方がないんだろうけど相当不衛生ですね。

> 医師ガレノス(2C)は『ティベリス川産の魚介類は
> 食用には避けるべし』と警告してます。
確かに垂れ流しの川の魚は食べたくないですね。


◎AKIRA.Mさん

> 川辺の葦や藻類がローマ市民のし尿を浄化していたの
> かもしれませんね。
多少そういうこともあったかもしれませんね。でも焼け石に水のような気もします。


◎真奈美さん

> 私が持っていたり高得点をつけたりした本を、同じように
> 評価した別の人の推薦であるということがあります。
なるほどねえ。当たってないことももちろんあるだろうけど、結構良さそうな考え方のように思えます。アマゾンもいろいろ工夫しているんですね。



[3795] アマゾンの推薦 投稿者:真奈美 投稿日:2005/03/06(Sun) 13:15

 「お勧め本」で、「理由」をクリックしてみると、私が持っていたり高得点をつけたりした本を、同じように評価した別の人の推薦であるということがあります。だからといってシュミに一貫性が常にあるわけではないので、なんでこんなのが出てくる!?と思う推薦本が混じるのでしょう。
 もっと手軽に意見を送る手段があればいいのに。

それにつけてもAllan Massieのローマ小説は邦訳されるべきである!
ーー「○○が欲しい!」「○○したい!」は主張しまくったほうが得である、ということを経験してもいますので、機会あるごとに叫ぶことにしました。


[3794] 下水処理 投稿者:AKIRA.M 投稿日:2005/03/03(Thu) 00:52

>クロアカ・マクシマで集められた、ゴミ、糞尿はそのままティベリス川へと垂れ流しです。

100万人分いえ100万トンと言うのはすさまじい量ですね。
中公新書「水道の思想」によると『ヨーロッパでは上水道の原水を湧水や地下水に頼って薬品使用を避ける傾向が見られる。...古代ローマに始まる水道が...』と有りますが。河は余りきれいでないという認識があったのでしょうか。自分たちが垂れ流していれば汚いとは思うでしょうけれど。
河の大きさにもよりますし 汚れ具合にもよりますが、流れのゆったりしたものよりせせらぎのような水と空気が混じるような流れならば(曝気作用)少しの有機物は酸素と細菌の働きで分解されます。ティべりス川はローマ付近ではもうせせらぎではないでしょうが。

現在は下水の終末処理場があって機械設備を使い、曝気と細菌とで浄化した水を塩素かオゾンで殺菌して、川や海に戻しているのが都市の下水処理です。現在のローマも同じですがクロアカ マキシマは今も使われているそうですが、専ら雨水の排出用とのことです。

古代ローマは日本の江戸時代のように し尿を集めて肥料にするシステム(未発酵のは臭いけど)ではなかったのでしょうかね。重金属汚染や化学薬品汚染は限られていたでしょうから、有機物の分解が出来れば川辺の葦や水草の栄養になり、植物は魚貝の餌の1つとなって下流の漁獲に貢献したかもしれませんが、疫病がはやると下流は危険です。ただ川岸は橋のたもとや港、城壁以外は護岸工事などしてなかったようですから川辺の葦や藻類がローマ市民のし尿を浄化していたのかもしれませんね。


[3793] 廃棄物処理とティベリス川 投稿者:苦力 投稿日:2005/03/02(Wed) 17:40

>そういえば、ゴミ処理の問題はローマ史の話ではあまり聞かないですよね。
>物を大事に使えばゴミは少なくなるから、問題になるほどゴミが出なかったということなんでしょうかねえ。

クロアカ・マクシマで集められた、ゴミ、糞尿はそのままティベリス川へと垂れ流しです。年間100万立米ほどの量だそうで、現代日本では東京ドーム何杯分とか言いますが、さしずめ古代ローマでは『コロッセウム何杯分』とか言うのでしょうかねぇ? 上水道には沈殿槽まで設けて水質の向上に気を遣ったローマ人も下水道には頓着なかったようです。下流・河口域のオスティア住民はどうしたものでしょうか? ティベリス川自体が流通経路でしたから、そこで働く労働者の健康被害を考えるとウ〜ンと唸ってしまいます。

医師ガレノス(2C)は『ティベリス川産の魚介類は食用には避けるべし』と警告してます。汚染が凄まじかった証左でありましょう。それでも平気で水浴びしていた住民も少なくなかったらしいです。現在のガンジス河を想像すればよいでしょう。
大カトーは子供の水練にティベリス川を利用したそうですが、
『こんな汚い川で泳ぐのはいやだ』
と子供が言っても
『∞∴♂♀℃$¢£%#&*@§☆★○●◎◇◆◆□■△▲▽▼※〒→←↑↓∈∋⊆⊇⊂⊃∪∩ʼn♯♭♪。なお、カルタゴは滅ぼさねばならない!』
と反対に説教したんでしょうか?

http://imperium-onboard.cside.ne.jp/


[3792] やーやー我こそは(^o^)/ 投稿者:P.M. 投稿日:2005/03/02(Wed) 12:43

◎インペラトール
私の記憶ではちくま版の「プルターク英雄伝」で誰かこのような表記をしていたと思います。
おそらく手書きを元に活字を組み校正、出版と経ていると思いますので、訳者が意図的にその
ような表記をしていない可能性もありますけど。
インペラトールの表記は塩野さんの影響が大、というか、それ以外に思いつきません。
本人は概ねイタリア式(教会式)を採用しているとどこかで書かれていますが、この場合、
教会式でもインペラートルだと思うんですけどね。イタリア式というよりもイタリア語式
発音(インペラトーレ)に近いものがあるような気がします。
私はラテン語の文を読むときはローマ人に倣って声に出して読むことが多いですが、仰々しく
話すと所謂古典式の発音、インペラートルの方が自然のような気がします。
どれだけの根拠があるかわかりませんが大学時代の講義で、現代日本人が中世日本人に向かって
話しても早口で何を喋っているかおそらく分からないだろうと講師が言っていましたが、洋の
東西を問わず昔の人は現代人の目からは仰々しいのが普通なのかと想像しています。
そういば、先日のサテュロスの講義で青柳先生が古代の開戦は決闘場所を指定して行うことが
多かったそうですが(でないと大海のため出会うことがない)、日本の如く「やーやー
我こそは」というイメージで話もされていました。

◎ゴミ
ローマにあるモンテ・テスタッチョ(羅:MONS TESTACEVS)は共和政期から帝政期にかけて築かれた
文字どおり”陶片の山”、有体に申せば”ゴミの山”です。
無縁仏的な屍に関することでローマのゴミの話をどこかで読んだ記憶があるのですが、最近
めっきり記憶力が・・・・・・。

というわけで、カルタゴは存続させねばならぬ(^o^)/

http://www10.plala.or.jp/pm/


[3791] 無題 投稿者:松尾秀一 投稿日:2005/03/02(Wed) 00:41

DSSSM(松浦豊)様

ご指摘ありがとうございます。
表記がどうの、発音がどうだのと理屈をこね、講釈をたれておきながら、その当の本人が肝心の綴りを間違えていたので
は説得力も何もあったもんじゃありませんね。いやぁ・・・お恥ずかしい限りです。
plebusではプレプスとは発音しませんよね(笑)

初めは河野与一先生の『プルターク英雄伝』ですか・・・良い訳本から入られましたね。ハマられた当初からより原語に
近いラテン語表記に親しんでおられたのですね。それにしても、”英語的な連想”から・・・っていうのは素晴らしい発
想ですよね。私もきっとそうだと思います。いかにも英語的です。これなら、インペラートルがしばしばインペラトール
と表記されるのも私なりに納得がいきます。
グラディエーター→グラディアトールですか・・・なるほどね。
たまたま発見したのですが、あの長谷川博隆先生でさえ、講談社学術文庫の『原典による歴史学入門』のモムゼンのロー
マ史第3巻(カエサルに関する記述の部分)の抄訳の最後で、インペラトール・・・って書いておられるくらいですから・
・・。専門家でも思わず間違ってしまう程ね。
河野与一先生の『プルターク英雄伝』で思い出しましたけど、そういえば先生はこの訳書の中では、官職名は原名で表
記され、訳語をあてておられませんね。やはりその官職の内容などを考えると、必ずしも一般的にあてられている訳語は
こだわりのある人にとっては適当に感じられないのでしょうか(河野先生の真意はわかりませんが・・・)。
最後に私にとっての正しい発音でインパクトが強かったのは、第五代元首”ネロ”ですね。ただしくは”ネロー”・・
これからは「暴君」っていうイメージは湧いてこない(私自
身はネロに対して”暴君”のイメージは彼を知った当初から無かったですが)。”暴君ネロー”・・・何か他の意味にとってしまいそうで(笑)

augustus様
確かに私もどちらかというとコーンスル:執政官、プラエトル:法務官っていう訳語の方に親しみを感じています。で
も、おっしゃるとおり、その説明(理由)を聞いて見ると、なるほど大統領・小統領のほうが腑に落ちる感じがします。
適当な訳語を見つける・・・訳語をあてる・・・っていうのはホント難しいんですね。公職(官職)であるなら、その職
能の詳細を知っていればいるほどなおさらですね。


[3790] ありがとうございます。 投稿者:佐藤 投稿日:2005/03/01(Tue) 22:22

◎augustusさん

しっかり探してみたいと思います。
本当は考古学も同じくらい興味があって、ポンペイ遺跡の発掘現場をある番組で見た時はすごい感動しました。でも、そういう作業ももちろん古代ローマという時代に何かを感じたという事に最近気が付きました。augustusさん感謝します!


[3789] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/03/01(Tue) 18:57

下記書籍が3月中旬刊行予定。
●『ヘレニズムの詩とホメーロス アポローニオス・ロディオス研究』 慶應義塾大学出版会 高橋通男(慶大言語文化研究所教授)著 A5判・330頁 予価 \4,200<税込>
 ギリシア古典文学としての「ヘレニズムの詩」の本質を解き明かすテクスト研究。語彙、モチーフ、形式などの多方面にわたって模範としたホメーロスの文学との詳細な比較研究を通して、ヘレニズムの詩の中心的主題である「芸術と学問の融合という文学形式」を探究する。注文扱。

下記NHKラジオ放送テキスト(雑紙)が3月25日発売予定。
●『歴史再発見 古代ローマ生活誌 <カルチャーアワー・シリーズ>』 樋脇博敏(東京女子大学文理学部助教授)講師 予価 \893<税込>
 西欧文明の起源とされる古代ローマ帝国は、強大な軍事力と経済力を誇り繁栄した。そこに生きた一般のローマ人たちの日常生活を掘り起こし、彼らの生活から見たローマ帝国を捉え直す。
 ◇放送  NHKラジオ第2 4〜9月 毎週火曜日放送 21:30〜22:00
 ◇再放送 NHKラジオ第2 4〜9月 毎週水曜日放送 23:00〜23:30


[3788] ローマ史を学べる大学 投稿者:augustus 投稿日:2005/03/01(Tue) 16:54

◎佐藤さん

はじめまして。ローマ史を学べる大学を探したいということですね。

まず歴史を学ぶことが出来る大学を探します。蛍雪時代の増刊号やネットで調べることが可能ですが、史学科と名前がついているとは限らないので注意が必要です。たとえば、私の地元の北海道大学では文学部の歴史学・人類学コースというものになります。

次にそれらの大学にローマ史の専門家がいるかどうかを調べます。ほとんどの大学で講座の内容や教官の研究業績をWEBで公開していると思います。例えば、北大の場合は http://www.hokudai.ac.jp/letters/guide/staffs.html#history3 にそれがあります。

面倒ですが、そうやって地道に各大学でローマ史専門の先生がいるかどうかを調べていくのがひとつの方法です。


次に、もう少し手っ取り早そうな方法。
日本西洋古典学会で毎年発行している西洋古典学研究という会誌の巻末にはその年の文献目録があります。ローマ史に関係するようなタイトルの論文の著者が所属している大学のホームページを見てみると能率的に探すことができると思います。
西洋古典学研究は岩波書店から出版されており、会員以外でも購入することができます。国立国会図書館に文献目録の部分のコピーをお願いして入手することも可能だと思われます。


[3787] RE: 投稿者:augustus 投稿日:2005/03/01(Tue) 16:51

◎苦力さん

> あとは劇団が地方公演を組んでくれるだけ……という気もしますが。
そう。それがなかなか商業的には難しいのかなあと思います。劇団四季なんかは札幌公演も熱心にやってくれているんですけどねえ。ジーザス・クライスト・スーパースターができるんだから、ユリウス・カエサルあたりなんとかならないかなあ。

> 100万都市といえば二世紀中葉の最盛期のローマの人口くらいですね。
上下水道、食糧、ごみ処理等々、現代でも人が多いと問題がたくさん発生するのに、当時よくそれだけの人口を支えていたものですね。本当に感心してしまいます。
そういえば、ゴミ処理の問題はローマ史の話ではあまり聞かないですよね。物を大事に使えばゴミは少なくなるから、問題になるほどゴミが出なかったということなんでしょうかねえ。


◎真奈美さん

> アマゾンで「おすすめの本」に対して、「持っています」と
>「興味がありません」しか選択肢がないのはどうにかしてほしいと
> 思います。「読みました」(でも持ってない)は、しかたないの
「私にこんな本を勧めないでくれ!」と閉口して何ヶ月かが経ったある日のこと。お勧めの本のリストの中に、「おすすめの理由は?」というリンクがあるのに気づいてクリックしてみたんです。そうすると、「この商品が購入または評価されていたからです… 」というのがあって、誤解の原因になりそうなものを削除することが出来ました。その後は変な本を勧められることはなくなりました。(^^


◎ACさん、高島賢治さん、松尾秀一さん、DSSSMさん

ラテン語のカナ表記は難しいですよね。私は普段はインペラトル、ディクタトルかな。どこを伸ばすかよくわからないってだけなんですが。(^^;

公職の訳語も普段見慣れていないものには違和感を感じますよね。一方で、たとえばコンスルを大統領としプラエトルを小統領と訳すのなんかは、大きな違和感はありますが、「内容的にはうまく感じを出してるよなあ。」と感心させられたりもします。



[3786] 発音の問題 投稿者:DSSSM(松浦豊) 投稿日:2005/03/01(Tue) 10:56

父達よ、新たに加わった者達よ

 松尾秀一さん


>ラテン語文法の本を読んだ時、それが本当は正しい表記(読み)であることを知りました。

 ええっ! そうなんですか!?

 全然知りませんでした(・_・;) とりあえず大学時代に使ったラテン語文法の本などを見てみても載ってなかったんですが、『はじめてのラテン語』(大西英文 講談社現代新書)を見たら「ただし、-bs-と-bt-になった場合にのみ、無声音のsとtに同化されて[ps][pt]になります」と書いてありました(P32)。うおお〜、分かってなかったぁ。

(ただし「plebus」だとすると当てはまらない事になりますが、羅和辞典を見ていると「plebes」が平民の意味の単語で、「plebs」が「=plebes」となっているので、「plebs」なんでしょう)


 「インペラートル」と「インペラトール」については、同じ様なものとして「ディクタートル(独裁官)」と「ディクタトール(×)」の事が私には印象強いです。この語は私がローマ史にハマるきっかけになった『プルターク英雄伝』(岩波文庫版)にもちゃんと正しく「ディクタートル」と書いてあるんですが、英語的な連想からか?私自身「ディクタトール」だとばっかり思いこんでいて、ゲーム仲間も「ディクタトール」と呼んでました(ディクテイターとは誰も言わないのに(^_^;)。ところがある時、正しい発音を知って非常にショックを受けました。「ディクタートルが正しかったなんて……それじゃまるで亀(タートル)みたいでなんかかっこ悪いぢゃん!(。_・☆\ ベキバキ」

 「インペラトール」にしても、英語的な連想とか思いこみとかによるんじゃないかなぁと思ってるんですが、詳しい事情は全然知りません。

 中公の新『ギリシアとローマ』を見てみると、ほとんどの単語の長音・促音が無視されているのに、ブルートゥス、カトー、スッラなどの長音・促音は使われているので、単純に「長音・促音などは基本的に無視するが、良く知られていて使わないとおかしく感じられる単語についてはそれらを表記する」という方針でいったのだと思いますが、これは現実的には悪くない選択だと私は思います。と、いうのは、私は人名についてはなるべく正しい発音表記にしようとローマ人名発音表なんかも作ってますが、きりがないのは別としても、「正しい発音に関する情報が得られない場合がままある(あるいは本によって情報に食い違いがある)」とか、「統一しきれない(例えば『古代ローマ人名事典』はすべての長音・促音を無視しますが、ただひとつ、「ローマ」という単語については長音をそのままとした、というのを読むと「ああ……」という感じが)」とか、「うっとおしい(キケローなんかはまだしも、スキーピオーとかクーンクタートルとかケーンソーリウスとかアーフリカーヌスとか見てると、もーどーでも良くなって……)」とか、実際色々と問題を感じるわけです(^_^; 一応努力はするけど、完全には出来ない、という事を承知してやる、という感じではないかなぁと思ってます。

 官職名については、私は『古代ローマ人名事典』に基本的に従うことにしてますが、これも難しい問題ですねぇ。官職名訳についても一度考察・検討してコンテンツにしたいとも思ってるんですが。

 なお、カルタゴは滅ぼさねばならない!

                    DEVS SIVE SVBSTANTIA SIVE MATVRA

http://cwaweb.bai.ne.jp/~dsssm/


[3785] お願いします。 投稿者:佐藤 投稿日:2005/03/01(Tue) 01:59

自分は題目の通り古代ローマにとても興味があります。しかし、知識などはテレビを通して程度しかありません。そこで来年大学を受験するのですが、何処の大学が当てはまるのかがよくわからないので、どなたか知識を貸していただけませんか?


[3784] 無題 投稿者:松尾秀一 投稿日:2005/02/28(Mon) 22:37

”インペラートル”と”インペラトール”
本村凌二先生が”インペラトール”と表記されていたとは驚きです。現在のローマ史の第一人者的存在の先生が・・・。
最近は、ラテン語の読みの表記を正しくしようとする傾向にあるようで、まだ多少のムラはありますが、当の本村先生も
中央公論社の『世界の歴史』の「ギリシャとローマ」において、特に目立つところでは、"plebus"の読みをプレプスと表
記されています。これまでは、綴りのとおりプレブスと表記されていました(本によってはプレベス等と表記されていることもしばしばでしたが・・・)。
私がこの表記をはじめて目にしたのは、島田誠先生の手になる山川出版社の『古代ローマの市民社会』においてでした。
最初は、ミスプリントだと思い込んでいたので、その多さに驚いたほどでした。後になって、ラテン語文法の本を読んだ
時、それが本当は正しい表記(読み)であることを知りました。(「羅和辞典」では長母音はわかりますが、発音(読み
)まではわからないので)
いずれにしても、このような表記がなされているのは、現在発行されている書籍のなかでも、ごく僅かなことは確かで
す。ただ、今後はやはり訳語はともかくとして、表記は意識的に統一されるべきでしょう。塩野氏の『ローマ人の物語』
では、特に官職名などにおいて塩野氏が適当と思われる訳語をあてておられますが、この本をきっかけにローマ史を専門
的に勉強しようと思われる方にとっては、混乱を招く原因と
なる可能性が少なからずあると思いますし、ある意味不親切
なようにも思います。かと言って訳語については、日本にお
けるローマ史の権威のお一人である吉村忠典先生もその著書の中で、現在あてられている、特に官職に関する訳語は、厳密な意味においては必ずしも適当でない旨の発言と、特有の
訳語をあてておられる(当該著書においてのみですが・・)
ことを考えると、強制的に統一をはかるのも問題がなくはなく柔軟に対応すべきなのかとも考えさせられています。
なかなか難しい問題ですね。


[3783] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/02/28(Mon) 19:51

下記書籍が既刊。
●『戦争とオカルトの歴史』
W.アダム・マンデルバウム著 上野元美訳 
原書房 \2,940<税込>
 戦争と政治の裏面を支え続けた「超能力」の歴史。ローマ帝国の卜占官、十字軍の占星術師、そしてCIAの遠隔透視計画…。機密解除された政府管理文書や、サイキック・スパイ最高位へのインタヴュー等をもとにした歴史書。
 <著者>ニューヨーク州弁護士。元情報将校。遠隔透視研究グループISIの共同創設者。


[3782] 無題 投稿者:AC 投稿日:2005/02/28(Mon) 10:13

インペラートルの「インペラトール」表記は
記憶が確かなら本村凌二先生がしておられたと思います。


[3781] 真奈美 投稿者:真奈美 投稿日:2005/02/28(Mon) 07:25

「インペラートル」が正しいということ、そういえばラジオの「古代・地中海世界をつくった人たち」でそう言っていたような記憶がありますが、普段あまり意識してませんでした。 ドイツ語の名前Elisabethが、正しくはエリーザベトなのに日本ではエリザベートにされるのと似たようなものでしょうか。


>でも、アマゾンなんかは変な本買うと「お勧めの本」の傾向が変わっちゃったりしますよね。

アマゾンで「おすすめの本」に対して、「持っています」と「興味がありません」しか選択肢がないのはどうにかしてほしいと思います。「読みました」(でも持ってない)は、しかたないので「読んだ」にしていたら、その傾向の本がずらずらとお勧めに出てくるようになって閉口したので、いまではよほど好きでないと「興味ありません」にしてます。

「邦訳されてほしい」小説に、ソーントン・ワイルダーの「3月15日」も挙げておきます。この作家自体は日本でも無名ではないはずですけどね。



[3780] 札幌jは 投稿者:苦力 投稿日:2005/02/27(Sun) 22:04

>舞台ならほとんど東京かその近郊ってことになりますよね。
同じ地方でも私の住む静岡県なら、午後に新幹線に乗って上京し品川から埼玉方面へと在来線を使えば、夜の公演を終いまで見て、割れんばかりの拍手をしたあと、再び品川まで戻りJR東海道線の最終大垣行きに乗れば、夜中の二時ころまでに帰れますから、札幌在住のaugustusさんに比べれば恵まれていることを改めて思いいたすところです。100万都市札幌なら劇場とか立派なものがありそうだから、あとは劇団が地方公演を組んでくれるだけ……という気もしますが。100万都市といえば二世紀中葉の最盛期のローマの人口くらいですね。

それからアレはDSSSMさんとのお約束した本文との関連性のまったくないフッタです。書き込んだ掲示板の主が似たような反応を示してくれることをうれしく思っています。翻訳・出版および重版に至っても新紀元社が赤字になるのはわかっているつもりですが、出版元のHPで『品切れ』の赤い文字を見るのは忍びないものがありますなぁ〜(;;)
    ↓
それにつけても、英国オスプレイ社のMen-At-Armsシリーズは新紀元社によって翻訳・出版されるべきである!

http://imperium-onboard.cside.ne.jp/


[3779] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/02/27(Sun) 21:47

◇松尾秀一さんへ
お久しぶりです。そして「世界伝記双書」シリーズの『ユリウス・カエサル』入手、おめでとうございます。確かにシリーズ一括買いは凄い決断がないといけませんが、最後はそこまでお金をつぎ込んでも、欲しいかどうかと言う事です。僕も随分悩んで買いました。本当に貴重な本はオンデマンドで手に入れられるようにして欲しいものです。
偉大な生涯シリーズの『カエサル』も、シリーズ買いで探すと可能性は少し高いとは思います。
京都大学出版会の「西洋古典叢書」、Dio CassiusとAppianusのローマ史本は確かになかなか出ませんね。古代ローマファンが喜びそうな本はなかなか翻訳がされてません。
インペラートルとインペラトールの違いは、一般人レベルではそんなに気にならないのですが、研究者レベルでは 確かに気になるでしょうね。もしかしたら参照文献のレベルが高くないのかも知れません。


[3778] RE: 投稿者:augustus 投稿日:2005/02/27(Sun) 21:24

◎苦力さん

> 映画やTVドラマもいいのですが、舞台もやって貰いたいものであります。
舞台ならほとんど東京かその近郊ってことになりますよね。インターネットが普及した現代でも、こういうとき地方は不便です。(;_;

> それにつけても、
> 英国オスプレイ社のMen-At-Armsシリーズは
> 新紀元社によって翻訳・出版されるべきである。
オリジナルのスローガンよりだいぶ長いですが、主張されている内容には全面的に賛同いたします。


◎ACさん

情報ありがとうございます。全然気が付きませんでした。


◎高島賢治さん

> 下記に、NHKが3月末から放送する新番組
>「探検ロマン世界遺産」についての新聞記事あり。
なかなか面白い内容の記事がありますね。TBSの抗議ってのはよくわからないですね。
これが盗作っていうことになるんでしょうか。もしそうなら、NHK以外はシルクロード番組はできないだろうし、相撲番組もやっちゃいけないということになるんでしょうかねえ。


◎クラウディアさん

> 日本で次々と出版される、クレオパトラものには、
> いいかげん食傷気味です。
私の場合は最初から手を出していないので食傷気味にすらなっていなかったりします。(^^

> スキピオやユリアヌスなんて、翻訳して出版したら、
> けっこう売れそうな気がするんですが。
とくにユリアヌスはいいですねえ。ぜひ出版社に頑張って欲しいものです。


◎真奈美さん

> 図書館で、まだどこも購入してもいないのに予約いれましたし。
> パトラファンと誤解されたらヤだな、なんて考え過ぎですけどね。
図書館なら大丈夫でしょう。(^^
でも、アマゾンなんかは変な本買うと「お勧めの本」の傾向が変わっちゃったりしますよね。


◎松尾秀一さん

お探しの本が入手できて良かったですね。

> 近々発売されるテオドール・モムゼンの
>『ローマ史』も邦語訳を待ち焦がれていただけに、
ちょっとしたローマブームと言えるんでしょうねえ。しばらく続いて欲しいです。


◎Argonauta(Priapus 改め)さん

ご丁寧に連絡いただきありがとうございます。
ハンドルネームが変わるとイメージがだいぶ変わりますね。(前のもいやじゃないですよ。^^)



[3777] あいさつ回りです 投稿者:Priapus 投稿日:2005/02/27(Sun) 04:45

以前から考えてはいたのですが、
とうとうHPのHNを変更してしまいました。
新しいHNは、
  Argonauta
です。
でも、当面は、混乱の予防と、
国際平和の維持のために、
  Argonauta(Priapus 改め)
と表記します。
(HPのタイトルは、これまでどおり、MARE NOSTRVM のままで、変更はありません)

そういうわけで、
HN変更のお知らせと、あいさつ回りの最中です。
HNが変わっても、これまで同様、よろしくお願いします。

http://www11.ocn.ne.jp/~mare/


[3776] 無題 投稿者:松尾秀一 投稿日:2005/02/27(Sun) 00:18

高島賢治様・augustus様・Julie様

 ご記憶していただいておりますでしょうか?昨年の11月頃
に@「世界伝記双書」シリーズの『ユリウス・カエサル』と
A偉大な生涯シリーズの『カエサル』の入手方法関連情報を
ご提供・ご教示いただきました松尾です。
 先日、上記2点中の@を入手することができました。あれか
ら、いろいろ私なりに手を尽くして探してみたのですが、や
はり現状では単品での入手はほぼ不可能であろうと判断し、
最後の切り札と考えておりました、高島様から情報をご提供
いただきました、田村書店の「世界伝記双書」シリーズでの
購入に踏み切りました。一応、シリーズ全巻が揃っており、
目的の『ユリウス・カエサル』があることを確認しての購入
です。
 古書ですので、状態等かなり気になっていたのですが、届
いた現物をみてビックリ!!ほとんど新品の状態で、中には
その当時の新作案内まで挟み込まれており、帯まで最後の頁
に挟んでありました。
 長年探し続けてきた本を入手できただけでもありがたいの
に、”新品状態”というオマケまでついて・・・。この喜び
は言葉に尽くせない程です。シリーズでの購入を勧めてくだ
さった高島様をはじめ、入手方法について情報をご提供・ご
教示くださったaugustus様、Julie様に心より感謝致します
と共に、この場をお借りして、厚く御礼申し上げます。
 残すところあと一冊、AのM・ゲルツァー著『カエサル』
のみとなりました。先日、”ダメもと”で筑摩書房に電話し
てみたのですが、やはりこれまで同様”空振り”で収穫なし
でした。しかし、今回のこの「一事」を心の支えに、これに
めげず今後も探し続けていきたいと思っております。
 近々発売されるテオドール・モムゼンの『ローマ史』も邦
語訳を待ち焦がれていただけに、最近の"Good News"です。
 あとは、Aの入手もそうですが、京都大学出版会の「西洋
古典叢書」において、早くDio CassiusとAppianusのローマ史
が翻訳されることを願うばかりです。

 最後に余談ですが、最近のものに限ったことではないので
すが、どうして多くの諸作品(目立つところでは、『ローマ
人の物語』、そして話題の角川書店(角川文庫)より発売の
『クレオパトラ』など・・・その他諸々)で”インペラート
ル”を”インペラトール”と表記されるのでしょうか?作品
を書くにあたって、多くの文献を参照されているはずなのに
・・・。不思議でなりません。


[3775] 無題 投稿者:クラウディア 投稿日:2005/02/26(Sat) 22:38

真奈美さん


冷酷さを強調ですか。それでも、小物に描かれてなければ、
私はとりあえずよしとします(笑)。小悪党って、悪党よりイヤな
感じがしますから。それから、私も図書館で読む可能性高そうです(笑)。


[3774] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/02/26(Sat) 21:09

◇真奈美さんへ

|| それにしても、この2冊を1冊で出すつもりだったのか角川よ。

『角川文庫版・クレオパトラ発売に至る経緯史』
《第一話》2003年10月 『上』予価\1,785『下』予価\1,785で、2003年11月22日刊行予定。
《第二話》2004年11月   『1』予価\1,785で、2004年12月25日刊行予定。
《第三話》2004年12月   『1』予価\1,785で、2005年2月25日刊行予定。
《第四話》2005年1月上旬  『1』予価\1,785『2』予価\714で、2005年2月25日同時刊行予定。
《第五話》2005年1月下旬  『1』予価\900『2』予価\1,000で、2005年2月25日同時刊行予定。

上記の『角川文庫版・クレオパトラ発売に至る経緯史』は以前にも書きましたが、《第一話》で 『上』予価\1,785『下』予価\1,785となっています。続刊がなければ、刊行された物は要約されたのかも知れません。


[3773] 今日本屋で見ました 投稿者:真奈美 投稿日:2005/02/26(Sat) 19:58

>ACさん

>N氏 = 西川きよしでは?

ありがとうございます、よくは知りませんけど、たぶんそうですね。あの小説、言葉の時代考証がヘンですから。読んですぐにピンとくる読者ならば、「ンなこと考えるか!」とツッコむところなのでしょう。お笑い小説じゃないはずなのに。


>クラウディアさん

>カレン・エセックスの「クレオパトラ」って、新しいクレオパトラと言うからには、オクタウィアヌスも、けっして矮小化せず、大物の敵として描いてくれているんでしょうかね? ここ重要!

 筆者あとがきでは、冷酷さを強調してあるかんじのようです。リウィアとのごり押し結婚も傲慢な行為として。  悪役でもそれなりに魅力的ならばまぁよしと思えるかもしれませんけど。
 どうも、全2巻のようですね、2巻でパトラは死んでいるし、あとがきを「最終章」としてあるし。−−だからといって買いませんよ、図書館で、まだどこも購入してもいないのに予約いれましたし。パトラファンと誤解されたらヤだな、なんて考え過ぎですけどね。だいたいローマ本はもっとたびたび借りているし。
 新聞に載ってた角川文庫の広告で、著者名とタイトルとどちらが大きく出ているかが本によって違うことに気がつきました。「クレオパトラ」は書名が大きいです。(「いぬのえいが」も。かわいいのでそのうち買おう)

それにしても、この2冊を1冊で出すつもりだったのか角川よ。


 それにつけても
Allan Massieのローマ皇帝シリーズ、
Colleen McCulloughの「 Masters of Rome」 シリーズ、
Andrew Johnstonの「 Caesar und Calpurnia」
は邦訳されるべきである!


[3772] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/02/26(Sat) 18:30

下記書籍が3月下旬刊行予定に変更。予価も変更。情報を追加して再掲。
●『田中秀央 近代西洋学の黎明 ―『憶い出の記』を中心に―』 菅原憲二&飯塚一幸&西山伸 京都大学学術出版会 A5判・320頁 予価 \4,515<税込>
 我国初のラテン語辞典を編纂した田中秀央。その自伝と膨大な書簡類には、明治−大正−昭和の知識人の知のうねりとネットワークが、克明に刻まれている。市河三喜、土居光知、その師ケーベルやローレンス、そして穂積陳重、高津春繁......西洋学の礎を創った人々の暈気を生き生きと伝える史料は、単なる歴史でなく高等教育の在り方をも示す。


[3771] 私もそうですね 投稿者:クラウディア 投稿日:2005/02/25(Fri) 20:39

真奈美さん、私もヘレンと言えば、トロイのヘレンを連想しますね。それから、確かに、私も、もっと海外の古代ローマ小説が翻訳されてもいいと思うんですが・・・かなり、以前よりは古代ローマ史も、注目されてきていると思うんですが。日本で次々と出版される、クレオパトラものには、いいかげん食傷気味です。



そういえば、海外の未邦訳の小説で、ユリアヌスとか
スキピオを扱った小説もありました。
いずれも未読で、題名までは、覚えていませんが。
スキピオは、そのまま「SCiPiO」だったかも。


スキピオやユリアヌスなんて、翻訳して出版したら、
けっこう売れそうな気がするんですが。もちろんアウグストゥスのも。なんで、こちらの方はさっぱり、翻訳の話が出てこないのか
不思議です。


カレン・エセックスの「クレオパトラ」って、新しいクレオパトラと言うからには、オクタウィアヌスも、けっして矮小化せず、大物の敵として描いてくれているんでしょうかね? ここ重要!


[3770] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/02/25(Fri) 18:23

下記書籍が既刊。
●『イタリア語チャレンジブック』
白崎容子&入江たまよ
三修社 \1,680<税込>
 ローマに語学留学をする女性を主人公に、12のスキット(会話の場面)を用意。表現を少しずつ覚えていくとともに、イタリア語の仕組みや発音の規則を身につけられるように解説。2001年刊「はじめようイタリア語」の改題改訂。
 〈白崎容子〉東京外国語大学修士課程修了。ローマ大学留学。慶応義塾大学文学部教授。


[3769] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/02/25(Fri) 17:38

下記書籍が既刊。続刊はないようです。ただし巻末に「映画化の動きがある」と書かれています。また下記ホームページにも「映画化予定」となっています。
  http://www010.upp.so-net.ne.jp/hamchu/news.htm

●『クレオパトラ 1 神々の血を継ぎし娘』
角川文庫<海外文庫> 
カレン・エセックス著 那波かおり・訳
\900<税込>
 http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_search.php?pcd=200103000715

●『クレオパトラ 2 エジプト最後の女王』
角川文庫<海外文庫> 
カレン・エセックス著 那波かおり・訳  
\1,000<税込>
 http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_search.php?pcd=200308000198

●テレビ番組「蜷川幸雄版 オイディプス王」が2月26日13:30〜16:00 NHKBS2にて再放映予定。
http://www3.nhk.or.jp/hensei/bs2/20050226/frame_12-18.html

下記書籍が3月下旬刊行予定。
●『キリストから宮廷ユダヤ人まで』 レオン・ポリアコフ著 合田正人&菅野賢治訳 筑摩書房 予価 \6,825<税込>
●『イリソスのほとり 藤澤令夫先生献呈論文集』 内山勝利&中畑正志編 世界思想社 予価 \6,825<税込>
 プラトンの思想が内包する豊かな問題性にさまざまな角度から光を当て、さらにパルメニデス、アリストテレス、プロティノス論も収めるギリシア哲学論集の大冊。藤澤令夫先生の門下生二十一人が献ずる藤澤先生へのオマージュ。

●下記に、NHKが3月末から放送する新番組「探検ロマン世界遺産」についての新聞記事あり。「探検ロマン世界遺産」はNHKで3月31日木曜後8・00から放映予定。
http://www.nhk.or.jp/sekaiisan/
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20050224k0000m040048000c.html
http://www.sanspo.com/sokuho/0223sokuho104.html
http://www.sanspo.com/geino/top/gt200502/gt2005022411.html
http://www.yomiuri.co.jp/hochi/geinou/feb/o20050223_30.htm
http://www.zakzak.co.jp/gei/2005_02/g2005022401.html


[3768] ヘレン 投稿者:AC 投稿日:2005/02/25(Fri) 10:13

N氏 = 西川きよしでは?


[3767] 舞台のほうも宜しく 投稿者:苦力 投稿日:2005/02/24(Thu) 22:55

映画やTVドラマもいいのですが、舞台もやって貰いたいものであります。
シェークスピアを一通りやるといっていた彩の国さいたま芸術劇場公演〜『タイタス・アンドロニカス』は去年済みましたけど、あと「コレオレーナス」「ジュリアス・シーザー」「アンとニーとクレオパトラ」が残っているなぁ……とりあえず。

それにつけても、
英国オスプレイ社のMen-At-Armsシリーズは
新紀元社によって翻訳・出版されるべきである。

http://imperium-onboard.cside.ne.jp/


[3766] RE: 投稿者:augustus 投稿日:2005/02/24(Thu) 19:04

◎P.M.さん

> Searのサイトで2004年年末と今年になってからで多少表現が
> 変わっているんですけどね。
それはドジすぎますね。今年になってから、「2004年に完結する」なんて書いてたらダメっすよ。(^^


◎真奈美さん

> クレオパトラのファンサイトってあるんでしょうか。少なくとも、
> ローマ系がぽこぽことあるようには目につきません。
ローマ史でクレオパトラ級の有名女性と言ったら小アグリッピーナだと思うんですが、アグリッピーナファンサイトってのも見たこと無いですよ。(^^
実際のところエジプト系サイトがどれくらいあるんでしょうねえ。普段探さないからローマ系サイトと比べて少なく見えるのか、それとも本当に少ないのか、どっちなんでしょう。

> 登場していいのはせいぜい中年まで。女王とて例外なし。
ビクトリア女王のコインは結構年寄りのときの図柄がありますよね。何歳の頃のものなんだろう。

>「N氏」って誰のことでしょう?
先生。わかりません。(^^;


◎しょうこさん

> 今後もアウグストゥス、カエサル、五賢帝あたりをテーマにした
> 映画、海外テレビドラマを作ってほしいな〜ななんてです。
賛成ー!
ポエニ戦争あたりもいいなあ。


◎高島賢治さん

> 発掘前日に嬉しくてドンチャン騒ぎしたら、
> 翌日発掘許可が取り消されたという笑えない話。
あれまあ。ドンチャン騒ぎが顰蹙を買っちゃったんですね。ひょっとしてお酒もおおっぴらに飲んで騒いでいたのかなあ。

> 例えばソンマのケースでも費用は科研費から出ているようですが、
> 当局の担当者に(多分古代ローマに興味のない人に)多額の費用を
> 出させるには上記の能力は必要なはずです。
なるほど。お金を出したいと思ってくれないと発掘なんかはすすまないですよね。


◎P.M.さん

> A先生の話はおいといて、本当に出来る人には
> 何もしなくとも相手側から群がってきます(^o^;)
ローマ史みたいな日本では地味な分野の場合は違いそうな気が。研究費確保のためには高島賢治さんが仰るように説得力のある人は必要かと思いますよ。(全員でなくてもよいけど^^)




[3765] ヘレンといえば 投稿者:真奈美 投稿日:2005/02/24(Thu) 16:22

 突然ですが、皆さん、「ヘレン」という名前で誰を連想しますか?私はまず、トロイのヘレン、ヘレン・ケラー、「密偵ファルコ」のヘレナ・ユスティナ です。なぜこれをきくかと言いますとね: 


まえにここで紹介されていた小説「未成年皇帝 ヘリオガバルス」、ほかにもいろいろと注文する本があったので、この際だからとこれも買いました。−−いろいろな意味で脱力ものでした。あとで史実を改めて確認しようと、「ローマ皇帝愚帝列伝」を読んだら、史実からも大きく離れているようです。 幼いころは女装で「ヘレン・カーバエル」と名のらされているのですが、「ヘレンといってもN氏のおくさんではない」−−「N氏」って誰のことでしょう?


 >ここ数年西洋古代史をテーマにした映画(グラディエーター、トロイ、キングアーサーなど)を作ってくれていることはとてもありがたいことです。今後もアウグストゥス、カエサル、五賢帝あたりをテーマにした映画、海外テレビドラマを作ってほしいな〜ななんてです。

 それにつけても
Allan Massieのローマ皇帝シリーズ、
Colleen McCulloughの「 Masters of Rome」 シリーズ、
Andrew Johnstonの「 Caesar und Calpurnia」
は邦訳されるべきである!


[3764] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/02/23(Wed) 21:19

下記書籍が3月中旬刊行予定。情報を追加して再掲。
●『田中秀央 近代西洋学の黎明』 菅原憲二&飯塚一幸&西山伸 京都大学学術出版会 予価 \3,780<税込>
 我国初のラテン語辞典を編纂した田中秀央。近代日本の知のうねりが克明に刻まれた個人史料により、西洋学の礎を創った人々の暈気を活写。


[3762] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/02/22(Tue) 19:46

下記書籍が既刊。
●『図説ヨーロッパ怪物文化誌事典』 松平俊久著 蔵持不三也監修 原書房 \3,990<税込>
 歴史は「怪物」に満ちている−。「怪物」の特徴や語源、形態、出自、時代にいたるあらゆる側面を詳細に描き出した「異形の博物誌」。250以上におよぶ豊富なカラー図版と詳細な索引、参考文献、注釈付き。
 <著者>1974年栃木県生まれ。早稲田大学大学院人間科学研究科修士課程修了。現在、同博士後期課程在籍中。歴史人類学専攻。
●『新・世界の七不思議』 鯨統一郎 創元推理文庫 \735<税込>
  http://www.tsogen.co.jp/np/detail.do?goods_id=3339
●『今から目指せる歴史小説家 50歳過ぎてもチャンスはある』 加来耕三 ポプラ社 \1,575<税込>
 ちょっとした工夫、努力さえあれば、誰でも歴史小説家になれる! キャリア約二十年、著作三百冊以上の著者が、作家になるための秘策を大公開する。
 <著者>1958年大阪市生まれ。奈良大学文学部卒業。学究生活を経て、著作活動へ入る。著書に「信長の謎〈徹底検証〉」「日本創業者列伝」など。

●2月25日、DVD「オイディプス王 アテネ公演」が発売予定。
  http://www.kadokawa-ent.co.jp/detail/DABA-0160.html

下記書籍が3月下旬刊行予定。
●『イリソスのほとり 藤澤令夫先生献呈論文集』 内山勝利&中畑正志編 世界思想社 予価 \6,825<税込>
 プラトンの思想が内包する豊かな問題性にさまざまな角度から光を当て、さらにパルメニデス、アリストテレス、プロティノス論も収める。


[3761] Re[3759]: 無題 投稿者:P.M. 投稿日:2005/02/22(Tue) 12:42

> 考古学者にとって必要不可欠な能力はプレゼンテーション能力、対話能力、説得能力
これは考古学者に限らず、学者全般、もっといえば、社会人全般に言えることだと思うのですが。
また必要不可欠な能力とは私は思いません。A先生の話はおいといて、本当に出来る人には何もしなくとも相手側から群がってきます(^o^;)
一番典型的な例は、学者で言えば、世界で一番権威があるとされるNの物理学賞受賞者、EL博士。失礼ながら、この人にはプレゼンテーション能力が全くといっていいほどありません。

> || ◎NHKジュニアスペシャル 文明の道
>
> [3700]で書いています。
ぬ゛っぬ゛っ!!! 見逃しておりました(:_:)

> 「義経」
ローマ帰省中に初回を観て、豪華キャスティングに目がくらくらし、今年は見続けなければと思いましたが、北海道国では一度も観られていないです(:_:)

というわけで、カルタゴは存続させねばならぬ(^o^)/

http://www10.plala.or.jp/pm/


[3760] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/02/21(Mon) 18:50

下記書籍が3月18日刊行予定。
●『ちんぷんかんぷん!It’s Greek. 聖書ギリシア語おもしろ講座』 日本キリスト教団出版局 橋本滋男 四六判・112頁 予価 \1,260<税込>
 「背が低かったのはザアカイ?それともイエス?」「百人隊長は『本当に神の子だった』と言ったのか、『本当に神の子だったのか?』と言ったのか、どっち?」・・・聖書をギリシア語で読むと思わぬ発見がある。長年神学校で聖書ギリシア語を教えてきた著者が語る。ギリシア語こぼれ話。文法の特長や単語の憶え方のコツなども収録。


[3759] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/02/21(Mon) 17:28

◇P.M.さんへ

|| それにしても、A先生は話が上手いというのを再認識させられました(^o^;)

考古学者にとって必要不可欠な能力はプレゼンテーション能力、対話能力、説得能力だと思います。例えばソンマのケースでも費用は科研費から出ているようですが、当局の担当者に(多分古代ローマに興味のない人に)多額の費用を出させるには上記の能力は必要なはずです。またイタリアの当局から発掘許可をもらうのも上記の能力は必要なはずです。
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/16/08/04081601/007/001.pdf
大失敗の例は、吉村先生が以前自白されていたケースで、以前、エジプトでなかなか発掘許可がおりない場所で、発掘許可がおりたので、発掘前日に嬉しくてドンチャン騒ぎしたら、翌日発掘許可が取り消されたという笑えない話。これはプレゼンテーション能力、対話能力、説得能力以前の問題ですが。

|| ◎NHKジュニアスペシャル 文明の道

[3700]で書いています。ちょうどこの番組と同時にNHKハイビジョンで「義経」を放映しているので、生で観て、録画でもう一回観ているのでNHKジュニアスペシャルは観ていないので(「義経」は主役の演技力には落胆するが、脇役に演技派大物が多数いて、話も面白い)、アウグストゥスの回に誰が出ていたのかは判りません。



[3758] 映画アレクサンダー 投稿者:しょうこ 投稿日:2005/02/21(Mon) 16:42

 この前見に行きました。王の同性愛描写が問題になっていたようで、確かにそれは見て感じました。バビロンの都が高層建築ばかりのあんな豪勢な町だったのか?ペルセポリス炎上シーンがないなどはありましたが、私個人的には面白かったかなと思います。
 ここ数年西洋古代史をテーマにした映画(グラディエーター、トロイ、キングアーサーなど)を作ってくれていることはとてもありがたいことです。今後もアウグストゥス、カエサル、五賢帝あたりをテーマにした映画、海外テレビドラマを作ってほしいな〜ななんてです。


[3757] 紙幣は語る 投稿者:真奈美 投稿日:2005/02/21(Mon) 15:09

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/489691564X/qid=1108965397/sr=1-2/ref=sr_1_10_2/250-4550578-2858652
上記はアマゾンでの紹介です。世界各地の紙幣と、そこで取り上げられた人物についての本。
エリザベス女王はあちこちで使われていることについて、以下引用:
こうして紙幣の中のエリザベス女王を見て、気づくことがある。ほとんどが王冠をかぶった三十代から四十代の肖像だという点。現実の彼女は1926年生まれなので、70代なのに。しかも最近のニューズ写真では、王冠にガウンの正装姿に老眼鏡をかけているというのに。それなのに、図柄を変更したばかりの紙幣でさえ、彼女は年をとらない。たしか、無名人の女性たちもそうだった。老いた女性は存在を許されず、登場していいのはせいぜい中年まで。女王とて例外なし。

 引用終わり。ここで筆者は、女が若さを求められすぎなことに対して皮肉をこめて語っているのですが、それはさておき、私がだれを連想したかは言うまでもないでしょう。彼の場合は本人の意思での若作りなんでしょうけど、女王はどうなのやら。
 女性史に興味のある人にもこの本はお勧めです。


> それにしても、「追憶の〜」といい、クレオパトラものならば長くても
> 出すんですか、そんなにネームバリューがあるんですか。
残念ながら我々は負けてますよねえ。2000年前には勝っていたんだが。(^^;

クレオパトラのファンサイトってあるんでしょうか。少なくとも、ローマ系がぽこぽことあるようには目につきません。一般のメジャーさとファンの熱心さの度合いは一致しませんね。



[3756] 踊るサテュロス、踊る?A先生 投稿者:P.M. 投稿日:2005/02/21(Mon) 12:36

土曜に「踊るサテュロス」およびそれに関するA先生の講演会に行ってきました(^o^)/
http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?pageId=B01&processId=01&event_id=1394

それにしても、A先生は話が上手いというのを再認識させられました(^o^;)
途中居眠りしかかったりもしましたが、なかなか面白い話をしていただいたのですが、
講演で一番熱がこもっていたのは、最後の数分間のソンマの話でした(^o^;)

で、「踊るサテュロス」についてですが、A先生の結論は、「鋳造後の丁寧な欠陥補修方法や
一本一本細やかな髪の毛のつくりなどから、おそらくヘレニズム期の作品(ローマを研究して
いるものにとってはつらい?がローマ帝政期のものであればもっとぞんざいな作り)」。
踊るサテュロスのパンフレットにも大まかに書かれていますのでご興味がある方は是非足を
運んでください。

で、M下先生と違ってA先生は踊りませんでしたな(^o^;)

◎ロムルス宮殿跡?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050220-00000215-yom-int
このニュース、本当なのかな?宮殿跡とする根拠など詳細を知りたいところです。

◎NHKジュニアスペシャル 文明の道
昨日その5を観ました。。。こんな番組があったとは知らなかった。。。。。
高島賢治さんがここで紹介されていましたっけ?
2/7にはアウちゃんの(金貨の)話をしたようです。。。。。う〜〜〜む。
昨日は中世シチリアということで高山先生が出演されていましたが、アウちゃんの回は
誰が出ていたのだろう?

◎augustusさん
> Roman Coins and Their Values
Searのサイトで2004年年末と今年になってからで多少表現が変わっているんですけどね。
早く、発行して欲しいものです。。。

というわけで、カルタゴは存続させねばならぬ(^o^)/

http://www10.plala.or.jp/pm/


[3755] RE: 投稿者:augustus 投稿日:2005/02/20(Sun) 21:24

◎高島賢治さん

> 映画化の話があるのか別にしても、誰か角川の中に
> クレオパトラ・ファンがいるのかも知れません。
クレオパトラファンは多いですからねえ。ローマファンは束になってもクレオパトラファンの数に勝てそうにありません。


◎真奈美さん

> それにしても、「追憶の〜」といい、クレオパトラものならば長くても
> 出すんですか、そんなにネームバリューがあるんですか。
残念ながら我々は負けてますよねえ。2000年前には勝っていたんだが。(^^;

> ラジオでの「アエネイス」の音楽を2月14日に
> きくつもりだったことを忘れてました。
あ。私もです。(;_;


◎クラウディアさん

お久しぶりです。

> そして、これが、自分をだましたことに対する罰だとし、
> これが宝石商の罪に見合った罰だと告げたのである。
> しかも、このライオンは内部に精巧な仕組みを持っているパテと
> ペンキとわらでできた作り物だったのだった・・・」
いい話ですね。(宝石商は生きた心地がしなかったでしょうけど)
ネタになるようなこれに近い伝承は何かあるんでしょうかねえ。

> 悪く思っていたら、こんな風には描かないと思うのですが・・・
仰るとおりだと思います。きっと作者はガリエヌスまたはローマ皇帝一般を好意的に見ているのでしょう。



[3754] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/02/19(Sat) 19:54

下記書籍が既刊。
●『ラテン語と英語』 文芸社 小山次郎 \1,260<税込>

●2月26日12:00〜13:30、BSフジ<BSデジタル放送テレビ>にて「めざましTV公認 わがまま!気まま!旅気分」が放映予定。
 今回はFNS系列仙台放送制作で、遺跡と歴史の都・イタリア、ローマの魅力を徹底的に紹介!

下記雑誌が2月末刊行予定。
●『思想 2005年3月号』 岩波書店 予価 \1,200<税込>
 小特集 ストア派の哲学と生き方
 中川純男「生の滞りなさ 初期ストア派の幸福論とその射程」
 廣川洋一「忠告の原理 ストア哲学における」
 小池澄夫「ルクレティウス試論」
 神崎繁「生存の技法としての「自己感知」 ストア派における「自己保存」と「自己意識」の同根性をめぐって」
 葛西康徳「『説得性』の軌跡 ヘレニズム・ローマの哲学,弁論術,法学の一断面」
 A.A.ロング「哲学的伝統におけるストア主義 スピノザ,リプシウス,バトラー」
 近藤基彦「『運命愛』はストア的か?」


[3753] お久しぶりです 投稿者:クラウディア 投稿日:2005/02/19(Sat) 14:24

お久しぶりです。「ラベンダー・ドラゴン」という、
イギリスの作家、イーデン・フィルポッツの、ファンタジー小説を読んだのですが、なんと、その中に本編では直接登場はしていないんですが、ラベンダー・ドラゴンが語る話の中に、
ガリエヌスが出てくるんです。


「昔、皇帝ガリエヌスの許に、
ルビーでできた、スープ用深皿を、ある宝石商が持ってきて、
それを見た皇后が欲しがったため、
ガリエヌスは大金を支払って買った。


しかし、ある時、東洋から、
宝石と貴金属に広く精通している賢者がやってきて、
なんとこれが偽物であることを見破ってしまった。


そして怒ったガリエヌスは、宝石商をコロッセウムに連行し、
一週間エサを与えられていないライオンに食わせてしまおうとした。


しかし、ライオンはなかなか襲ってはこない。
しびれを切らしたガリエヌスは宝石商に、
自分でライオンの前に行けと命令し、宝石商が大きな口を開けた
ライオンの顎まであともう少しというところで、
突如、ガリエヌスが
コロッセウムへと1人飛び込み、
ライオンと宝石商の間に割って入った。


そして、これが、自分をだましたことに対する罰だとし、
これが宝石商の罪に見合った罰だと告げたのである。
しかも、このライオンは内部に精巧な仕組みを持っているパテと
ペンキとわらでできた作り物だったのだった・・・」



少しネタばれかもしれませんが、本編の話ではないし、
もうかなり前に絶版になっている本なので、
いいかなと思いました。 


ガリエヌスが寛大で、ユーモアのある皇帝に描かれているのがよかったです。この著者は、ガリエヌスを好意的に見ているのではないでしょうか? 悪く思っていたら、こんな風には描かないと思うのですが・・・


[3752] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/02/18(Fri) 18:46

下記書籍が3月中旬刊行予定。
●『田中秀央 近代西洋学の黎明』 菅原憲二&飯塚一幸&西山伸 京都大学学術出版会 予価 \3,780<税込>
 【高島の蛇足コメント】田中秀央氏の著作には「羅和辞典」「クセノポーンの馬術―ヨーロッパ馬術小史」「初級 ラテン語 文典」「ギリシア・ラテン引用語辞典」「ラテン文学史」「初等ギリシア語文典」「初等ラテン語読本」等。


[3751] あ、しまった 投稿者:真奈美 投稿日:2005/02/18(Fri) 14:52

 ここのお知らせで、3月はローマ関連書で買う予定が多いな〜とメモしておいたものを見直したら、ラジオでの「アエネイス」の音楽を2月14日にきくつもりだったことを忘れてました。
 「イーリアス」「オデュッセイア」は私の知るだけで4回は映画になってますが、たまには「アエネイス」やってもいいのに。


[3750] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/02/17(Thu) 19:10

●2月26日21:00〜22:00、TBSテレビ系列にて放映予定の「世界不思議発見 ヴィーナスになりたい 南イタリア きれいになるツアー」のホームページは下記。
 http://www.tbs.co.jp/f-hakken/info.html

下記書籍が3月3日刊行予定。
●『歴史学事典 12 王と国家』 弘文堂 予価 \16,800<税込>
 http://www.koubundou.co.jp/books/pages/kbn8162.html


[3749] Re[3748]: 無題 投稿者:つぼ 投稿日:2005/02/17(Thu) 13:52

> ●下記に「古代ギリシアのブロンズ像・踊るサテュロスが日本に輸送」の記事あり。
>   http://www.yomiuri.co.jp/culture/news/20050214id03.htm
>
> 下記書籍が既刊。
> ●『アレキサンダー大王 陽炎の帝国』 ニコラス・ニカストロ著 楡井浩一・訳 清流出版 \2,625<税込>
>  出生の秘密、師アリストテレスの影響、父フィリッポスの暗殺、二十歳そこそこでの王位継承、宿敵ダレイオスとの戦い、謎に満ちた最期。アレキサンダー大王の人物像と死の真相に迫り、その波瀾万丈、気宇壮大な生涯を描く。
>  <著者>大学で心理学と考古学を修める。現在、歴史小説家、映画製作者、批評家。ニューヨーク州イサカ在住。
>


[3748] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/02/16(Wed) 19:52

●下記に「古代ギリシアのブロンズ像・踊るサテュロスが日本に輸送」の記事あり。
  http://www.yomiuri.co.jp/culture/news/20050214id03.htm

下記書籍が既刊。
●『アレキサンダー大王 陽炎の帝国』 ニコラス・ニカストロ著 楡井浩一・訳 清流出版 \2,625<税込>
 出生の秘密、師アリストテレスの影響、父フィリッポスの暗殺、二十歳そこそこでの王位継承、宿敵ダレイオスとの戦い、謎に満ちた最期。アレキサンダー大王の人物像と死の真相に迫り、その波瀾万丈、気宇壮大な生涯を描く。
 <著者>大学で心理学と考古学を修める。現在、歴史小説家、映画製作者、批評家。ニューヨーク州イサカ在住。


[3747] ひえ〜 投稿者:真奈美 投稿日:2005/02/15(Tue) 20:29

 合わせて1900円ならば買ってみてもいいかな、とちょっと思いましたが、そんなにあるならやっぱりや〜めた。図書館に頼ることにします。それにしても、「追憶の〜」といい、クレオパトラものならば長くても出すんですか、そんなにネームバリューがあるんですか。
 おい、あちこちの出版社、Allan Massie とかColleen McCulloughとか、ローマ小説の邦訳も出せい!特に新潮社、きいとるか!!


[3746] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/02/15(Tue) 19:23

下記書籍が2月28日刊行予定に変更。
●『人文主義と国民形成 19世紀ドイツの古典教養』 知泉書館 曽田長人
 19世紀ドイツの古典語教育および古典研究と国民形成の関連を、時代思潮を背景にヴォルフ、モムゼン、ニーチェらの活動を通し解明

下記書籍が3月中旬刊行予定に変更。
●『図説 西洋建築史』 彰国社 B5・180頁 予価 \2,520<税込> 陣内秀信・太記祐一・中島智章・星和彦・横手義洋・渡辺真弓・渡邊道治著
 この本は、基本の通史を押さえながらも建築史の面白さがわかる切り口で展開した教科書である。建築は時代別、国別、様式によってさまざまな流れやかたちがあり、かかわる建築家等もまた興味深い。各時代15話のキーワードでまとめられ、1話につき見開き完結、図版を多く載せている。
 【主な目次】〔古代〕粘土の王国/永遠なる建築を求めて/ギリシア神殿の建築美… 〔中世〕「神の家」の建設/死と再生の場/古代最後の輝き/ビサンツの煌めき… 〔ルネサンス〕フィレンツェ・花の都/再生という名の創造/音楽,数学,科学との関係… 〔バロック〕反宗教改革の建築/教皇の都市ローマ/装いに真実を求めて… 〔新古典主義以後〕新しき古代/原初からの再出発/風景の中の建築/廃墟の美学
 【高島の蛇足コメント】渡辺真弓・渡邊道治両氏は古典古代建築の専門家として一定の評価があるはずなので、この本は買いだと思います。


[3745] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/02/14(Mon) 20:19

『角川文庫版・クレオパトラ発売に至る経緯史』
《第一話》2003年10月 『上』予価\1,785『下』予価\1,785で、2003年11月22日刊行予定。
《第二話》2004年11月   『1』予価\1,785で、2004年12月25日刊行予定。
《第三話》2004年12月   『1』予価\1,785で、2005年2月25日刊行予定。
《第四話》2005年1月上旬  『1』予価\1,785『2』予価\714で、2005年2月25日同時刊行予定。
《第五話》2005年1月下旬  『1』予価\900『2』予価\1,000で、2005年2月25日同時刊行予定。

◇真奈美さんへ
経緯は上記の通りです。色々ありましたが、恐らく三巻目、四巻目もあるはずです。『上』『下』で合計\3,570の予定だったのを四巻に分割したように僕は推測しています。確かに表紙に力が入りすぎてますが、表紙デザインは角川書店装丁室となっているので、映画化の話があるのか別にしても、誰か角川の中にクレオパトラ・ファンがいるのかも知れません。


[3744] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/02/14(Mon) 19:44

下記書籍が既刊。
●『悲劇トロイア炎上 古えの歴史および話に基づく』 アネッロ・パウリッリ著 谷口伊兵衛・訳 而立書房 \3,150<税込>
 ギリシャ連合軍の詭計「トロイアの木馬」で敗れ、炎上したトロイアの男たちは幼い子供まで殺害され、女たちはギリシャ軍の奴隷にされてしまった…。無名作家の古典悲劇が甦る。16世紀中葉に上演された台本コピーも掲載。

●2月26日21:04〜22:54、フジテレビ系列放映予定で「古代ローマ街道〜シルクロード〜アウトバーン“道”は何を運んだか!?ラ・ストラーダ」の番組情報が下記にあります。
http://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/pub_2005/05-042.html

●古代ローマとは関係ありませんが、一部で根強い人気があるらしい小説「ダ・ヴィンチ・コード」(ダン・ブラウン著)のドキュメンタリーTV番組「超時空ミステリー 世紀の天才ダ・ヴィンチ最大の謎と秘密の暗号〜ダ・ヴィンチ・コードの真実に迫る!〜」が、3月12日21:00〜、フジテレビ系列にて放映予定。
http://www.mainichi-msn.co.jp/geinou/wadai/news/20050214spn00m200003000c.html
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/kiji/2005/02/14/06.html
http://www.sanspo.com/geino/top/gt200502/gt2005021410.html


[3743] やたらとリアルな表紙 投稿者:真奈美 投稿日:2005/02/14(Mon) 15:05

>高島さん
紹介ページありがとうございます。宣伝で見る限り、「たたかう女王」を押し出した感じですね。 最初の宣伝のころは、上下巻でそれぞれ1700円で、なんだこの非常識な値段は!?と思われたものですが、100円と900円ならばヘンではありません。 (うるさい好みを言うならば、1,2ときたならばせめて3までないと落ち着かない気がします、2巻で終わるならば上下のほうがいいです。もっとも、「中」があるのかないのかとわかりにくいという欠点はある)
 表紙が写真のように見えるのが気になります、もしかして映画にでもなってるのか?と。


[3742] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/02/13(Sun) 21:58

●一連のNHKの不祥事により受信料不払いが拡大し、しかもNHKの自浄能力ゼロの為、一時的と思われていた受信料不払いが当面長期化すると予測される為、NHKは職員の給与数パーセントカットや番組制作費のカットの方針らしい。
この為、今後は古代ローマ関係の番組も制作が困難になったり、本数が少なくなったりする可能性が出てきました。(公表されている受信料不払いは約四十万件だが、本当はもっと多いとの観測もあり)
http://news.www.infoseek.co.jp/entertainment/story.html?q=12gendainet07116482&cat=30


[3741] 無題 投稿者:高島賢治 投稿日:2005/02/13(Sun) 21:40

◇真奈美さんへ
||角川の「クレオパトラ」、上下で厚さがかなり違うんでしょうかね。
一巻は予価\900、二巻は予価\1,000と変更になっています。
 http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_search.php?pcd=200103000715
 http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_search.php?pcd=200308000198


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